何処までも続く地下空洞の中で『チームインフェルノ』が竜匪族と
作戦会議をしていた。
「それではアルファス教国の軍上層部からですが新たな軍用精霊の提供に
同意してくれましたがこれ以上は難色を示しており」
「まあ仕方ないさね、軍用精霊は強力な反面使い勝手が悪いからね。
ミュア、分かってると思うけど」
「分かってるわよドラッケン!ここで機竜を使う事が出来ないって言われてるけどああもう苛つくわ本当に!!いっその事本気で試合中に機竜使っちゃって
暴れたいわ!」
「止めておけミュア、そうなるとアルファス教国の軍共から
茶々いれられるから。」
そう言って取敢えずはとそう言うとこう続けた。
「それとですが数日前にドラグニア経由でヘイブルグの空中戦艦部隊が
アディスマータ新王国を強襲するも失敗したと言う情報が入りました。」
「成程ね、そうなるとアタシらもそろそろ忙しくなりそうだねエ・・・
こっからが稼ぎ時だからあんたら気合い入れるよ!」
『『『『『ォォォォォオオォォォォォォォォ!!!!!』』』』』
団員たちが大声でそう言うとドラッケンはリリィに向けてこう聞いた。
「それであの自称最強さんは?今何処さね???」
そう聞いたのだ、レン・アッシュベルらしき人間がいないのでどうしたんだと
聞くとミュアがこう答えた。
「あいつなら今部屋の中じゃないの?大方あの力に押しつぶされそうとかで。」
きゃははハッハと笑いながら説明しているとリリィがこう付け加えた。
「恐らく次の試合が限界でしょう、まあ私からすればあの程度で
彼女となり変わろうなんて普通は考えませんよ。」
そう言っているとドラッケンはこう呟いた。
「・・・こいつはアタシらもここから出ていく事を考えないと
いけないそうだねエ。」
予選終了から2日経って現在カミト達は大祭殿に来ていた。
この2日間の内1日目は普通に楽しんでおり2日目は機竜の整備と作戦確認等を
費やしており巨大な石門の前では盛大に篝火が焚かれていた。
五大精霊王の託宣を言うために集まっている中で『シラヌイ』達が又もや
鎖に架けられているのを見てため息ついているが仕方なしと思って辺りを
見渡していると・・・声を掛けられた。
「失礼、カゼハヤ・カミト殿。」
「?」
背後から肩を叩かれて後ろを振り向くとそこにいたのは・・・やけに体格がよく鷹のように精悍な顔立ちと短く刈り込まれた青い髪をした・・・
誰かに似ているなとそう思っているとエリスとヴェルサリアが揃ってこう言った。
「「御爺様!!」」
「え、御爺様ってまさか!?」
カミトが大声でそう言うと腰に納められている『シラヌイ』が慌てて
こう言った。
『おい先ずは挨拶しろ!相手は国のお偉いさんだぞ!?』
そう言うとカミトが慌てて目礼するとレオノーラ達もそれに続いた。
相手は帝国筆頭軍事顧問でランバール戦争の際に活躍した帝国の英雄である為
平時ならば口を聞くことはおろか顔を見ることすら敵わない程の
大物貴族であるのだ。
それにはレオノーラや王族でもあるフィオナですら目礼するほどだ。
するとファーレンガルト公はカミトの肩を叩いてこう言った。
「そう固くならずとも良い、顔を上げなさい。君の事は
エリスとヴェルサリアからよく聞かされているよ、
今回のブレイドダンスでの活躍は見事な物であったぞ、・・・
カミト殿一つ良いか?」
「あ、はい。」
何でしょうかとカミトがそう聞くとファーレンガルト公がこう言った。
「儂のエリスとヴェルサリア何だがどっちが良いのだ?2人共器量は良いし
家柄も問題ではないし何よりもこれと決めたら一途に突き進む家庭的な
手合いだから良い子達だ。」
「・・・・・え?」
『これって完全に・・・目えつけられたなカミト。』
《これはこれはレオノーラも頑張らないといけないわよ!》
「な、何言ってるんですかメイルストーム!」
【クククク、この男お前と妹のどちらかを嫁にさせる気だぞ我が使い手ヨ?
今なら押し倒す事も可能だぞ?】
「////////」
メイルストームとカオスブレイカーがレオノーラとヴェルサリアに向けて
そう言っている中でファーレンガルト公はカミトの肩を・・・強く掴んで
こう言った。
「但し、浮気は許されんぞ?もしワシノ可愛い孫娘たちを
2人共泣かすような事したら・・・部門の筆頭であるファーレンガルト家の
全兵力を使ってでも君を追い込んで生きていた事を後悔させてやるから
そのつもりでな。」
「(あ・・・俺2人共泣かしたらコロサレル。)」
『今のうちに高飛びする国考えとけよお前?』
『シラヌイ』がある意味心配している中でファーレンガルト公は・・・穏やかに微笑んでこう言った。
「では儂はこれで失礼する、君達の優勝を願っている。」
そう言って立ち去ったが・・・爆弾が残ってしまって暫くはこのざまである。
そして『チームインフェルノ』以外の全メンバーが集まると白い儀式装束に顔に白いヴェールがかけられた姫巫女達が現れたのだ。
そして中央にいる精霊姫が一歩前に進むと全員に向けてこう言った。
「これより精霊王の託宣を伝える、決勝戦の舞台は・・・
・・・・・古の廃都【メギドア】」
次回は奥義伝授。