精霊使いの装甲機竜   作:caose

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 常に仲間を信じよ。


チーム対抗戦

ここはアストラル・ゼロの森の中で薄紫色の霧(毒であらず)が立ち込む中カミトと

クレア・ルージュは走っていた。

 するとカミトがクレア・ルージュを手を出して停止させると茂みの方を見てこう

忠告した。

 「クレア、左の茂みを警戒しろよ。多分待ち伏せてる。」

 「何で分かるのよ?」

 カミトはクレア・ルージュの言葉に少し言いよどんだ。

 元々教団の潜入等で培われた技術であるがそれはグレイワースから喋るなと言われているためこう言った。

 「・・・勘だ。」

 「(経験って言えよ。)」

 『シラヌイ』がツッコミ入れた瞬間その通りに青い雷光弾が左の茂みから放たれた。

 「ビンゴ!」

 カミトは狙い通りと確信すると神威を足に集中して駆けると雷光弾を弾いた。

 ・・・いやどこの自由の戦士だよと言いたい所である。

 因みにエストの精霊魔装〈テルミヌス・エスト〉は対魔術として高い性能を

誇っている。

 「クレア!!」

 カミトが叫ぶと同時に〈フレイム・タン〉を革鞭のホルダーから抜き取って木々を

薙ぎ払った。

 すると目元を前髪で隠したちょっと暗い感じの女子がいた。

 「(雷光弾使う奴が暗そうって逆じゃね?)」

 『シラヌイ』がそう思っていると周りにある青白い雷光弾の群れを引き連れて

森の中にへと逃げて行こうとすると・・・。

 「逃がすかあ!!」

 クレア・ルージュは巨大な火球を出すとそれを少女めがけて投げつけた。

 そして着弾すると失神した少女がいた。

 「やったわ!これで後二人!!」

 「油断するなよクレア!!」

 クレア・ルージュが喜ぶ中カミトが注意するとクレア・ルージュは怒ってこう

返した。

 「何よ!!二人倒したからって!!。」

 クレア・ルージュが文句を言うと足元から大量の土砂が吹きあがった。

 「なっ!!」

 「敵討ちさせてもらうぞ!クレア・ルージュ!!」

 それは無数の突起が付いた・・・蟹みたいな鎧タイプの精霊である。

 「(・・・今晩カニにしね?)」

 「違うだろおい!」

 『シラヌイ』が晩御飯の献立を言うとカミトがツッコミを入れた。

 「くう!!」

 クレア・ルージュは先程の衝撃で吹き飛ばされていた。

 アストラル・ゼロでは精霊の直接攻撃は効かないが間接的な、衝撃や土砂などには

相応のダメージが出る。

 「クレア!!」

 「(カミト!あいつもう攻撃態勢に入ってるぞ!!)」

 『シラヌイ』が言う通り恐らく攻撃したと同時に追撃態勢に入っていたのだろう。

 「喰らえ、甲殻精霊〈クラステ〉の精霊魔装ー〈破貫鋼拳(ブレイカー・アーム)〉

 「くっ!炎よ、我が手に舞い、踊れ!」

 クレア・ルージュの手から無数の火球を地面に放って方向をずらした。

 「くそっ!」

 鎧タイプの精霊使いはその方向のまま全力疾走で逃げた。

 「あ、待ちなさあい!」

 クレア・ルージュはそう言うが既に森の奥に消えていた。

 「(なんか妙だな?)」

 「ん、どうした『シラヌイ』?」

 『シラヌイ』が何かを感づいたことにカミトが聞いてみた。

 「(今までのあいつらの動きを思い出してみろ。)」

 「今までのって・・・そういや。」

 「どうしたのよ?そんな顔をして。」

 クレア・ルージュがカミトの表情を見て何事かと思って聞いた。

 「なあクレア。あいつらって今迄俺らが近づいてくるか攻撃した時だけしか対応して来なかったよな?」

 「そう言えばそうね・・・何かを待っているかのようにね。」

 すると『シラヌイ』がこう当ててみた。

 「(もしかしたらとんでもない事するんじゃねえのか?)」

 「何か・・・か。」

 カミトは思い詰めたように考えるとソード・デバイスを抜いて『シラヌイ』を

召喚した。

 「運命よ。我は呪い、その座を引きずり降ろし、わが手で未来を作る。

(シラヌイ)」 

