精霊使いの装甲機竜   作:caose

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 狂った力は身を亡ぼす。


黒炎の狂精霊

 「あれって・・・クレア・ルージュの精霊の・・・〈スカーレット〉だよな・・?」

 カミトは客席に乗り上げてそれを見てレオノーラとエリスに聞くも二人はこう

答えた。

 「いえ、あれは精霊というには少し・・・禍々しいです。」

 「それにクレア・ルージュの精霊は紅い火だぞ。あの火は黒いタイプであんなの見たことすらないぞ。」

 そう言っている中黒い精霊は金剛精霊を貪り終わると今度は魔境精霊に目標を変えて襲い掛かった。

 するとその焔の残滓に当たった他の精霊もまるで乗り移ったかのように暴走して

お互いを喰らい始めた。

 「精霊同士が・・・共食いしてる。」

 レオノーラはそれを見て口を両手で抑えてそう言うと『メイルストローム』が

カミトにこう聞いた。

 「【カミトさん。確か昨日の魔精霊も暴走してましたよね?】」

 それにカミトがああと答えると『メイルストローム』はレオノーラにこう聞いた。

 「【レオノーラ、恐らく今回の事と魔精霊のあれは誰かが後ろで操っているのが

いるんじゃないんですか?】」

 「え?どういうことです?」

 レオノーラの問いに『メイルストローム』がこう答えた。

 「【恐らく誰かが魔精霊を誘い込ませて暴走させる何かを与えておいたのでしょう。

 それにお風呂場での水精霊の暴走もその誰かが実験として扱ったのでしょう。・・・・この日の為に。】」

 「(そうか!そしてセレモニーに出場する奴から適当な奴見つけて渡しておいて

何処かでデータを取っているって言う寸法だな!!)」

 そして『シラヌイ』が纏めた後エリスは本来ならこう言うときに備えているはずの

騎士団を見てみると・・・。

 「駄目だ。全員何かに催眠させられてる。」

 エリスは闘技場の光景を見て中に入ろうとするとカミトがそれを止めた。

 「おい待てエリス!!この状況で助けるのは無理だ!!」

 「然しこのままじゃ観客にも!!」

 そう言うとエストがカミトの服を掴むとこう言った。

 「カミト、あれは狂精霊です。」

 「狂精霊?」

 カミトはエストから発せられた内容を聞いて何だそれと思っているとエストがそれを説明した。

 「憑依型の精霊で確か精霊に狂化属性(バーサーク)を与えるやつだ。」

 「そして憑依された精霊は理性を失って自身の存在が消滅するまで戦わされるというあの?」

 エリス、レオノーラがそれについて説明するとエストはさらにこう続けた。

 「肯定です。本来のあの火猫はとても強い精霊なので魔精霊ぐらいでは何ともない

はずなんですが恐らく彼女が消滅したと思い込んだことで回路が繋がらなかったんだと思います。」

 「じゃああれは・・・あの火猫だと!」

 カミトがそう言って指さすとクレア・ルージュを見ていたエリスがそこを指さすとゾッとするような光景が広がっていた。

 「アハハハハハハハハハハ」

 狂ったような笑い声を上げながらそこにいた。

 「カミト、あのままではいずれ彼女もあの精霊も死にます」

 エストがそう言うとカミトは頭を掻きむしってこう言った。

 「エスト!!力を貸してくれ!」

 「私はカミトの剣。貴方の望むままに」

 そう言ってエストはカミトの手を握るとカミトはこう唱えた。

 「冷徹なる鋼の女王、魔を滅する聖剣よー今ここにわが剣となれ!」

 精霊魔装の展開式(レリーズ)を唱えるとエストの体が光に包まれると白銀に輝く

片刃の剣が現われた。

 「こいつがエストの・・・。」

 刃には精霊語の彫られたものがあった。

 銘は・・・「テルミヌス・エスト」

 軽く振ってみると最初のような弱弱しさがなくなっていた。

 「本体との回路が閉ざされているので十分な力が出ないのであしからず。」

 エストがすまなさそうにそう言うも・・・

 「いやこれで十分だ。」

 そしてカミトはエリスとレオノーラの方を向こうとした。

 恐らく離れているようにと言おうとした瞬間カミトはそれに驚いていた。

 二人とも魔装を展開しており準備万端だといっているようであった。

 そしてカミトはため息交じりでこう言った。

 「行くぞ、レオノーラ、エリス、エスト!!」

 そう言った瞬間三人は闘技場にへと飛び込んだ。




 そして彼らは戦いの場にへと向かう。
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