精霊使いの装甲機竜   作:caose

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 今回は『シルフィード』の仕事についてです。


騎士団の仕事は楽ではない。

 『シルフィード』のメンバーは主に実力に応じてチーム編成されており二人一組のツーマンセルか三人一組のスリーマンセルになっているがカミトと組もうとする

メンバーがおらずまた、ヴェルサリアが帰還した事からエリス、ヴェルサリア、カミトのスリーマンセルで行動している。

 『シルフィード』の仕事は多岐に分かれておりどれもが大変な仕事となっている。

 ①学院生同士の決闘の仲裁

  本来ならクレアとリンスレットとの騒動の収拾も仕事なのだが煽りを喰らって

戦う羽目となった。

 ②封印精霊の密輸業者の摘発

 最近は「マーダーズ」における問題も相まって『シルフィード』のメンバーはこれに集中している。

 ③はぐれ精霊の保護

 ④学生団体との交渉

 ⑤精霊の森での遭難者の救出

 もしカミトが迷子になった時でも彼女達が助けてくれていたであろう。

 ・・・まあただでさえ森は広いので普通に迷子となるケースもある。

 ⑥精霊の森から〈門〉で侵入してくる魔獣や暴走した精霊の討伐

 これが最も多く『シルフィード』に舞い込んでくる任務であり今回もそれが起きた。

 

 

 

 森の木々をなぎ倒しながらも魔獣が暴れまわっていた。

 見た目は巨大な蜘蛛の背中に亀のような甲羅を背中で背負っているものである。

 「随分大物だな。どれだけ大きな〈門〉が開いたんだ?」

 カミトは離れた所から『シラヌイ』の≪索敵≫で探りながらそう言った。

 「精霊調査会からの報告によれば原因は不明だが年々〈門〉が大きくなっている

ようだ。」

 エリスは厳しい表情でそう言うとヴェルサリアは自身の精霊を召喚した。

 そして「サイレント・フォートレス」を纏ってエリスを片手に乗せた後それぞれ

その地点に向かった。

 「行くぞ!エリス!!」

 「はい!義姉上!!」

 エリスはヴェルサリアの言葉を聞くや否やヴェルサリアはエリスを投げ飛ばした後

エリスは空中で魔獣に攻撃している中≪透明化≫で姿を消した『シラヌイ』を纏った

カミトが魔獣の下腹に剣を刺した。

 どうやら柔らかいそこが弱点であったようだがそこから巨大な蛇が出てきた。

 そしてカミトの存在を熱で感知した蛇の頭部がそこを襲うもカミトはすぐにそこから立ち去った。

 「(うへえ!気色悪いなあ!おい!!)」

 『シラヌイ』がそう文句を言っているとヴェルサリアは二人に聞こえるようにこう言った。

 「気をつけろ!こいつの体は耐属性の精霊魔術で強化されている!!」

 「精霊魔術だと!?」

 その言葉にエリスは驚くもカミトはそこに捕捉を付けた。

 「恐らく呪装刻印を売りつけている奴らが俺達の注意を逸らすために召喚したん

だろうな!!」

 「何と卑怯な!」

 エリスはカミトの言葉にその商人に対して怒りを露わにするとヴェルサリアは

カミトに向けてこう言った。

 「カミト!私がやったようにエリスを投げろ!」

 「カミト、やってくれ!」

 「分かった。」

 ヴェルサリアの作戦にエリスとカミトが乗るとカミトはエリスを空高く飛ばした。

 そしてエリスはそのまま急降下して槍を甲羅に突き刺すとそこから罅が入ると・・・カミトとヴェルサリアが二人同時にその罅目掛けて突き刺すと・・・甲羅は壊れ、深く突き刺さった。

 ギェエエエエエ!!

 魔獣が悲鳴を上げた瞬間カミトとヴェルサリアは止めと言わんばかりに銃火器を一斉発射すると爆発と同時に魔獣は崩れ落ちて行った。

 「初めてにしてはタイミングあってたな。」 

 「当たり前だ。義姉上がいるのだ。これくらい当然だな。」

 エリスはカミトに向かって誇らしくそう言った。

 その光景にヴェルサリアは少し笑みを浮かべていた。




 因みに魔獣はその後森の養分となりました。
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