精霊使いの装甲機竜   作:caose

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 傷口はあまり触らないようにね。


傷口はばい菌を入れないように。

マギアルカが〈ヨルムンガンド〉を手に入れた後洞窟から全員撤収するはずなのだが

クレアとリンスレット(特にリンスレットが重症)が心配であるためか動こうにも

動けないのだが扉の奥から声が聞こえた。

 「・・・ここですね。」

 「医療班・・・だ。」

 「!・・・おおい!!ここじゃーー!!」

 マギアルカがそう言って外の人間に呼び掛けた。

 そして扉が開くとそこにいたのは・・・。

 「マギアルカ様!ご無事ですか!?」

 「ボス!」

 「おお、アルマにロロットか!こっちに怪我人がおる!!寝ころばせてるやつは

肋骨が折れとるかもしれんから慎重に運べ!」 

 「はっ!」

 「他は壁に刺さっている女がおる!猿轡と麻酔薬を大至急じゃぞ!」

 「「了解!!」」

 ワイバーンに乗ったアルマがクレアを抱え、カミトよりも年下の少年がワイアームに乗ってリンスレットの方にまで向かった。

 リンスレットの怪我の状態を見たロロットと言う少年は周りの人間に向かってこう言った。

 「誰か手を貸してくれ!突き刺さった剣を抜くのに人員がいります!」

 それを聞いたカミトとレオノーラがリンスレットの左手と右足の所にへと向かった。

 「二人はそのまま彼女を抑えて下さい!少し荒療治なので!」

 「わかった。」

 「分かりました。」

 カミトとレオノーラがそう言って手足を抑え麻酔を打つとリンスレットが彼らに

向けてこう言った。

 「・・・できれば・・・早めにお願いいたしますわ・・・。」

 リンスレットは力なくそう言うとロロットはリンスレットに猿轡をつけて

こう言った。

 「それじゃあ・・・抜きます!」

 「「「せーーの!!」」」

 ロロットが合図を出した瞬間・・・剣が動き出した。

 「ムムム――――!!!ムムー!!!」

 リンスレットはあまりに痛みに麻酔されていても途轍もない痛みが彼女を襲った。

 「もう少しです!!」

 「踏ん張れ!!」

 「リンスレット!!もう少しですよ!!」

 「ムムムムー!!ムムー!!」

 リンスレットはあまりの痛さに涙と涎を出しながら叫び続けていた。

 そして・・・

 ずちゅっと・・・剣が抜けた。

 その瞬間大量の血が噴き出した。

 「リンスレット!!」

 「直ぐに縫合!!」

 「おう!」

 レオノーラがリンスレットに向けて叫ぶとロロットは近くの医療班に指示を出した。

 そして傷口を縫合する中リンスレットがレオノーラに向けてこう言った。

 「も、もう少し声を落としてくださいまし・・・痛いですわよ。」

 リンスレットは力なくそう言うとレオノーラがリンスレットに向けてこう返した。

 「それが言えるくらいなら大丈夫ですよ。」

 レオノーラは泣き笑いながらそう言った。

 リンスレットは力なく笑った後目を閉じて眠りについた。




 良い子の皆は此れしないでね。
 破傷風になるからね。
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