赤龍帝の幼なじみ達   作:THIS

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お待たせしました。聖杯戦争開始編を投稿します。

 最高にヤバい相手陣営のサーヴァントたちをお楽しみください


ラスボスだらけの聖杯戦争

 

SIDE ダンテ

 

 俺は飛び起きた。

 

「・・・・・・・」

 

 その直感は間違いねえみたいだ。

 

「・・・パパどうしたの?」

 

 その様子を見た娘――パティが心配そうに声をかけてくる。まったく、親に内緒でやんちゃする困った娘だ。

 

「・・・スパーダの因縁?」

 

 その言葉に強張っちまうのは迂闊だったぜ。

 

「私も胸騒ぎを感じたから。魔女としての勘もあるけど・・・もっと奥、私の血と魂が騒いでいるの。何かとんでもないことがおきようとしていると」

 

 ったく。悲しいがパティもまた俺たちの一族ってわけだ。まだ幼いながらすでに一流の実力を身に着けてもいる。

 

 魔女としての実力は本物だ。

 

 だからこそ、わかるのか。

 

「・・・置いていくとはいわないで。私も行かないとなっているから」

 

「だがよ・・・」

 

「行かせてあげなさい。私たちもついていくから」

 

 修学旅行中のやつらを除いた全員俺の寝室にきやがったぜ。

 

「・・・・ダンテ」

 

 トリッシュも感じているということは・・・そうっか。やっぱりあいつか。

 

「私も魔女の先輩の仇という大義名分はあるわ」

 

「同胞の仇」

 

 お袋のことをここで出すなよ。

 

「ったく、暴れたいだけだろうに・・・んん?巧からメールだ。何々京都で聖杯戦争。ネロが謎のサーヴァントを召喚。アヴェンジャーってこと。魔界関係ということはわかるが他が全く不明。写真送るから見覚えが無いか連絡を欲しいって・・・!?」

 

 俺はそのメールに添付された写真を見て・・・絶句した。

 

「まじかよ・・・」

 

 聖杯戦争の仕組みは俺も知っている。

 

 簡単に言えば死んで座に昇った英雄を召喚するというものなのは知っている。

 

 でもあいつはそんな高尚な存在じゃねえぞ!?

 

 メールで送られてきたのは変わり果てたかつてのあいつの姿・・・

 

「嘘でしょ・・・」

 

 トリッシュも絶句しているが無理もねえ。

 

 召喚には縁がいるというが・・・まあ、ネロなら色々な意味で最高の縁だよな。

 

 あいつの中にあれもあるのだしな。むしろ必然だったかもしれん。

 

「・・・ったく、おかげで胸騒ぎの元凶がいる場所もわかった。スパーダ眷属全員でいくぞ!!!緊急事態だ!!済まんがクレドは他の面々へ連絡を頼む。下手したら京都だけの被害で終わらんかもしれねえ」

 

「えっ?それってどういう・・・」

 

 クレドに向けて俺は告げる。

 

「あいつとあいつがが復活しようとしているということだ。辟易するくらいにしつこいやつだ」

 

 今回ばかりは人生のスパイスが効きすぎる気がするぜ。

 

 

 

 SIDE イッセー

 

 俺たちはその日の夜のうちに行動開始したのだが・・・・相手は狡猾だった。

 

 戦いの舞台をなんと夜の京都そのものにしやがったのだ。

 

「・・・そうきやがったか。こいつらの良心に漬け込むあたりなかなかえげつねえな」

 

 京都の街に認識阻害だけを用意して戦いの舞台にした。大規模な破壊技が使える俺たちの対抗措置として。

 

 実際に俺はその気になれば国一つくらい消し飛ぶほどの破壊力を発揮することができる。

 

 だが、むやみやたらに発揮ことはできない。

 

 発揮できるためにはゾーンや各種結界などで隔離をしないと危なすぎる。

 

 並みの破壊力ならまだいける・・・。だが赤のアギトの力、ゴジラ関連の力は封じられてしまった。

 

「いい修行になるではないか」

 

 新たな師匠――スカハサ師匠は肩を竦める。

 

「お前たちの可能性はそこにあるということだ。特にイッセー。お前の相棒の一人の力はそこを補える手段になると私はにらんでいる。限界までがんばってみるがいい。ドラゴンもそうだが、逆境、そして実戦こそが最高の修業となり、糧になる。安心しろ、私もフォローする」

 

「そういうことだ。俺たちとともに戦うマスターっていうのも珍しくていいや。まあ…いささか逸脱したやつもいるが・・・・」

 

 モートレットの視線の先にはマルタの姉さんがいる。アーシア直属の使徒となることが決定した姐さん。その次のスカウトは・・・師匠だと!?

 

「そうそう、あなたもスカウトに応じてくれるの?」

 

 神殺しの名を持ち、英雄の師匠として有名はスカハサ師匠。それをスカウトだあ!?

