ヴィラン名『キラークイーン』   作:尺骨茎状突起

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ランキングのってた。




え?


表の変化

 

「…」

 

今、俺はキラークイーンについてどうクソ両親に伝えたものか、迷っている。

 

警察からは、まだ公表しないから伝えないでほしいと言われたが…ンなもん関係ねぇ。

世間がどうとかじゃねぇ。

家族の問題だ。

 

それに加えて、デクの『個性』、そしてオールマイトのこともある。最高に気分が悪い。

 

今日このことを打ち明けると決めたのは、雄英の先生達が家庭訪問にくるからだ。

この前雄英から来た封筒ン中には雄英の全寮制へ向けてのお知らせが入っていた。

それについての細かい事情を話すために家庭訪問が行われる。

 

 

冷静に考えて、俺は雄英に通えないだろう。

 

 

両親の目線からしたら、娘をなくして、息子をなくすとこだった。

この時点で両親にとって俺がいなくなることがどんなに辛いことなのか、想像がつかない。

 

実際、俺が帰ってきた時、泣きつかれた。

 

親はまだ、キラークイーンのことを知らない。

 

そして親に伝える事を既に相澤先生に話している。今日打ち明けようということも。

 

反対はされた。でも、止められてはいない。

 

結局は伝えなきゃなんねぇんだ。

俺の覚悟を。

 

 

────ピンポーン

 

 

家の呼び出し音だ。

多分だが、先生たちだ。

 

「勝己ッ!!!先生が来たわよ!降りてきなさいッ!!!!」

「わぁってるよ!!!」

 

相変わらずの母の調子。

これから話すことにどんな反応をするだろうか…。

 

どんな反応されようが、俺はアイツを刑務所にぶち込むって決めたんだ。

曲がらねぇよ。これは。

 

 

 

 

────────

 

 

 

 

「すいません。急な訪問で。今回来たのは」

「寮のことですよね?なら────」

「ババア」

「だれがババアよこのクソガ…」

「親父」

「…勝己?」

 

いつもなら飛んでくる暴言がない。母は俺の顔を見て色々察したのか、父は俺の声色から真剣だということを感じたのかは分からない。

俺自身顔を伏せている。

 

「話がある。」

「爆豪少年、それは」

「わぁってるよオールマイト。わぁってるけど、これは家族の問題だ」

 

オールマイトは止めようとした。相澤先生を見ると、あちらは目を瞑っていた。

「勝手にしろ」ということだろう。

 

 

 

なら勝手にするわ。

 

 

 

「…勝己?先生方がいらっしゃるのよ?後じゃ────」

「キラのこと覚えてるよな?」

「…忘れるわけないじゃない」

「か、勝己?」

 

アイツの名前を出した時、父母で反応は違った。

母は顔を伏せ悲しみ、父はなぜ今この話をしたのか混乱していた。

そりゃそうだ。いきなり、こんなタイミングでいなくなったと思ってる娘の名前を出されたら誰だろうが動揺する。

 

もう1度オールマイトたちをみる。

諦めたのか、然るべきタイミングなのか、俺がどう話すのか待っている。

 

「回りくどいのは嫌いだからよ。ハッキリ言うわ

 

 

 

 

 

アイツ、敵になってた。」

 

 

 

 

空気が凍った。

ただ、それは親がショックを受けたからじゃなかった。親が俺の言葉を飲み込み、理解するまでの時間。

短い間のはずだったが、永遠に感じた。

 

先に正気を取り戻したのは母だった。

 

「…か、勝己ッ、冗談なら────」

「冗談じゃねぇ!」

 

「勝己。なにいって────」

「逃げんな!」

 

わかる。わかるんだ。

親父もお袋も俺と()()()()だったから。

 

だからこそ、この言葉は両親だけじゃなく、俺自身にも言い聞かせるように叫んだ。

 

 

 

 

「いいかッ!耳の穴かっぽじってよォく聞け!

 

 

アイツは!

 

 

キラは!

 

 

姫砢は!

