「成程・・・Sランクですか・・・。現状確かにそれならポイントの率も高いですが
危険も多そうですね。」
「【確かに、本来なら戦闘能力の高い人間と合同でやった方が効率が良さそう
ですけどね。】」
夜、カミトはレオノーラや『メイルストローム』が今回の任務についての話を
していた。
恐らく長期になる事を見越して晩御飯はシーフードカレーである。
銅鍋(巨大)いっぱいにしている。
それを食べ終えて一服茶を飲んでいる中カミトは外を見た。
「『シラヌイ』・・・分かるか?」
「(ああ、何かあったって言う気配が所狭しにな。)」
「?・・・どうしたんです?」
カミトの言葉にレオノーラが何があったのか分からず聞くとカミトは扉を開けて外を見た。
「学院の中で戦闘・・・然も大規模だ。」
「決闘・・・いえ、この空気は違うそうですね。」
レオノーラも外の空気を読んで何か違う事を悟ると机の上でお茶を飲んでいた
エストとグリムゲルデを呼んだ。
「エスト、悪いが腹ごなしの運動になりそうだ。」
「グリムゲルデ、お願いします。」
「ハイカミト、私は貴方の剣」
「ふむ、何やら怪しい物を感じるな。」
それぞれが剣に変わるとカミト達は走ってそこにへと向かった。
「何だこれはー」
「(まるで嵐が過ぎ去ったような感じだな。)」
カミトと『シラヌイ』が目にしたのは『シルフィード』の騎士団が累々と地面に
倒れていたのだ。
「(こいつらって全員結構強い奴らばかりだろう?そのこいつらがって・・・
まさか!!!)」
「多分・・・レスティアだと思う。」
カミトと『シラヌイ』が犯人を予測すると見知った人間が『シルフィード』の騎士団の中央にいた。
「貴様か、これをやったのは!」
エリスが〈レイ・ホーク〉を構えてそう問いた。
三十分前に図書館から機密資料でもある封印指定の石板が奪われるという報告が入り『シルフィード』の騎士団を向かわせるも現在までの間に5人もの精霊使いが
倒れ伏した。
然し目の前の侵入者は口を閉ざしているが・・・嘲笑っている雰囲気が漂っていることが分かりエリスは〈レイ・ホーク〉の風を集約させながらこう言った。
「-そうか・・・無言は是と見た!!」
この時エリスはこう思っていた。
精霊使いでも無い人間が精霊使いを倒せるわけはなく、恐らく肉体に憑依する精霊を使役していると錯覚してしまったのだ。
そして風を使って突撃するや否や相手は直ぐに反応し、くぐもった声で・・・。
「-顕現せよ、牙狼精霊〈ウルフファング〉!」
地面に光の紋様が浮かび上がると狼の姿をした精霊が召喚した。
「それが貴様の精霊か!」
エリスはそう言いながら風の塊を放出して狼の精霊を倒すとそのまま相手目掛けて
突き進んで・・・そのまま地面を蹴って急降下攻撃を行った。
人間は真上には対応しずらいという弱点を突いた攻撃であった。
・・・然し相手はエリスを見上げると・・・掌を向けてこう言った。
「-顕現せよ、破雷精霊(ブラスト・ギア)!」
突如青白い光がエリス目掛けて放たれた。
「がああ!!」
直撃したエリスは悲鳴を上げるとその侵入者はこう呟いた。
「-顕現せよ、魔光精霊(シャイニング・レイ)」
そしてもう片方の手から光の槍が出て・・・エリス目掛けて投擲しようとした。
「死ねよ。」
その一言とともに攻撃する瞬間・・・風の塊がまた現れた。
「ちぃ!!」
侵入者はそれを避けた瞬間・・・後ろから何かが来るのに気づいた。
そして懐に忍び込ませておいた短剣を素早く出した。
出てきた人間・・・カミトを見るや否や侵入者はこう言った。
「初めましてだなあ・・・レン・アッシュベル!!」
対ジオ戦です。