ヴィラン名『キラークイーン』   作:尺骨茎状突起

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またIF回ですね

ギャグテイスト強め


【 If she tried her best 】

「チーム決めスタートッ!!」

 

壇上に上がっているミッドナイトが…あの手に持ってるやつ何ていうか分からいや。ともかく手に持ってるヤツをビシッと振って、宣言する。

 

今は、雄英体育祭の真っ最中。

第二種目の騎馬戦のチーム決め。

 

第一種目の障害物競走は残念なことに私との『個性』の相性が最悪だった。

邪魔するロボットは爆破できたけど、問題はそれ以降の障害物。

 

綱渡りと地雷原。

 

色々工夫しようと思ったけど、なんにも思いつかなかったし。

順位は低め、というか後半のほう。

 

「チーム決め…ね。」

 

周りをざっと見るとやはりクラス同士で固まる人が多い。

 

考えれば当たり前か。

『個性』の相性、攻撃力、機動力、防御力。それを全ての組み合わせた上での総合力。そしてそこから導く戦略。

全ての顔見知りでもない限りは難しいだろう。

 

「おいキラッ!てめこっちだ!」

「いたいよお兄ちゃん」

 

まぁ、わたしの場合は探す必要もなかったようだけど。

 

「おぉ!爆豪兄妹一緒か!」

「俺も入れてくれ!」

「ばくごー!」

 

上から瀬呂くん、上鳴くん、みなちゃん。

まぁ、わたしを選んだのは連携、意思の疎通がポイント高いだろう。残る機動力とかはどうカバーするつもりなのか。

 

「お兄ちゃん、作戦ないの?」

「俺が飛ぶ」

「ないんだね。いつも通りのバ勝己だ。」

 

んだとごらあああああ

 

という空耳が聞こえるが無視だ。

ぶっちゃけ、ルールでは何も言われてないからアリ…なのだろうか?

まぁ、今欲しいのはかっちゃんの爆破に揺れないフィジカル。あとは機動力。

いや、機動力はいらないか?アイツ飛ぶし。

 

「となると…」

「おい爆豪!妹の!頼むから入れてくれよ!」

「…瀬呂くん。…テープ丸めて玉みたいにできる?」

「できます!できます!」

 

この質問の意図は簡単だ。

わたしへ投擲物を供給できるか、という質問だ。

雄英体育祭のルールというか、公平性を期すための処置として、普段から戦闘訓練を受けているヒーロー科は体操服で行う。つまりアイテムがない。

 

「…合格。よきにはからえ」

「…意味違くね?」

 

さて、あと一人はと視線を兄へ戻すと切島くんを連れてやって来た。

 

「キラ。1人決まった。」

「こっちも。最悪瀬呂くんがお兄ちゃん回収できるから結構無茶してもいいよ。」

「瀬呂!爆豪!妹の!よろしくな!」

 

切島鋭児郎。

気さくというか、バカというか、「男気」という信念のもと動いてる人。

人を疑わず、わたしや兄など、一見近寄りがたい人と距離を取ることがない。そんな、出来た人だ。

 

「よろしく」

「キラわかってんな?」

「ん」

 

前の競技の順位を元に、人にポイントが振られる。したから5ポイントその上は10ポイントといったように。

つまり上の順位のほど、狙われやすい。

 

 

 

 

 

そして、その1位の生徒というのが、緑谷出久。

 

 

 

 

 

「狙うのは当然」

「1千万ッ!!」

 

 

 

 

 

────────

 

 

 

 

 

「13号」

「スナイプさん。どうも」

「あぁ、お前は爆豪妹の順位、どう思う?」

 

36位。

爆豪姫砢の障害物競走における結果だ。

騎馬戦に残るためのラインは通過しているから、一概に遅い、とは言えないが1Aにしては…

 

「多分ですが、彼女最初のロボットで足止まってました。」

「…やはりいなかったからか?」

「ええ、あの日に欠席したので、経験の差が他生徒と比べて出ました。」

 

少し前、敵がUSJを襲った。

生徒のほとんどは怪我なく、終わった事件だったが、代わりに生徒に『恐怖』を植え付けた。

だからこそ、ロボットの障害を「あれに比べたら」という風に思考できるようになっている。

 

しかし、その日、生徒のうちの1人は欠席していた。

 

そう、爆豪姫砢である。

当たり前だが、彼女とてただの体調不良で休んだわけじゃない。

また、別の敵と戦っていたのだ。

 

「まぁ、仕方ないですよね…」

「理由が理由だしな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノロウイルスである。

 

 

 

 

 

 

余談だが

 

『ノロウイルスに比べたら!』と、姫砢はロボットとあいまみえたとき思ったそうだ。

 

まぁ、敵と比べる人よりおそくなるだろう。

 

 

 

 

 

────────

 

 

 

 

 

兄の趣味は登山だ。

 

「てめぇも怠けてねぇで、体動かせ」

 

という兄に言われわたしも度々ついていくことがあったのだが、どうも登山というのはわたしに合わなかった。

 

だって虫うざいし。

 

でもうるさい兄もうざいので、「兄が山なら妹は海」という謎理論の元、趣味探しに釣りをはじめた。

母の料理の手伝いをちょくちょく手伝うことがあり、魚の捌き方とかはしっている。

 

釣った魚捌いて食べるとか趣味っぽい!

