もう落ちてるけど笑
ごめんちゃい
ドサッ…
「やっと倒れたか…はぁ、思ったりより苦戦したな」
「こちらもカタをつけた。」
虎がまとめて脳無を縛り上げ拘束する。俺は代わりに連絡を急いでMt.レディに入れ、拘束作業を手伝ってもらうように指示を出す。
「あぁ、頼むぞ」
「…にしてもギャングオルカ、これが15歳ぐらいの少女の実力だと思うと…」
「…あぁ、認めたくはないが並のダボハゼではなかったな」
「相変わらずだな」
「────ォオッ!!」
「まだ脳無が数匹いる、気を抜くな虎」
「Mt.レディが来るまでに戦闘不能にはしたいな」
先の戦闘で消耗こそはしているが、何ら問題は無い。この程度の脳無であれば俺のサイドキックでもギリギリ対応できる。
2体だ。
掴みかかろうとする脳無を躱し、後ろの2体目の脳無の腕を掴み、1体目に投げつける。距離を詰めて、ゼロ距離で音波をだし2体とも地に伏せようとした
────が、距離を詰めた途端、脳無が爆発した。
「ぅぐぉっ?!」
ゼロ距離音波を入れようと距離を詰めた。それつまりゼロ距離で爆破を食らってしまった。
爆発でよろける。
「まだ、倒れてなかったか!!っな?!」
気が付かなかった。というよりも、気配がなかった。
そいつは耳から血を流しつつもわたしのすぐ背後に迫っていた。
いつのまに?俺の『個性』シャチは音波を聞き取ることも出来る。こいつが立ち上がってここまで迫ってきたのならそれは…
いや、違う。逆だ。
俺がそっちに近づいたのだ。計算された爆風でアイツの方へよろめかせられたッ
「キサマそこまで考えて?!」
「…ひひひっ」
奴の指先が俺の後頭部に触れた。
俺はこの瞬間爆弾に変えられてしまった。スイッチを押せれてしまえば俺は肉片になってしまうだろう。
「ひははははははっ!後はスイッチを────」
が、こいつは我々トップヒーローを舐めすぎだ。
彼女がスイッチを押すよりも早く横腹に蹴りを入れる。体勢を整えさせる前にさらなる音波で崩し、正面…顔面に一撃加える。
「────があああっ?!」
「今までキサマに無闇に攻めなかったのは触れられないためだ。だが、触れられちまえば話は別だ。お前が吹っ飛ばした同僚はこう言ってたぞ?
あの塚内とかいう警官からこいつの『個性』聞いている。爆弾は1回ずつ、爆破して設置を繰り返さなければならない。
つまり、俺が爆弾になっている限りはこいつは爆破を起こせない!
「どうしたァ?!スイッチを入れてみろォ!」
「…っ!!脳無ゥウウ!!」
「────ォオ!!」
「させぬわ。」
もちろんこれは相手にスキを与えた瞬間俺が死ぬ策だ。脳無なぞには構ってられない。
しかし、俺をカバーする仲間がいるッ
「とどめだ。ダボハゼ。」
「────まだッ」
こいつの目を見ればわかる。意識が朦朧としていて俺が打撃を加える度の衝撃と痛みで辛うじて意識を保っている。
俺はトドメをさすべく、腕を振りかぶった。
目の前に鉄球を投げつけてきた。無視だ。爆発はしない。
そのまま頭をずらし鉄球をやり過ごす。
そして拳を奴の顔に叩き込む。
────寸前に後頭部付近の鉄球が爆発した。
「ぐぉっ?!!」
「ッギャングオルカ!!!」
なぜだ?!
こいつは爆弾の「解除」は出来ないはずだ!爆弾になったものは必ず爆発しなきゃ、次は設置出来ないはずだ!
なら、
ならそこから予測されるのは…
「ブラフか?!」
「…な、なにいってるかは分からないですけど、その混乱した顔。ふふ。ごほっ。教えましょう。…ごほっ…あなたは1度も爆弾にはなってないです。」
何んだと?!
つまりこいつは最初から本気の攻めをしていないのを見越していたのか?
「…あの…時の勝ち誇っ…た顔、ひひっ…最高でしたよ。」
「つまり最初からッ」
「何とか大陸って番組で
わたしは
ふふ、まさに!まさにィ まさにまさにまさにィィィィィィィィー 」
血反吐を吐きながらも説明していやがる。つまりこいつはハイになっていながらもそれほどの心の余裕がこいつにはあるということだ。
とにかく身体を動かさなくてはっ…!?
「体が?!」
「後頭部での爆発です…たっ、立てはしないですよ…!」
「ギャングオルカ!!!今行…ぐっ?!」
「────ォオオォオッ」
奥の方では虎が脳無と交戦している。
ふふふ。
ふふふふふふ。
そんな声が奴から聞こえてくる。目は辛うじて動かせる。やっとの思いで奴の顔を見た時後悔した。
「やっと…役に立ちま…したね、はは」
今までに無いほど奴は口を歪ませ笑っていた。
────────
ふふふふふふ。
いひっひははははははははは!
