レイブン教室に着いてその部屋を覗くと・・・誰もいなかった。
「今は全員外に出払っているが後で先生が来る。その時に・・・。」
「(カミト!あぶねえ!!)」
エリスが言いかけると突如『シラヌイ』が警告すると何かが来る予感がしたため
カミトはそれを紙一重で躱した。
そこにいたのは・・・。
「よくも逃げたわね!!カゼハヤ・カミト!!」
あたしの契約精霊でしょうとクレア・ルージュが大声でそう言うとエリスがカミトの前に割り込んだ。
「またか!クレア・ルージュ!!」
「げ!エリス・ファーレンガルト。」
クレア・ルージュは苦々しい表情でそう言うとエリスはこう言った。
「貴様また問題行動をしてどうする!こいつは認めたくないが今日からわが校の
生徒になるんだ!これ以上問題行動を起こさすわけにはいかない!!」
するとクレア・ルージュはこう返した。
「は!何言ってんのよ!そいつは私の奴隷精霊になるんだからね!!」
「貴様。とうとう頭がいかれたのか?そんな精霊何処にいる?」
エリスはクレア・ルージュの言葉に呆れていると彼女はカミトに指差して
こう言った。
「そこにいるじゃない!そこに!!」
「こいつは人間だぞ?何を基準にしてるんだ!?」
エリスはとうとうツッコミしてしまうがクレア・ルージュは収まる事を
知らなかった。
「さあ、さっさとそいつよこしなさい!!」
「(無茶苦茶だなあの嬢ちゃん)」
流石に『シラヌイ』も呆れてしまうとドアから誰かが入ってきた。
「おいおいここで騒ぎを起こさないで欲しいな。騎士団長様。」
そう言っているのは二十代半ばの長い黒髪と黒縁の眼鏡を掛けて、ダークグレーのスーツの上に白衣を羽織った女性であった。
「「フレイヤ先生!!」」
エリスとクレア・ルージュが揃ってその女性の名を出すとカミトは誰だと思った。
するとフレイヤと言う女性はカミトを見てこう言った。
「ああ君が学園長の話に出てきた例のねえ・・・。」
そしてフレイヤは自己紹介した。
「私がレイブン教室担当のフレイヤ・グランドル。担当教科は精霊刻印についてだ。君の事は既に把握済みだ。その腰に差している奴についてもな。」
フレイヤは『シラヌイ』の方を見てそう言うとエリスとクレア・ルージュに
こう言った。
「さて二人とも、学校内での私闘は厳禁だろ。さっさと散った散った。
クレア・ルージュ、君は確か野外授業じゃなかったかな?何でここにいる?」
「あ・・えと・・・あの・・・。」
クレア・ルージュは慌てふためいて弁解しようとしながらカミトの方を見るが
カミトは目線を逸らした。
「もうすぐ授業が終わるから自分の机に戻るがいい。」
「・・・はい。」
そう言われてクレア・ルージュは渋々戻るとエリスにもこう言った。
「君はヴィ―ぜル教室だろ?ここは任せて戻るがいい。」
「ではこれで。」
エリスはそう言ってフレイヤにお辞儀して出て行った。
そしてカミトにこう言った。
「君の席は後にして、自己紹介の内容を考えることだ。」
「はい。」
そう言ってカミトは壇上近くの席に座った。
因みにクレア・ルージュはカミトを後ろから睨みつけていた。
そしてカミトは自己紹介をする。