精霊使いの装甲機竜   作:caose

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 レオノーラがアレイシア精霊学院にいる真実を語ります。


三年前の過去

「ごちそうさまでした。」

 「お粗末でした。」

 カミトとレオノーラは食事を済ませた。

 レオノーラはこれまで真面な食生活とは言えなかったので喜びながら食べていたが

カミト自身も朝から何も食べていなかったので腹ペコだったのだ。

 カミトはレオノーラに食後の紅茶の入ったカップを渡すとレオノーラにこう聞いた。

 「なあ、『ドラグニア竜皇国』って確か西側の軍事国家だったよな?そんな所から

この学園に来るって留学生か何かか?」

 するとレオノーラの顔が曇って行くのが見えてカミトはこう続けた。

 「悪い。もしかして聞いちゃいけないんなら謝る。すまん。」

 そう言うとレオノーラはカミトにこう言った。

 「いえ良いんです。どうせ何時か知られることなので。」

 そう言うとレオノーラは紅茶の入ったカップを置いてこう話した。

 「カミトの言う通り『ドラグニア竜皇国』は軍事国家であると同時に

竜種を精霊として使役していました。」

 「ああそれにブレイドダンスでも何回か優勝していることでも有名だよな。」

 カミトはレオノーラの言葉にそう続けるとレオノーラはこう続けた。

 「その通りです。私も竜種を主っていましたし何時かはブレイドダンスに出場

出来ると信じていましたがある事が起きたんです。」

 「ある事?」

 カミトは何なのかと聞くとレオノーラは震えながらこう言った。

 「アビスが・・・現われたんです。」

 「アビス?」

 カミトは何だそれと話すとレオノーラは顔を真っ青にしてこう言い綴った。

 「・・・人類の敵と呼ばれていました。」

 「敵?」

 「はい・・・。」

 

 

 

 

 

 3年前

 ドラグニア竜皇国の港である漁師が漁をしていた。

 「あ?何だあれ?」

 漁師の男性が空を見上げると何か黒いナニカが空を覆い尽くしていた。

 「鳥か?」

 「いや鳥にしては妙だぞ。」

 漁師達がそう言うと全容が明らかになり始めた。

 細く黒い体と羽。

 鋭い爪と牙。

 これは機竜側では「幻神獣『アビス』ガーゴイル型」というタイプである。

 初めて見るアビスに漁師は驚きを隠せなかった。

 「な、何だあれは?」

 「新しい精霊か!?」

 そう言うとアビスの何匹かが船に気づき襲ってきた。

 「う、うわあああーーー!!!」

 「海に飛び込めーー!!」

 漁師達が海に飛び込んで逃げるとアビスはそのまま海に飛び込んで・・・漁師達を

食い殺した。

 海は赤く染まりアビスの体も紅い液体で覆われていた。

 そしてそのまま港町「ドラゴン・ポート」でもアビスの姿を見る者は新しい竜種かと思って見た瞬間・・・アビスの羽が分離して町を襲った。

 『『『『『きゃああああああああああ!!!!!!』』』』』

 町の住民が恐怖してそこから遠ざかろうとしたり竜種に乗っていた人間が果敢に

挑もうとするも成すすべなくアビスに竜ごと喰い殺される人間が続出したり竜の死体が港にいた人間の頭上に落ちて押しつぶされる者もいた。

 「タスケテーー!!」

 「来るな!!クルナーー!!」

 「いや・・・イヤーーー!!!」

 町は焔とアビスの群れによって焦土と化し生きのこった人間達は後にこう語った。

 「あそこは正に地獄だ。」と語ったようであった。




 まだ続きます。
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