 

「・・・そうだのう。まあ、いいぞ。この戦いが終わったらスカウトに応じてやる。だが、神殺しの私をいいのか?」

 

「だからこそです。万が一私が駄目になった時の際の抑止力にも・・・」

 

「そんなことを言うものじゃないぞ?」

 

 アーシアの言葉にスカハサ師匠は言葉をふさぐように抱きしめて答える。

 

「・・・・・・・お前は私が知る限り、最も優しい女神だ。私が手助けしたくなるほどのな。もっとも、その妹分的な魅力は魔性という言葉でも足りぬが・・・」

 

 スカハサ師匠もまた周りを見て喜ぶ。

 

「私にとって、この世界は天国みたいなものだ。のう・・・剣崎?」

 

「まあ、図らずも似たような境遇ですから。お互いに一度本気で戦ってよかったですね」

 

 剣崎さんが応援として駆け付けてくれたのだが、その際にスカハサ師匠と出会ってしまった。

 

 二人は出会った瞬間に分かり合ってしまった。

 

 そこからさらに剣と槍を交え、お互いの技術を披露し合い、深めてしまった。

 

「ああ・・・・お前なのだな。私の願いは・・・」

 

 師匠の願い?

 

「私を殺せる相手は・・・」

 

「俺を殺せる相手は・・・」

 

 二人の願いが被った!?

 

「そして、不死を殺せる弟子の誕生か」

 

 スカハサ師匠の視線は優斗と優菜に向けられている。

 

 最近になって分かったことがある。ユウナもまた直死の魔眼の持ち主であるということ。

 

 双子だからなのか、人とも神や不死すらも殺す力を持っていたのだ。

 

 ユウナ自身もしらなかったことらしく、かなり動揺していた。

 

 殺す、死を与えるという一点で最高の異能なのだから。

 

 その対象に例外はないのだ。たとえ神でも殺せる。

 

「お主らの直死の魔眼。それだけのものだと覚えておいてくれ。まあ、私も剣崎もまだまだ強くなれる。それが分かったから簡単に追いつけさせないからな」

 

「ふふふ・・・良い弟子がたくさんいると楽しいですな」

 

「まったくだ。さて、フォースと覇気とやらを研究させてもらうぞ?何、その代わりにルーン魔術をさずけてやるから」

 

「ははは・・・覇気に関してはこっちもまだ研究中ですよ。あとそうだ。それとこれもどうぞ」

 

 そう言ってなんかベルトを剣崎さんが渡してきたぞ?

 

 これってレンゲルの・・・

 

「あの子からいらないと言われて。スパイダーアンデットがどうも強烈な自我をもって目覚めていたみたいで・・・」

 

 剣崎さんの手には返却されたアンデットカード、クローバーのAがあった。強烈な負のオーラが・・・

 

 それを手に取ったスカハサ師匠はつまらなそうに見る。

 

 負のオーラで師匠を覆おうとして・・・

 

「ほう・・・ふん。生意気な」

 

 負のオーラを平然と弾き飛ばしながらの一言にカードがビビったぞ?大きく震えて逃げて・・・

 

「逃がすと思ったか?戻ってこい」

 

フォースの力の一つであるサイコキネシスで逃走阻止?!

 

「フォースとは便利だな。さあ、下手なことをすればどうなるかわかっているな?私の下でその腐った根性――叩き直してやるわ」

 

 必死に頷くカード。紫になっていた蜘蛛のクローバーの模様が、金色へと変化。

 

「ならよし。ありがたく使わせてもらうぞ?レンゲルの力を」

 

「・・・うわ・・・簡単に従えるのか。このあたりは全くかなわないや」

 

 影の国の女王は健在らしい。

 

「早速お出ましってことか?」

 

 飛んできたのはなんか光。

 

 その威力は半端ではなく、一撃で道が崩壊。

 

 撃ってきたのって間違いなくビームや光線の類だよね!?

 

「・・・ア―チャ―?でも、こんなのはなってくる奴なんて知らない」

 

 ロズヴァイセさんが考えながら冷静に分析してくれるのがありがたいって…何が突っ込んできた!?

 

 やってきたのは・・・怪人だった。

 

 ステンドグラスから見て。おそらくファンガイアなのだろう。

 

 蝙蝠のようなファンガイア。ただし王様の様に豪奢な衣装をまとった・・・

 

「・・・・えっ?なんで!?」

 

 それを見て渡が唖然呆然としていますけど!?

 

 一方のその謎のファンガイアは正気をなくした状態で突っ込んできた。

 

その強さは圧倒的でかわすのはいいけど、あいつそのまま突き抜けていったぞ!?

 

 まるで紙を突き抜けるようにビルの壁をぶち抜いている姿は寒気を覚える。

 

 すぐに壁をさらにぶち抜いて襲い掛かってきた姿はまさに恐怖。

 

「おとやああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

もしかしなくても渡の因縁?!

 

「ふふふ・・・良いざま」

 

 そこに現れたのは・・・陰険な男だった。

 

「ビショップ!?じゃあ・・・こいつは!!」

 

「そうです。我が君ですよ。偽りの王子よ。かわいそうに・・・せっかくこのような形で復活させたのに、あなた達への憎しみと嫉妬ですっかり狂ってしまって。ですが、狂っている分、その力は絶大ですよ?狂っていても技量は落ちていないというのは流石ですよ。さあ、行きなさい我が君―――バーサーカー、バッドファンガイア!!」

 

「かあああああ!!」

 

 叫び声をあげるとともにあちこちが爆音とともに破壊。地面も割れていく。雄叫びだけであたりが破壊されるって‥‥初っ端から魔王みたいなやつがでてきやがった!?

 

 まさに狂気の大魔王にふさわしい。

 

 なんていうか、怖い。まるで怨霊みたいな狂気を感じる。

 

 しかも傍から真名隠すつもりもねえ!!

 

 いや、わかっても弱点ってどこっていう相手じゃないとうことか?

