精霊使いの装甲機竜   作:caose

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 やっとここ迄行けたぜ。


次の為に

 あの戦闘から一夜が明け拠点に戻ったカミト達に対してシャオがこう言った。

 「この魔石あんたらにあげるわ。」

 あっけからんとシャオは自身の魔石をカミトに手渡すとカミトがこう聞いた。

 「良いのかよ?お前迄脱落したらクイナ帝国が・・・お前の立場ってものが。」

 「ああ良いよそんなの、まあクイナ帝国からは追い出されるか

また元の場所に戻るだけって話だろうし。」

 「お前。」

 カミトはそれを聞いて暗い顔をした。

 シャオは暗殺拳の使い手、追い出されるか元の場所・・・つまり暗殺部隊に

逆戻りか最悪殺されるかもしれないとカミトはそう考えていた。

 自分と同じ様に兵器としてしか扱われない人間に対して何かできないかと

そう思っていると・・・ヴェルサリアがこう提言した。

 「もし居場所が無ければこちら側に来ないか?」

 「え?」

 「レオノーラも元は他国の人間だが今は我々の仲間だ、それに学園長ならば

貴様ほどの使い手に対して何も無碍には扱われまい。」

 「何で・・。アタシにそこ迄。」

 シャオはヴェルサリアの言葉を聞いて動揺していた。

 他国の、先ほどまで敵対関係であった自分に対して何故そこ迄協力してくれるのか疑問だったのだ。

 暗殺者としてこれまでいろんな人間を見て来て分かった事はただ一つ。

 人間は自分の欲望を中心に考える存在で他人の事は二の次であると言う結論だ。

 だが仲間でもあったリンファ達は自分の正体を知っているうえで同士として

迎えてくれたが心の中では違っていた。

 ・・・皆アタシを恐れている。

 皆はアタシを兵器としか見ていない。

 たったそれだけ、だからこそ仮初とは言えカミト達と協力を提言しつつ

上手くいけば他の選手の魔石を手に入れられるという計算も入れていた。

 だが作戦は失敗、それどころかメンバー全員がリタイアとして強制送還された今

自分たった一人では無理と判断したから辞退する道を選んだのだ。

 後はもうどうにでもなれと思っている中での言葉にそう聞いて

ヴェルサリアはこう答えた。

 「何を言っている?仲間なのだぞ我々は、助けるのが筋というものだ。」

 そうだろうと聞くと全員が頷くとカミトはシャオに向けてこう言った。

 「そういう訳だシャオ、何かあったらグレイワースに頼め。力になってくれるし俺達だって出来ることをするつもりだ。」

 だから甘えろよと言うとシャオは・・・涙ながらにこう言った。

 「ありがとう・・・・。」

 そう言って彼女は転送された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「良い奴だったなアイツ。」

 「ああ、これが終わったら何か飲みにでも行くか?」

 カミトとヴェルサリアが互いにそう言うとエリスがこう言った。

 「さてと、後残すは一日です義姉上。」

 「はい、今日が正念場です!」

 「頑張って先を進みましょう!!」

 エリス、レオノーラ、フィオナが互いにそう言うとカミトは全員に向けて

こう言った。

 「それじゃあ・・・行くぜ手前ら!!」

 「「「「ォォォォォォォォ!!!!!」」」」

 その掛け声が空に響き渡り行動を開始した。

 この日多くの選手が鎬を削ったのは言うまでもない。




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