フィオナはグレイワースとシャオと共に議会ホールに足を踏み入れたのだ、
既に多くの貴族たちが座る中フィオナはあれと呟いてたのを聞いてグレイワースは
如何したと聞くとフィオナはこう答えた。
「いえその・・・コンラッド卿がいないのですけど?」
「コンラッド卿?今日は体調が優れぬようで欠席するそうだぞ?まあ年齢が年齢だし
諸国会議に関わる激務で無理が祟ったのであろうな、其れにドラグナイトについても
考えなければいけないののだから今は部屋で休んでいると思われるが」
「あの・・・私そのコンラッド卿に今日の朝方で合いましたけど?」
「・・・何?」
グレイワースはそれを聞いて目を大きく見開いて何処で出会ったと聞くと自分の部屋に
来たと告げるとおかしいなと言ってこう続けた。
「私がここに来た時に迎えに来た騎士がそう言っていたのだが・・・
君が言っていることが真実ともなるとこの会議・・・一筋縄ではいかなくなるかもしれぬ、フィオナ、貴様はドレイクのソードデバイスを持っているか?」
「ええ・・・常に持ち歩いています。」
「良し、シャオ。お前は外にいるヴェルサリアとエリスにこの事を伝えてドラグナイトが使用可能状態に出来るように準備しておけと言っておいてくれ。」
「分かった。」
「私はこの有様だ、精霊が使えない以上今頼りになるのは・・・お前だフィオナ。頼りにしているぞ。」
その言葉を聞いてフィオナは分かりましたと答えてそれぞれ着席しようとすると
フィオナはアルネウスの姿が見えてその様子を観察していた。
王族の座る席のすぐ近くで取り巻きの貴族に囲まれて天狗になっている
アルネウスの姿を見て全くとフィオナはこう思っていた。
「(正に道化・・・いえ、傀儡の王って言った処ね。自分の周りにいるのがどれだけ
この国を思っているのかを分かっていない連中に囲まれているなんて
分かっているのかしら?)」
そう思いながら見ているとふと目が合ったアルネウスは何やら落ち着きがない様子で
目を逸らして取り巻きの貴族たちと共にひそひそと密談を始めるのを見て一体何よと
考えながらも懐にアルソードデバイスと胸元に隠してあるブラッド・ストーンに
目を向けて何かあってもいいようにと思いながらも・・・準備を始めた。
「皇帝陛下・・・ご入来~~!」
兵士の一人がそう言うと同時に皇帝がその姿を見せたがコンラッド卿が
不在のまま始まった。
議題は変わらずのアルファス教国の対応についてだが議会は回るも・・・
進みはしなかった。
「我々が聖国に同調する必要はあるまい。」
「だが我々が教国に介入した所で手に入れるものなどありませぬ。」
「ですがここで武力介入をしなければオルデシア帝国は教国への影響力を
喪うでしょう。」
「影響力が消えるからと言って介入すればそれは即ち侵略となんら変わりませぬ、今は情勢を見極めてからでも遅くはない。」
「それにここで下手を打てばランバール戦争の二の舞になるやもしれんぞ!」
「だがここで動かなければ戦争がまた起きるかもしれぬぞ!?既にドラグニアは
ドラグライドと呼ばれる外にアル精霊とは全く異なる物があるとの報告だ!
もしあれが動けばわが国だけでは戦力は乏しく何よりも我が国に居ると言われる
魔王がいつ他の精霊使いを籠絡するか分からぬぞ!!」
「何か・・・意見の内容がどんどんと違って来てません?」
フィオナがそう言う中グレイワースはそうだなと言ってこの会議どうやって
終わらそうかと考えている中会議の流が始まってから流れが変わったのは・・・
半刻後であった。
「恐れながら皇帝陛下!一つ忠臣としてお伝えしたいことがあります!!」
そう言って立ち上がったのは・・・ダールス伯爵であった、先ほどまで
アルネウスの取り巻きの一人としていた彼が立ち上がるとダールス伯爵がこう言った。
「最早この会議が首尾よくまとまる事はありますまい、その理由は皆さんも
ご存じの通り教国への対応の背景には皆様がわかっていらっしゃるでしょう?・・・
次期皇位継承者の問題が絡んでいる事はわかっていらっしゃるでしょう?」
それを聞いて誰も彼もがざわめき始めたのだ。
当然この事は暗黙の了解として誰も言わなかったことを言ったという事は・・・コレヲチャンスとしてアルネウスを次期皇帝として擁立させる気なのかと考える者が
大多数である。
するとダールス伯爵は更にこう言った。
「どうでしょうか皆様、この場で次期皇位継承者を決めてしまっては
如何でございましょうか?さもなくば此の儘会議を続けても無為に時間が
過ぎるだけでございましょうか?」
「た・・・確かに。」
「伯爵の言う事にも一票入れた方が宜しいですね。」
「何せここにいるのはアルネウス殿下を支持するものとしないもので構成されて
おりますから両派閥の対立がある以上は纏まるはずがない。」
その言葉にうわあとフィオナは嫌だなあと思いながら天井を見ていると・・・
シグナスが立ち上がって待ったをかけてこう言った。
「ダールス伯爵・・・其れは違うかと思われますが?」
次回は・・・騒動が始まります。