死の支配者と闇の救世主+α   作:しのしのおしるこ

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大雨大変でした。


2話《蛇》

 

 

 

 

 守護者統括であり、レベル100の戦闘職。そんな彼女にとって、いや、ナザリックの全僕にとって、何よりも優先させるべき存在である至高なる御方。

 更に、《ダーク・シュナイダー様を何よりも愛する事》を御許し下さった慈悲深き御方。アルベドにとってモモンガは、他の至高なる御方々とは一線を画す特別な存在である。その絶対支配者であるモモンガの心を著しく動揺させるといった不敬。これだけでもいく億回の万死に値するというのに。

 

 

「その様な下等生物にっ!そもそも至高の御方が頭を下げられるなどっ!くっ!き、貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!下等生物がぁぁぁあああ!モモンガ様にぃ!」

 

 

 アルベドの極限とも言える殺気の乗った怒号は、それだけで暴力と化した。村娘の幼い少女2人がそんなものに当然耐えられるはずも無く。妹は既に意識を手放し、姉は動物的本能に抗えず、その股を温かい何かが濡らしていく。

 

 思えば昨晩の出来事から本当に、ロクな目にあっていない。と、エンリは自らへと近づく《死》をまるで他人事のように見つめていた。ああ、今回は助からないだろう。

 目の前で騎士に殺された両親、続けてその騎士達に殺される手前まで追い詰められた。そして、死神に助けられたと思ったのもつかの間、豹変した死神に恐ろしい剣幕で肩を揺すられた。原因は”また“あのペンダント。

 いつの間にか、駆けつけた鎧の騎士は先程の騎士とは比べるのも烏滸がましい殺気を振りまきながら、今この時、私を殺そうと迫っている。きっとペンダントを手にしてしまった私に、神様が罰を与えたのだろう。

 

 ーーーもう好きにしてーー

 

 

「止めろアルベドぉぉおおお!」

 

 

 様々な感情が乗せられた、悲鳴にも近い叫び声。初めて聞く御方の悲痛な声に、アルベドは弾かれるように正気へと戻った。それに伴い、振り下ろされたバルディッシュはエンリの首筋に一筋の軽線を残すも薄皮一枚、寸手の所で静止させる事に成功した。

 

「も、申し訳御座いません」

 

 動揺が見え隠れするも跪くアルベドに、安堵したモモンガは胸骨をなでおろす。

 だが、エンリはーー殺されかけたり生かされたり殺されかけたり生かされたり。今日一日で一体何回生死を彷徨えばいいのか。どうせ殺すんでしょう。何故、こうも心をかき乱すような真似をするのか。そんな少女の精神はーーもう限界だった。

 

 

「……ふざけないで…下さいっ。ふざけないで下さい!……助けたりっ…殺そうとしたり。何なんですか! どうせ殺すなら一思いにやって下さい!」

 

「良い心がけね、下等生物が。望み通りっ」

 

「アルベド! 止せと、言っている。お前は少し下がっていろ。エンリ。これ以上、君を怖がらせるような事はしない。勿論、殺すつもりなど毛頭無い。本当に済まなかった。どうか許しては貰えないだろうか」

 

「もっモモンガ様…何故……」

 

 

 アルベドの困惑は理解している。こちらの世界に転移してからというもの、動き出したNPC達ーー皆が残した子どものような存在ーーは、例外なく俺を『至高の存在』として崇めていた。ナザリックにおいて《人間種》とは最も忌むべき存在。下等生物として蔑視感情の強い傾向にあるナザリック。その支配者である俺が人間に頭を下げる。困惑するのも分かる。だが、この娘は別だ。

 エンリ・エモット。彼女が手にしているペンダント……あれは…

 

 

「モモンガ様、あの人間が持つアイテムは一体何なのでしょうか」

 

「そのアイテムは……私の親友が、ダーシュが…ある一人の女性の為だけに、2年の時をかけ、私と共に作成した《神器級(ゴッズ)アイテム》なのだ……」

 

