「精霊の森での魔獣退治後もカミト達は学院が休講である事からトラブルが急増し
終わったころにはもう昼頃になっていた。
午後からはヴァレンティア聖祭の為か市民はそっちに向かっているようだ。
「それにしても『シルフィード』の仕事って大変なんだな。」
カミトは街の様子を見ながらそう言うとエリスがこう返した。
「今までの事件で生徒がやめたりしたからな。仕方があるまい。」
エリスはそう言いながらも意気消沈し始めていた。
ジオ・インザーギ事件により三分の一の生徒が脱落し、前よりも仕事量が増して
いるのだ。
「お前のせいじゃないさエリス。お前は自分が出来ることを精一杯していた
じゃないか?焦らなくても良い、少しずつ自分を鍛え上げれば良いのだ。」
エリスの隣でヴェルサリアがそう言ったのでエリスは少し嬉しそうに
笑っている中・・・。
「・・・・////」
ヴェルサリアはカミトを見て少し顔を赤くしてそっぽを向いてしまった。
「(クックック。さっきのを思い出してるぜあれはよ。)」
『シラヌイ』がヴェルサリアの表情を見てそう言うとカミトはあの事を
思い出していた。
数時間前・・・。
「カミト、見回りに行くのだが義姉上も誘ってよいか?」
「義姉上って・・・ああ。」
エリスはカミトにそう提案してきた。
本人はボロボロだが・・・。
「本来新米は騎士団長が面倒見るのだが貴様の実力は私しか知らないし私は
貴様の事をよく知って・・・ってそう意味ではないからな!?」
「分かってるって・・・。」
エリスは最後ら辺で慌て始めたのでカミトはそれを見て呆れながら返した。
そしてエリスと一緒にこの間入った部屋に向かった。
「義姉上、エリスです。宜しいですか?」
エリスは扉をノックしてそう言うと向こうから声が聞こえた。
「エリス?何かあったのか?」
そう言いながらヴェルサリアは扉を開けると・・・。
「義姉上!」
「よう。」
カミトとエリスがいた。
「カ!きゃみと!!」
「「は?」」
ヴェルサリアはカミトを見て噛んでしまったのだ。
そして暫くして舌をかんだ痛みから復活するとヴェルサリアはエリスに目を向けるとこう聞いた。
「な・・・何だ?」
「あ、はい。これから見回りに行くのですが新米のカミトと回るので義姉上も
如何かと思いまして。」
エリスはヴェルサリアにそう聞くとヴェルサリアはカミトを見て顔を真っ赤に
しながら好条件を突き出した。
「・・・カミトと私の間に立っていることを条件にするなら・・・。」
「あ、分かりました。」
そう言う事でこうなったのだが・・・。
「(こりゃ気まずそうだな。)」
クックックと笑いながらその様子を見ていた。
因みに魔獣退治の際には団長としての振る舞いで平常心を保っていた。