精霊使いの装甲機竜   作:caose

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 前回の続きです。


対ジオ戦 2回目  後編

 互いに剣を交わす中カミトはジオ・インザーギにある事を聞いた。

 「ジオ・インザーギ!手前の目的はなんだ!?」

 「はっ!!目的なんて決まってるだろうが!俺こそが『魔王スライマン』の後継者に相応しいってことを証明するためだ!」

 「とんでもない馬鹿だなお前はよ!!」

 カミトはそう言いながらジオ・インザーギに踏み込んで斬りかかろうとすると

ジオ・インザーギはそれを自身の剣精霊で防御しようとすると・・・。

 「ナニッ!!」

 甲高い金属音と共にジオ・インザーギの剣精霊が砕け散った。

 「おいおい、俺の剣精霊を一撃かよ。」

 「余裕あるのかよ!」

 カミトがそう言うとジオ・インザーギは更に剣精霊を召喚するも・・・。

 「遅い。」

 そう言ってあっという間に二本目を砕くも・・・。

 「なら次は此れだ!!」

 そう言って三体目の剣精霊を召喚した。

 「一体何体契約してるんだよ!!」

 カミトがそう毒づくと『シラヌイ』がカミトにこう聞いた。

 「(カミト、あいつのあれ、可笑しくないか?)」

 「あれ?」

 すると『シラヌイ』はある事を聞いた。

 「(あれだけポンポン出してるのに息切れどころか汗一つも掻いていないぞ。)」

 「・・・確かに。」

 カミトはジオ・インザーギの顔を見ると確かに汗一つ掻いていないことが

良く分かる。

 「(恐らくあいつは何かタネを隠し持ってんじゃねえのか?)」

 「タネって何だよ?」

 「(それは戦って見ないと分からないな。)」

 『シラヌイ』はそう言い終えると後ろからクレア・ルージュがこう言った。

 「隙有りよ!」

 クレア・ルージュは〈フレイム・タン〉を使ってジオ・インザーギの剣を絡めとるとジオ・インザーギはクレア・ルージュに向かってこう言った。

 「邪魔すんじゃねえぞ!!」

 そう言って透き通った氷球の精霊を召喚してクレア・ルージュ目掛けて投げ放った。

 「何よ、こんなもの!」

 クレア・ルージュは火球を出して氷球を蒸発させると・・・無数の針が現われて

クレア・ルージュの全身を刺した。

 「きゃあ!」

 「クレア!」

 カミトはクレア・ルージュに一瞬の間ジオ・インザーギから逸れると

ジオ・インザーギは四体目の剣精霊を召喚してこう言った。

 「よそ見すんなよ!」

 カミトはテルミヌス・エストで防御するもジオ・インザーギの攻撃が苛烈さを

増した。

 「どうした、『レン・アッシュベル』!!その程度かよ!?」

 「うるせえ!!」

 カミトはジオ・インザーギの言葉にそう反論するとジオ・インザーギは更に

こう続けた。

 「何しろ三年の空白と・・・あいつらがいるからな!」

 そう言うとジオ・インザーギは射出タイプの精霊を召喚してカミトに向ける・・・

振りをしてラッカ達に照準を合わせた。

 「こう言う事だよ!」

 「くそ!」

 カミトはジオ・インザーギの攻撃を何とかしようとするも光の槍はラッカ達に

めがけて行きカミトはそれを止めようとすると・・・。

 「《それが手前の弱点だ!!》」

 ジオ・インザーギは剣を振りかぶってカミトを後ろから斬ろうとした。

 どう考えても間に合わないと思ったその時・・・ラッカ達の前にナニカが現われた。

 「ハウリングロア!」

 それと同時に衝撃波が巻き起こり同時に光の槍が消えた。

 「なっ!!」

 ジオ・インザーギはそれに驚いているとカミトは途端にターンをして・・・

ジオ・インザーギ目掛けて蹴りを放った。

 「うおらあ!!」

 「ぐは!」

 そしてそのままジオ・インザーギは吹き飛ぶのを確認したカミトはラッカ達の前に

現れたそれを見た。

 『シラヌイ』と同じ鉄の体。

 巨大な羽。

 そしてそれに乗るのは・・・街で見かけた帽子を被った人間であった。

 「お前は・・・一体?」

 カミトはそう聞くとその後ろから声が聞こえた。

 「アルマ。いきなり前に出るでない。驚いてしまうだろう。」

 するとそれがうっすらとだが全身が出てきた。

 それはカミトの『シラヌイ』と同じような感じの機体であった。

 それを見たレオノーラも驚いていた。

 「どうして彼らが装甲機竜を・・・。」

 そう思っている中『シラヌイ』と同じ形をした機体に乗っているマギアルカが

ジオ・インザーギに向けてこう言った。

 「悪いがこいつらが死んじまうと儂が困るのでな。手を貸させてもらうぞ。」

 そう言うとジオ・インザーギは少し顔色が悪くなった。

 未だ〈ヨルムンガンド〉を手に入れてないのにこれは少しどころでは

済まないからだ。

 ジオ・インザーギは諦めかけたその時・・・彼が通ってきたところから声が

聞こえた。

 「申し訳ありませんが彼はまだ必要ですので渡すわけにはいきません。」

 突如その声に船員がその方向を見た。

 それは水色の髪を短く切り揃え、機竜乗りの証ともいえる装衣を身に纏った女性が

そこにいた。

 そして腰にはソード・デバイスを持っていた。

 「手前俺じゃ勝てねえって言いてえのかよ!!」

 「その通りです。さっさと支度してください。」

 ジオ・インザーギの言葉に二部もなくそう言った後ソード・デバイスを抜いて機竜を召喚した。

 それはレオノーラの『メイルストローム』と同じ形の機竜であった。

 するとその少女はカミト達に向けてこう言った。

 「それでは・・・失礼します。」 

 そう言った瞬間カミト達の足元目掛けて機竜息銃で煙幕を作ってジオ・インザーギを逃がすと更に大型の砲台を出してカミト達に向けてこう言った。

 「それでは皆様。また会う事が無いよう祈ります。」

 するとその砲台を・・・天井に向けて発射した。

 「全員逃げるのじゃあーー!!」

 マギアルカの言葉に動けるものは動けない者を担いで離れた。

 そして天井が崩落した瞬間カミトが最後に見たものは・・・

 軽くお辞儀をして離れる少女であった。




 そして再びの自己紹介。
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