赤龍帝の幼なじみ達   作:THIS

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 大変お待たせしました。

 大幅に投稿を遅れて申し訳ないです。

 活動報告で何をしていたのか報告し、皆さまに意見を聞きたいかと思います。

 詳しくはそこで。


 では・・・ロキとの決着編です。どうぞ!!



星砕く光の龍

SIDE イッセー

 

「加賀、赤城は戦闘機を出して、七時方向の敵を。大和はそれに続けて砲撃開始。まずは敵の右翼を突破する!!」

 

『了解!!』

 

 新の奴が手慣れた様子で出てきた女性、少女達に指示を出す。

 

 その指示は…大変的確だったようで、敵の集団がぐらつく。

 

「・・・夕立、榛名!!一緒に突っ込むよ!!」

 

『はい!!』

 

 そのぐらついた集団に新は二人と共に突っ込む。

 

 クロックアップを使って。

 

 それによる切込み。そして、その後に襲い掛かる砲撃にトランスフォーマー達が次々と破壊されていく。

 

「金剛!!足柄!!」

 

「わかっているネ!!」

 

「派手にいくわよ!!」

 

 崩れたところに更に追い打ちが掛かり、右翼が完全に瓦解。

 

 そこに飛んできた戦闘機に他の敵が動揺し・・・。

 

「・・・後方支援の敵を狙いたまえ!!あそこさえ叩けば・・・。」

 

 戦極リョーマの声にトランスフォーマー達が戦闘機を出している赤城と加賀を狙い砲撃を仕掛けるが。

 

「させると思ったか?」

 

 間に割り込んできた新がそれを防ぐ。瞬時に纏ったアーマーの装甲で受け止めたのだ。

 

「大和!!」

 

「はい!!

 

 攻撃仕掛けてきた相手に、新は大和と共に砲撃を仕掛ける。

 

「提督!!」

 

「・・・すみません。」

 

「気にするな。それがこっちの役割だ。今のうちに後退して。」

 

「・・・厄介な前線指揮官だね。前線に立ちつつ、フォローをこなすなんて。どうやったら前線に立ちながら大局を見据えることができる?」

 

 新のそれはまさに指揮官だった。前線に立ちながら、全体の流れを見回し、時に共に攻撃、時に盾となり、フォローする。

 

「・・・鍛えたからな。みんなと一緒に!!」

 

 それは一朝一夕で出来るものではない。

 

 数多くの修羅場を潜り抜けてきたとしか思えない。

 

 そうなると今までの発言からして、新の奴は・・・。

 

そこまでで考えを中断する。その理由は新たに飛んできた弾丸だ。

 

「フォローする。」

 

 その銃を撃っているのは誠である。

 

 ただ、その銃の破壊力は普通ではない。一発でトランスフォーマーが吹き飛ぶのだから。

 

 そして、もう一つおかしいのは・・・。

 

「・・・ねえ。そんな無茶苦茶な銃を片手で撃てるのかね?君は普通の人間のはずだろ?」

 

 それだけの破壊力のある銃を片手で撃つ点だろう。反動もすごいものがあるはずなのに。

 

「・・・あのな。人間をなめんなよ?この世界は鍛えれば人間だってトランスフォーマーくらい殴り倒せる。」

 

 後ろから襲ってきたトランスフォーマーを殴り飛ばしながら彼は平然と告げる。

 

 身長五メートルほどの金属巨人が吹っ飛ぶ姿はかなりシュールだ。

 

「ほらな?」

 

「・・・人間って一体・・・。」

 

 戦極リョーマの苦悩をわかってほしい。

 

 まあ、この世界には鍛えまくったうえで、何かの処置し、鬼となった者達もいる。

 

 この世界は、神器のない人間でも努力とその方向性次第でそれなりに戦える。

 

 まあ…あれは異常だと思うけど。

 

「さて・・・早速使わせてもらうか。」

 

 新と共に戦う誠は軽く呼吸を変え・・・。

 

「ふん!!」

 

 そのまま地面を踏むと・・・そこから黄金の電撃のようなエネルギーが発せられ、それを浴びたトランスフォーマー達の体が硬直。

 

「・・・アザゼル先生、ベルトさん・・・小沢さん・・・巧、フィリップ、使わせてもらうぜ。」

 

 その隙に腰に巻いてある新たなベルトに、彼は手にしたシフトカーを入れる。

 

「変身。」

 

 そのシフトカーは青のバイク型。

 

―――――シグナルバイク・・・ライダー!!

 

 そして、彼は纏う。

 

 青い機械の鎧を。

 

 それは彼の前世で纏っていた鎧。

 

 その名も・・・G3

 

「・・・現世でまたこいつを纏うことになるなんて…本当にわからないよな。でも・・・・ああ…これはこれで癖になる。前世じゃ、装着に時間かかったし、こうやって手軽に素早く変身できるなんて夢みたいだ。」

 

「・・・同じ青か・・・。」

 

 誠が変身した姿にシンパシーを感じているのが新も嬉しそうだ。

 

「さて・・・テストも兼ねて暴れて来いって皆は言っていたが、逆に不安だよな。」

 

 G3。それは問題となっていたエネルギーとその制御AIを誠用に制作していた特性のシフトカーで解決させてしまった三大勢力合同プロジェクトのパワードスーツである。

 

 基本武器である銃を構える誠。

 

 その破壊力・・・一撃でトランスフォーマーが粉々になりながら吹っ飛ぶほど。

 

「…マグナムってレベルじゃねえぞ。戦車砲みたいじゃないか。」

 

 その破壊力に呆れ果てる誠。

 

