「(カミト・・・そろそろ起きねえと遅刻するぞ。)」
『シラヌイ』が何時ものように起こしてくれる声でカミトの眠気が覚めた。
そしてカミトは起きると直ぐに装衣に着替えていつも通りに修行に行こうとすると
ある事に気づいた。
「そう言えば何時もならレオノーラが起こしてくるのに今日は来ないな。」
「(・・・この唐変木。)」
「ん?何だ?」
「(何でもねえよ。)」
『シラヌイ』がカミトに対して悪口を言っているのにも気づかない辺り
こりゃ駄目だなと思ってしまいそうだ。
そしてカミトは練習場に着くとレオノーラが少し離れた所で準備運動をしていた。
そしてエリスも同じようであった。
するとエリスはカミトを見てこう言った。
「おはようカミト。昨日はありがとな。」
そう言うとエリスはカミトにある物を渡した。
「これは?」
「ああ、今日は〈ヴァレンティア聖祭〉だからな。『シルフィード』に入ってくれるお礼も兼ねて・・・渡しておきたいんだ。」
カミトはラッピングされていたチョコを貰うとこう返した。
「ありがとうな、エリス。今度何か恩返ししなくちゃな。」
そう言うとエリスはこう返した。
「いや良いんだ!これは私の個人的な事だしそれに・・・その・・・。」
何やらエリスの顔が真っ赤にしているのを見て・・・二者二様の表情がそこに
あった。
「・・・・・・」顔を剥れている。
「これはおもしろそうねえ。」
剥れっ面で見ているレオノーラと面白そうな表情で見ているフィアナがそこにいた。
「おおい。そろそろ特訓を始めるぞお。」
そこにマギアルカがそう言うと全員はそこに並んだ。
「それじゃあ今日の内容じゃが。」
「すみませんマギアルカさん。少し提案があります。」
マギアルカの言葉にレオノーラが割り込んだ。
「何じゃレオノーラ。何か言いたいことがあるのかい?」
そう聞くとマギアルカの言葉にレオノーラがこう返した。
「今日は汎用、神装それぞれの機竜同士の対抗試合をしたいのです。」
「ふむ。理由は?」
「これまで私達はあなた一人で多数とやっていましたが今日はブレイドダンスに
備えて同じ実力を持っている者同士で戦いあってみたいのです。」
それを聞いたマギアルカは無論本音も感じ取っているのであろう。
だが・・・。
「よろしい。面白そうじゃし新しい人間が来るからのお。現在の人数での総まとめ
として戦いあって見よ。」
それを了承した。
そしてそれぞれ離れて所定の場所に着くとレオノーラはカミトを見てこう言った。
「それじゃあカミトさん。ヤリマショウカ?」
「おいなんか違う意味でヤバい予感がするのだが気のせいだよな。」
「ダイジョウブデスヨカミトサン。チョットO・SHI・O・KIするだけですから。」
「いや何かイントネーション違うくね!?」
カミトの言葉にレオノーラは耳を貸さずに『メイルストーム』を纏うとこう言った。
「ソレジャアカミトサン。カクゴシテクダサイネェ!!!」
そして模擬試合と名を騙った蹂躙が始まった。
「(俺知らねえ。)」
「【私も知りません。】)
それぞれの機竜がそう言う中時折こう言う声が聞こえたそうだ。
「この唐変木がああ!!!」
「ぎゃあ嗚呼ああ!!」
地獄の晩鐘だな。