 

「・・・単独だとどうしようもない・・・」

 

「半端な狂化じゃないってことか。よりにもよってなんて奴を・・・』

 

 腕を振るうだけで暴風と衝撃波。まともに打ち合えるのは・・・

 

「ふん!!」

 

 鋼兄くらいだね。両手を交差さて受け止めている。既に鬼に変身した状態でだ。

 

「こいつは俺が何とかする・・・ぐううううう!?」

 

「があああああああああああ!!ジャマをするなあああああぁぁぁぁ!!」

 

「ぬお!?」

 

 鋼兄が鬼に変身した状態で押されている!?いや、バーサーカーが腕を振り払って、鋼兄が弾き飛ばされた!!

 

 単純な力で圧倒しつつ、さらに衝撃波を出すだけの技と判断力は残っているわけか。

 

「・・・単純な力で圧倒されるのは久しぶりだな」

 

 上手く流して下がる鋼兄も冷や汗か、

 

このバーサーカー・・・やべえ。

 

「渡。手を組む。俺と一緒ながら不服か!?」

 

「いや助かる。でも、鋼兄を力で圧倒してくるなんて予想外もいいところだけどね。わかっていたけど、父さん相当恨まれているな。恨みがそのままパワーになっている感じがあるよ」

 

「だな。正直相手にしたくない類の相手だ。魔化魍の方がまだマシだ」

 

「なんて奴をバーサーカーにしたんだあいつら・・・正気の沙汰とは思えない」

 

 バッドファンガイア。渡から聞いたことのある先代のファンガイアのキング。その力は魔王級とされてるが、それがさらに魔改造レベルにまで強化された状態で出てきたことにポルムの頭を抱えている。

 

 あいつが地面を踏み鳴らすたびに地震が・・・

 

 あっ、バッドファンガイアの右拳に黒い炎のようなオーラが集中して・・・

 

「お前も家族だぁぁぁぁぁぁ!!1」

 

 これって言わるファミパンってやつか?

 

 それがつきだされるだけで目の前がすべてぶっ壊れて・・・・うわあああああああ!!

 

「ふん!!」

 

 キリエさんありがとうございます。盾の守りは流石です。

 

「悲しい方ですよね」

 

「ええ・・・」

 

 狂気に振り回されるバッドファンガイアを見てキリエさんとアーシアはそろってそういう。

 

 悲しい・・・確かにそうかもな。

 

 自身の力をここまで強化するほどに狂ってしまうほどの何かがあった。それは本当に・・・

 

「お前も家族だぁぁぁぁぁ!!」

 

 って、同情している暇はねえ!!

 

 さっきの一撃を両拳に、そしてそのまま地面を叩いて来やがった!!

 

 理屈かわからねえが、一瞬俺たちの下の地面が泥のように変化したかと思えば、俺たちの足元の地面が一斉に爆発したように・・・

 

 

 

SIDE ビショップ

 

  二度目の復活を果たした我が君は圧倒的ですね。ふふふふ・・・。ただのサーヴァントとして復活させたわけではないのですよ。実験は大成功ですね。我が君にある要素とともに他の英雄の力を付与させることに。大英雄ヘラクレスの狂化した力をね。

 

 スカハサと大地母神のスカディの融合事例もあるからこそ成功したもの

 

 その狂化・・・もとい強化具合は実に素晴らしい

 

 あいつらの地面が爆発したように一斉に吹っ飛んだのだから・・・

 

「・・・逃がした」

 

 だが、ダメージは与えても仕留めてはいないか。仕方ない。

 

 私もサーヴァントの力を使いましょうか。

 

 私がデミとして復活するために取り込んだサーヴァントの力を行使するために魔導書を出現させる。

 

 次々と現れる海魔達。

 

伏せていたゴーレムたちも起動。

 

カビの力も問題なし。

 

 しかも、元となったただの殺人カビと思わないでもらおうか。殺人だけだなんて比べ物にならないこのカビの力、みせてやろう。

 

 魔獣創成の力で再現。そして我がスタンドの力をもって制御、得ることが出来た我が新たなカビ。その名もÈ―3型特異菌。並行世界でバイオハザードを起こし、猛威を振るったもの。

 

 再現できたこのカビの万能性は極めて高い。これをスタンドの力として取り込めたのは極めて大きい。そう・・・もう一人の私との相性は極めていいのだよ。おかげで我がグリーン・デイは緑から黒へと変色してしまったがな。

 

 我が君はこれでさらに魔改造している。ヘラクレスの力を合わせて、不死身の戦士の誕生といっていいだろう。もとよりさらに頑丈になった上で、上半身を吹っ飛ばされても再生できるE-3型特異菌の驚異的な再生能力と七つの試練の組み合わせだ。これで殺しきれるかな?

