本当にヒロアカのキャラは最高ですよね。
「飛んで追ってくるとは、発想がトんでる。」
服の汚れを払いながらMr.コンプレスはわたしたちの方に歩いてきた。ちょっと余裕すぎませんかね?さっきまでぶっ潰れてたのに。
「わたしは注意しましたよね?
「そうだったねぇ!こりゃ反省!」
あんまり反省してるようじゃなかったので、すこしイラッとした。ただ声色からして上機嫌だと判断できるので、作戦に支障はなさそうで何よりだ。
「爆豪は?」
「もちろん……?!」
右ポケットを探るコンプレス。しかし、あの仕草からしてビー玉は無さそうだ。
はぁ…仕事増やすんじゃないよ。荼毘をみるとあちらもまた「まじかよ」というような顔をしていた。
「今の仕草でハッキリした!」
ここで障子目蔵が大口をたたく。大方、彼らがビー玉を持っているのだろう。衝突の時か?
「散々見せびらかした、右ポケットに入っていたこれが、爆豪・常闇だな!エンターテイナー!」
「障子くん!!」
「────ホホゥ!あの短時間でよく…!流石6本腕!!まさぐり上手め!」
「たいしてうまいこと言ってないですよ。Mr.コンプレス。」
ここで轟焦凍と戦闘を行っていたトゥワイスの方に動きがあった。あの動きは完全に轟をおちょくっている。
「っし!でかした!」
大きな氷結をトゥワイスとの間に作り、轟焦凍は戦線からの離脱を図った。それに乗じて緑谷出久と障子目蔵逃げ出す。
おいトゥワイス何逃がしてんの。殺せリストにあった子供だろうに。
しかし、先ほどのコンプレスの声色からして、おそらく…
「アホが…」
「いや待て」
ほら、追撃しようとした荼毘を制止した。
コンプレスは恐らく、彼らを出し抜いている。まったく。味方にもショーを楽しませるなんて、やはりエンターテイナーだ。
そして、脱出をしようとした3人の前に荼毘専用キモ脳無、黒霧が立ち塞がる。
3人の反応からして、黒霧と面識があるように見える。以前、雄英を攻撃したときか。
「────合図から5分経ちました。行きますよ、荼毘。」
黒霧のセリフを合図とするかのように突如として、わたしたちのすぐ近くにワープゲートが開かれる。トゥワイスとトガちゃんはすぐに離脱した。わたしも離脱しようとしたその時、コンプレスが種明かしを始めた。
「悪い癖だよ、マジックの基本でね。モノを見せびらかす時ってのは────
そう言って雄英生に舌を突き出し、その上に乗ってるものを見せる。
ビー玉だ。2つ。
では、あいつらが持ってるビー玉は?
パッ と生徒達が持っていたビー玉が氷になった。轟焦凍の氷結攻撃の際にダミーを生成し見せびらかし、右ポケットに入れたそうだ。
実際、緑谷たちは騙されるどころか、自ら距離を開けてしまったのだ。
「くっそ!」
「そんじゃー、お後がよろしいようで」
後は迫ってくる緑谷達をおちょくりながらゲートをくぐる。それで幕引き。
────そう思われた。
THOOOOOOM!!!!
幕が引かれる寸前だった。光の線がコンプレスのマスクに直撃。
「流石にわたしもこれは読めなかったっ!」
急いでマグ姉に貰ったアイテムの準備をする。
ビームによってコンプレスのマスクが壊れる。
そして
「ぐはっ!」
たまらず、口から両方のビー玉が吐き出される。
緑谷を中心に障子、轟が距離を一気に詰める。
1度緑谷が痛みで立ち止まったがそのまま突っ込んだ。
────はやく、準備をっ!
障子がビー玉を1つ掴んだ。あちらはもう間に合わない。
すかさず荼毘がもう片方を掴む。が、緑谷によって腕が弾かれる。ビー玉は頭上5mほどの位置へ。
荼毘でも轟でも届かない。しかし緑谷が緑色の稲妻を脚に纏い、跳躍。
いくら腕が伸ばせない彼でも、誰も間に合わない。
直感だがわたしはアレを兄だと思った。
ということはだ…
────任務失敗……?
その時、わたしの時間後止まった。
────失敗したら
────
────嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だぁッ!!!
