「戦略級軍用精霊って・・・なんつうものを封印してんだよおい。」
カミトが頭を抱えていた中『シラヌイ』がカミトにこう聞いた。
「(軍用精霊って・・・この間の奴だろ。それが戦略級だとどれくらい
危険なんだ?)」
そしてカミトはこう答えた。
「何百人もの精霊使いが儀式型神楽でやっと制御できるか否かの代物だよ。
下手扱けば国一つ滅ぼせる程だぞ。」
「(・・・それってヤバくね?)」
『シラヌイ』がやべえなと言っている中グレイワースはカミトに事の状況の
説明をした。
「ここ最近〈ガド〉で奇妙な自信が相次いでな、恐らく封印が解かれかけているやもしれないからな。調査して危険と判断すれば・・・。」
「私が〈儀式神楽〉で再封印の儀式を行うんですね。」
グレイワースの説明にフィアナが割って入るがその通りだと言ってこう続けた。
「知っているかどうか分からないが彼女は〈神儀院〉であらゆる神楽の型を覚えているからうってつけなんだが・・・受けるかカミト?」
グレイワースが任務に関する資料を机に置いた。
それを取った後カミトはグレイワースにこう言った。
「・・・これは俺個人としては大きすぎる案件だ。クレアと話し合う機会を
与えてほしいんだが?」
「分かった。隣の執務室を使え。後でクレア・ルージュも呼ぼう。」
悪いなと言うとカミトはフィアナと一緒に隣の執務室にへと向かった。
二人が出るのを確認するとグレイワースはフィアナの事を思い出してふっと
微笑んだ。
「然しあのお姫様め。編入試験ごときで精霊鉱石を使うとはもったいないな。」
「やはり知っていたんですね。彼女の絡繰り。」
声が聞こえるとグレイワースの影からフレイヤ先生が現われてこう続けた。
「あんなもの、学園生活で何度も使える物ではありません。何れバレますよ。」
そう言いながら眼鏡を掛けなおしているとグレイワースは面白い事が起きる
子供のような顔でこう言った。
「フィアナ姫は、僅か13歳であのルビア・エルステインに告ぐ第二位の精霊姫候補だった。そしてその彼女がもう一度精霊使いとして目覚めればそれでよし、
駄目ならそこまでだった。それだけであろう。」
クックックッと笑うその姿は正しく魔女そのものであった。
そしてそれを聞いたフレイヤ先生は眉を顰めていると窓からグレイワースが放った
探査用の精霊(翼の付いた目玉)が飛び込んできた。
グレイワースがその状況を見るとフレイヤ先生にこう指示を出した。
「フレイヤ・グランドル。すまないが『シルフィード』に警備を強化するよう命じておけ。・・・万が一の為にな。」
「はっ。」
そう言うとフレイヤ先生はまた影の中にへと入っていった。
然しグレイワースが注意しているのはレスティアだけではなかった。
「・・・こいつは一体・・・。」
グレイワースが注視していたのは銀髪の青年の方であった。
ナニカある。
そう睨んだのだ。
因みにクレア・ルージュと相談するも彼女は一述べもなくクエストを受けると
言った。
次は対ジオ戦