 

前と同じと思わないことだね。

 

 まあ、何故か「お前も家族だ」という言葉が口癖っているのだが。その理由が不明だ。

 

 この街にすでに私に根は張り巡らせている。全てが終わった後、この街の全ての妖怪、人間を我が眷属にすることができるぞ。

 

 その力を利用して、あいつらの現在位置も丸裸というわけだ。

 

さあ、ただの聖杯大戦と思わないことだ。バーサーカーの枠だけでも規格外なのだからな。神滅具のあの聖杯の力は伊達ではない。

 

 これからの再生怪人は魔改造しないといけない時代なのだよ。

 

 さあ、今宵――魔改造の夜の始まりだ。

 

 まだまだ悪魔は降臨するぞ。

 

 

SIDE イッセー

 

 こちらの予想を軽く上回るほどに相手は悪辣だった。

 

 京都の街全体にすでに色々と仕込んでいやがった。

 

 「まさか、このような形ですでに陣地を構築しておるとは・・・」

 

 俺たちに一斉に襲い掛かってくるのは海魔と石で作られたゴーレムである。

 

 だが、海魔やゴーレム達の様子がおかしいのだ。

 

「なんであいつらこんなに耐久力が上がってやがる?」

 

「いや違う。再生している。いくらなんでもこれはおかしい・・・」

 

 次々と再生していく海魔とゴーレム達。

 

 ゴーレムは一度しにたえたと思ったら海魔と合体。再生してくるし。

 

それをさらに倒したと思ったら次第に砕けた破片が集まって巨大な化け物に・・・

 

「メラ!!」

 

 倍加したメラで焼き尽くしたら何とか解決。

 

―――――――ただの雑魚なのに辟易するくらいにしぶとい、明かにおかしいぞ

 

―――――・・・何か細工されている。

 

―――――ええ。相当悪辣な何かが仕込まれているわ

 

――――焼き尽くすだけでも限度がある。青い炎を貸す。

 

 みんな済まねえ。だが、初っ端からこれかよ。

 

「み・つ・け・た」

 

 そこにまるでアスファルトを泥のようにかき分けながらバッドファンガイアが現れやがった!?

 

 なんか全身に纏っていて、姿がかわっているがあれってなんだ!?

 

  その謎の力でアスファルトを泳ぐってわけがわからんがまじでやべえ!?

 

――――――オアシス!!

 

 しかもバタフライでだぞ!?

 

 訳が分んねえし、本当に怖えぇぇぇ!!

 

 まるで魚の様にアスファルトから飛び出したバットファンガイアは手に大剣を召喚。

 

「ダアアアアアアアアィ!!」

 

 それを俺たちに向けて・・・

 

「ぬう!!」

 

 鋼兄が受け止めた?!

 

 見ると全身が赤く変わり、その上で鎧をまとっている。

 

 手にはアームドセイバー

 

 あれって鋼兄の鬼武者モード・・・

 

 それでも若干押され気味なのか!?

 

「これでようやく何とかなる程度とはまさに神話の怪物・・・イッセーここは俺が抑える!!」

 

 鋼兄に群がる相手は・・・

 

「組むことを了承したんだ。こっちも戦うよ」

 

 ザンバットソードを手にした渡が切り払ったのか。

 

「いけ!!八坂殿を頼む!!」

 

 その隙に二人がバットファンガイアの大剣をはじき、手にした剣で一閃。

 

 しかもただの一閃ではない。事前にチャージしておいた必殺の一閃だ。

 

「ぐうう・・・・」

 

『なっ?!』

 

 剣が食い込んだ瞬間に抵抗が起き、火花が散る。

 

 半端ない頑丈さだ。あの二人の必殺技を何もしないで防ぐなんてどんだけだよ。

 

「・・・お前も家族にしてやる」

 

 バットファンガイアが受けながらも攻撃しようとする。

 

「お前さんの家族になるなんて御免だ!!」

 

「こっちは何とも言えないよ。だってもう、家族ではあるのだから!!」

 

 それに対抗するために二人はさらにチャージ。

 

 威力をさらに上げてきたぞ!?

 

『うおおおおおおおぉぉぉ!!』

 

 二人が全身全霊を込めて振りぬいた。

 

 それに耐えきれず、あいつは縦と横の十字に切断された。これで終わったと思ったが・・・

 

 傷口から黒い何かが出て、くっついて…瞬時に再生した?!

 

 頭も両断にしているのに?!

 

「・・・この程度か?家族にしてやるぞ」

 

『・・・・・・』

 

 必殺技に耐える規格外の頑丈さに加え、予想外の不死身っぷり。それに絶句する二人。

 

 色々可笑しくてファンタジーっていうよりホラーだよ!!

 

「・・・あいつら一体何をした?」

 

「訳が分からないよ・・・・」

 

 復活したあいつの大剣が振るわれる前に・・・

 

―――ロケット!!

 

――――アッパー!!

 

 弦太朗とイリナが突っ込んでバッドファンガイアを止めた!?

 

「うおら!」

 

 そして、金さんが黄金の鉞みたいな何かでふっとばした!?

 

「危なかった・・・」

 

「助かったよ」

 

「いやいや、助け合いは大事さ」

 

「ああ・・・だがやべえな」

 

「わかるわ。私たちも手伝う。ここまでの強敵も、想定の内よ」

 

 イリナの言葉に他四人は気負った様子もなくうなづく。

 

 これまでに遭遇したことのない強敵だ。

 

 渡は不敵な笑みを浮かべる。

 

「やっぱりゴジラとの闘いの経験が大きいよ。まだ冷静になれる」

 

「違いない。力で遥かに上回る相手との闘いで何が大切なのか学べたのだからな」

 

 鋼兄もまた気丈である。

 

―――俺との戦いがここまでこいつらの糧になっていたとはな

 

 ゴジラさんも感慨深くしみじみとかつてない強敵相手に、気持ちでは負けていない四人の背中を見ている。

 

「oh・・・マスターたちも強いねえ」

 

―――――そういった意味でも根性は重要ということだ。こいつらはイッセーからそれを学んでいる。劣勢だからこそ・・・真価が問わるのだから

 

――――そうか・・・その言葉忘れないでおこう。俺もそういう時もあった

 

 ゴジラとドライクのやり取りは正しい。

 

 気持ちで負けない。絶望したらそれで終わりなのだ。だからこそ、粘らないといけない。

 

 諦めなければ、負けなければ必ず打破できるチャンスがやってくるのだ。

 

 だが、ゴジラさんが劣勢って、相手はどんなバケモン?