 

 

 

 

敵連合にいたんだよ!!!

 

 

 

 

これは嘘じゃねぇ!マジだ!

 

 

 

 

あんたらの娘は!!俺の妹は!!

 

 

 

 

 

もう(ヴィラン)なんだよ!!」

 

 

 

 

 

また空白。

誰もピクリとも動かなかった。空気がそうさせたのか、俺も動けなかった。

顔を伏せながら叫んだ。顔を上げたら両親の顔がそこにあるはずだ。

顔が見てぇのに。

怖い。

 

 

 

 

でも、何を言おうと俺はヒーローになってアイツを倒すッ

 

 

 

 

「なんかいえ────」

「勝己」

 

なんかいえよ。そうつづけようとしたが、母が俺の言葉を遮った。

 

「本当なのね?」

「ああ」

 

顔を上げる。

母は、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よかったッ、生きててッ!よかった!!」

 

────泣いていた。

 

 

 

 

自分の母親だ。人格者なのは理解していた。が、「安心」が先に来るとは思わなかった。

父を見るとあっちも、必死で取り繕っていたが、どこか安心した様子で涙を流していた。

 

先生たちを見ると、あっちもこの展開は予想外だったのか、目を丸くしていた。

 

「よかねぇだろ。(ヴィラン)だぞ。」

「いいのよ…っ…それは別の問題。まず、命があること。それが大切なのよ。」

 

はぁ…なんか、あんなに思い悩んだのが馬鹿みたいだ。

こんなことならさっさと言っちまったほうが楽だったか?

 

「それで」

 

父の言葉。

 

「それで勝己はどうするの?」

 

もう覚悟はできている。

あとはそれを、言葉にするだけだ。

 

「…俺ヒーローになって、アイツをぜってぇ刑務所にぶち込む!!

 

 

 

 

アイツを更生させてッ、あんたらに土下座させる!!

 

 

 

 

だから親父!お袋!

 

 

 

 

雄英に通わせてくれ!!!

 

 

 

 

俺にヒーローをさせてくれ!!!」

 

 

 

 

頭を両親に下げたのは、いつ以来だったか。

アイツと喧嘩して、爆発で家をめちゃくちゃにした時以来か?

 

俺にとって頭を下げることは、自分のプライドもあって、かなり嫌なことだ。

二度とやりたくねぇとさえ思ってた。

 

だが、今回は、違った。

 

 

 

自然と頭を下げれた。

 

 

 

「先生」

「はい」

 

母と相澤先生の声

 

「コイツ…外面ばかり褒められて育ったからこんなねじ曲がった性格になっちゃったんです。

 

だから先生の会見での言葉を聞いて、正直、あの時点で、怖かったけど、勝己を預けようと思ったんです」

 

…てことは、俺は見当違いだったって事だ。

急に恥ずかしくなってきやがった。

 

「今のやりとりだって、本当は喋っちゃいけないことですよね?ヒーローとして、止めるべき会話だったのでは?」

「…ええ。しかし、息子さんが」

「ああいいんです。そういう事じゃないんです。

あなた方は、息子をしっかり見ていてくれてるって分かりましたから。」

 

母の声が、先程は涙混じりだったものが、段々とハッキリした声になっていく。

 

「先生。」

 

両親は頭を下げた。

俺も、頭をさげた。

 

「こんなどうしようもない奴ですが、いいヒーローにしてやってください」

「…お願いします」

 

母の声に続いた声は、父のではなく、俺の声。

 

頭を下げたまま、自然とでた、俺の声。

 

 

 

 

 

────────

 

 

 

 

 

オールマイトにデクについてどう思うか、アンタにとってデクは何なのか。聞いても答えちゃくれなかった。

 

クソババアに呼ばれて、家に戻る。

 

玄関先にはクソ親父がいた。

 

「勝己。」

 

泣き止んだ父が、珍しくキョドらずに、まっすぐに、俺を見る。

 

「んだよ」

「勝己はヒーローをまだ目指すんだろ?」

「ああ」

「だったら、子にじゃなくて、

 

 

 

ヒーローに僕たちからお願いをしていいかな?」

「…ああ」

 

 

 

 

 

「ヒーロー、どうか、どうか姫砢を…捕まえてくれ!

