さてさて何故エリスがカミトに学園の案内しているかですがグレイワースがカミトが制服に着替えている最中に呼びつけて指示したそうだ。
無論本人は嫌な顔をしていたがグレイワースからの指示の為仕方なく案内している。
懇切丁寧に教えているがこの学園の設計思想は精霊のとって心地よい場所になる事を第一に考えているため使うべき人間の事など考えない建物になってしまったのだ。
「教師棟と学生棟は二階の廊下で繋がっていて食堂は一階にあるが何か聞きたい
ことはあるか?」
エリスがカミトにそう聞くとカミトはこう答えた。
「ああ後は自分で慣れるようにするが・・・何でそんなに離れてるんだ?」
エリスとカミトとの距離は人一人分すっぽりと寝そべれば入る位の距離になっておりどうしてそんなに離れているのか気になったのだ。
「貴様!私に近づいてナニカする気なのだな!!」
そう言って剣を抜くとカミトはエリスにこう返した。
「ちょ、待てって!さっきグレイワースの婆さんから学園内でのもめ事はするなって言われたばかりだろう!」
それを聞いてエリスはくっ!と言って納刀しながらぶつくさと文句を言っていた。
「全く何で学園長は男を編入手続きさせたんだ。」
「(どうやら完全に嫌われてるな、相棒。)」
「〔仕方がねえよ『シラヌイ』、超が付くくらいの箱入り娘のお姫様たちの前に男が来るんだ。兎の群れに狼かライオンを入れるような物だぞ。〕」
『シラヌイ』の言葉にカミトは悲しいが彼女達から見てそう見えているんだろうと
説明した。
然しブレイドダンスが始まるまで聞いたところ二か月そこらの為ここで生活する以上信頼を得て今回のルールであるチーム戦に必要な5人を集めなければならないのだ。
するとカミトはある事を考えてエリスにこう聞いた。
「なあ、エリス。俺は狂から何処で寝泊まりするんだ?」
そう聞くとエリスは少し離れた窓の外を見た。
「あれが見えるか?」
「・・・あああのレンガ造りの建物か?」
それは少し古くこの学園にはまるで似つかわしくない殺風景だがそれなりの
屋敷並みの建物であった。
「あそこは昔軍がランパール戦争の際に姫巫女達の傷を癒す際に使われた
療養所だったのだが今は誰も使われていなかったんだ。」
「?・・・誰も?」
カミトはエリスの言葉の最後の部分に違和感を覚えた。
「今はある生徒が一人で住んでいる。訳アリだが上級の精霊と契約を交わした
だけじゃなくそいつが持っている物に学園長は興味を示してな。ここに着任された後
あそこを改築して住めるようにしたんだ。」
「風呂や調理器具一式とベッドが揃っているからそこに住むように言われている。」
「・・・ふーーん。」
カミトはその建物を見ているとエリスが囃し立てるようにこう怒鳴った。
「何をしている!貴様がこれから入るレイブン教室に案内しなければ
いけないのだ!」
「おお分かった!!」
カミトはそう返すと『シラヌイ』はその建物から何か感じる気配を感じた。
「(この感じ・・・まさかな。)」
「(ん?今のは・・・)」
薄暗い場所で女性のような声をした。
然しそこにいたのは人ではなく・・・青い鋼の体と黒い線が入った・・機竜がそこにいた。
この機竜についてはまた何処かで語ります。