「なっ! ダ、ダーク・シュナイダー様の!? そ、それに《ある女性》……そ、それは」

 

「すまない、彼女に関してはナザリックの機密事項なのでな。私の口からは言えないのだ。そうだな、ダーシュに再会できた時に教えよう」

 

「……畏まりました…」

 

 

 あのペンダントは《宝物殿に隠している彼女》の為のアイテムだ。終ぞ渡す事は叶わなかったが、最後に所持していたのはダーシュだった。それは間違いない。それが此処にあるという事は…ダーシュが……こちらの世界に来ているかもしれないという事。

 

 もし、もしダーシュがペンダントをエンリに渡していたとしたら。そしてそんな彼女をアルベドが殺したとしたら。それを止めることが出来なかった俺に、あいつは何と言うだろうか。

 考えただけでも恐ろしい。お前に嫌われてしまうかもしれない。そんな事は、それだけは絶対に避けなければならない。折角会えたとしても、また居なくなられたら……俺は…

 

 モモンガは慎重に、怖がらせないように目の前で怯える少女へ問い掛けた。

 

 

「エンリ。教えてくれないか。それを、そのペンダントを何処で手に入れたのだ」

 

 

 問い掛けるも、エンリは憔悴しきった双眸をペンダントへ向けるのみ。返答の気配は無い。無理もないか。と、モモンガは転移前を思い起こす。目の前の絶望に抗えない無力さ。それはモモンガにも嫌という程身に染みつている。アルベドは先程から口を噤んではいるが、その心情は鎧を鳴らす震えから容易に汲み取れる。

 

 ここは一旦、話題を変えてみるのもアリだな。見神のお家芸をイメージしつつ、そもそも何故彼女がこのような事態に陥っているのか。モモンガはこれまでの状況を遠隔視の鏡(ミラー・オブ・リモート・ビューイング)で観た映像と照らし合わせ分析する。

 

 

「ふむ、少し話題を変えようか。我々は偶然この辺りを通りかかった旅の者なのだが、エンリ。君の村は今どういう状況だ? それに、私が殺した騎士に見覚えはないか?」

 

「……村…そうだ…村が突然、騎士に襲われて……見覚えはないですけど、襲われた人達が…帝国の騎士って………みんな殺されて…わ、私のせいなんです」

 

「私のせい?……それは、どういう事だ?」

 

「…きっと私がこの……ペンダントを拾ったから。それを…取り返しに」

 

「エンリ、君がペンダントを手にしたのはいつの話だ」

 

「え?い、いつって…昨晩ですけど……」

 

「ならば、君の憶測はあり得ない。村が襲われたのも別の理由によるものだ。そのペンダントには、何の関係もない」

 

 

 つまり、お前のせいではないから気にするな。そう続く死神の言葉は掠れ切ったエンリの心を、少しばかり掬い取った。しかしエンリには腑に落ちないこともある。ならば何故?と。何故このタイミングで村は襲われたのか、見当もつかないのだ。

 

 

「では、こうしないか? 君の村にはまだ、生き残っている者も居るかもしれない。私が手を貸そう。それで今生き残っている村人は助かる。対価として、エンリはそのペンダントの入手経緯を私に話して欲しい。どうだ? 悪くない取引だろう」

 

「そ、そんな事で……本当に助けて頂けるんですか」

 

「私にとって今、そのペンダントの事は…最も知りたい、重要な情報なのだ」

 

「わ、分かりました! 何でもお話しします! ペンダントだって渡しますっ!だから、村を救って下さい!」

 

「フッ。取引成立だな。〈中位アンデッド創造/デスナイト〉」

 

 

 死神との契約を交わしたその後、エンリの少し側に転がる騎士の死体、それを触媒にモモンガの召喚魔法によって作成されたデスナイトと呼ばれる死の騎士は、召喚者の命を受け村の方へとかけて行った。

 唖然とするエンリに殺意の視線を目配せつつも、アルベドはモモンガの命令によって、その場を動く事を許されていない。その為、不動の姿勢で佇んでいた。そんな中モモンガは、次は自分の番だとエンリに気になっていた事を問いかける。