初めて!初めてだ!ヒーローを爆破出来るなんてッ!
しかもベスト10にいる大物!!!
最ッッッッ高じゃないか!
「ふふふふふふ。貴方みたいな大物を殺せるなんて、高ぶります」
「っく」
そっと、まるで生まれたての赤子に触れるようにギャングオルカの鼻先に触れる。
「今あなたを爆弾に変えました。これから爆破します。大丈夫です、あなたの最後はわたしが責任もって華麗に華やかに仕立てあげますねっ!!まずは盛り上げませんと!!」
スイッチを押す。
────ダガンッ
爆発は起きるが、ギャングオルカは
「がぁっ?!」
「不思議ですか?スイッチを押したのにあなたは五体満足ですよ!ほらもう1回!」
────ダガンッ
確実にダメージは入るが、腕が吹っ飛んだりはしない。
「キサマ止まれぇ!」
「おぉっと虎、それ以上近づいたら問答無用でギャングオルカは肉片にしますッ!」
「ッ…」
人質を取られていることを再認識され、動きを止める虎。
「そう、それでいい。ヒーローは守るものが多くて困りますねぇ?
あぁ、ごめんなさいね。ギャングオルカ。大丈夫ですよ!あなたの事は忘れてませんからッ!まだまだですよほらぁ!!!ほら!ほらほらほらほらァ!」
────ダガンダガンダガンダガンダガンッ!
「────ぐっ…あっ?!」
「いひひ、『
でも、大丈夫です!安心してください!
わたしは
だからァ!
────ダガンッ
何度でもォ!
────ダガンッ
相手を苦しませられるんですよねぇ!
────ダガンッダガンッ
最高の『個性』でしょう?!」
「…ぅ…ぁ…」
体が負傷しない爆発だが、爆弾は爆発だ。強い衝撃が生じる。
そして、その爆発に右へ左へ上へ下へ振り回されていながらもを辛うじてまだ意識はあるみたいだ。
だが尚更よし。断末魔が聞こえるから。
さて
「そしたらフィナーレですかね、ふふ、美しく、あなたの最後を美しいものに、して上げます!!!」
「キサマ止まれぇえええええっ!そのスイッチを押すなぁあああああああっ!」
遠くで虎が脳無を全て跳ね除けながらこちらに一直線で向かってくる。
けどだめだ。この瞬間は誰にも邪魔させない。
それに限界だ。
わたしはギャングオルカという爆弾を『
「いいや!限界だ押すね!今だッ!」
わたしはスイッチを押し
────込もうとしたとき、両腕を体の後ろに引っ張られた。
「ぁがあっ?!?!」
肩がその勢いで外れた。腕を動かせない。
「っぐ?!……だれだあああああああ?!!!?」
「なんとか間に合った…お前がスウェット着てるから時間がかかってしまった。
────1番操るのが苦手な繊維だ。」
声がした方向にはMt.レディに抱えられたベストジーニストがいた。
こいつが、こいつがわたしの最高の瞬間を邪魔しやがった。許さないぞ。
許さない。
許せない。
ころすっ……!
「ジィィイイイイニストォォオオオオオオッッ!!!」
「悪いな。ここまでだ。爆豪姫砢。」
「その名で呼ぶなぁぁあっ!わたしは
ダメだっ!まだだ!動かせ!
動け!動かなくても動かせっ!!
スイッチさえ入れれば殺せるのにッ!指が動かないっ!
しかし可能性一つ残さないためか、わたしの指も糸で絡められ。折られる。
「こっのォオオ!脳無!!」
「抵抗はよしてくれ。無駄だ。」
目の前の
「こッ、このクソカスがあああああああああッ」
「口が悪いな。あくまでも女性だろ?まぁ、
虎、ギャングオルカ、悪い。やはり本調子じゃない。急いで脳無を捕縛してくれ。こいつだけはヒーローの名にかけて逃がさん。」
終わった。本能が立ち向かえと言っているが、理性が悟った。ここからの挽回はないと。
「ジーニストさん。流石に無茶しすぎですよっ…!」
「ヒーローは無茶すべき時を把握しておかなければだぞ、新人」
本当に終わってしまう。
「ギャングオルカッ!無事か?!」
「…気を失ってるな。…にしても、俺もギャングオルカも、トップヒーローを2人重傷に追い込む…か…」
わたしの全てがおわる。
ありえない。みとめない。
わたしはまだ……
あの方が許してくれないだろうな。
例えここから脱出出来たとて、帰るところもない。
『僕がいる』
────だからなんだ。
『僕がいる』
────もう、終わりだよこっちは
『僕がいる』
────まだ戦わせる気?無理だね。痛みがここにきて一気に出てきた。
────逆に自分はこれで自由なのではないか?
────…いや、だめだ。わたしが捕まったらわたしの
コツ…コツ…
────あっ
ギャングオルカにわたしは耳を潰されていたはずだった。
しかし、聞こえた。
────あの人が来ちゃった。
『絶望』が迫ってくる音を。
ヒロアカの映画楽しみです。
ジョジョ5部も楽しみです。