「破壊力増強にチェイスのこれが使える点といい・・・。」

 

 その銃にチェイスの形見である銃を後ろに合体。更にシフトカーを合体させ・・・。

 

 更に強力な弾丸を放つ。

 

 それはまさに必殺なわけで、無数のトランスフォーマー達をまとめて消し飛ばすほど。

 

「・・・前世と比べものにならないじゃないか。」

 

 そんな誠に向けて肉弾戦を仕掛けてくる者もいるが、それを片手でいなしつつ・・・

 

「どおりゃあああああああぁぁぁぁぁl!!」

 

 拳で粉々に砕きました。まあ・・・変身しなくてもメガヘクスの首を殴り折る誠の拳だ。

 

 変身し、強化されたのならこの程度予想はできていた。

 

「動きも悪くねえ。他のライダーと同じく速く動ける。いい仕事だぜ。」

 

 そう言いながら独自の呼吸と共に足を踏み鳴らすと…また変なエネルギーが周囲に広がる。

 

 それを受けたトランスフォーマー達が一時的にフリーズ。なんだあれ?

 

「ふーむ。ならこれを使ってみるか。」

 

 なんかトランクケースみたいに折り畳まれたものを異空間から引っ張り出す誠。

 

 それが変形し・・・ガトリングになった!?

 

「・・・ふふふふふ・・・。さあて、景気よくいくか!!」

 

 その言葉と共に銃身が回転し、放たれる弾丸の嵐。

 

 その弾幕はまさに蹂躙であった。

 

 次々とハチの巣になっていく。

 

「うわ・・・前世よりも凶悪になっている。片手で撃てるし。」

 

 一番戦慄しているのはそれを片手で自在に操れるように改良されている点だ。

 

 脇に抱え、片手で簡単操作しつつ打てるのだから。

 

 弾丸をバラまきながら誠は突撃する。敵陣の邪魔なヤツをもう片方の腕にいつの間にか装備したアームブレイドで。

 

 敵を切り裂きながら弾丸をバラまいていく誠。

 

 一斉に襲い掛かろうとしたら足を踏み鳴らし、変なエネルギーを発して敵の動きを止める。

 

 まさに…無双だった。

 

「化け物め・・・なら・・・ぬお!?」

 

 誠の派手すぎる暴れっぷりに、新たな指示を出そうとした戦極リョーマはとっさに飛びのく。少し遅れ、彼がいた場所に突き刺さったのはバナナ型のランスだ。

 

「このランスは・・・。」

 

「久しぶりだな。」

 

 そのランスを投げた相手を見た戦国リョーマは絶句する。

 

「なっ・・・あっ・・・。」

 

 もう先ほどの余裕な態度から一変し、驚き、狼狽えている。

 

 まるでありえない存在がそこにいたかのように。

 

 それはヴァ―リの処のメンツの一人・・・確か・・・。

 

「・・・・・・戒斗・・・。」

 

 そうそう、そんな名前って・・・どうして鉱太が知って・・・。

 

「・・・嘘。」

 

 しかも、舞さんも揃って唖然茫然として・・・。

 

「ふん・・・できればこういった再会は避けたかったがな。」

 

 肩をすくめながら戒斗はランスを再び手に召喚する。

 

「なあ…そんな…なんでお前が生きて・・・。」

 

 激しく動揺している様子の戦国リョーマ。

 

「前回のメガヘクスの時に、一度復活したおかげだ。」

 

「だっ・・・・だけど、メガヘクスを倒して・・・。」

 

「・・・体は動かなくなったが、魂だけは残った。それを拾ってくれた奴がいて・・・。」

 

『ポ~ル~ムゥゥゥゥゥゥ!!』

 

 戦闘中にも関わらず、俺達は叫ぶ。

 

 こういう事態をやらかし続けている全ての元凶の名を。

 

――――・・・えっと、なんでそこで余の名前が・・・。

 

通信用のスクリーンが現れ、ポルムが呆れた声を上げる。

 

「・・・いや、そんなことをやらかすのはお前以外にいない。」

 

『イッセーを除いてな!』

 

 なんでそこで俺の名前が出てくる!?

 

―――――失礼な。余だけがそんなことをするわけではないぞ。

 

 ポルムが珍しく反論してくる。

 

 あれ?ポルムの仕業じゃないの?

 

 ポルムの反論に俺達はたじろぐ。一体誰がやらかして・・・。

 

―――余がしたのは肉体の再生のみよ。魂のダウンロードはフィリップが・・・。

 

「フィリップゥゥゥゥゥゥ!!」

 

 今度は合同作業かい!!

 

――――ふふふふ・・・驚いてくれたようだね。これはこれで愉快だよ。癖になるねえ。

 

 愉快じゃねえ!!頼むから変なことで快楽を覚えないで!!