 

「うおおおおおおおぉぉぉお前ら家族になれぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 バッドファンガイアが吠える。それと共にあいつの全身から電撃がほとばしり、あちこちの道路標識や車が浮かび上がった!?

 

 それだけじゃなく、地面がまるで泥のように変化したと思えば、まるで津波のように襲い掛かって・・・

 

 余りの大惨事に鋼兄ですらも表情を引きつらせている。

 

「狂っている割には手数が豊富だな!!」

 

「魔改造ってレベルを超えている。ほとんど原型が残っていないよ・・・ここは何とかするからみんなは先に行って!!」

 

「・・・だったら、四人にこれを!!」

 

 アーソアがいつの間にか矢を手にし・・・四人に放った!?

 

 矢が後ろに刺さった四人は驚くが、傷も回復。だが、あの矢はそれだけじゃ・・・

 

「何が発現するかわかりません。ですが、良ければ使ってください!!」

 

 土壇場で何かを四人に付与!?

 

「ぶっつけ本番もいいところだな」

 

「だが感謝するわ」

 

「じゃまするなああぁぁぁぁ!!」

 

 ってバットファンガイアの怒りの矛先がアーシアに向いて!!?

 

 すさまじい勢いで迫るあいつに俺たちが向かおうとして・・・

 

 

 

 唐突に飛んできた車と激突してバッドファンガイアがのけぞった。

 

 

 

 しかももう一台おまけで激突したぞ?

 

「ノオ!?」

 

 そして、地面の水道管が破裂したのだろう。すさまじい勢いで地面下から水が噴き出してバットファンガイアが宙を舞い・・・

 

 そこに倒れてきた電柱が直撃だあ?

 

 地面に叩きつけられた後に電線が絡まって痺れ、トラックが突っ込んできてバットファンガイアが吹っ飛んだ!?

 

 吹っ飛んだ先になぜか竜巻があって、さらにあいつは空高く巻き上げられ・・・急に下降気流が起きて地面に叩きつけられたぞ。

 

 さらにそこに追い打ちの落雷!?

 

 止めに地割れで地面の中に消えた!?

 

 なんだこのピタコラスイッチ!?

 

「・・・マザーズロザリオ?」

 

―――――すみません。あなたが狙われると思い、例の能力をあいつ限定で集中させて発動させてもらいました。

 

 うおっ?アーシアの背後から謎のビジョンがまた姿を現した?しかも、喋っているのか?

 

「・・・あの力は出来れば使いたくないのですが」

 

―――あくまでも防衛のためだけです。強力なストーカーよけと思えばいいかと。前回はまだ能力の制御が不完全故にできませんでしたが、今ならこの通りです。

 

「むう・・・ほどほどにしてください。相手が頑丈で不死身だからよかったですが」

 

―――――安心してください。それもわかってやっています。あなた様の優しさを失わせないようにするのもこの私、マザーズロザリオの使命ですので。引き続きこの力の制御に努めます

 

「お願いします。この力は特に危険ですから。普通の人間だと十回は死んでいます」

 

「ぬう・・・おっ?」

 

 突然の事態に訳が分かっていないバットファンガイアが泥のようになった地面から飛び出してくる。ダメージはそこまででないようだが、何がおきたのか把握できずに動揺しているようだ。

 

「ぬうう・・・」

 

 ただ、アーシアを狙う気はなくしたらしい。狂っているからこその本能、または直感で、アーシアを狙ったら何かとんでもないことになると察しのだろう。

 

 こっちだって何がおきたのか全く分からねえが、それだけはわかる。

 

 うかつに今のアーシアに手を出してはいけないと、

 

「アーシア?」

 

「ごめんなさい、この力はまだ話せません。かなり理不尽な力で、こっちも制御しきれていませんので」

 

 アーシアが理不尽っていうほどの力?

 

 訳が分からんという俺に対して、スカハサ師匠と剣崎さんは違っていた。

 

「あれは災厄の力。人どころか神でさえ手にしてはいけない力じゃ」

 

「なんて力を得ているの?アーシアちゃん。それは本当に危ない力だよ」

 

「だから悩んでいるのです。使えるとしてはこのような防衛だけで。際限なく発動してしまったらどれだけの犠牲がでるかわかりません。力のオンオフが簡単なのが救いなくらいです」

 

「世界の理そのもの相手では私も抗いきれのう」

 

「同じく。どうしようもない。フォースの予知でも対抗しきれないよ」

 

 スカハサ師匠と剣崎さんは顔色を青くしている。

 

 えっ?それだけ危険な奴なの?