脳裏に浮かぶスーツの男を意識から押しのけ震える体でアイテムの準備を終える。
思ったより体は素直に動いてくれた。
これなら。
これなら大丈夫だ。
「────準備完了。」
────────
取った!!!
俺、轟焦凍は緑谷の跳躍を見て勝ちを確信した。
恐らくだが、いま動ける敵で、あの高さに到達できる者はいない。1人は青い炎、もう1人は圧縮する『個性』、あそこの女の『個性』はちゃんと見れてはいないが、距離がある。対応できるわけがねぇ。
「────準備完了。」
だからその一言を発した
なんだあれは?
なんだあの原始的な武器は?
「発射。」
あれはボーガンだ。
しかし、それは片手で撃てるような、小さいものだった。
そして撃ったのは弓でもボルトでもない。
「緑谷避けろぉ!!」
「えっ…」
緑谷は腕を負傷している。そのため手を伸ばすことは出来ない。ビー玉をなんとか口で捕まえようとしていた。
ビー玉を掴まんとする緑谷は突然の事で反応出来なかった。
負傷済みの腕に追い打ちをかけるように
ズガッ
────拳より1回り小さな
「があああああっ!?」
「「緑谷!!!」」
障子と共に叫ぶ。
障子が落ちてくる緑谷を捕まえようと腕を広げる。
なら俺はビー玉だ!
まだ、ビー玉はこっちにある!氷でビー玉を捉えようと氷を伸ばす。鉄球ごと凍らして、いざビー玉に氷が届くと思ったその時だ。
ドカァアアアアン!
────鉄球が爆発した。
爆風は俺の氷を砕くだけでなく、空中の緑谷を大きく吹っ飛ばす。
更に、ビー玉が爆風に乗りボーガンを放った敵の元へ。
どうということ無くその女はビー玉をキャッチ。
「哀しいなぁ。轟焦凍。」
目の前の敵が言う。何故かわからないが個人に向けたもののように感じた。
「確認だ。解除しろ。」
「っだよ、今のレーザー。俺のショーが台無しだ!」
パチン
敵が指を弾くのに合わせて、ビー玉が元に戻る。障子が持っていたものが常闇に、そして、
「────ってめ!」
脱出しようと一瞬爆豪が試みるが、女の敵に何か言われて動かなくなった。
「緑谷!」
なんとか障子が緑谷が落下する寸前にキャッチ出来たようだ。
「まただっ!!」
すぐに緑谷が起き上がり爆豪の元へ向かうが…
目を
ゆっくりと敵どもがゲートに沈んでいく────。
────────
腕に当たった鉄球がどう跳ねて、どの地点で爆破すればビー玉をこっちに寄せられるか。
そういった計算は得意だ。
あんな状態だったのに頭の回転は早かった。
「────ってめ!」
「おにいちゃん理解してる?いま
「ッ!!」
暴れようとした兄の首根っこを掴みゲートに身を委ねていく。
そうだよおにいちゃん。それでいいんだよ。
仲良くしようよ。暴れないで?殺すよ?
「問題ないね。荼毘。」
「あぁ、撤収だ。」
荼毘の許しも得たし、帰って熟睡しようと思う。そして速攻で帰ったトガちゃんには説教だね。
「かっちゃん!!!きらちゃん!!!」
へぇ、さっきの爆風をもらっても向かってくるんだ。
思ったより彼は成長していた。
雄英に通っていたことに驚いた。
体育祭の中継を見て『個性』がある事に驚いた。
稲妻を纏っていて、ただただ体を壊す『個性』じゃなくなっていたことに驚いた。
また体が壊れてても向かってくる心に驚いた。
見てよ、君と違って最初から『個性』を持ってた人達は固まって動かないよ?君はこっちに向かってるのに。
本当に驚いた。
────でも足りないんだよね。全っ然。
「来んな」
「まだまだだね」
「「デク」」
相変わらずプライドの高い兄を引きずり込む。
わたし達は完全にゲートを通過した。
抱えていた兄はわたしの首飾りに釘付けだった。
悪いね
最初はゴム弾がいいかなって思ったですけど、銃弾を爆発させる場合
銃弾に触れて→リロード
を1発1発繰り返さなきゃならなくなるですよね。ださい。
何かいい武器はないのか…あっ!
ワムウッ!