 

――――今度とも一緒にやらかしましょうか。

 

―――是非とも。愉悦を覚えてきたよ。

 

 ・・・・・・あっ、頭が痛くなってきた。こいつら想像以上に仲が良い。

 

 やらかすのはポルムだけで十分だって。

 

―――魂の転送のサポート、ハルト感謝。

 

・・・・・・もう一人いやがったか。

 

「おいおい・・・困った人を助けるのは当たり前だって。」

 

 ハルトの奴は例のインフィニティフォームで反論中。

 

 そして、片手間で押さえつけているのは、フェンリルである。

 

 だって、ハルトのその姿、速いだけじゃなく、大変防御力が高い。

 

 それこそ、あのフェンリルの神殺しの牙すらも歯が立たずにはじき返してしまうほどに。

 

「……なんだ?この化け物。」

 

 それを見たロキは戦慄を隠せない様子であった。

 

 まあ…神殺しの牙は俺達アギトからしてもヤバいのだが、それを全く効かないとなると、神すら超える異質な何かというわけで・・・。

 

 インフィニティフォーム。マジで、ヤバい

 

「どうした?なんで襲ってこない?」

 

 ハルトの前には腹を見せ、降参しているフェンリルの子達の姿。

 

 あえてハルトは全ての攻撃を受け、平然とした様子を見せていたのだ。

 

 それに彼らは初めこそはムキになったが、だんだん焦りに変わり、そして次第に…絶望へと変わっていった。

 

 何をしても全くダメージを与えられない。

 

 逃げたい。でも相手は光の如き速さで素早く回り込んでくる。その上、分身まで。

 

 攻撃はしてこない。

 

だが・・・ハルトに向かってきた一体のトランスフォーマーが片手で軽く払われるだけで、粉々に砕け散った。

 

その一撃・・・いつでもハルトは彼らに向けることができるということだ。

 

その結果、フェンリル達の心が・・・折れた。

 

「やれやれ・・・たいしたことしていないのに・・・。」

 

 流石はハルトだぜ。相手の心をへし折る術を心得ている。

 

「・・・そんな…馬鹿なことが・・・。」

 

 まさか、ハルトがフェンリル達を単独で抑えてくれるなんて、助かったぜ。

 

「今のうちに洗脳を解くと良い。」

 

「えっ・・・ええ・・・。」

 

 なすすべもなく無力化されたフェンリルを契約者であるイリヤが駆け寄り、その洗脳を解きにかかる。

 

 なんか微妙な表情だったけど。

 

「・・・量産型のサイバーミドカルズオルムは?」

 

 トランスフォーマーとして再現されたミドカルズオルムのクローン達は・・・。

 

「手応えがない。」

 

「鎧を纏うまでもない。」

 

 鋼兄とサイガの無双でした。

 

 鋼兄は突進してきた一体のクローンを片手で受け止め、そのまま力任せに他のクローンに叩き付ける。

 

 一方のサイガは一振りで両断。

 

 そんなことを平然とやらかしているのだ。

 

「・・・なんだこいつら・・・。」

 

 用意していた軍団は俺の仲間達が抑えてくれている。

 

 だから、俺達は遠慮なくロキと戦える。

 

「ちぃ・・・流石に強い。」

 

 一対一で、今の俺なら互角。アップルロックシードの剣と盾に対抗し、こっちはドラグセイバー二刀流。

 

「ぐう・・・ここまで進化していたか。生意気な・・・。」

 

 攻めあぐねているロキの奴は苛立っている。

 

 そして、一対一で渡り合える状態ということは・・・。

 

「俺達がいることもを忘れるなよ?」

 

「そういうことだ!!」

 

 ロキに急接近して揃って手にした剣で吹き飛ばすヴァ―リとネロ。

 

「ぐうう・・・・。貴様ら・・・。」

 

 ロキが吹き飛ばされながらも魔術を発動しようとしたら・・・。

 

「させません!!」

 

「・・・なに?!」

 

 アーシアがそれを強制的にキャンセルする。

 

「…貴様。神の魔術に介入を・・・がばっ!?」

 

「これくらいできて当然です。」

 

 そこにロズヴァイセさんの砲撃が火を噴き、ロキが吹っ飛ばされる。

 

「アーシアちゃんには魔術、それも無力化系と治癒系の才能がありますねえ。流石・・・。」

 

「いえいえ。」

 

「・・・ぐう・・・。」

 

 魔術を封じられ、完全に詰みとなったロキ。

 

「・・・ふふふふふふふふふふ。」

 

 だが、ロキにはまだ余裕があった。

 

「仕方ない。オーディンとの対決に用意していたものだが・・・。」

 

 懐からあるアイテムを出したのだ。

 

 それは・・・鍵。

 

「なんでお前がそれを持っている?!」

 

 それを見た鉱太が驚く。

 

「・・・あれって、鉱太が持っていたのと同じ・・・。」

 

「・・・黄金の果実の欠片…それがメガヘクスにデータとして残っていたのだよ。」

 

 黄金の果実の欠片?

 

「・・・あの時か。」

 

「その残っていたデータをこちらが解析・・・そして完成したのがこの黄金の鍵というわけさ。」

 

 ロキの隣に現れる戦国リョーマ。

 

「そして、オーバーロードとしての力も私は得ることができたのだよ。」

 

 ロキは笑う。

 

――――フルーツバスケット。

 

 その周囲にジッパーが無数に現れ、それが円を描くと共に無数の果物みたいなものが出現。

 

 その中に混じって現れたのはトランスフォーマーの素体。

 

「ラグナロクを起こし、我はこの世界を滅ぼす。そして…この世界の新たな最初の神となろう。」

 

 それがロキの体に集まっていき・・・。

 

 ロキは纏う。

 

 それは鉱太が変身する最強フォームのそれに似てはいた。だが、頭の兜が月ではなく、クワガタ。バイザーも赤くなっており、肩も赤くなっている。

 

「…流石神というべきか。その力をものにするとは・・・。」

 

 リョーマの奴が感慨深くそれを見る。

 

 しかもその大きさはトランスフォーマーのそれに近い大きさになっている。

 

 ロキ・・・第二形態。

 

「さあ…今度はこの姿で戦わせてもらおう。黄金の果実、そしてトランスフォーマーの力を得た我が力を!!」

 

 そこに現れるのは・・・。

 

「今度は俺も暴れさせてもらおう。」

 

 ガルバトロンである。

 