 

「ですが今のうちに。ポルムさん!」

 

「・・・さっきの最凶の能力に関してはもうツッコまないよ。まったく何でスタンドの力を。まあ、ここでまた召喚するのね。えっと・・・」

 

 渡の側に魔法陣が展開。でてきたのは・・・

 

 素晴らしいバイオリンの音色だった。

 

 その音色にその場の戦闘が止まってしまうくらいに。

 

 狂ったはずのバットファンガイアも手を止めるほど。

 

 それを演奏しながら現れたのはバイオリンを手にした一人の男だった。

 

「残念ながら真名は明かせない。とりあえずはぐれのキャスターと呼んでくれ・・・って」

 

「・・・父さん!?」

 

 うん。渡が前に写真で見せてくれた親父さんだったよ。

 

「・・・う~ん。我が息子よ。三度目の出会いだな」

 

「お・と・やぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「ってうお!?なんでキングがここにいる?!」

 

「ここであったがひゃくねんめええええぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 まるで獲物を食らわんとするピラニアのごとく、召喚された渡のお父さんに迫るバットファンガイア。

 

 その猛攻を慌ててかわすのだが、その動き、結構戦い慣れていることがわかる。

 

 手にいつの間にかナックルのようなものが出現し、バットファンガイアを殴るが・・・

 

「やっぱ効かないか」

 

 全く動じない姿を診てすぐに後ろに下がる。

 

「・・・・さらに化け物になってくれて、仕方ないイクザ!!」

 

 突然現れた渡の父さんの腰にベルトが出現したぞ?

 

「父さん・・・来るタイミングが最悪だと思う。でも、ある意味最高ともいえるか。父さんがいるならあいつはここに釘付けになると思う。だから任せて!!」

 

 そうか・・・因縁だらけだよな。聖杯戦争って。

 

「いや、お前たちの運命力が可笑しいだけだ。凄い濃い因果を感じるぞ」

 

 モーさんや、そういわないでおくれ。頭が痛いから。

 

「終わったらお前の親父さんのことを紹介してくれ!!」

 

「ああ!!」

 

俺たちは渡と鋼兄たちに化け物を任せて先にいく。

 

「久々の親子共演。最初から飛ばすねえ」

 

「ゆっくり再会の共演をしたいけど、それもできないから即興でやるしかない」

 

「・・・・・・」

 

 その人は渡を見て笑う。

 

「・・・大きくなったな。一人前の男になった」

 

「父さん」

 

「俺は関われなかったが、きっと色々あったんだし、これからもあるんだろ?だが、お前はそれを乗り越え、これからもそれに挑み超えていく。そんな自慢の息子がここにいる。それは誇っていい」

 

「・・・ありがとう。できれば兄さんと弟も紹介したいよ」

 

「兄はわかるが弟もいたのか…楽しみだ」

 

「紹介は乗り切れたあとでいいよな?渡の父上」

 

「よろしく頼むぜ」

 

「心強いわ」

 

 鋼兄、源太郎、イリヤも続く。

 

「俺も忘れんなよ!!」

 

 あっ、金時さんも忘れていました。

 

なんか金時さんと親父さんが見つめ合い。

 

「・・・あとで語り合おう。なんかいい友を見つけた気がする」

 

「是非に!!」

 

「それに君たちも渡の友達であることだけで信頼の担保は十分さ。よろしく頼むよ」

 

 手にしたナックルをベルトに装着し、変身したのは白い仮面ライダー。

 

 イクザ。対ファンガイア用に製作されたもので、長年にわたってバージョンアップし続けてきたもの。

 

「・・・英霊の特典なのかな?イクザが最新バージョンになってありがたい」

 

「父さんならパワーアップも使いこなせそうだ」

 

「ほう・・・この銃がそうなのか?実戦で使えればいいが・・・」

 

「うおおおおおおおお前たちも家族にしてやる!!」

 

「・・・その前に、できれば、どうしてあいつがこんなに愉快なことになっているか教えてほしい。正直混乱している」

 

「おそらくビショップの仕業としか・・・」

 

「あの陰険眼鏡の仕業か。素晴らしいくらいに仕上がってるわ・・・」

 

 そんなやり取りを耳にしながら俺たちは先に向かった。

 

 

 

SIDE ネロ

 

 俺たちの組で事件が起きていた。

 

 俺のサーヴァント。アヴェンジャーによる不意打ち。

 

 俺の右腕を切断、魔力ごと闋魔刀をうばいやがったのだ。

 

「ぐっ!?」

 

「ネロ!?」

 

 あいつはそのまま手にした大剣を俺に向かって振り下ろし・・・

 

 キリエが盾を展開させ、弾き飛ばした。

 

「…クレイジーダイヤモンド」

 

 そこに何か腕のようなものが出てきてあいつを殴り飛ばした!?

 

「・・・・・・」

 

 右腕を奪われ、膝をつくのだが・・・

 

「ネロの右腕は返してもらいます」

 

 その言葉と共に、アヴェンジャーが手にしていた右腕がひとりでに浮き、俺にくっついた!?

 

「大丈夫ですか?」

 

「あっ・・・ああ」

 

 何がどうなっていやがる?

 

 しかも。異形化していた右腕が昔の普通のそれに戻っている。

 

「アーシアちゃんには感謝しかないです」

 

 アーシア由来ということはスタンドか!!

