「ここは・・・戻ったの?」
「一体今の光景は何なの??」
精霊姫達が互いにそう言っている中カミトはアレイシア・イドリースの手記を見て
恐らくと思う中シラヌイがこう言った。
『多分だがあの手記を経由して俺達に過去の光景を見せてたんだろうな、其れにだが』
シラヌイがそう呟いているとカミトがこう言った。
「時系列が違う・・・だろ?」
『そうだ、襲いかかったのならその光景は見せれねえはずだ。それを見れたって事はだ、フギルって奴の嘘かまたは・・・エストの真実を更に誇張した奴だって線だ。』
「そうなるとだ・・・あいつが手記を書いたって言いてえのか?」
『そうだ、だがそうなるとあいつが何故古代精霊語を知ってるって事になるが・・・
まあそいつは追々分かるだろ。今はだ、勝った事で願いが叶うって事だが・・・
手前には真実を語らなきゃあいけねえ。』
「真実・・・何だそいつは?」
カミトがそう聞くとシラヌイはこう答えた。
『前回のブレイドダンスで起きた事だ。』
「!」
カミトはそれを聞いて目を大きく見開くと・・・レスティアがこう答えた。
「カミト、私は貴方に伝えることがあるわ。」
「レスティア・・・。」
「教えてあげる、3年前の事を。」
3年前
ブレイドダンスを優勝したカミトは精霊王の祭壇の前にいるとシラヌイがこう言った。
『この先に精霊王がいるのか・・・気合い入れろよカミト、お前はレスティアの願いを叶えなきゃいけねえからな。』
「ああそうだ、俺達はなさなきゃいけないんだ。」
カミトがそう言うとレスティアが剣の状態でこう言った。
「開くわよカミト、精霊姫達も来るから口調はちゃんとしておきなさい。」
そう言うと同時にカミトの背後に・・・4人の精霊姫達が姿を見せたのだ。
何故4人なのかと言うと・・・当時はルビア・エルステインが
抜けたばかりであったがために新たなる火の精霊姫がいなかったのだ。
そしてその中の一人、恐らくは光の精霊姫であろうカミトよりも少し年上で首に銀糸で編んだ輪を付けている少女がカミトに向けてこう言った。
「レン・アッシュベル・・・精霊王様に求める願いは決まっていますか?」
「・・・はい。」
カミトがそう答えると精霊姫は微かにだが微笑んでいたがカミト個人に願いなど・・・ないのだ。
教導院にいた時の後遺症的なもので自我等が幾つか欠けていたのだ。
願いなど・・・レスティアの願いを叶えるという考えしかなかった。
そんな事すら知らない精霊姫はカミトに向けてこう言った。
「ではこの無限回郎をまっすぐ前に進んでください、ここから先は通常空間とは
切り離された特異な空間となっておられます。途中で回廊が枝分かれしておりますが
決して足を踏み外さないように気を付けて下さい、これ迄過去数名ものブレイドダンスの優勝者たちは足を踏み外してしまった事から次元の狭間に消えてしまいますから。」
『・・・こええええ、絶対に踏み外すなよカミト。俺未だこの世から
退場したくねえからな!』
良いなと言う言葉にカミトは分かってると言って其の儘中に入って行った。
中は薄暗くほのかな光源が足元を頼りなく照らしていた。
「本当に不思議な空間だよなあ。」
『ああ、だが気を付けろよ。奴らが何するのか分からねえからな。』
「そうね、私の目的・・・精霊王暗殺には失敗と言う言葉はあってはならないのよ。」
「分かってるよ、シラヌイ。レスティア。さあ行こう、僕たちはここから
変えるんだから。」
カミトの言葉にレスティアとシラヌイはまるで互いに頷くように向かって行った。
そして暫くして着いたのは・・・装飾の施された巨大な扉の前に辿り着いたのだ、
そこは・・・精霊姫ですら入れない文字通り聖域・・・精霊王がいるであろう真祭殿で
扉に辿り着くとカミトはこう言った。
「・・・入ろう。」
そう言って扉に手を付けると同時に石の巨大な扉が開き始めたのだ、
そこにあったのは・・・巨大な石の階段と・・・その頭上に手眩く輝く5つの光が
そこにあった。
「カミト、全員を相手取る必要はないわ。一柱だけで良いのよ。」
レスティアの言葉にカミトが頷くと・・・頭の中で声が聞こえた。
ーー此度の汝の剣舞、見事であった。
『「「!!」」』
その言葉を聞くとカミトはヴォーパル・ソードを床に置いた後に自身の跪くと
シラヌイがこう言った。
『駄目だな、距離が開けすぎてる。聖王は除外だ、他の奴らを狙うぞ。』
「同感だ、だったら・・・あいつだ。」
カミトはそう言って別の方向に目を向けると聖王はこう続けた。
ーー我らは汝の剣舞に報い、奇跡によって汝の願いを叶えよう・・・汝何を願う?
その言葉を聞いて・・・カミトはこう答えた。
「僕の願いは只一つ・・・
・・・・・精霊王の死だ。」
その言葉と同時にカミトはその内の一体をヴォーパル・ソードで突き刺すと
カミトはシラヌイを召喚して離脱しようとしていると・・・声が聞こえた。
ーー聖女と魔王の血筋よ、汝に礼を。
「!・・・今のは」
「カミト!逃げて!!水の精霊王に攻撃したからあれが来るわよ!?」
「あれ・・・一体何が」
カミトがそう言いかけるとシラヌイがこう言った。
『カミト逃げろ!何かやべエノが来るぞ!!』
シラヌイの言葉を聞いて現れたのは・・・粘着質のある・・・闇のスライムみたいな
何かが現れたのだ。
そして・・・その結果。