「さてと、パーティーで頭が呆ける前にだが我々は4位とギリギリで
第一位のレン・アッシュベルを相手どる必要が出てきた。それに備えて作戦会議を」
そう言っていると・・・とんとんとノックする音が聞こえた。
「誰じゃ一体?ロロット、ちょっと見に行ってくれぬか?」
「分かりました。」
ロロットがそう言って扉を少し開けてみた。
「どなたでしょうか?」
そう聞いて目の前にいたのは・・・。
「よう、カミトはいるか?」
グレイワースであった。
「何でここに来てんだグレイワース?」
「なあに、不詳の弟子にお祝い事と報告をしようと思っててな。」
「報告・・・でしょうか?」
一体何をとヴェルサリアがそう聞くとグレイワースは入れと言って
入ってきたのは・・・クイナ帝国の衣装を身に纏っているシャオが入って来た。
「「「「「シャオ・フー!?」」」」」
「よう、また会ったな。」
そう言ってグレイワースの隣で立っていた。
するとエリスがグレイワースに向けてこう聞いた。
「何故彼女がここに・・・まさか本当に?」
「ああその通りだ、カミトが私を頼れと言ってきた物だから
こいつは私が引き取ることとしたのだ。お前達が帰って来る時には一生徒として
通う事となるだろうからな、それまでの間は私の下にいるからそのつもりでな。」
「まあそういう訳だから宜しくな。」
アハハと空笑いしているシャオを見てカミトはそうかと呟くと
シャオはこう続けた。
「まあ他の皆には悪いと思っているけどアタシが生き残る方法としたらこれしかなかったからな、・・・後は頼んだぜカミト。アタシの分まで勝ってくれ。」
「ああ、分かっているさ。」
カミトはシャオに向けてそう約束した。
その後暫くは宴会を楽しんでいるとカミトチームメイト全員に向けて
こう聞いた。
「そう云やあ皆この後予定ってあるのか?2日間休息が与えられているけど?」
カミトがそう言ってアルことを思い出していた。
決勝戦開始前に〈神儀院〉の姫巫女達は〈精霊王〉に対して感謝の儀式を
奉納するため2日間の休息が設けられているのだがそれを聞いて
『シラヌイ』はこう呟いたのだ。
《次の試合の内容すら知られねえって面倒だよなあ。》
そう言ったのだ。
そして全員はこう返した。
エリス・ヴェルサリア
「私達はソフト父上に決勝進出の報告をしなければならない。」
フィオナ
「私も同じだけどあの人たちに会うのなんて嫌だからバックレたいわ~~。」
憂鬱だなあと凄い分かる表情でフィオナは項垂れていたがこれは嘗て自身が
《ロストクイーン》と呼ばれていた時の思い出が未だ引きづっているようだ。
「だから私は当面は帝国のホテル泊りだからそんじゃ。」
そう言って立ち上がって3人が出ていくと残ったのは
レオノーラとカミトだけとなった。
両名とも親がいないがためにどうするべきか考えていると・・・
シャオが2人に向けてこう提案した。
「そんじゃあさ、外の祭りを回ってみるのはドウダ?どうせ暇なんだろ??」
「まあ・・・それもそうだな。」
「ですが私達は次の試合に向けて作戦を」
そう言っていると・・・『メイルストーム』が会話を遮ってレオノーラに向けてこう言った。
《レオノーラ、今まで頑張っていたんですから今日くらいは羽目を外しても罰は当たりませんよ?》
「で・・・ですけど。」
《ほら?休むのも戦ううえで大切な事なんですよ、楽しみなさい。》
「わ・・・分かりました。」
《そんじゃ決まりだな、回るとするか》
『シラヌイ』がそう言って場を切り上げるとカミトはこう言った。
「それじゃあ楽しむか。」
そう言って楽しみ始めるために外で色々と回った。
そんな中でグレイワースはこうも思っていた。
「(恐らくはこれが私がこの目で見る
最後の『ブレイドダンス』になるかもしれんが其れまでに何としても
明らかにしないといけない事がごまんとあるな。)」
24年前に優勝した時は未だ機能していたシステムに異常があり始めたのは
3年前のカミトが優勝した年だ。
僅か3年と言う短い周期で行われるブレイドダンス
正式な契約精霊ではないのに参加している闇精霊
精霊使いどころか人間ですらない異形の存在である『ネペンテス・ロア』
これが何を意味するのかと考えていると・・・マギアルカがこう言った。
「お主も如何やらこの試合に何か陰謀があるのかとそう思って居ろう?」
「まあな、そしてもう一つ気がかりなのがアルファス教国にいる
レン・アッシュベルの偽物。そして教導院の遺児、奴らが何かを
企んでいると言う事は明白なのだがそれが何なのか知る事から
始めなければいかんが如何せん情報が少ないしそれに『№』についてもだ。
今回のブレイドダンスについて何か決定的な証拠があれば良いのだがな。」
グレイワースはそう言いながら・・・自身の胸を掴んでこう思っていた。
「(持っていてくれ私の心臓よ・・・あの坊やに・・・カミトに
私の絶剣技の奥義を伝授させることができるまで。)」
そう思いながら外を眺めていた。
明るく照らす外の世界とは裏腹にグレイワースは内心穏やかな事など
一切なく今後の事を考えていた。)」
次回は偽物視点。