 

罪を増やす前に…捕まえてくれッ!!!」

 

 

 

 

 

「まかせろ」

 

 

 

おい、クソ妹。覚悟しとけ。

俺たち家族は、覚悟できてる。

 

 

 

 

 

────────

 

 

 

 

 

ヒーロー仮免試験前日。

 

「ごめんください」

 

わたしは廃病院にやって来ていた。

目的は『シンデレラ』という敵に会うため。

マグ姉曰く、彼女の『個性』でわたしの素性を隠したままヒーロー仮免試験に忍び込むことができるかもしれないからだ。

 

「…コイツおもい。」

 

あらかじめ、入れ替わる生徒を捕縛。気絶させて運んでいる。

トレーニング中だったのか、ちょうど良くランニングをしている所を捕まえた。

 

聖勇敢学園 高等2年 ヒーロー科

先読 見得 (さきよみ みえる)

『個性』は『先読み』。目を閉じている間次に起こることが見える『個性』。

 

わたしとの戦闘も『個性』を使用され行動を先読みされたが、対応できない勢いで攻撃すればなんの問題もない。

わたしは『個性』を使わなかった。そのためすこし苦戦したが、結果的に圧倒できた。

 

「あのー、マグネからの紹介で来たんですけどー」

 

それはともかく、いまはシンデレラだ。

コイツは重いし、一旦地面に下ろしておく。

無駄な脂肪がついてやがる…どこのかは言わない。

 

すると、奥の部屋から女性が出てきた。

若く見える。薄ピンクのワンピースを来ている。髪は茶髪より少し明るめの色で、後ろでまとめている。

 

「要件は?」

「正体を隠したまましたいことがあるんですが」

「マグネの紹介といったかしら?じゃあ、料金は割増ね」

「え」

「冗談よ」

 

きなさい。それも持ってきて。

そんな言葉をかけられたので、下ろしたヒーローの卵を再び抱え、奥の部屋へ。

入るとそこは診察室だった。

 

「私の『移植』はね、人の体のパーツを入れ替えることが出来るの、正確にはイメージを体に植え付けるんだけど、まぁここはいいでしょう。

で、守ってもらいたいことがあるのよね。」

「…はぁ」

「ちゃんと聞きなさい。醜い体になりたくなければ。」

「…」

「よろしい。」

 

商売というか、こういう状況に慣れているのかは知らないが話の進め方が上手い。

厳密に言えば、脅されただけだが。

 

ともかく、シンデレラとの約束は3つ。

 

絶対に正体をバラさないこと。

 

お金は前払い。

 

それと、『個性』への理解。

 

この『個性』は本来ひとの人相や運勢を組み替えることが出来るものらしいが、その分お金をとるらしいので辞めてもらった。

強い衝撃、いや直接的なダメージに弱いらしい。

わたしの爆風程度なら問題ないが、成人男性が全力で殴った場合は効果が消えてしまうそうだ。

 

ほかにも、体型を変える必要がある。

そのため、極力触れられずに戦闘することが必要のようだ。

 

「そこは大丈夫です。」

「あら、すごい自信ね」

 

だが、問題ない。

未だにトゥワイスとトガちゃん触れることは出来ないが…訓練で得たものは活かせそうだ。

 

トガちゃんとの訓練で「触れられないようにする」立ち回りは何度も見ている。

 

「さて、もうちょっとで終わりよ。

時間制限は特にないわよ。見た目変えるだけだし。ただ、強く殴られないこと。それだけはお願いね。」

「はい」

 

全身が組み替えられる感触というのは、すこし気味が悪かった。

 

 

 

 

 

あと、胸を大きくさせられた時は、敗北感がすごかった。

 

 

 

 

 




さて、前書きではふざけましたが
閲覧、本当にありがとうございます。

とても励みになります。

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