精霊使いの装甲機竜   作:caose

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 アビスと精霊、戦ったらどっちが勝つかな。


初めてのアビス戦。

 「『ドラゴン・ポート』がやられた!!」

 竜都「グラン・ドラグニア」の軍司令部で最高司令官がそう言うと兵の一人が

こう続けた。

 「通信によれば謎の生命体により港は壊滅的打撃を被り数時間後にはここ竜都にも

攻める事間違いないとの事です。」

 「精霊の類・・・魔精霊か!!??」

 「未だ何とも言えないようで・・・。」

 兵の一人がそう言うと司令官はこう命令した。

 「直ちに騎士団を招集!!見習いにも出撃させよ!この竜都だけは何としても

守り抜くぞ!!」

 『『『『『『は!!!』』』』』』』

 

 

 

 

 「そう言う訳で未だ見習いだった私達も参戦する事となったんです。」

 そう言って紅茶を啜っているがカミト自身は頭を抱えていた。

 自身なら未だしもまだ戦闘経験が乏しいであろう彼女達まで招集すること自体が異例なのだ。

 そしてレオノーラは話を続けた。

 「そして私達は竜都に程近い所で陣を敷いたんです。」

 

 

 

  

 話は戻って・・・。

 「以上が我々がここに配置された理由である。何か質問は?」

 全員が無言で答えていた。

 眼前にいる敵を殲滅するという意思の元団結していた。

 「レオノーラ、大丈夫ですか?」

 隣にいたチームメンバーである「ユーリ・エルシッド」の言葉に

レオノーラ・ランカスターはこう答えた。

 「大丈夫ですよ。ちょっと緊張してるだけですから。」

 するともう一人の方もこう聞いた。

 「当たり前よ。皇国が狙われるなんて今までなかったんだから。」

 もう一人の少女、レグリス・ローアがそう言うとレオノーラは見習い全員に

こう鼓舞した。

 「皆さん。これを皮切りに何時か行われるであろうブレイドダンスの前哨戦として

切り抜けましょう!!」

 『『『『『『おおおお!!!!!』』』』』

 あの時いた数十人の少女達全員が勝利を疑わなかった。

 それが間違いだと気づいたとき取り返しがつかない事も知らずに。

 

 

 

 「攻撃開始!!」

 竜種達の攻撃と同時に竜騎士や姫巫女達が揃って突撃をした。

 飛行種が周りを囲う間に地上から精霊での遠距離攻撃を行って殲滅するという簡単な手段であるがそれは高度な連携がなくては成し遂げられない物であった。

 特に被害を被るのは竜騎士であるが彼らはそれも覚悟の上で志願した。

 そしてレオノーラを中心にした部隊で攻撃しようとした瞬間・・・アビスの中から

あるアビスが出てきた。

 赤茶色の体をした筋肉質のアビス。

 機竜側では「ディアボロス型」と呼称されているが彼らはそれを見て群れのリーダーではないかと思っていると突如「ディアボロス型」が・・・消えた。

 「は?」

 一人の竜騎士が間の抜けた声を出した瞬間・・・「ディアボロス型」が姿を現して

殴りかかった。

 「な!!・・ぐえ!!」

 竜騎士は竜如殴られてそのまま地面に赤い血煙と共に叩きつけられた。

 「な・・・な・・・。」

 竜騎士全員が唖然としていると他のアビスも一斉に動き出した。

 「ひい!!こっちにkぐぎゃ。」

 「畜生がーー!!」

 「タスケテ・・・。」

 次々と竜騎士達が餌食となるさまを見て地上の方は恐怖するとレオノーラの視界には一人の少女がいた。

 自身と同じく見習いである仲間の一人がアビスに飛び掛かったのだ。

 「ヤメローー!!」

 「逃げてーー!!」

 レオノーラがそう言うも少女を見たアビスがその槍を掴んだ瞬間上にあげて少女を・・・目の前で腕を喰らった。

 「いぎゃあああ!!」

 すると他のアビス達が少女の周りに集まって来た。

 「い、い、・・・イヤーーー!!!」

 そして捕食が始まった。

 「ああああああ・・・。」

 レオノーラはあまりの惨状にへたり込むと何かが木に当たってそれが堕ちたのに

気づいた。

 そこにあったのは・・・先程喰われた少女の腕であった。

 「い、い、イヤーーー!!!」

 誰かが悲鳴を上げた瞬間アビス達がそこに群がってきたのだ。

 我先にと逃げるもアビスに包囲され近い人間から順番に喰われた。

 「ヤメローー!!」

 「痛い!!イタイ!!」

 「タスケテーー!!」

 姫巫女も兵士も精霊も関係なく捕食される光景にレオノーラは涙を流しながら

恐怖した。

 次は自分だと思うとまるで死刑台に連れて行かれるような感覚があったのだ。

 そして諦めかけたその時ある事を思い出した。

 「は!あれなら!!」

 レオノーラは懐に付いている袋からある物が見えた。

 それは古風な水色の鞘の短剣であった。

 これはレオノーラが出撃する際に母親がお守り代わりにと渡したものらしいが

父親曰く・・・。

 「良いか、よく聞けレオノーラ。これは我らの祖先がこの国の内戦の際に

活躍した精霊が封印されているがその後誰も開放することが出来なくなったのだがもし自分の命に危機が訪れたのならそれを使いなさい。」

 「これは賭けですが・・・今は藁にも縋る思い!!」

 そう言って短剣に触れた瞬間景色が変わった。

 

 

 

 

 「ここは・・・?」

 そこは先程の戦場とは違い洞窟のような空洞に小さな泉がそこにあった。

 するとその泉の中央に鋼の体をした何かが水上にポツンとそこにいた。

 「【貴方が私を呼んだのですね?】」

 「へ!?・・・あ、はい!!」

 目の前にいた青い女性の声をした精霊(?)がそう聞くとレオノーラは慌てながら

そう答えた。

 「【私の名は『メイルストローム』。我が詠唱府(パスコード)を汝に

譲渡します。】」

 「パスコード?」

 「【私を召喚する際に必要な呪文です。】」

 「それは私を主と認めるのですか?」

 「【ええそうですよ。レオノーラ・ランカスター。それでは教えましょう、

それは】」

 すると風景が元の戦場になってアビスがこちらに近づいてきた瞬間レオノーラは短剣を抜いて教えられたパスコードを唱えた。

 「-鳴り響け。-風を縦糸に、海を横糸に奏し海龍よ。数多の嵐を洗い清めよ、

≪メイルストローム≫!!」

 すると後ろから青い機竜が召喚された。

 「コネクト・オン」

 そしてそれらがバラバラになると腕に、足に装着され頭部に竜を模したものが

付けられた後レオノーラはアビスに向かって槍を向けてこう言った。

 「もうこれ以上!!誰も失わせはしません!!」




 次回は多分あの人が出ます。
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