 こいつまでやってくるとなると・・・。

 

「・・・オプティマスの奴はまだいないのか?」

 

「指名が入ったか。どうする?」

 

――――いかない理由がない。

 

 俺は眷属となったあいつを呼び出す。

 

 後ろに展開させたアギトの紋章。そこから出てくるのはオプティマスである。

 

「・・・決着をつける日が来たようだな。」

 

「そのセリフは何度も聞いたぞ。ガルバトロン。」

 

「ふははははははははは!!それもそうだな。しかも死んでもお互いに復活してまた戦う始末。まったく・・・腐れ縁だな。」

 

「ふっ、そう思うよ。」

 

 そのやり取りはライバルでありながら、長年の付き合いといった何かが感じられる。

 

「すまない。ここからは・・・。」

 

「気にするな。善悪、敵味方すら超えた何かがあるんだろ?なら…ぶつかって来いよ。」

 

「・・・君の友になれたことを今、心の底から誇りに思うよ。」

 

 よせやい。オプティマスほど高潔な人にそう言われると、かなりくすぐったい。

 

「いくぞ!!」

 

「ぐはははははは・・・・・ああ!!」

 

 そういって二人がぶつかり合う。

 

 互いに超高速で動きながら。

 

 あれは・・・重加速!?

 

「・・・互いに同じ力を得ているのか!?」

 

「ああ…面白い奴が背後にいるのでな。楽しもうじゃないか。」

 

 常人には知覚することすら難しい速度でぶつかり合う二体。

 

 その迫力にロキすら呆れ果てる。

 

「・・・はあ、お前達は別の処で戦え。流石に巻き込まれたらヤバい。」

 

「・・・そうか。それもそうだな。ならこい!!」

 

「いいだろう。ソーナ!!その間、司令官として頼む!!」

 

―――ええ。あなたの教え・・・存分に発揮させてもらいます。

 

 そういって二体が天井をぶち破って退場。

 

 そのまま真空の中で重加速を使った状態でぶつかり合う。

 

 その余波が振動としてこっちにまで伝わってくる。

 

あの二体だけ他のトランスフォーマー達とは完全に格が違う。

 

 こっちもまともにぶつかったらヤバい。

 

「さあ・・・この姿になったからにはアギトが五人いても・・・。」

 

 巨体となったロキがせまってくる。

 

 だが、次の瞬間。無数の弾丸がロキに襲い掛かってきた。

 

「ぐううう!?」

 

「こっちは終わった。援護する。」

 

 誠がガトリングを手に参戦。凄まじい勢いでガトリングが火を噴き、ロキに弾丸の雨が襲い掛かってくる。

 

「ぐうううう何だこの弾丸!?当たるたびに体が・・・しびれて・・・。」

 

「・・・太陽の力を込めているのでね、弾丸に。それもこんなに大量にできるとは思わなかったけど、想像以上に効果ありそうだ!!これなら…水のエルもハチの巣にできるかもしれんな!!」

 

 誠なりの新たな試みだった。前世ではガトリングを受けても平然としていた水のエル。それに対抗するためにガトリングにアギトの力みたいな何かを付加できないかととっさに考え・・・太陽の力を付加させてみたのだ。

 

 その効果は…絶大だった。

 

「ぐうう・・・くそ!!」

 

「巨体となったのが仇になったなあ!!」

 

 そこから横に飛んできたのは無数の砲撃だった。

 

「ぐああ!?ぐうう・・・。」

 

「的がでかい。遠慮なく火力を集中させろ!!」

 

 新が己の契約者である少女達を指揮し、その手にした大砲などの火力を全てロキに集中させてきたのだ。

 

「ぐう…まさかもう全滅したというのか?!」

 

 ロキが用意した兵士を全滅させた火力が、今ロキ一人に集中。

 

 ロキは完全に動きを封じられてしまった。

 

「いいですね。なら…私も!!」

 

 ロズヴァイセさんが肩にキャノンを出現させての集中砲火。

 

「ぐあっ!?ちぃ・・・ここは・・・へっ!?」

 

「…逃がすと思ったかい?」

 

 逃げようとしたロキの足元が凍る。それをやらかしたのはハルトだった。

 

「さあって・・・イッセー。私にも一発こいつを殴る権利があると思うのだけど?」

 

――――ウェイクアップ!!

 

 部長が両手足のカテナを開放しつつロキに向かってゆっくりと歩き出していた。

 

「・・ぬうう・・・おおおっ?!お前は来るんじゃない!!お前だけはぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 全身から立ち上る滅びの魔力。その密度にひるむロキ。

 

 彼の脳裏に宿るのは、ロキを圧倒した部長の鉄拳だろう。

 

「もう一発あなたを殴らないといけないの。だって…あなたのせいで朱乃がすごくおかしいことになっちゃったから。ふふっふふふふふふ・・・。」

 

 部長がもう色々と壊れているみたいで・・・。

 

「はははは・・・あーははははははははははははははは!!」

 

 なんだか壊れた笑いをしながらロキに迫っていた。

 

 はっきり言って…怖すぎます。

 

「来るな…こっちに来る・・・なっ?」

 

 暴れようとしたロキを拘束するのは二人。

 

「しっかり押さえておいてやる。」

 

「そうだね。しっかりと。」

 

 ネロとハルトがいつの間にかその自慢の手の力で強引にロキをその場に固定したのだ。

 

「いい仕事よ。二人とも。」

 

 大変可憐な声で部長は二人を誉める。

 

――――ウェイクアップ…フィーバー!!