 そして『シラヌイ』を纏って「清水」を背面部から取り出すと長距離狙撃モードに

して辺りを探索した。

 「ちょっと・・・何やっているのよ!!」

 クレア・ルージュがカミトにそう大声で聞くもカミトは集中して聞いていなかった。

 クレア・ルージュはムッとした表情でカミトを睨みつけているとカミトはある物を

見つけた。

 「あれは・・・?」

 「・・・何かあったの?」

 そしてカミトは「清水」を戻すとクレア・ルージュに今見たものを伝えた。

 「ああ・・・連中とんでもないことしてたぞ。」

 「は!なによそれ!?」

 クレア・ルージュが何があったのかを聞くとクレア・ルージュを『シラヌイ』で

担いだ。

 

 「ちょ、ちょと何よ!!?」

 「説明は走りながら話す。」

 そう言うと『シラヌイ』で駆けながら説明した。

 「この先でデカい櫓があってそこで最後の一人が神楽らしきものを舞って

いたんだ。」 

 「はあ!!つまりあいつらはそれを成し遂げるために・・・。」

 「時間稼ぎしてたのさ。」

 「「!!」」

 クレア・ルージュが驚いていると横から先程の鎧タイプの精霊魔装を纏った少女が『シラヌイ』に突撃してきた。

 「(あぶねえな!!!)」

 『シラヌイ』はそれを肩に搭載されている「風雷」でガードすると少女はそのまま

吹き飛ばされた。

 「・・・あれって死んだんじゃ。」

 「いやまだ大丈夫だろ。万が一の事があったらフレイヤ先生が救出している。」

 カミトがそう言い捨てると確かに彼女は傷一つなく現われた。

 「いやあ。まさか私の精霊以上のやつがいるなんて世界は広いわね。」

 そう言うと彼女はカミトに向かってこう言った。

 「どうせもうすぐうちの部隊長(リーダー)が終わらせるんならあんたとさしでやり合いたいね。」

 そう言って来いという風に指を曲げさせているとカミトはクレア・ルージュを

下ろしてこう言った。

 「クレア。櫓を破壊してくれ。もしかしたらまだ間に合うかもしれねえ。」

 「あんたはどうすんのよ?」

 「おれはこいつの相手だ。」

 二人は小さな声でそう言うとカミトは「玄海」を出して鎧タイプの少女に向けた。

 「やられたらぶっ飛ばすわよ!」

 「そりゃどうも。」

 そう言ってクレア・ルージュは走り出すとそれを鎧タイプの少女は見送った。

 「・・・随分余裕だな。」

 カミトがそう聞くと少女はこう返した。

 「さっきも言ったがリーダーの精霊が終わらせるからね。その前にあんたと

やり合いたくなったのさ。」

 そう言うとお互いの武器(少女は鋏を)を構えて・・・会い打った。

 「ぐおおおお!!」

 正直言えばとんでもない奴だと思った。

 なにせ自身の神威を全てあの鋏に集中させて「玄海」を受け止めたのだ。

 然しカミトはそれ以上の神威を「玄海」に与えて鋏を斬り折った。

 「・・・マジで?」

 少女はそう言うとカミトはそのまま『シラヌイ』の肩に搭載されている「風雷」を

外して奥の手でもある「天の羽衣」を展開して少女に引っ掛けて・・・

気絶するくらいの電流を流した。

 「グアアアアア!!」

 そして少女はカミトに寄り掛かるように失神した。

 「・・・さてとそろそろ・・・?」

 カミトはクレア・ルージュの元に行こうとするとなにやら地鳴りがしたので

レーダーを使うと・・・膨大な熱源反応があった。

 そしてそれはそのままクレア・ルージュを飲み込む前に・・・消えた。

 「・・・これって・・。」

 「(俺達の負けだな。)」

 チーム対抗戦ではリーダーがやられると自動的に負けと見出すのだ。

 そしてフレイヤ先生の終了の笛の音が鳴った後カミトは少女をお姫様抱っこして

ゲートにへと向かった。

 

 

 

 因みにこの少女、今回のお姫様抱っこの事をネタにされて暫く悶絶するのは

序である。




 常に仲間を信じてるから勝つわけではない!!
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