〈聖セラエル医療院〉から出たグレイワースはすぐそこのカフェでカミト達を招いた後力尽きるように倒れてこう言った。
「やれやれ・・・私もまだまだ未熟ものだな。あの程度で感情を出すなど。」
グレイワースはクレア・ルージュを叩いた手の方を見ながらそう呟いた。
その声は弱弱しく儚そうな印象であった。
その言葉にマギアルカはこう返した。
「良いではないか?未熟ならまだまだ成長できるという物じゃ。それに人と言うのは感情を表に出さなければ分からないこともあるし叩かれなければ分からんことも
あるわい。」
マギアルカはそう言った後紅茶を嗜むがグレイワースの顔が少しすっきりしたような感じになった。
それを見て落ち着いたのか『シラヌイ』がカミトに向けてある事を聞いた。
「(そういやよ、今後のことでカミト達になんか言いたかった事あるんじゃ
ねえのか?)」
それを聞いてカミトはそれについて聞いた。
「グレイワース、あんた俺達に何か話さなけりゃならないことがあったん
じゃないのか?」
それを聞いてグレイワースはそのことを思い出した。
「そう言えばそうだったな。何分色々とあったからな。」
「まあ、しゃあねえよ。あんなことがあったんだから。」
カミトは先程の一件について気にしないように言った後グレイワースはその話に
ついてを言った。
「貴様らのチームは今回の事で参加人数に不備を起こしてしまっただろ?」
「ああ。」
「はい。」
「確かに。」
カミト、レオノーラ、エリスがそれを言われ少し意気消沈した。
現状カミト、レオノーラ、エリス、共々一人きりになり今回のブレイドダンスを
どうしようかと考えていたのだ。
「これ迄も各国ではそれなりの事情でチームが成り立たないことがあったからな
それなりの救済措置がある。」
「救済措置って・・・何だよ?」
カミトはグレイワースの言葉が何なのかを聞いた。
それは・・・。
「お前達四人でチームを作れ。」
「「「「・・・・・はああ!?」」」」
まさかのことにカミト達は驚いていたがマギアルカはああそう言う事かと納得した。
「成程のう。手練れをそのままほっとくのも愚策。ならば足りない者同士を集めて
取敢えず形を成そうという訳じゃな?」
「そうだ。ブレイドダンスは国を見せつけるに必要な場所だ。お前達には残りの
試合をこのメンバーで勝ち残ってほしいのだが意見があるのなら聞こう。」
そう言って周りを見渡すとエリスが手を挙げていた。
「何だ?エリス。」
「あ、はい。我々は未だお互いのことを知っていません。特にカゼハヤ・カミトが
ですがこのメンバーで調整するのはどうかと」
「ならばほかに方法があるなら聞こうか?エリス。」
エリスの言葉を聞いた後グレイワース代用作は無いかと聞くがそれを言われ何も言えなくなったエリスを見て全員に向かってこう言った。
「よろしい。後はお前達でチーム編成をしろ。書類は私が何とかするので・・・今日はゆっくり英気を養うためにここで何か食え。私のおごりだ。」
それを聞いて全員嬉しがりながら注文票を見ているのを見てマギアルカはこう
言った。
「さてと・・・ここからどうしようかのう?」
その顔はまるで遊び道具を見つけた子供の様であった。
これにて第二巻終了。