 

という完全に海を舐めきった考えをしていたわたしにコークスクリューをねじ込みたい。

 

 

 

 

 

なぜこのような話をしたか。

 

要はこれがわたしの欠席の原因に繋がったからである。

あの日に欠席したこと、わたしとて少なからず負い目を感じている。

 

まぁ、察しの良い人はどうなったかは分かるだろう。

 

 

 

まぁ、あたったよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

「おにぃぢゃああああん」

「ったく、トイレぐらい静かにしろや」

「だっでぇぇええ…お腹がぁぁあ…」

 

海舐めてました。

マジで死ぬかと思いました。

あ、でも魚は美味しかったです。

 

ぶっちゃけた話、わたしはあたるかもなーって考えた上で食ったのだ。

完全なる自業自得。ただわかって欲しいのは趣味の第1歩って大事だ。食わざるをえなかった。

 

まぁ、その代償がこれなのだが…

 

「うるせぇなァ!んじゃ俺ァガッコ行ってんぞ。」

「まっでよぉぉおお…しんじゃぅぅ…」

 

兄はなんともないのかって?

 

彼は才能マンだからね。ネットでノロウイルスの感染について調べあげた上で看病をしてくれた。

マスク、手袋、消毒。手術でも始めるつもりなのか?という重装備で看病してくれた。

 

そして、それを親に伝えて親も適切な看病が行えていた。

まじありがとう。

 

トイレでの格闘を終え、エタノールで消毒をした後寄り道せずに部屋へ戻る。

 

「…」

 

独り言いう気力もなく。ただただ2度と軽く海のものを口にしないと誓った。

 

 

 

 

 

────────

 

 

 

 

 

目の前の画面にトーナメント表が映し出される。

騎馬戦は結局2位で通過した。

 

1位はデクのチーム、というわけではなく、轟くんのチームがデクのハチマキを奪い1位通過。

B組の物間とかいうやつに時間を使いすぎた。

 

あの『コピー』。かなり強い『個性』だった。

 

「さて…」

 

わたしの名前は…?

 

あった。

 

第1回戦の相手は青山優雅。

 

えまって、遠距離で砲台されたらきついんやけど。

 

「メルスィー!僕が相手で悪かったね!」

「え、はい。」

 

いや、素直に相性が悪いんだけど。

どうにかして1回戦は「秘策」を使わずに突破したいのに…。

 

するとここで小休憩を挟むことになった。

休憩後はレクリエーションの時間で参加は自由とのこと。

正直な話、わたしは体と緊張をほぐすつもりで参加しようと思う。

 

 

売店を周り美味しそうなものは食べる。

あっ、焼きそば。

えっ、紅しょうが少な。

 

お腹がすいてるし、腹が減っては戦なんてできないし、わたしは小休憩の間は売店を回ることにした。

弁当もあるけど、せっかく売店あるし…。

 

それと、

 

 

 

 

さっきから視線を感じる。

 

 

 

 

「キラ。」

「響香ちゃん。」

 

どうしようか迷っているとマイベストフレンドの耳郎響香が話しかけてきた。

 

この間も相変わらず視線を感じる。

 

それはともかく、どうして私たちが親友になったか、理由はお互いが持たざる者で、同じような境遇だと知り、意気投合してしまったのだ。

 

響香ちゃんはなにかあったのか?

訪ねてみると一緒に弁当食べたかったみたい。

断る理由もないので、了承して響香ちゃんについていく。

 

にしても…だ。

 

「ねぇ…視線とか、感じない?」

「え?…はぁ…」

 

え、なにそのため息。

結構わたし心配してるんですけどなんなの。

 

焼きそばを啜りながら文句を垂れる。

呆れた顔をしている響香ちゃん。

おい説明してくれ。

 

「どしたの?」

「いや、そりゃ目立つって…

 

 

 

 

 

 

 

まだチアのかっこしてるじゃん。」

 

 

 

 

 

 

死にたくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いつもと違う時間の投稿。
なぜか?

昨日あげるの忘れたからだッ!!!

ごめんなさい
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