 

――――…ついにフィーバーしちゃったか。もう…最後の封印が解けるのは近いわね。

 

 部長が右腕に渾身の滅びの魔力を込め走り出す。

 

「やめろ・・・やめろおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

 それを見て、死刑執行される罪人の如き悲鳴を上げるロキ。

 

 うん…その気持ちなんとなくわかる。今の部長…破壊神にしか見えないし。

 

 その一撃が巨体となったロキの胴体を捉え…ふっ飛ばす。

 

 声も挙げることもできずに全身を粉々にしながら吹っ飛ぶロキ。

 

 全身を纏っていたアーマーが消滅し、そのまま壁に激突し、力なく倒れた。

 

 

 

SIDE ???

 

 ふう・・・やってられないよ。

 

 僕は戦線を離脱していた。

 

 そろそろ潮時だとわかったからだ。

 

「いいのか?あいつにはまだ最終兵器があるぞ?」

 

「はっ、君も天才ならわかるだろ?あの程度であのメンツがどうにかなるかと?」

 

 そこにもう一人の暗躍者がささやく。

 

「それもそうだな。そして、そのボディは役に立っているようだな。」

 

「ああ、助かるよ。バイタルコア、おかげでオーバーロードすら超えた存在として私は新生できた。」

 

 私の体を再生できたのは目の前の存在のおかげである。

 

「・・・そろそろ英雄派と合流すべきだろう。」

 

「ガルバトロンの回収も頼むぞ。あいつは究極の金属生命体になってもらわないといけない。」

 

 私の肩に巻き付くベルト。

 

「行こうか蛮野博士。」

 

「そうだな、戦極博士。」

 

 こうして私達は其の場から離脱する。

 

 一応、最終兵器の戦闘データを取る為だ。

 

「・・・くくく・・・トライヘキサとユニクロンの復活の為に。」

 

 この二つの復活の為の礎になってもらおう。

 

 

 

 SIDE イッセー

 

 さて・・・これでロキの切り札の一つは撃破した。

 

「そろそろもう一つの切り札を出したらどうだ?」

 

 ロキがゆらりと立ち上がる。

 

「・・・そうか。そんなにこの星は滅びたいのか。」

 

 全身ボロボロ。立つのもやっとのはずのロキ。

 

 だが、その表情には諦めはない。

 

「・・・仕方ない。なら見せてやろう、最後の切り札を。くははははははははは。」

 

 そして、その姿が光の粒子となって消えた。

 

 そう…消えたのだ。

 

 それと共に胎動が聞こえた。

 

 その胎動は・・・床、壁…いや、今いるこの場全体が胎動しているのだ。

 

 アギトの本能が激しく警告を発する。

 

 それは他四人のアギトも同じ。

 

――――皆!!急いでここから脱出して!!

 

 ポルムがゲートを開き、皆はそこに飛び込む。

 

 脱出する瞬間、床が割れ、そして壁が動き出したのを見ながら。

 

 

 

 ゲートの先はメガヘクスを閉じ込めていた結界の外側。朱乃さんの近くだった。

 

 そして、俺達は見る。

 

 メガヘクスが・・・変形するのを。

 

「これは・・・トランスフォーム。」

 

――――皆…メガヘクス本星がトランスフォーマー化していたのは予想していただろ?こっちも一応想定はしておいた。

 

 ポルムが解説を入れる。

 

 球体のボディを割って現れるのは・・・巨大な姿となったロキであった。

 

―――だが、キューブで生み出されたトランスフォーマーは極めて原始的な生物に過ぎない。知性も・・・理性もないただの動物だ。故にコントロールの方法が問題だったけど・・・。

 

「ふはははははははははは!!」

 

 メガヘクス本星が笑う。

 

―――まさかオーバーロードとなったロキが自分をスパークと化して一体化するだなんて。

 

「その通り。これぞ、我が最後の切り札よ。」

 

『・・・・・・・。』

 

 さて…あまりに規格外なラスボス登場。

 

「なんでこう・・・私達の前にはとんでもない化け物ばかりが立ちはだかるのかな!?」

 

 部長の叫びが全てだと思う。

 

「ゴジラを超える相手はいないと思っていたのに、でかさだけならそれを遥かに超えるか。やばいな。」

 

「これは・・・でかい。ゴジラとはまた違う威圧感がある。」

 

「くははははははははははは!さあ…ラグナロクの始まりだ!!ロキ・・・スタージャイアントフォームでな!!」

 

 星の巨人。相手は規格外といえる。

 

 俺はヴァ―リの方を見る。

 

 ヴァ―リの奴も同じく笑みを浮かべながら頷く。

 

「そうか・・・ならこっちも遠慮はいらないよな?」

 

『?』

 

「ハハハハハ、まさかお前の初召喚がこのような規格外相手とは。だが…だからこそ相応しい」

 

 俺達はカードを取り出す。

 

 それは・・・。

 

―――――ゴジラ・・・。

 

―――――キングギドラ。

 

 あまりに強力で、普通の戦闘では使うのをためらわれるカード。

 

 だが、相手は規格外。

 

 なら何をためらう必要があるか?

 

「規格外には…規格外で相手にやってやる!!」

 

――――AdVent!!

