後味の悪いジオ・インザーギの最後を見たカミト達は暫くして『シラヌイ』がカミトにある事を言った。
「(そういやーよ。レスティアは?)」
「!!そうだ、レスティア!!」
そう言ってカミトは自身の隣にいたレスティアは見ると・・・既に彼女は
消えていた後であった。
「一体どこへ?」
「(あいつ本当に何考えてんだか?)」
『シラヌイ』がそう言うとレオノーラはある事を口にした。
「その前にリンスレットとクレアを助けなければ!?」
「おうそうだな!?」
その言葉にカミトもそっちにへと向かった。
「酷いなこりゃ。」
「ええ。ここでは満足な治療が出来ません。」
カミトとレオノーラはクレア・ルージュとリンスレットの傷を見てそう言った。
クレアは全身に(特に腹部)痣や内出血の跡があるがリンスレットも
酷い物であった。
右腕と左足に深く刺し込まれた跡があり抜けば直ぐに出血多量を引き起こすほどだ。
それなら剣ごと岩からどかすという手もあるがそれも深く刺さっているため
抜くこともままならないのだ。
どうすればよいかとレオノーラはそう思っていると後ろからマギアルカが
レオノーラに向けてこう提案した。
「お~~い。そ奴についてじゃが外に儂のファミリーがおるから直ぐにこっちに
来るように頼んどいたからそ奴らに任せよ。」
そう言われるもやはりレオノーラは不安があった。
すると今度はエリスがカミト達に向けてこう言った。
「先程シムルグに学院の治癒者(ヒーラー)と騎士団を向かわせるように頼んだ!!ヒーラーの方はシムルグに運ばせるようにしているから半日でここに来るが我々も
出来る限りをしよう!」
「ああ、分かった!!」
カミトはエリスに向けてそう言った後カミトはフィアナと隣にいるマギアルカの方を見た。
そして彼女達の眼前にいる戦略級精霊・・・いや、巨大な装甲機龍がそこにあった。
「全くあれも機竜って・・・何でもありだなおい。」
数分前・・・。
「はああ!!〈ヨルムンガンド〉の封印を解けだって!!?」
カミトはマギアルカの頼みに驚いていた。
自分達は封印に対し彼女は解放をしてほしいというのだ。
「ふざけるな!!こいつは我がオルデシアの封印精霊だぞ!部外者の貴方に
渡すなど!!」
「おいおい何言ってるのじゃ?儂がいなければあ奴に皆殺しに遭ってたかもしれないがのお?」
「ぐう・・・。」
マギアルカの言葉にエリスはぐうの音も出せなかった。
まあ確かにマギアルカの指揮により助かった事も幾つかあるがフィアナはさらにこう言った。
「それに彼女と約束しちゃったのよ。守ってくれる代わりにあれを寄越せって。」
「はああ!!」
エリスはその言葉を聞いて唖然とした。
廃棄したとはいえオルデシア帝国の精霊。
然も戦略級であるため無料で渡していいのかと思いたくなるのだがマギアルカはこう付け加えた。
「大丈夫じゃ。商人として約束は守るぞ。ここを責めないように王国に打診しちゃるからのお。」
「・・・本当なんだろうな?」
エリスの言葉にマギアルカはならば契約書も書いてやろうかとも言う程であるため
こりゃ駄目だと諦めがついた。
そしてフィアナは石板を持って祭壇に上がるとこう言った。
「それじゃあ・・・いくわよ。」
そして解放の神楽を舞った。
「すげえ・・・。」
「綺麗ですね。」
「これが神儀院の・・・。」
「こりゃ良い物じゃのお。」
カミト、レオノーラ、エリス、マギアルカがそう言う程見惚れていたのだ。
その舞は精霊すらもほっとするほど美しい舞であった。
そしてフィアナの舞が終わった途端また地震が起きた。
「ま、またか!!」
「今度のは大きいです!」
カミトとレオノーラがそう言うと〈ヨルムンガンド〉の前に何か石が現われると
それが割れた瞬間・・・桜色の鞘と剣が現われた。
それを見たマギアルカは颯爽とそれを取った瞬間柄にあるボタンを押して何かを
唱えた瞬間・・・後ろにいる〈ヨルムンガンド〉が動き出した瞬間それは一瞬で
マギアルカの後ろに現れてそれを纏う・・・いや装着した。
これがマギアルカが神装機竜〈ヨルムンガンド〉を手にした瞬間であった。
そして新たなる物語にへと誘われる。