 

 初めて力を見たが・・・確かにすげえな。

 

 俺も矢は受けているがまだ発動しねえ。

 

 だが、なんとなく必要な時がやってくる。

 

 目下の問題はサーヴァントの方だろう、

 

 闋魔刀はあっちの手にあると。

 

 其れで自身を斬りつけたと思えばアヴェンジャーは変化する。

 

 変化したのは化け物だった。その側では一人の男が倒れている。

 

 化け物は闋魔刀を手に其の場から消える。

 

 一体何がどうなって・・・

 

 倒れたあいつの側には四つの悪魔がいるし。

 

「・・・君がマスターなのかい?」

 

 杖をついた男が立ち上がる。

 

 どうもあいつからサーヴァントの繋がりを感じる。

 

「・・・やってしまったようだね」

 

「やってしまったじゃねえだろ!!」

 

 四体の悪魔の内一体。鳥のような奴が喧しくはやし立てる。

 

「早く追いかけねえと」

 

「そう・・・だね。あれを生み出した責任がある」

 

 男は立ち上がり、おぼつかない足取りで追いかけようとして・・・

 

 俺が肩を貸す。

 

「事情はよく分からねえ」

 

 右腕を闋魔刀と魔力ごと奪われるわ、俺たちのサーヴァントが分裂し、片方が悪魔、もう片方が人間の様だわ・・・ホント何がおきてる?

 

 だが、俺は肩を貸すことを選んだ。

 

「なんで?」

 

「お前のことを何と呼べばいい?」

 

 …ったく、嫌になるくらいにあいつの影響を受けている。

 

 訳が分からねえなら。まずは手をしのべてから考えろってか?

 

 どこの勇者の考え方だ?

 

「俺はネロ。お前のマスターといえばわかるか?あいつとお前の事情に関しては話せる範囲でいいから教えてくれ。無関係ではないからな」

 

「・・・・・」

 

「あいつを何とかする。その目的は同じだろ?」

 

「・・・クス。僕のことはVとでも呼んでくれ」

 

「おう」

 

 だが、あいつの視線が俺の胸元に行き、目を見開いて驚いた様子を見せる。

 

 あったのは綺麗なバラが咲いた十字架だ。

 

「それは・・・」

 

「行方不明になった母親の形見らしい。ユキナっていう名前ってことはわかっているが、顔も覚えちゃいないがな」

 

 これのおかげで俺は薔薇が好きになった。あと雪も。

 

 ユキナって名前はそういう意味だって、日本に来た時に知れたんだ。

 

 そういえば俺の中のアギトの力はその母親由来ってことだな?

 

 しかも名前からして日本人っぽいが・・・

 

「・・・そうか」

 

  Vは苦笑しながらつぶやく。

 

「こんなところで縁があるか。これ以上にない縁だ」

 

 あいつは杖を突きながら指し示す。

 

「兄ちゃん、姉ちゃん頼むぜ!!」

 

 喧しいグリフォンみたいな奴の言葉に首をかしげながら俺たちは向かう。

 

「私も力を貸しますよ」

 

 もう片方にキリエがいる。

 

 あいつと視線をかわし合う。お互いに同じことを思っていたようだ。

 

 どうも、俺由来の何かの因縁が動いていることを。

 

 

 

Side 良太郎

 

 あちこちで早速戦闘、及びトラブル発生に眩暈がする。そして、こっちの目の前にも敵のサーヴァントが姿を現した。

 

 見た感時、どのクラスが全く分からない。何しろ相手は・・・・球体だったのだ。まるで衛星の様な何か。そこに液体金属が渦を巻くようにしている。

 

 この聖杯戦争は無茶苦茶が過ぎる。

 

 人外が普通にサーヴァントとして現れているのだから。

 

「私はアーク。アーチャーのクラスとして召喚された」

 

 アーク・・・・って、何?

 

「異なる世界にやってきているのを確認。この世界の表と裏の情報は入っているが・・・いまだ情報不足。故に…情報の収集を開始する。この世界の人の絶滅の為に」

 

 その一言で僕たちは確信した。

 

 あいつは放置してはいけない相手だと。

 

「もっとも、今からクラスはフォーリナーに変更されるが・・・」

 

 その言葉とともに無数の人型の何かが出現。その数・・・十体。

 

「ゼツメライズキー装填。データ収集を開始する」

 

 人型の何かが変身、こっちに襲い掛かる。

 

「アーチャーなら弓を使えよ!!」

 

 ローランさんが悲鳴をあげると、アークの目からビームが発射される。

 

 それを慌ててかわす僕と姉さん。

 

「飛び道具なら豊富だ。文句はないはず」

 

 その言葉と共にアタッシュケースの様な何かが出現。変形したかと思えば銃や大砲、弓のような奴にまで変形!?

 

「それに弓もあるし、矢もある。情報体だった私がアーチャーとして復活する権利は十分にあるわけだ。あらゆる精神の中にいる情報体だった私が理に触れ、座に至り、ここを狙ってアクセスした甲斐はあったというもの。他にも同じことをしでかした奴らが四人ほどいたがな」

 

 アークの言葉が本当なら、召喚するところを自身の意思で介入、復活したということか?

 

 世界の座にアクセスしてくるなんて化け物もいいところだ。

 

 それにちょっとまて。同じことをしたやつらが他にも五人だと!?

 

 一人はまあ・・・あいつだろう。地獄で国盗りをしても可笑しくない奴だ。

 

 復活してきてもおかしくも何ともない。前世のまた前世での短い付き合いが、あいつはそういう奴だ。

 

 気になるのは他四人。

 

 一人はアヴェンジャーだろうか?

 

 あいつも何か異質な者を感じる。

 

「なあ・・・こいつ。間違いなくどこかの世界のラスボスだよな?」

 

 姉さんが冷や汗をかきながらそう予想しているけど、僕もそれが間違っていないと思うよ。

 

「向こうの世界で出来なかった滅亡を!!」

 

「まさに最初からクライマックスか」

 

――――今回ばかりは笑えねえよ!!