 

 現れるのは俺達が全力を持って相手にした二体の規格外。

 

「・・・ふん。これは壊し甲斐がある。」

 

「いいねえ。だが、初の召喚がお前との共闘とは。」

 

 ゴジラとキングギドラである。

 

 だが、俺はまだ後二枚の契約カードが使いこなせていない。

 

「うわ・・・まさか、もう召喚できるようになっているとは。」

 

「いや・・・まだまだだ。」

 

 ドラゴングリードとグレートレッド。

 

 この二つを使いこなせるようになるまでにまだ修業が足りないのだ。

 

「私も召喚します!!って…アカリちゃん!?」

 

 アーシアもモスラを召喚。

 

「なら私も・・・ガメラ・・・ってガメラ!?」

 

 小猫もガメラを召喚するが…お互いに様子がおかしい。

 

 まずアカリちゃんの姿だが…その全身が金属に覆われていたのだ。

 

 それを見た弟ギドラが嫌そうな声をあげる。

「げえ・・・まさか俺を倒したその姿になっているのか?」

 

「あなたとの出会いで、先代の力が蘇りました。」

 

 のちにそれが鎧モスラを呼ばれるとんでもない姿だと知る。

 

 弟ギドラの攻撃を一切受け付けない防御力に、秒殺する攻撃力を兼ね備えた姿だと。

 

 そして・・・ガメラの方は虚空を見て唸っているのだ。

 

 虚空から出現するのは四本の触手を持ち、紅の炎をを纏った謎の存在。

 

「・・・何故お前がここにいる?」

 

 ガメラの口から言葉が・・・ってええええええええ!?ガメラがしゃべった?

 

 テレパシーじゃなくて?

 

「先輩。ガメラも進化している。」

 

 そうか・・・。しかし、結構声が男前というか・・・。

 

 うん。声からしてまさに漢なんだよな。

 

 性格も大変男気あるし。

 

「ふん・・・。我が契約者の頼みでな。」

 

 一方も謎の存在は…冷徹な女性の声だぞ?

 

「・・・どういうことだ?前のお前は契約者を取り込むはずなのに・・・。」

 

「それでは得られないものがある。この世界でそれを知れた。」

 

「・・・・・・。」

 

 ガメラはそこで少し押し黙り・・・。

 

「いいだろう。共に戦ってやる。」

 

「ふん…まったくお前までやってきているとはな。」

 

「それはこっちのセリフだ。互いに因果はあるが、今は捨てておく。」

 

 ガメラと謎の存在の会話は一区切りついたようだ。

 

「・・・ガメラ?この子…あなたの記憶にあった・・・。」

 

「我が名はイリス。かつて邪神と呼ばれし者。ガメラの契約者よ。今回は守護神として参加させてもらいたい。」

 

「・・・あれ?だいぶ性格が違う?」

 

 小猫ちゃんが戸惑っているが、そんな彼女を見て俺は言う。

 

「いいぜ。一緒にこの派手なパーティに参加してくれ。」

 

「先輩!?」

 

「いいのか?」

 

「少しでも戦力が欲しいし、詳しい事情は分からねえが、今のあんたに邪心はない。なら問題は何もない。」

 

『・・・・・・。』

 

「先輩らしいです。」

 

 どうも俺の一言が鶴の一声だったらしい。皆も苦笑している。

 

 小猫ちゃんは呆れてため息をついている。

 

「・・・そうか。我が契約者がそなたを慕う理由がよくわかる。」

 

 イリスが笑う。

 

「今更だろう。」

 

 その傍に今度はバトラが現れる。

 

「こいつのことは私も保証してあげる。安心して。」

 

 バトラの頭の上に乗っているユウナが笑う。

 

 これで問題はないだろう。

 

「へえ・・・なら私も来て問題はないわね?」

 

 そこにもう一体現れる影があった。

 

「…貴様までいるのか!?」

 

 ガメラが悲鳴をあげる。

 

 それは白い昆虫みたいな奴だった、背中から二対の羽が細かく振動して飛んでいる。

 

――――レギオン・・・やっちゃいなさい。

 

 通信指令から、ほむらの声が聞こえてくる。

 

 どうやら契約者はほむららしい。

 

「ええ。かつてあなたの命を狙ったことは水に流してもらえると助かるわ。」

 

「・・・ガメラの因縁の相手が次々と・・・。」

 

「はあ…もう、細かいことは問わん。」

 

「ふふふふふ・・・。」

 ガメラさんがなんか疲れた様子を見せる。

 

「なあ…お前、かなりの苦労人だろ?」

 

「・・・わかってくれるか?」

 

「破壊神と守護神の違いはあれど、なんとなくな・・・。」

 

 なんかゴジラさんが同情してますけど?

 

「まあ、何かあったら大抵のことは破壊してやる、」

 

「破壊が得意なあんたらしい。だが…頼りにする。」

 

 そんなゴジラとガメラは会話の後に思い切り吠えた。

 

 やる気を上げる為の雄叫びだ。

 

 他の契約モンスターも既に全員召喚済。

 

「また大暴れの時間か。」

 

「あなたといると退屈しないわ。」

 

「これもドラゴンの醍醐味。」

 

「そうか・・・なら俺もこの世界ではドラゴンになるのか?」

 

 ゴジラさん、それに関してはなんとも。

 

 俺の中にいた愉快なドラゴン達もやる気十分のようだ。

 

「さあ…最終決戦だ。皆…派手にいくぜ!!」

 

 俺達は戦いに向かう。

 

 

 

 

 SIDE ロキ

 

 …流石に想定外だったが、その想定外を相手は更に覆す戦力を持っていた。

 

 我が拳を繰り出すが・・・。

 

 それを青のギルスが手を巨大化させて受け止めたのだ。

 

「・・・今度は星をぶん殴るとするか。」

 

 ぐうっ、宇宙空間で足場を作り、走り出すだけでも脅威なのに?

 

 ちい・・・お前達いけ!!

 

 この結界内に閉じ込められていた全軍を使えば・・・って・・・。

 

「数には数で対抗してあげる。」

 なんだ…あの黒い一つ目の虫の群れは!?

