精霊使いの装甲機竜   作:caose

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 アレは人ではない。


化け物の蹂躙。

 「(おいおいおい・・・こりゃ何の冗談だよ!!)」

 『シラヌイ』がそう思っているがそれはここにいる全員の思いでもあろう。

 先程迄フィアナの演舞によって精霊が使えず、もだえ苦しんでいた

ジオ・インザーギがフギルと言う男が与えた虹色の液体を投与されたことにより人から化け物にへと変貌したのだ。

 「カミト・・・」

 「どうしたエスト?」

 エストがカミトに何かを伝えようとした。

 それは・・・。

 「あのナニカから多くの精霊の叫び声が聞こえます。」

 「精霊の?」

 「ええそれも大多数のね・・・。」

 エストがそう言っているとレスティアもそれに同意した。

 「・・・恐らく彼によって封印されていた精霊が彼に取り込まれたのかも

しれないわ。」

 そしてフィアナも吐きかけるような表情でそう続けた。

 「フィアナ!大丈夫か!?」

 「ええ大丈夫よ。・・・ちょっと精霊達の悲鳴で参りそうだけどね。」

 カミトはフィアナを抱きかかえるようにするとフィアナは大丈夫と言って

立ち上がった。

 するとジオ・インザーギだった何かが動きを止めた瞬間クレアがこう言った。

 「・・・何する気?」

 そして全員が武器を構えた瞬間・・・それは訪れた。

 オリャアアアアアアアーー

 再び雄叫びを上げた瞬間右腕を振り上げた。

 「全員散開じゃ!!」

 マギアルカの言葉に従って全員離れた後エリスが全員に向けてこう指示を出した。

 「全員応戦しろ!!このままじゃやられるぞ!!」

 全員攻撃を始めた。

 クレア、エリス、リンスレットは精霊魔装で、カミト、フィアナ、レオノーラは

機竜の武器で応戦した。

 然しジオ・インザーギだった者はその攻撃を避けきっていた。

 するとマギアルカが全員にこう指示をした。

 「誰かあ奴の動きを止めるんじゃ!当たるものも当たらん!!」

 「それなら私がやるわ!」

 するとクレア・ルージュが〈フレイム・タン〉でジオ・インザーギだった者の右腕に巻き付けた。

 「よし!これなら・・・・。」

 ウラアアアアアーー

 「え?」

 クレアがやったと思った瞬間、ジオ・インザーギだった者がそれを力任せに引っ張ってクレアごと飛ばした。

 「グファ!!」

 そしてそのままクレアの腹部を殴った後そのまま右腕でクレアを掴んで床に

叩きつけた。

 「ブフォ!」

 そしてそれはそのままもう一度殴りかかろうとした瞬間・・・後ろから

矢が現われた。

 そしてそれをひょいと避けると後ろにいたのは・・・。

 「クレアを離しなさい。」

 リンスレットが〈フリージング・アロー〉で射ろうとしていたのだ。

 然しジオ・インザーギだった者がそれを見た瞬間背中から・・・幾つもの剣と槍が

生えてきた。

 そしてそれらが一斉に・・・周りに関わらず斉射した。

 「全員障壁を展開するのじゃあ!!」

 マギアルカの言葉にカミト達が障壁を展開するとレオノーラがリンスレットに向けてこう叫んだ。

 「リンスレット!!逃げて下さい!!」

 「くっ!」

 然しそれも間に合わずにリンスレット目掛けて何本もの武器が迫っていた。

 「ええい!!」

 然しリンスレットは矢を四本出して斉射して撃ち落とすもまだ何本か残っており

それらの内二本がリンスレットの右足と左腕に突き刺さった。

 「グギィイ!!」

 リンスレットが苦悶の表情を浮かべた瞬間リンスレットが見たのは・・・。

 「へ?」

 右腕に巨大な光が収束されている瞬間であった。

 そしてそのままリンスレット目掛けて・・・青白い電撃が襲い掛かった。

 「!!!!!!!!」

 リンスレットは声にも出ないほどの悲鳴を上げた後・・・気を失った。

 「リンスレット!!クレア!!」

 「リンスレットさん!!」

 カミトとレオノーラの悲鳴じみた叫びが聞こえた瞬間ジオ・インザーギだった者がそれを見た後・・・雄叫びを上げた。

 オリャアアアアアアアーー

 未だ戦いは終わらず。




 次回は機竜対ジオ・インザーギだった者。
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