「おおい、今来たぞ!」
暫くしてギルゾレイクファミリーの人間が来たのを確認してから総会が始まった。
「本日、学院は休講になっているがヴァレンティア聖祭で学院生の殆どが街に
繰り出すことになるだろうが一般市民の前で喧嘩沙汰になるような事は
起こさないように総員心して任務に当たってくれ。」
『『『『はいっ!』』』』
『シルフィード』のメンバーの殆どが返答した。
していないのは彼女よりも上級生の何人かである。
その数人はあからさまに不服そうな顔をしていたのを、カミトは見逃さなかった。
「〈・・・成程、家柄も実力も上なのに後輩であるエリスに対して嫉妬しているって事か〉」
カミトはそう思いながら周りをもう少し見ていると『シラヌイ』が声を掛けた。
「(・・・それじゃああいつらは?)」
そう言ってそっちを見ると・・・。
「・・・あいつら何やってんだ?」
それはギルゾレイクファミリーの方であるが彼女達は今・・・
「フルハウス」
「げ、あたしツーペア」
「あたしも~~。」
トランプ(然も金を賭けて)をしていた。
「なあおいエリス、あいつら何時もあれなのか?」
カミトはそう聞くとエリスは言いづらそうにこう返した。
「ああそうなんだ。前は注意していたんだが・・・『あたしらはボスの命令で
来てるんだ。遊びで警備している餓鬼どもはすっこんでな。』と言われたんだ。」
「それはまた」
カミトはその光景は確実に想像できるなと思った。
「然し彼女達のおかげで何人かの裏商売人を捕まえることが出来ているから
注意しづらくてな。」
それで困ってるんだと言うがそれはそれでだなと思った。
「〈所詮『蛇の道は蛇』、そいつらの特性を掴みやすい裏社会の人間なら鼻が利くと考えたんだろうな。〉」
ま、あの女の紹介なら当然だなと納得したカミトであった。
「尚学院都市には礼の呪装刻印の商人でもある〈マーダーズ〉の連中も潜入し、
学院生に接触を謀るかもしれないので現場を押さえたら各自の判断で対応するように。それでは、解散」
「ただいま。」
その声を聞いてカミトは扉の方を見た。
そこにいたのは・・・・氷の彫像めいた、美貌の騎士であった。
輝くブロンドの髪。
冷徹なアイスブルーの瞳
腰には白と紅い線が入ったレイピアと鞘
学院第一位のみに纏う事が許されるマントを身に纏った女性であった。
「ヴェルサリア様!」
「お帰りなさいヴェルサリア様!」
「いつお帰りに!?」
「言ってくださったらお迎えに来ていたのに!」
辺りにいた少女達が我先にと集まっていった。
「ああ昨日帰ってきたんだ。その後報告と所要があってな。然し・・・少し団員の
メンバーが減っているがどうした?」
「あ・・・それは」
ヴェルサリアの言葉に全員が言葉を詰まらすがヴェルサリアはこう続けた。
「ああすまん、冗談だ。昨日エリスに聞いている。・・・済まなかったな、
私が留守の間に駆け付けれなくて。」
「いいえ!私達がちゃんとできていればこのような事には!」
ヴェルサリアの謝罪に対して団員の一人が自分達の力不足に対してだといった。
そして全員の方を見てカミトの方を向くと・・・。
「!!」
目を丸くしてカミトの方に一直線に向かった。
そしてカミトに向けてこう言った。
「・・・三年ぶりだな。」
「(あれこいつまさか)」
『シラヌイ』はもしかしてと思っている中カミトは頭を掻いてこう言った。
「ええと・・・誰だったっけ?」
・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・は?」
その瞬間世界が固まった。(ある意味で)
シラヌイ「(お前・・・なんつうこと言ってんだよ。)」