 

 

「村を襲っている騎士もこれで問題はない。さて、聞かせてくれエンリ」

 

 

 

 

 ♦︎

 

 

 

 銀色の光、か。銀色…いや、ダーシュの髪色は確かに銀だが、発光するエフェクトなど無かったはずだ。だけど、ほんの僅かな可能性でも諦めたくない。必ず理由があるはずなんだ。

 

 

『〈伝言/メッセージ〉アウラ、聴こえるか?』

 

『モモンガ様! はい!聴こえております! 如何なさいましたか?』

 

『アルベドの命を受けている僕を除き、探索に長けた僕を総動員させ大森林の探索に当てろ』

 

『はっ! で、ですがモモンガ様、何を探索すれば』

 

『ああ、肝心な所が抜けていたな。対象はダーク・シュナイダーだ』

 

『ええっ!? 至高の御方… ダーク・シュナイダー様が…森のどこかにいらっしゃるんですか!?』

 

『正直言って、その可能性は薄いだろうな。だが、ゼロじゃない。手掛かりを見つけたのだ。いいか、もし言葉が通じる魔獣や人間、モンスターを発見した場合、絶対に殺すな。有用な情報を持った者と接触した時は直ぐに私へ連絡しろ』

 

『は、はいっ!お任せ下さい!』

 

 

 さて、ダーシュの存在を確認するための手段だが、実はもう一つだけ存在する。それはあのペンダントを、[神器級(ゴッズ)アイテム/運命への抵抗(レジスト・オブ・フェイト)]を使用し効果を発動させる事だ。

 [運命への抵抗(レジスト・オブ・フェイト)]の効果。それは〈所有者の元へダーシュが転移する〉という単純なものだが、実現させる為に2年もの歳月を要した。

 宝石の核となったアイテム名は〈魔封じの水晶〉。本来それは超位魔法以外の魔法を封じ込め使うことが出来る、使い捨てのアイテム。だが、〈古代神との契約〉を経て習得出来る古代魔法(ハイ・エンシェント)は例外として分類されていた。魔封じの水晶に古代魔法(ハイ・エンシェント)を封じ込めることは出来なかったのだ。

 ダーシュは位階魔法が使えない。古代魔法(ハイ・エンシェント)版の転移魔法である〈歪時空間相転移(ア・ルカーラ)〉を、どうしても水晶へ込める魔法として選択したかったダーシュはワールドアイテム【永劫の蛇の指輪(ウロボロス)】を使い、運営へ要求した。

 

『この魔封じの水晶の使用制限を無しにしろ。加えて古代魔法(ハイ・エンシェント)の封印も可能にしやがれ』

 

 その願いは受理された。永劫の蛇の指輪(ウロボロス)を入手するまでに半年、魔封じの水晶の外装クリスタルとして、超貴重素材を延々と狩り続ける事一年半。ようやく完成したのが[運命への抵抗(レジスト・オブ・フェイト)]という訳だ。〈歪時空間相転移(ア・ルカーラ)〉の転移は使用者本人の魔力残滓に転移地点が設定される。このアイテムを使うと、封じ込められたダーシュの膨大な魔力が放出され、ダーシュを使用した場に強制転移させる。

 ヨーコさんのピンチにどんな時でも駆け付ける。そんなダーシュの意思が込められたアイテム。

 

 もし、もしもダーシュと再会出来たら…宝物殿に行ってみるのも悪くないよな。パンドラに会うのは若干尻込みするが。ダーシュの作成したNPCであるヨーコさんには久し振りに会ってみたいし、きっとダーシュを連れて行けば彼女も喜んでくれるだろう。

 

 

「エンリよ。そのアイテムを使ってみてくれないか?」

 

「え、つ、使うって…ペンダントをですか?」

 

 

 首からかける。という意味では既に使ってしまったが、本来の用途とは別の使用方法があるという事だろう。つまりはマジックアイテム。

 しかし此処で、我慢出来なくなったアルベドは声を荒げて反対の意思を示す。

 

