「フフフフフフフ・・・・。」
グレイワースは燃えた部屋の前で笑っていた。
いや普通なら未だしもその笑い声はまるで地獄の底からナニカが出てきそうな
くらいの乾いた笑い声であった。
その周りではその笑い声に恐怖してか、遠回りで見ているカミトとレオノーラ。
更に後ろで恐ろしく思いながらグレイワースを心配しているエリスと彼女と
一緒にいた二人の少女。
そして下手人であると同時に二人の間で正座させられているクレア・ルージュと
リンスレット・ローレンフロストが震えながら座っていた。
この状況は既に十分ぐらいたっているがカミト達からすれば数時間ぐらい経っているような物である。
然し最初は酷い物であった。
グレイワースが研究室の変わり果てた姿を見て最初は狼狽して青い顔をして崩れ
落ちたのだ。
然も事の詳細を聞くとカミト関連でこうなったという事も分かり最初はカミト
自身もだが自分に八つ当たりするんじゃないかと思っていたがグレイワースはそのまま笑い始めて今に至るのだ。
「おい、大丈夫か?グレイワース??」
カミトはグレイワースにそう聞くとグレイワースは笑い終えて突如二立ち上がった。
するとグレイワースはカミトにこう聞いた。
「ああ・・・大丈夫だ。」
ほんとかよと思っているとグレイワースはこう言った。
「見事に研究室がキレイニマックロになった事にお礼がしたいと思うがどう思う?
カミト??」
「「!!」」
クレア・ルージュとリンスレット・ローレンフロストがびくっとするとカミトは
二人を見てこう返した。
「なあグレイワース。二人も悪気が・・・無かったとしても場所を考えて
ほしかったって思うけどどう思うってどうするんだよ?」
カミトがそう聞くとグレイワースは・・・ワライナガラこう返した。
「そうだな・・・私の個人レッスンというのはどうだ?実戦クラスの演習で
鍛えてやろう。・・・アリガタクオモウンダナ。」
グレイワースはニヤリとワライナガラクレア・ルージュと
リンスレット・ローレンフロストを見ると二人の体が全身にわたり震え始め、冷や汗を掻き始めたのだ。
すると二人を見はっていた二人の少女がこう言った。
「全く・・・何時も問題ばかり起こしている家柄だけが自慢の田舎貴族。」
「ななななななーーー!!!」
リンスレットは物凄い表情で怒り乍ら少女達を見るともう一人の少女もこう言った。
「おまけに反逆者の妹も付くとなお質が悪いったらありゃしないわよ。
全くこんなんだからレイブン教室全員がそう思われてるのに。」
「『反逆者の妹』って・・・取り消しなさいよその言葉!!」
クレア・ルージュもにらみ返してお互い一触即発状態になるとエリスがこう締めた。
「とにかく今回の事は〈騎士団総会〉に報告する。容疑は精霊を使った小火騒ぎと
器物損壊だが・・・それについては後々に処分を発表する。」
もうやるなよと言ってエリスは二人を連れて立ち去ろうとすると・・・。
「待ちなさいよ、エリス・ファーレンガルト。逃げる気?」
「何?」
エリスは足を止めてクレア・ルージュに顔を向けるとこう聞いた。
「今何と言った・・・?」
怒りを孕んだ表情でそう聞くとクレア・ルージュはこう言い放った。
「聞こえないならこう言いましょうか?『シルフィード』は腰抜けぞろいなのね。」
「クレア・ルージュ!!それ以上言うならこちらも容赦しないぞ!!」
エリス達が剣を抜くとクレア・ルージュが鞭を構えると・・・グレイワースが
エリス達にこう警告した。
「・・・やめないか。」
すると殺気がエリス達目掛けて放った事により彼女達の体が強張った。
「「「「「「「ひい!!」」」」」」」
彼女達はあまりの事に恐怖して両手が震えるとグレイワースはクレア・ルージュ達にこう提案した。
「学院内での私闘は厳禁だと今日だけで何回言ったのかね?
エリス・ファーレンガルト???」
「ああああああああ・・・。」
エリスはあまりの恐怖に立ちすくむと今度はクレア・ルージュ達にもこう忠告した。
「クレア・ルージュ、リンスレット・ローレンフロスト。今度また騒ぎを起こして
また同じことを繰り返そうというのかね?」
「い・・・いええええ・・・。」
「と・・・とんでも・・・・アアアありませんわ。」
二人もそう答えるとグレイワースは全員に向けてこう言った。
「まあお互い納得いってないなら・・・今夜二時に〈門(ゲート)〉の中にて行うが対戦形式は・・・。」
グレイワースはクレア・ルージュ達を見た後カミトに向けてこう言った。
「坊やも含めて三対三と行こう。」
「おい!俺もかよ!?」
カミトはいきなりのことに文句を言うとグレイワースはカミトにだけ聞こえるようにこう言った。
「お前のリハビリも兼ねてだ。未だそいつを使ってないから丁度いいじゃないか?」
グレイワースはカミトの右手を見てそう言う事にカミトはため息交じりで了承した。
「さてとそれでは決まった事だから・・・クレア・ルージュと
リンスレット・ローレンフロストは私とコイ。」
「「え?」」
クレア・ルージュとリンスレット・ローレンフロストがグレイワースの言葉に驚くと二人の肩に手を置いてこう言った。
「私の研究資料と機材を破壊した事による罰がある事・・・忘れてないよな?」
「「あわわわわわわわわわ・・・。」」
二人は恐怖するとグレイワースは二人の襟首を後ろから掴んでこう言った。
「さあ・・・イコウカ?」
「「イヤアアアア!!!」」
クレア・ルージュとリンスレット・ローレンフロストはそまま引きずられて行きそうであったが二人はカミトとレオノーラを見てこう助命を扱いた。
「あんたあたしの奴隷精霊でしょ!?早く助けなさいよ!!」
「助けて下さいまし!!レオノーラタスケテーー!!」
二人の言葉にカミトとレオノーラはお互いを見て・・・グレイワースを見た後二人の目の前で・・・手を合わしてこう返した。
「ごめんなさい(すまん)。無理です(だ)。」
「「Noooooooooo!!!」」
そのまま二人はグレイワースに引っ張られてどこかにへと連れ去っていった。
それを見た後エリスは気まずそうにこう言った。
「二人の処分は・・・あれでいいな。」
残りの二人もこくこくと頷いた後今度こそ出て行ってくれた。
そしてカミトはレオノーラにこう言った。
「片付けるか?」
「そうですね・・・。」
カミトとレオノーラはそのままグレイワースの研究室の整理と掃除をしにかかった。
余談だがその日・・・二人の少女の悲鳴と同時にある女性の狂ったような笑い声が
森に鳴り響いたという噂が出来たらしい。
犠牲者二人プレゼントーー。