中盤はエリス
最後にフィアナ
「そうか・・・盗られた物は仕方がないとしてまさかお前以外にもなあ・・・。」
次の朝、朝早くにカミトはグレイワースに今回の事について話した後色々と
整理をしていた。
「然しお前だけだったのだろう。魔王スライマンの後継者と言われていたのは?」
「ああそうだ。」
「(俺も聞いていたぜ。)」
カミトと『シラヌイ』がそう言う中グレイワースはある事を考えていた。
「あれなら・・・いやそれでも・・・。」
「おい、グレイワース。大丈夫か?」
カミトはグレイワースにそう聞くとグレイワースはああと返した後こう続けた。
「それで話は・・・今回の護衛任務にレオノーラとリンスレットを加えたいという
事だな。」
「ああ。正直あいつだけってのは考えられないから万が一に備えて戦力を
増やしたいし手練れと連携を考えるならレオノーラとリンスレットが確実だと思った
からな。」
それを聞いた後グレイワースは少し考えてこう返した。
「分かった。リンスレットには私が話しておくからお前は準備をしておけ。」
「ああ、盗られたもの取り返してやるさ。」
そう言ってカミトが学園長室から出るのを見届けた後グレイワースは何か嫌な予感がすると思い窓の向こうを見た。
あの後カミトは療養所に戻ってレオノーラに報告して準備させると同時にエリスと
一緒に光属性の精霊を捕まえる為アストラル・ゼロに来ていた。
「悪いなエリス。手伝わしてもらって。」
「いや寧ろあの時助けてくれたのに礼を言いたい。君がいなければ私はもう・・。」
そう言いかけるとエリスは肩を抱き寄せて震えていた。
後少し遅かったら恐らくよくても入院生活。
最悪今頃棺の中と思うと恐怖が蘇ってくるのだ。
カミトはエリスが震えるのを見て手を重ねてこう言った。
「大丈夫だ。俺が付いているから・・・大丈夫だ。」
「ふぁあ!!」
エリスはあまりの事に驚いたのだ。
現在自分達は・・・カミトに抱きしめられているからだ。
本来なら何か大声を出して斬りかかりたいところだが何故かもう少しこうして欲しい自分がいて動けなかったのだ。
「《これ昔レスティアにしてもらった奴だけど意外と聞くんだよなあ。》」
どうやらエリスを落ち着かせるための所業であるがどちらかといえば悪手だと思う。
そして暫くこの状態が続くがその間エリスは顔が耳まで真っ赤になって
しまっているのだ。
そして時間が経つ中ある声が聞こえた。
「あらあらこれは中々良いシチュエーションねえ。」
声が聞こえたのでエリスの首がギギギと錆びた歯車のように曲がるとそこに
いたのは・・・。
「あ、私に構わず続けといて~~♡」
精霊鉱石を持って何かしていたフィアナであった。
「・・・ナンダソレハ?・・・」
エリスが片言で聞くとフィアナはこう返した。
「ああこれ、記憶映写用の鉱石よ。これで二人のムフフな所記録しようと思って。」
フィアナは片手でそれを弄っているとエリスは更に顔が赤くなってこう言った。
「・・・ムフフって・・・ナンダ・・・・?」
エリスがそう聞くとフィアナは耳元でこう囁いた。
「そりゃーもー・・・。」
何やら耳元で言っていると・・・エリスの顔がトマトよりも顔全体が真っ赤に
なって・・・失神した。
「おい、エリス!」
「ふにゃ~~~~。」
カミトはエリスを揺さぶるも当の本人は失神していた。
尚その際に揺れる物があったのでそこは極力見ないようにした。
「ああ~。楽しいわね。ここ。」
当のフィアナは反応に面白がっていた。
「それに丁度良いわ。これなら暫く起きないだろうし。」
そう言いながらフィアナは近くにあった切り株に座るとカミトに向けてこう言った。
「それじゃあ私の願いを聞いてくれるかしら?カゼハヤ・カミト君・・・いや・・・『レン・アッシュベル』さん♪」
「なああ!!!」
フィアナ「そりゃーもー・・・カミト君のバキューンでズキューンなものをエリスのドカーンでボフンを合体・・・。」
シラヌイ「(・・・こいつ鬼だ。)」