「あ・・・くうう・・・・!!」
ロスト・カテドラルの巨大な帆ロマノ中央でフィオナは苦悶の表情を
浮かべながら・・・ルビアを睨んでいた。
彼女の計画はさることながらその思想も危険であると確信して何とかしなきゃと
思いながらも怪しく輝く魔術方陣に細工して儀式を妨げようとしているのだが相手が相手なだけあってその時間すら与えられず此の儘じゃと思っていると
闇を満たした宝珠を手にしたルビアが祭壇へと続く階段を
ゆっくりと上がってくるのを見てフィオナはこう言った。
「先輩やめてください!此の儘では貴方は戻れなくなる!!」
「これが世界の為だ。」
「何が世界の為ヨ!世界と家族を天秤にかけて家族をバラバラにさせて
たった一人の妹すら守ろうともしなかった癖に・・・・・!!」
そう言っているとフィオナの体に・・・漆黒の電流が流れた。
「アがあアアアアアアアア!!」
「黙れ、今は眠ってろ。私の計画が完遂するまでの間な。」
そう言ってフィオナを気絶させると・・・シェーラ・カーンが現れて
こう聞いた。
「あら?もう調教は終わったのかしら?」
「直に蝕まれてこいつは闇の精霊姫になる。」
「あらそうなの?そう言えばだけど貴方が儀式をしている間に
侵入者が来たわ。」
「侵入者・・・まさか!」
「そう、チームスカーレットナイツ。既に来ているのを監視用の精霊から
確認済みよ、それも私が取り逃がしたあの狸の精霊使いも一緒。」
「何だと・・・・!」
ルビアがそれを聞いて驚いているとシェーラ・カーンはこう続けた。
「私は迎撃に出るわ、新しい精霊使いたいしミュア達にも知らせて
いいかしら?」
「構わん、私は儀式を完遂させる。」
そう言っているが内心動揺していた、幾ら未だ全貌が明らかになっていない
遺跡の地下迷宮とは言えここ迄簡単にここに来られるのかと思っているが
こうも考えた。
「(ここで奴の中にある魔王を復活させれば計画は上手くいくはずだ、
この機会は逃す分けにはいかん!)」
そう思うとシェーラ・カーンに向けてこう言った。
「ならば奴らを迎え撃つまでだ、だがカゼハヤ・カミトは」
「分かってるわ、ここに向かう様に仕向けって言いたいんでしょ?
それじゃあ勝手にやるわね。」
そう言ってシェーラ・カーン画立ち去るのを確認するとルビアはこう呟いた。
「これが終われば貴様らは用無しだ、教国の蛇共はここで殲滅だ。」
「ここが連中の根城か。」
カミトはそう言いながら周りを見ていた、未だ夕刻前にも関わらず辺りは
夜の様に暗く、空には分厚い雲が渦を巻いているのを見てまるで魔王の居城だなと内心思っているとカミトは螺旋階段で覆われている様な外観を帯びた
その居城を見てどうやって入ろうかと思っているとヴェルサリアがこう言った。
「あそこに門がある、あそこからアプローチをかけるぞ。」
ヴェルサリアが言ったその方向にあったのは樹海の合間に見える巨大な門だ。
そこに向かうとレオノーラがこう呟いた。
「お・・・大きいですね。」
そう言ってその門を見てそう思った、嘗ては巨人精霊も住み着いていたので
あろう。巨大すぎるのだ、普通サイズの人間など想定されていない。
するとルミナリスが剣の先端で門を叩くと剣先に蒼白い光が散った。
「材質は恐らくミスリル製か、それに厄介な魔術がかけられているな。」
「門のレリーフなんだけど太鼓の魔術が刻まれてることを考えると
精霊の力を弾くことが出来てしまうわ。」
「・・・これでシラヌイがあったら楽に開きそうなんけどなあ。」
「ないものねだりするなカミト、となれば力づくで」
開けるしかないなとエリスがそう言った瞬間に虚空から・・・攻撃が来たのだ。
「全員散開!」
ヴェルサリアの言葉と同時に全員が門から離れると現れたのは・・・
触手の生えた眼球や顎だけの怪物など嫌悪感丸出しな感じがする精霊が現れると
カミトはこう呟いた。
「魔精霊・・・!!」
となるとと言うと門が開いて現れたのは・・・シェーラ・カーン達であった。
「ふふ、初めましてカゼハヤ・カミト。」
「・・・アンタが婆さんの後継者か。」
カミトはシェーラ・カーンに向けてそう言うと・・・リリィ達も現れて
こう言った。
「ああ!兄さまだやっほー!!」
「あらあの時の精霊使い、今度は徹底的に叩き潰すとしましょう。」
ミュアとリリィがそう言うとシェーラ・カーンがこう言った。
「カゼハヤ・カミト、貴方を通せってレン・アッシュベルから言伝貰ってるから速く行きなさい。」
「!!どういう意味だ?」
「さあ、それは本人に聞いてみた方が速いわよ。」
シェーラ・カーンはカミトに向かってそう言うと
ヴェルサリアも入ろうとした瞬間に・・・魔精霊たちが攻撃を始めた。
「皆!」
「カミト!お前は先に行け!!我々も後で向かう!!」
ヴェルサリアがそう言うとミュアとリリィがヴェルサリア達の前に立つと精霊を召喚して立ち向かおうとすると・・・ルミナリスがこう言った。
「こうなれば強行突破だ!あの囚われた仲間は私が何とかする、
ミラ・バセットはあの小柄な娘をヴェルサリアと共に。レオノーラと云ったな、
貴様はエリスと言ったな、奴と共にエルフィムの方を!!」
そう言うと仕方ないとヴェルサリアがそう言ってその布陣で戦いが始まった。
そして始まった。