精霊使いの装甲機竜   作:caose

211 / 229
 不振がはびこる。


不穏な動き

 ヴィレイの言葉を聞いてカミト達が難しい顔をしているとルーリエは

まあまあと言ってこう続けた。

 「落ち着いてヴィレイ、御免ねカミト君。私達がここに来たのは・・・

ギルゾレイクファミリーの保有する兵器であるドラグライドについてで軍部の

ファーレンガルト様が中心になって配備・運用したい勢力と精霊運用派に分かれそうだからそうならないために十二騎将である私達が選ばれたのよ。それでまずはヴィレイが数日間はここで機体についての学習をしてきたのよ、そして私は学院債を楽しむために。」

 其れにと言ってこう続けた。

 「アルファス教国でクーデターが起きたの、現国王が死にシェーラ・カーンが

国王になったのよ。」

 『!?』

 それを聞いて全員が目を大きく見開くがルーリエがこう続けた。

 「その中にはどうもドラグライドらしき物を確認したってヴィレイの部下達から報告が入ってきたのよ、恐らくは国王からの報告にあった竜匪賊が関係していると思うからそれを伝えたの。」

 其れだけじゃないぞとヴィレイがそう言うとカミト達に向けてこう言った。

 「このクーデターには神聖ルギア王国も関わっているという話だ。」

 『!』

 もう何度目かの驚きなのか分かりたくないカミト達であったがヴィレイは

更にこう続けた。

 「名前は『ミレニア・サンクトゥス』、枢機卿だ。何故アルファス教国に加担したのか

分からないが一つだけ言える・・・気を付けろ、ブレイドダンスが

終わったからと言って全てが自分達と関係なくなるわけではなく寧ろお前たちは関係が更に深くなることを考えて欲しい。」

 それを聞いて今度こそ全員が黙り込んで今後を考える事となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ーふふ、愛し子よ。感じるわ・・・お前たちの鼓動を。」

 月明かりの下夜風に黄金色の髪が揺れていた。

 12~3歳の容貌

 金色の長髪

 神秘的な紫紺の瞳

 左目は武骨な眼帯

 聖王に仕える僧侶の様な純白の聖服

 そして最後に見た目に反して・・・老獪な雰囲気を感じるその少女の名前は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・『ミレニア・サンクトゥス』、神聖ルギア王国の枢機卿である。

 その彼女はその手に首飾り、錆び付いた剣、銀の腕輪、4つの指輪があった。

 太古の王侯貴族の装飾品に見えるそれは・・・アーティファクト・・・軍用調律された精霊が封印されておりその力は元々拠点襲撃を目的としており然もここにあるのは制御が儘ならずに軍用には不適格とされた廃棄精霊だったが彼女は剣の刃の上をそっと滑ると

指先から溢れた・・・漆黒のナニカが刃を伝って全てのアーティファクトに

濡らせると・・・『ミレニア・サンクトゥス』はこう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ーー〈真なる闇〉よ、いよいよ満ちて狂い、愛し子を侵せ。」

 そう言って其れがアーティファクトを覆うと・・・ふふふと可笑しそうに微笑んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 篝火の炎が照らす闇の中・・・学院近くのストーン・サークルの側にて

一人の人影が姿を見せた。

 本来ならば周囲に人の気配が無かったのだ。精霊を呼び込むゲートの構築をしていた

十二人の姫巫女、監督役の騎士達は皆意識を失い地面に倒れ伏していた。

 そして彼女は地面に描かれている魔法陣に指を触れようとしたその時に・・・

上から声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あら貴方?何をしようとしているのかしら??」

 そう言ったと同時にその人影がその場所に目を向けた瞬間にそこにいたのは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・ドレイクを身に纏ったフィオナが前に出るとこう続けた。

 「嫌な予感がしたからここに来たんだけど・・・何したいの貴方?」

 そう言ってフィオナはブレスガンを構えるとその相手はフィオナに向けてこう言った。

 「あらあら・・・其れを使うだなんて・・・覚悟は出来ているのかしらね?」

 そう言って其の人間は背中から短刀を見せると・・・フィオナは其れはと言うとそれが光り輝いてフィオナが見たのは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・血の如く赤黒いドラグライドであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あーあ、失敗失敗。まあ良いか・・・何せ目的はあそこにあるのだから。」

 (´∀`*)ウフフとそう言いながらそれはドラグライドを纏いながらある地点・・・

その場所に視線を定めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして学院祭が始まったその日は多くの人が賑わっていた、多くの人々が

其の祭りを享受する中とある人々がある場所に目を向けていた。

 それが・・・ギルゾレイクファミリーのドラグライドの観賞会であった。

 ワイバーン・ワイアーム・ドレイクの技術を見せて軍用のそれを見せつけることで

他国に力を見せびらかすだけではなくその力を持っている7国の勢力も

分からせると言ったものだが其れが分かるのはごく一部で大半が・・・その力を

どうやって手に入れるかと考える人間が大多数であった。

 そしてそのごく一部である・・・エリスとヴェルサリアの祖父がカミト達のいる

魔女の窯にいるのだ。

 如何やらパレード前にヴァンハイム公国で何があったのかを伝えていた。

 「成程のう、ノクターンに七竜騎聖、№、デュエルディスクとデュエル・・・

色々と問題ごとがあるが情報があるだけ価値はある、知っておるのは神聖ルギア王国とロッソベル公国か・・・後者はまあ良いが問題は前者・・・つい最近にアルファス教国がクーデターを起こしたようだがそちらにも流れていると仮定すれば・・・今後一層の」

 ファーレンガルトがそう言いかけている中で・・・フィオナが入ってきたのだ。

 するとフィオナは慌てた様子でこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「皆大変よ!侵入者・・・昨夜にストーンゲートに細工しようとした人がいて

逃げられたけど・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・そいつは神装機龍を持っている可能性が出たわ!」




 次回へと続く。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。