 

「アインズ様!? 何故、人間如きに! 私ではダメなのですか!?」

 

「偶然とは言え、エンリが拾ったのは運命だったのかもな。手にしたのが森に住むモンスターでは、こうはいかなかった。アルベド、この[運命への抵抗(レジスト・オブ・フェイト)]は『純粋な人間』にしか使うことが出来ないのだ」

 

 

 アルベドは驚愕する。あのダーシュがアイテムの作成に2年の歳月を要した事にも、それが1人の女性に贈られるはずだったアイテムであった事にも。しかし先のモモンガの言葉にはそれ以上に驚愕すべき事実があった。『純粋な人間』それはナザリック内には存在しないからだ。

 僅かな可能性として、もしや私の為に。との淡い希望も、先の言葉に全て崩れ落ちてしまう。アルベドの聡明な頭脳を持ってしても、全く訳がわからない。彼女の頭脳は爆発寸前だった。そんなアルベドに、さらなる追い討ちをかけるかのような命令が下される。

 

 

「アルベド、すまないがデスナイトの補助を頼む。流石にデスナイトだけで混乱した場の収拾は、難しいだろうからな。騎士達も2、3人は生かして置くように言ってある。その者達の捕縛も頼んだぞ」

 

「モモンガ様……う、けたまわりました」

 

 

 なんでこのタイミングで……とでも言いたそうな雰囲気を何処か感じさせるアルベド。そんな悲壮感漂う彼女を見送ったモモンガは内心、すまないと詫びを入れる。だがアルベドに対して未だ怯えるエンリの前に、ダーシュを転移させるわけにはいかないのだ。

 

 

「あ、あの。本当にいいんですか?」

 

「ああ。頼む。胸元に宝石を当て『ア・ルカーラ』と唱えるだけでいい。私はそこの木陰に隠れて見守っている」

 

「えぇっ!?」

 

「心配しなくていい、害のない魔法だ。身の安全は保障しよう。私は、その。久し振りに会うのでな。驚かすような事は出来るだけしたくないのだ」

 

「は、はあ。分かりました…やってみます」

 

 

 モモンガは少し離れた木陰に隠れ〈完全不可知化(パーフェクト・アンノウアブル)〉を使用する。エンリはモモンガの気配が消えた事を感じ取り、ペンダントをその胸に抱いた。

 

 ーーー頼む…ダーシュ。

 

 

「……ア・ルカーラ」

 

 

 ーーー頼む! 出て来てくれ! ダーシュ!!

 

 

 

 

 

 

 ♦︎

 

 

 

 

「との、とのお〜!周辺の食べられそうな木の実と果物、取って来たでござるよ!」

 

「おお! でかした毛玉! 中々、有能なハムスターだな。よし、決めたぜ! お前をこの世界の第一号、オレ様の下僕に任命してやろう!」

 

「殿に言われるまでもなく、某は昨日から殿の忠臣!何なりと申付けるでござる!殿、果物の量は足りたでござるか?」

 

「ん、そうか。これだけあれば充分だぜ。しっかし流石はあの世だな。食いモンまでめちゃくちゃ美味いっつーのは。何でもアリか? この森を楽園として開拓するのもイイかもしれん……そして、ゆくゆくはハーレム帝国を…」

 

「殿、ずっと気になっていたのでござるが、『あの世』とは何でござるか? 聞いたこともないでござる」

 

「ん? まあ動物にゃ理解出来んだろう。だが! どこだろうが関係ない! オレ様の野望は一つ……ハーレム帝国を築き上げ、ゆくゆくは酒池肉林に塗れたヌルヌルムフフな毎日を! みてろよ、この世界の美女は全部オレ様のモンだぁあああ!フハハハハハハっ!」

 

「言ってる意味はよくわからないでござるが、殿ならきっと出来るでござる!拙者はどこまでも殿に着いて行くでござるよ」

 

「フッ、多少暑苦しいが大目に見よう。お前の同族とやらも探してやるからな! にしても、晴れて下僕になった訳だしなんかお前の呼び名が欲しいところだな。森の賢王ってのは名前じゃねぇだろ」