 

「フフフフ・・・私の兵隊達とどっちが強いのか勝負と行きましょう。」

 

 なんだあの白い昆虫みたいな生物は?!

 

 我が軍が・・・我が軍が押されている?!

 

「数の暴力は私が抑える。皆はあのでくの坊をやりなさい。」

 

 あの怪物がこれだけの軍を率いているだと!?ちぃ・・・先に潰しておかねば。

 

 だが、大量の軍を抑えられたことは痛いものだった。

 

 青い閃光と黄金の稲妻のようなものが襲い掛かってきたからだ。

 

 その一撃に私は吹っ飛ぶ。

 

 そう・・・月ほどの大きさがあるのに吹っ飛ばされたのだ。

 

 黒い亀みたいな奴と、炎の鳥に触手が生えた奴・・・そして鎧に包まれた蛾やそれに似た黒い奴までいやがる。

 

 機動性があり、こちらの攻撃が当たらない。そして…こちらは次々と攻撃を受けて破壊されていく。

 

 他にも赤龍帝や白龍皇・・・その相方である紅の龍や紫の蛇などなど・・・。

 

 どうにもならないほど、破壊され始めていた。

 

 そんな馬鹿なことが・・・起きていた。

 

 最後の切り札ですら圧倒されるほどの手札を相手は持っていた。

 

 これでは…ラグナロクが行えない。

 

 ・・・なら、あれを使う他ない。黄昏の為にはかなり強引な手なのだが仕方ないだろう。

 

 相手が悪いのだ。

 

 強いのだから。

 

 

 

SIDE イッセー

 

 順調に メガヘクスを追い詰めている。

 

「…あれだけの巨体をねえ・・・。」

 

 あっ、鋼兄が張り切ってパンチして、右腕の指の部分が吹っ飛んだ。

 

「・・・!?」

 

 楽勝・・・と思った瞬間、俺の中のアギトの本能が告げた。

 

 あまりにもヤバいことが起きると。

 

 それを俺以外の四人のアギトも感じたらしい。

 

「・・・完敗だよ。認めないといけないな。」

 

 ロキは攻撃され続けながら語る。

 

「だが…ラグナロクを起こす。それだけは達成させてもらう。」

 

 その言葉と共にメガヘクスの体が輝き出したのだ。

 

 急速に集まるエネルギー

 

 そして、発生したのは超重力の嵐だった。

 

 メガヘクス本体を中心に重力が捻じ曲げられ、吹き荒れていたのだ。

 

「ふはははは!!さあ…リセットの時間だ。この銀河系のな!!」

 

――――不味い・・・人工的にブラックホールを起こしやがった。

 

 凄まじい重力に吸い込まれそうになるのを必死にこらえる。

 

「…結界がこのままじゃもたない。」

 

 朱乃さんが必死になって結界でこの辺りを囲っているが、それもいつまでも持たない。

 

「・・・・・・朱乃さん。無理しないで!!」

 

 朱乃さんに話しかけるが・・・それに対しての返答は笑顔だった。

 

「…相手の自棄に負けるほど・・・私は弱くないですわ!!」

 

 朱乃さんは必死だ。

 

「私の後ろには・・・父様がいる・・・母様がいる。私の大切な人達がいる。」

 

 背に十二枚の堕天使の翼が展開する。

 

「絶対に…守り切る!!」

 

 朱乃さんは退かない。守るべき人達が住む星を背にしているから。

 

 だが、このままじゃ限界がくる。

 

「・・・どうすれば・・・。」

 

―――――・・・どうやら、私の出番のようですね。

 

 その時、俺の頭の中に何かが語り掛けてきた。

 

「えっと・・・。」

 

 並行世界の俺の話を思い出す。

 

 あの世界でロキと戦った際に決め手となったのが異世界の神の力。

 

 その名も・・・

 

―――ええ。私はおっぱいの神です。

 

『!!!?』

 

 その言葉に俺は心底驚く。

 

 同時に・・・やってきてしまったと達観した気分にもなる。

 

――――・・・相棒。ついにおっぱいドラゴンと呼ばれる第一歩が来たな。

 

 わかっているさ、ドライク。

 

「・・・・・・興味深い。」

 

 ってゴジラさん!!興味深いってなに!?

 

「何を言っている。俺はおっぱいの力で負けた身だ。未だトラウマになっている部分があるが、それ以上に・・・その力の本質を知りたい。破壊すら超えるおっぱいの力・・・。」

 

 あ~!!もう!!怪獣王がおっぱい連発するな!!お前もおっぱい怪獣、おっぱいゴジラを呼ばれるぞ!!

 

「…それに何の問題がある?」

 

 …ゴジラさん。頼む。そういったことに無頓着にならないで。

 

―――えっと・・・それであなたのおっぱいへの愛に感銘を受け・・・。

 

「…なら頼む。あの星には無数のおっぱいがあるからな!!」

 

 傍から見たら俺は訳の分からない世迷言を言っていると思われるだろう。

 

 だが・・・。

 

「そう…ついに来たのね。伝説の始まりが。」

 

 部長・・・察したのですね。

 

「さあ・・・おっぱいで地球を救うぞ!!」

 

―――――あなたの力・・・そのカードに!!

 

 俺の持っている一枚のカードが光り輝く。

 

 

 

 

 

SIDE ロキ

 

 訳の分からないことが起きている。

 

 突然、アギト共の力が高まったと思えば・・・。

 

 光り輝くカードが現れ、その効果でその場にいた契約モンスター達が一斉に集まり…合体したのだ。

 

 巨大な光のドラゴン。

 

 いわば・・・アギトドラゴン。

 

「・・・なん・・・だと?」

 

 何が・・・どうなっている。これを発動させれば、あとは滅びるだけのはず。

 

 そのはずなのに…どうして向こうはこちらの手札を上回る何かを出してくる?!

