精霊使いの装甲機竜   作:caose

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脱出した後です。


脱出後

 カミトとレオノーラが帰還できたのは洞窟の天井を破壊した後に避難民のいる出口に

辿り着くが其の全員の目が・・・黒く淀んでいたのだ。

 当たり前であろう、故郷を失い剰えブレイドダンスで勝利したにも関わらず最悪な状況になってしまう事に何でどうしてと言わんばかりの表情をしているとリンスレットが前に出てこう言った。

 「レオノーラ・・・カミト様、この度は民を救っていただいたことに

感謝いたしますわ。」

 「いや・・・俺達は何も出来なかった、半分以上の人間を救えなかったんだ。」

 「・・・確かに半分ですがそれでも・・・もし貴方方がいなければ更に多くの死者が・・最悪は領民全員があの邪精霊・・・アビスによって殲滅させられておりましたわ。」

 「・・・リンスレット・・・貴方はこれから一体どうするのですか?」

 レオノーラがそう聞くと其れですかと言ってリンスレットはこう返した。

 「取りあえずは麓の街に行ってそこで帝都にいる両親に手紙を送って今回の事を

伝えるつもりですわ・・・両親は今回の事に私に対して失望するかもしれませんし何よりも留守を守れなかった今回に対して何かしらの罰則が出るかもしれませんわ。」

 「ちょっと待てよ!今回の件は間違いなくお前には何も非が無いじゃないか!!

アビスの軍勢があんなに出てくるなんて誰も予想が付かねえだろ!?」

 「ですがそれでも当主代理として私には責任がありましたわ、その責任は

果たさなければいけませんしそれに・・・両親に対して報告しなければいけない事が

ありますわ。」

 「「?」」

 2人はそれを聞いて一体何だと思っていると・・・民の一人がカミト様の前に出ると

こう言った。

  「何で・・・何で俺達の故郷を救ってくれなかったんですか・・・!」

 「貴方それは」

 「お前らが・・・精霊使いがもっとちゃんとあの邪精霊を追い払ってくれてたら

俺達は故郷を追われずに済んだんだ!どうしてくれんだよ俺達の生活は・・・暮らしは・・何か言ってくれよおおおお!」

 そう言って男がカミトに対して胸倉を掴もうとした瞬間に他の面々が取り押さえた。

 「離せよ!お前らだってこいつらに恨みがあるんじゃねえのかよお!!」

 「お前ひとりが恨み晴らしても御前だけだろうが!」

 「其れに故郷を追われたのはお前だけじゃねえ!あの時喰われた家族の

生き残りがいるのにお前は家族が全員助かってるじゃねえか!!それにあん時

精霊使い様達があの邪精霊引き止めてくれんかったらもっと犠牲者出てたぞ!!」

 「けど・・・けど・・・うううううううう!」

 そう居ながら等々男性が泣き崩れると近くにいた老人がカミトに向けてこう言った。

 「・・・すまんのう若いの、こ奴はついこの間両親を病で亡くしてその土地を継いで

畑を作っている最中じゃったんじゃ。勘弁して送れ。」

 「いや・・・俺の方だってあんたらを守れなかった。」

 「守ってくれたさ、あん時あたしらは故郷を捨てることに二の足ふんぢまってたから

こうやって犠牲者が出ちまった。もし何もしなかったらあたしらは全滅だったよ。」

 それにと言ってカミトに向けて老人はこう続けた。

 「あたしらは大丈夫さ、ランパール大戦の時なんかこんな時でもへこたれずに

故郷を立て直したんだ。何れ戻ったら故郷を立て直して家族の墓を作るつもりさ。」

 そう言ってじゃあねと言って立ち去って行くとレオノーラはカミトに向けて

こう言った。

 「カミトさん、我々が出来る事なんてこの様に小さなことなんです。だからこそ

無力だった自分を忘れないようにして下さい・・・其れが未来で強く成事に

必要な事ですから。」

 「強く成る事・・・か。」

 カミトはレオノーラの言葉を聞いてそうなのかなあと思っていた、今迄強く成る理由が漠然過ぎていたし世界の危機だとか真実とかで頭の中が滅茶苦茶になりそうな中で

この戦闘だ。・・・初めて守る戦闘をしたのに結果はぼろ負けに等しい中

ここにいる人達は皆明日に向かって頑張ろうとする意識が確かにあったのだ、其れを見たカミはこう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「俺にも・・・誰かを守ることが出来るのかな?」

 「・・・カミト。」

 「カミト・・・。」

 それを聞いたエストとレスティアは何も答えられなかった、ブレイドダンスでは仲間を守れていたとはっきり言いたかったのに今のカミトに其れを言ったところで

何もならないと直感で理解できてしまったからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後カミト達は避難民を連れて麓の街に戻って今回の事をリンスレットは町長に

報告しに行った後町長は市民に向かってこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーー今後一切キリア山脈は通行禁止としいかなる理由が有っても立ち入りは

厳禁とする!

 町長の言葉に対して多くの民達がブーイングすると・・・リンスレットが前に出て

今回の事を話したのちにこう締めくくった。

 「私たちは故郷を追われました、本来でしたらすぐさま戻りたいのにこの吹雪と

邪精霊の猛攻に今の我々では手も足も出ませんでしたわ。今は何よりも力を蓄えるためにそして・・・これ以上の犠牲者を出さないがために今皆様方には我慢を強いることを

許して欲しいと思う次第でございますわ。」

 そう言って頭を下げるのを見届けた民達は其れでもと思いたいが死人が大勢で退場は

封鎖して自分達の安全を第一にしないといけないと考える者達が出てきており今後の

話し合いとしてリンスレットは其の儘町長との話し合いは夜遅くまで続いた。




 次回はフィオナから。
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