 

「おお! 是非とも殿につけて欲しいでござーーと、殿? 何やら殿の身体が光ってるでござるが」

 

「え? うお!? 」

 

 

 眩い光に飲み込まれて行く己の身体。しかし、ダーシュは特に焦りはしなかった。

 

 ーーーまさか、あの世でも魔法が使える…だと!? 今まで全く気が付かなんだ。それにしても…この感覚、分かる。これは歪時空間相転移(ア・ルカーラ)による強制転移。つまりオレが!ヨーコさんに御呼ばれされてるって事だ!…フッ、フハハハハッ! なんてこった、あのペンダントは…渡せなかったと思っていたが。ちゃんと愛のパワーで届いてたんだ!そうか…ヨーコさんはオレと離れたくない余りに…あの世まで……くっ!きっと心細かったに違いない! 安心してくれ、今直ぐそっちに

 

「と、とのぉ!! どこへ行くでござるか? 某も一緒にっ」

 

「フッ、待ってろ下僕1号、直ぐに戻って来るぜ!飛びっきりの美女を連れてなあ!! 待っててくれよ!ヨーコさーーーーん!」

 

「殿ぉ!!ーーーー と、殿が…消えてしまったでござる」

 

 

 

 

 ♦︎

 

 

 

 

「……ア・ルカーラ」

 

 

 詠唱と同時に吹き荒れる超魔力。ペンダントを中心に広がる魔法文字の羅列は5本の帯となりエンリを包み込むように展開された。そして、地に広がるのは直径5メートルサイズの五芒星。

 地に展開された魔法陣からは、黄金の粒子がシャワーとなって天に吹き登る。エンリは初めて目にする『美しい魔法』の幻想的な光景に驚愕と感銘、そして感動していた。

 

 

 ーーーやったぞ!成功だ! あのエフェクトはダーシュと凝りに凝ってプログラミングしたからな。この為にアイツは1年間もプログラミングを自習した。その甲斐はあったなダーシュ。ってアイツは呼ばれる側だから見れないんじゃ……い、いや今はそんな事どうでもいいんだっ!

 

 

「……綺麗…」

 

 

 立ち昇る黄金の粒子は、エンリの直ぐそばで収束を始める。それは人1人がスッポリと収まるサイズの球体へと変化していき……そして、エンリの眼の前に留まった。

 

 

「……え、手っ!?」

 

 

 黄金の球体からぬるりと伸び出る双腕。それはワキワキと実にいやらしい動きを見せながらもエンリの胸元まで伸びていきーーーむにゅーーー彼女の双丘を鷲掴んだ。

 

 

「なっ、なななっ」

 

「待たせたねっ! ヨーコさあぁぁぁぁああん!!」

 

 

 仰け反るエンリの前に現れたのは正に『銀色』。その男の身体は無駄な脂肪など一切無く、きめ細かな肌は粒子の残滓を反射し、白金の輝きを放つ。

 特徴的な銀色の髪は絹のように儚く、風に靡かれるままにそのまま溶けてしまいそう。力強い眉の下に爛々と光る黄金の双眸は宝石のようにどこまでも透き通る。正に神の如き容姿。

 そう、その男は全裸だった。

 

 

「む? 小さい。このサイズはとてもヨーコさんとは比べ物に……小娘、誰だお前は」

 

「ひっ、へ、蛇っ!? い、いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!」

 

「はあ?なにーーープフォッーー」

 

 

 とても、とても乾いた気持ちのいい音がこだまに響く。その空気を叩いたような音は少女、エンリが洗濯物を干す時に鳴らすある音によく似ていた。

 

 

 

 

 

 

 

next

 

 

「ダーシュ!!」

 

 

「なっ…… お、お前………なんで…モモ」

 

 

 

 

 

 

 

 




どの様な評価を下さった方でも、読んで下さったと言う事、嬉しいです。
ありがとうございます。

次の更新は来週末になると思います。
基本週末更新です。
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