 

 あのアギトドラゴン…訳が分からないが…ブラックホールを片手で簡単に消し去ってしまうほどのヤバさがあった。

 

 勝てない…勝てるわけがない。

 

 一矢報いることすら・・・敵わないほどに。

 

 ドラゴンが変形しつつこっちに迫ってくる。

 

 それはまるで三本の指をしたドラゴンの足のような形態であった。

 

 そのドラゴンの後ろから・・・一斉にアギト共がキックをかましている。

 

 いわば・・・巨大化したライダーキック。

 

 それが重力の嵐すら吹き飛ばし・・・

 

 我がメガヘクスを粉々にしてしまった。

 

 とっさに我は分離し、光から実体と戻る。

 

 巨大な星すらも破壊…、それも爆発すら許さないレベルまで粉々にする。

 

「…こんなバカなことが・・・。」

 

 こいつらは…化け物だ。

 

 神ですら恐れるほどの・・・。

 

 退却を決意するは当然だった。

 

 今度はもっとじっくりと時間をかけて・・・。

 

「…逃がすわけないでしょうが。」

 

 だが、その俺の前に現れる者達がいる。

 

「なぜ・・・。」

 

「ヘルヘイムの実の力を使うのはこっちも一緒だ。」

 

 始まりの男がしてやったりという顔でこっちを見ている。

 

ぐう・・・。

 

 その時・・・我の上空から黄金のアギトが現れる。

 

 手には・・・レプリカのミョルニルが・・・。

 

「決めなさい。アーシアちゃん。」

 

 ちょっとまて!!それ・・・レプリカだったのに、どうして本物と同等の力を!!

 

 って…アギトの力による進化か・・・。

 

 逃げようとする私の体に雷が落ちる。宇宙なのにだ。

 

「があっ・・・ああ・・・。」

 

「逃がすわけありませんわ。」

 

 放ったのは…姫島 朱乃。

 

 まさか・・・逃げることを想定し、罠を仕掛けていただと?

 

 しかも、神である我をしびれさせ、動けなくするほどの威力の一撃を・・・。

 

「やあああああぁぁぁぁぁ!!」

 

 ミョルニルが脳天直撃する瞬間私は思った。

 

 こいつらに戦いを挑んだのは間違っていたと。

 

 こいつらがいる世界を滅ぼそうとしたのは致命的だったと。

 あいつらがいる限りラグナロクは起きないと。

 

 脳天に直撃し、ふらふらしながら逃げようとして・・・。

 

「…とどめはこっちがやらせてもらおう。」

 

 と顔面を掴まれた。

 

 あの…指輪の魔王―――ハルトに。

 

「・・・あっ・・・ああ・・・ああ・・・。」

 

 もう…抵抗すらできない。

 

「…提督殺し。」

 

 頭が潰されるか感覚を味わいながら意識を失っていった。

 

 

 SIDE イッセー

 

 よし・・・ロキは捕らえた。

 

 皆はやっと緊張を解く。

 

 まさか最後をアーシアとハルトが決めるとは思わなかったけど。

 

「私達の勝利です!!」

 

「溜飲がさがったよ。」

 

 大槌を担ぐアーシアとロキの顔面を掴んだままのハルト。

 

殺さずに無力化する辺りは流石だと思う。

 

 ただ・・・物理で行った点は色々とツッコミたい。

 

 しかもアーシアがミョルニルのレプリカをアギトの力で己の物にしている点もだ。

 

「だが、ある意味彼女にふさわしいぞ。あれは豊穣の力もある。」

 

 ヴァ―リがこういったことに詳しくて助かる。

 

 …そういった意味でも親和性が高いわけか。

 

 こうして俺達は、勝利の報告をする為に自宅に戻る。

 

 だが、その自宅の周りでは異変が起きていた。

 

「お前達がトランスフォーマーを匿っているのはわかっている。大人しく差し出せば悪い様にはしない。」

 

 と変な男達が戦車などを持ち出して囲っていたのだ。

 

 数は…千を超える程度だ。

 

「・・・どういうこと?」

 

 上空からそれを呆れた様子で見る俺に通信が入る。

 

 大変呆れた様子のアザゼル先生だ。

 

――――――どうやら某国の軍みたいでな。ったく、この程度の戦力でこの基地をどうにかできると思っているのかね?

 

 ああ・・・オプティマスを捕らえようとしていた連中か。

 

 俺達の宇宙の激闘を知らずに、こうやって来たわけかい。

 

「あいつらも懲りねえな。」

 

 誠の奴が殺気だっている。

 

 相当あいつらがやったことに腹を立てていたらしい。

 

 まあ、俺達も当然怒っているがな。

 

「・・・皆。疲れているところ悪いが。」

 

 俺達は帰還と共に新たな戦いに身を投じることになる。

 

 こちらの眷属となったオプティマスの仲間達を助ける為の戦いを。

 

 皆…いい笑顔で参加してくれた。

 

 ちなみに・・・その戦いはあいつらの本部にオハナシしに行って話をつけたのも含めて一晩で終わった。

 

 自宅を囲っていた奴ら?

 

 秒殺もいいところだ。

 

 いや~激闘後の徹夜できつかったぜ。

 

 飯食って、風呂入り、映画見て、さっさと寝ることにしようか!!

 




次話…エピローグです。
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