「それにしてもグレイワース何の用なんだ?」
「(話し相手じゃね?酒を飲みながらの。)」
それは御免だなと言っている中学院長室の執務室に入ると・・・グレイワース以外にもう一人いた。
「遅いぞカミト、この私を何秒待たせるつもりだ。」
グレイワースがそう言うとカミトはこう返した。
「あんたが呼ぶとなると絶対面倒ごとに付き合わされるって思うと足取りが悪く
なったんだよ。」
そう言うとグレイワースは鼻息を吹かしてこうも言った。
「ふん。全く時の流れとは恐ろしい物だ。素直で無垢だったあの頃が懐かしいよ。」
「それで何か依頼して欲しいんじゃないのか?」
するとグレイワースはカミトの隣にいる少女をみてこう言った。
「彼女は今日からお前と同じレイブン教室に入る事になった編入生だ。」
そう言うとカミトはあああの噂のって思って見ると・・・思わず見とれてしまう程の美少女だったのだ。
「ええっと・・・貴方がカゼハヤ・カミト君?」
「ああ・・・そうだが・・・。」
少女がそう言うとカミトは誰だっけと思っていると『シラヌイ』がこう聞いた。
「(多分俺達が軍用精霊をぶっ飛ばしたからそれでじゃねえのか?)」
ああなるほどと思っていると少女はカミトをジロジロと見ていた。
「随分印象が・・・でも三年たってるし・・・面影も確かに・・・。」
「えーーと、君は一体・・・・?」
カミトがそう聞くと少女は自己紹介をした。
「初めまして、カゼハヤ・カミト君。私はオルデシア帝国第二王女、『フィアナ・レイ・オルデシア』よ。」
そう聞くとカミトは驚いて目を開いた。
少女、フィアナの名前からオルデシア王家の人間であることが分かったのだ。
然し本来王家なら精霊姫養成機関〈神儀院〉で五大精霊王に仕える精霊姫になる為の修行を積んでいるんじゃないかと思っていると『シラヌイ』がこう言った。
「(待てよカミト、第二王女と言やあ『喪失の精霊姫(ロスト・クイーン)』で有名な奴じゃないのか?結果的にお前が火の精霊王に奉納した奴の。)」
そう、本来ならカラミティ・クイーンこと「ルビア・エルステイン」失踪事件の後〈神儀院〉は二人目の精霊姫に第二王女を推したが本人が辞退すると宣言したため
カミトがレン・アッシュベルとして奉納したのだ。
それ以降彼女が表舞台から姿を消したのだ。
カミトは無礼が無いように地面に片膝を付こうとするとグレイワースがそれを止めてこう言った。
「やめろカミト。ここではどのような身分であろうと特別扱いはしない。
一介の生徒として編入したんだ。」
そう言うとフィアナはカミトに向かってこう言った。
「そんなわけで元王女だけどよろしくね。カゼハヤ・カミト君。」
「ああよろしく。」
そう言って立ち上がった後会釈するとグレイワースがカミトにこう言った。
「さてと、顔合わせはこのぐらいでいいとして・・・本題に入るぞ。」
そう言うとカミトの顔つきが真剣な表情になるとグレイワースはカミトに向けてこう言った。
「本来ならこれはSランクでお前が関わってはいけないだろうがフィアナからの指名でもあるしな、これはお前達にとって最重要な任務となる。」
そしてその内容は・・・。
「任務内容は『鉱山都市≪ガザ≫にある封印されている戦略級軍用精霊
〈ヨルムンガンド〉の再封印の為フィアナを護衛せよ』だ。」
恐らくは任務内容についてです。