精霊使いの装甲機竜   作:caose

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 彼女が出てきます。


魔女デル

あの後カミト達は〈大祭殿〉のホールから出て決勝戦の場所について

話し合っていた。

 「廃都〈メギドア〉か・・・何か知ってるか?」

 カミトがそう聞くとフィアナは肩をすかせてこう答えた。

 「聞いたことない場所よ、これまでブレイドダンスで舞台になっていたのは

聖地だったから対策を考えようともねえ。」

 するとシラヌイがカミトに向けてこう言った。

 『三年前は確かに正常だったけどやっぱあれかもな。』

 「あれ・・・三年前のか?」

 『生憎だが俺は知っているがこいつはお前が思い出さなきゃいけない案件だから

俺は口出ししないぜ。』

 「・・ああ、分かってるさ。唯一の救いはテンペスタと同じって所か。」

 「だが今回はメンバー全員が別々の場所に飛ばされると考えると

気がめいりそうだな。」

 【ふむ、≪焔の乱刃(クロス・ファイア)≫と言っていたな。これの攻略法は

如何に同胞を集めつつ敵を屠るかに掛かっていると言う事だな。】

 ヴェルサリアとカオスブレイカーがそう言ってこの戦い方について

そう言っていると・・・ドン!と花火が咲き誇るのを見てカミト達は

足を止めているとエリスがこう呟いた。

 「そう言えばそろそろ〈精霊大祭〉が近いところだな。」

 「〈精霊大祭〉?」

 『何じゃそりゃ?』

 カミトとシラヌイがそう聞くとヴェルサリアがこう答えた。

 「ああ、毎年学院で催される学園祭でな。シルフィード全員は

警備をしなければいかんからその時は覚悟しろよカミト?」

 「私は編入組だから帰ったらフレイヤ先生の補講・・・

はあ、バックレたいわ。」

 「其れは言わないで下さいフィアナ、王女が留年なんて恥しかありませんよ?」

 「それよ!留年すればあのお父様だって愛想つかすはずよ!!

そうと決まれば早速荷造りして」

 《・・・逆効果のようですねこれ。》メイルストームとフィアナの行動を見て

呆れ交じりでそう言うと・・・カミトは全員に向けてこう言った。

 「兎に角残り3日・・・悔いを残さない様にしないとな。」

 「その通りだな!我々の力でレン・アッシュベルを騙る不埒物に

天誅を与えねば」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ほう・・・良くいったなエリス・ファーレンガルト。」

 「グレイワース!?」

 『お前何時から後ろにいたんだよ!?』

 カミトとシラヌイが互いにそう言うとシャオが後ろに出てきてこう言った。

 「ようお前ら、久しぶりだな。御免だけどカゼハヤ・カミトを借りて良いか?」

 「シャオ・フー・・・貴様の目的は何だ?」

 ヴェルサリアが何やら警戒心丸出しでそう聞くとグレイワースがこう答えた。

 「なあに、ちょっとばかり坊やを借りるだけだ。野暮用があるしそれに・・・

睦会う・・・というのは冗談だからそんな人を殺す濁った笑みを浮かべるな

怖くなってきたぞ。」

 グレイワースはそういって・・・レイプ目になっているヴェルサリアを見て

恐怖してそう言うとカミトがこう聞いた。

 「明日決勝戦何だが今じゃなきゃいけないのかよ?」

 カミトがそう聞くとグレイワースはこう答えた。

 「ああ・・・お前たちが勝てる確率を上げるために必要な事だからだ。」

 「「「「「!!!!!」」」」」

 それを聞いて全員が目を思いっきり見開いたのだ。

 勝率が上がれる機会はそう訪れるものではない、

然もそれがグレイワース直々ともなれば更に話が速い。

 このチャンスをものにしたいカミトはヴェルサリア達に向けてこう言った。

 「皆は帰っててくれないか?俺は」

 「分かっている、気を付けろよ。」

 そう言うとグレイワースはシャオにもこう言った。

 「お前も先にホテルに戻っていろ、エストがいれば安心だから

ゆっくり休んでいろ。」

 「わ・・・分かった。」

 そう言ってシャオも戻って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 グレイワースと共に深い森の中を歩いて行くとカミトに向けてこう言った。

 「懐かしいなこうして坊やと森の中を散歩とは。」

 「あの俺は森にキノコ狩りに行くぞと言われてついて行ったと思ったら

魔人級精霊がりだったもんな。」

 『こっちはその所為で死にかけたもんな。』

 「ああそう言えばそうだったがあの実戦でお前はあの技を会得できたのだから

良かったではないか?」

 「会得しなきゃ死んでいたよ。」

 『そもそもナンデ今更その話するんだ?』

 シラヌイが疑問を述べていると森が切り開かれた場所についた。

 「それで・・・俺に渡したい物って一体何なんだグレイワース?」

 そう聞くとグレイワースは・・・重い口を開いてこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「カミト、お前に最後の絶剣技を託す。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「な・・・に」

 『あの技が奥義じゃねえのかよ!?』

 シラヌイがそう言うが無理もない、大陸最強と呼ばれているグレイワースから

レスティアと共に会得したこの技こそが自身をレン・アッシュベルに

誘ったのだから。

 するとグレイワースはカミトを見てこう続けた。

 「確かにあの技は極めれば魔人級精霊すら屠れるだろがお前に教えていない

最後の技・・・これは未熟者が使えば肉体が滅んでしまう力だが

今のお前ではレン・アッシュベルには勝てないだろう。だが肉体的には

今のお前ならばこの奥義の不可に耐えきれると確信したからだ。」

 そう言うとグレイワースは地面に手を翳した瞬間に血のように

紅い光芒が発生して禍々しい魔法陣が浮かび上がると・・・こう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ーー冥府の門より出でよ、偉大なる伯爵、魔精霊〈ヴォイド〉よ!」




 次回は奥義伝授。
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