「何だこれは!」
『カミト!俺を出せ!!俺ならここから出ることが出来る!?』
シラヌイがカミトに向けてそう言う中カミトは左手を見て・・・愕然としていた、
レスティアが・・・消えたのだ。
「シラヌイ!レスティアがいない!!」
『何だと!?あのバカ何処に』
いるんだと言いかけて・・・ある場所を見てこう言った。
「シラヌイ!レスティアを見つけた!!」
『何処だ!』
「あそこだ!」
カミトがそう言って指さした先にあったのは・・・
・・・・・汚泥の様な闇の中に堕ちていくレスティアを見つけた。
「レスティア!待ってろ、今助けに」
行くからと言うと同時に・・・シラヌイがカミトに向けてこう言って止めた。
『やめろカミト!もう間に合わねえし何よりも・・・あの泥みてえのはやばい!!お前迄巻き込まれるぞ!?』
シラヌイの言葉を聞いてカミトはぬぐと思っていた。
この泥は普通とは違う、まるで・・・この世の物とは思えない
まるで悪意の塊の如きである事を。
ーーカミト
「レスティア!待ってろ!!すぐに」
ーーあの時の約束・・・まだ覚えてる?
「約束・・・一体何を」
カミトがそう言ったと同時にレスティアが魔術方陣を展開したのだ、
そしてそれは・・・。
「転移魔術!待ってくれレスティア!!僕は・・・僕は君とずっと一緒に」
ーーカミト聞いて、何時か私が私でなくなった時
「そんな事言わなくていい!僕は君と・・・レスティアと一緒なら僕は!!」
ーー何時か貴方が私を殺して。
「レスティアーーーーーーーーー!!」
『これが真実だ、悪いなレスティア。』
シラヌイがそう言う中カミトはレスティアに向けてこう聞いた。
「レスティア・・・お前は一体・・・何なんだ?」
カミトがそう聞くとレスティアはこう答えた。
「私の本当の名前は『レスティア・アッシュドール』、魔王を覚醒させ・・・
6体の精霊龍を蘇らせるための存在。」
「『レスティア・アッシュドール』・・・って言うか待てよ!精霊龍って
お前知ってるのか精霊龍の事を!!」
カミトがそう聞くとレスティアはこう答えた。
「ええ知ってるわ、今から数千年前の事。精霊戦争の際に6体の精霊龍から力を奪った今の精霊王達の内闇の精霊姫は闇の精霊龍『終焉龍・ダスト』との相討ちで消える前に
闇の精霊王『レン・アッシュドール』は最後の力を振り絞って自身の力を
私を顕現させるために使ったんだけど『終焉龍・ダスト』も同じことを
考えたのでしょうね、最後の力を振り絞って私に自分の力の一部と共に今この瞬間にも
私の視界から貴方を見ているわ。」
「『終焉龍・ダスト』・・・奴は何をしているんだ?」
カミトがそう聞くとレスティアはこう答えた。
「『終焉龍・ダスト』は今自分の力を自分で封印しているわ、来るべき時までルインで私を待っているわ。」
「なあ聞いて良いか?」
「何カミト?」
カミトはレスティアに対してこう答えた。
「あれは一体・・・あの泥みたいなのは一体何なんだ?」
カミトは3年前に見たあの泥の様なあれを思い出すとレスティアはこう答えた。
「あれこそが・・・精霊王達の本当の姿よ。」
「あれが・・・精霊王達の・・・だと!」
カミトはあの泥みたいなのが精霊王達の本当の姿なのかよと思っているとレスティアはこう続けた。
「奴らの中にアル精霊龍達の力を引きはがすことで本体は本当の意味で復活するわ、
前に私達は水の精霊龍の力を引きはがすことに成功したわ。だけど長年持っていたせいか力の殆どは無くなるけど下位の精霊たちを支配下に置くことは出来るわ、だけど・・・
もし彼らに感情を持っていることが出来たとしたら・・・戦力になるかもしれないわ。」
レスティアはそう言って今はいないがもしかしたらと言う希望論を前提としているが
レスティアは更にこう続けた。
「私があの闇の中にいた時なんだけど・・・あの時私は闇に犯されかけたところを
『終焉龍・ダスト』が結界を張ってくれたおかげで私は自分を保つことが出来てたわ、
けどそれでも浸食を食い止める前に少しだけど中に入っていて今でも増えていくわ・・・だからその前に今回の一体の封印を解くことが出来れば更に奴らを弱体化する事が
出来るわ。」
「となると・・・俺はそれを解放するって事で良いんだな?」
「ええ、けど気を付けてカミト。奴らは前の事があるから今回は恐らくだけど
警戒するはず・・・・気を付けなさいよカミト。」
「分かってるさ、万が一の時はシラヌイを使う。」
『任せな、俺がカミトを守ってやるさ。』
シラヌイがそう答える中レスティアはこう呟いた。
「時間がないわ、教国も動いているし何よりもフギル・アーカディア・・・
奴の目的次第だと・・・計画を中断しなきゃいけなくなるわ。」
「ふん!ふん!ふん!」
エリスは神殿の中にアル棒で鎗術を使っていたが・・・見る人間次第では
分かるだろう。
技に切れがないのだ。
「・・・くうう!」
エリスは唇を一文字にしていると・・・背後から声が聞こえた。
「エリス。」
「・・・義姉上?」
そこにいたのは・・・ヴェルサリアであった。
次回へ続く。