 

 モモタロスの決め台詞が嫌な意味で突き刺さってくるなあ。

 

「クライマックスにはまだ早いというものだよ」

 

 こうしてこっちも戦いを挑むことになる。

 

 

 

 SIDE 曹操

 

 グレートレッドを呼び出すために行っている聖杯戦争のはずだったのだが、何やら嫌な予感はしていたのだが、的中したようだ。

 

「・・・すみませんねえ。どうもやばい連中ばかりがこっちにやってきて」

 

 アーデンも苦笑いを浮かべながら各戦いを見ている。

 

 バーサーカーはまだわかるのだが・・・

 

「アヴェンジャーのやつがやらかした。あいつ・・・もともと聖杯の中に入っていたようでな。徹底的に邪魔されないように動いていたのだが・・・」

 

「それは聞いている。それでも魔力の多さでグレードレットを呼び出すには十分だと判断して聖杯戦争と生贄を用意した。向こうの介入で聖杯戦争となったのも織り込み済みだったわけだが・・・」

 

 魔力を発している聖杯。

 

「・・・なぜだろうな。予定にない、それでいて何かとんでもないやつが来そうだぞ?」

 

「アギトの勘ですかい?」

 

「ああ」

 

「それは厄介だねえ。何が来るのやら」

 

 俺は空を見上げる。どうも、空間ではなく天から何かが引き寄せられている気がしてならない。

 

「・・・魔術というのは不思議なものだな。だが、しっかりとした理論がある。その点はまだ学ばないといけないようだぞ?マスターよ」

 

「・・・一体君は何の英霊なんだ?ランサー・・・」

 

 絶霧を使う仲間が英霊であるランサーを引き連れてやってきた。

 

 それは確かに槍を手にしてはいた。だが、纏っているのは鳥を模したような不可思議な鎧だった。右腕はSFに出てくるようなアームキャノンになっているのだ。

 

「いや、レイヴンビークでいい。それよりどうだ?この管制室は?」

 

 ランサー・・・レイヴンビーク。

 

 明らかに地球外の英霊である。

 

「・・・・・・」

 

 魔獣創成を使う幹部の側にはライダーがいる。

 

 こっちも多分地球外の何かだ。

 

 銀色の体を持つ謎の存在。

 

 何やら神性すら感じる何かがいる。

 

「・・・しかたない。私のドローンを貸してやる」

 

 彼の周りに何やら巨大なUFOみたいなドローンが無数に出現。

 

「・・・かの者よ。まだ本気じゃないよね?」

 

「・・・まずは復讐者のお手並み拝見だ。今回の主役は私ではない」

 

「ふん。超常的な存在というのは、視点すらも超悦しているな。だが、こちらも同じだ。だが、我々も存在くらいはアピールしていいかもしれないな。我が娘と・・・我が野望を粉々に打ち砕いてくれた大魔王へのな」

 

「・・・あいつにはこっちも因縁がある。あいつが人類に味方したゆえに、我々種族――文明が消滅したという因縁がな」

 

 どうもライダーとランサーは大魔導士―――いや、大魔王ポルムとも深い因縁をもっているようだ。

 

「ケフカにはこのまま儀式を進めるように伝えておけ」

 

 ここにいないキャスターは儀式の担当である。あいつも何かのラスボスなんだろうか?

 

 相当イカレた人物であるが、腕は確か。

 

 だが、それ故に最新の注意を払う必要があるのだが。

 

「・・・こっちもそろそろ打って出ようか。抜刀斉とは・・・」

 

「はいはい、存分にやりなさいよ。あっちも相当強くなっている。楽しめますよ」

 

「そりゃいい。地獄で身に着けた力を存分に発揮してくれる」

 

 アサシンーーー志々雄誠も動きだす。

 

「・・・神の後継が近づいている。こっちも動きだすとしよう。英雄となるために」

 

 こっちの陣営を見て思う。

 

 どうも神の後継の影響としか思えないのだ。これだけの連中が集まったのは。

 

「あいつが世界の中心たる人物か確かめるために」

 

 アギトとしてではなく、人間として、神の後継を見極める。

 

 だがこの時俺は気付いていなかったのだ。

 

 彼はただ神の後継になったわけではない。幾多の災厄、試練を乗り越え、多くの絆を紡いだことのためにあると。

 

 こちらも想像できないほどの多くの絆と災厄を引き寄せ、乗り越えてきた彼の負の意味での真価。

 

 想像もできないほどの災厄がこの地を襲うことに。

 

 

 

 

 SIDE ???

 

 呼ばれている・・・

 

 一度敗れた我の体を時間かけて修復。永い眠りについていたのだが・・・

 

 我は目覚める。

 

 何者かに呼ばれて・・・

 

 眼下にひろがるのはかつて辛酸を舐めた地球という星。

 

 そこに…あいつがいるのを感じる。

 

 今度こそ倒す。

 

 我が我である事を証明するために。

 

 まって居ろ・・・ゴジラ。

 

 我がオリジナルよ

 




いかがでしたか?

ランサーはメトロイドシリーズからの参戦。

ライダーはこっちが長年やっていた地球防衛軍というゲームからの参戦です。

両方ポルムのやらかしを添えています。


 そしてキャスターは・・・分かる方はいましたか?わかる方はそのヤバさを理解してもらえるかと。

 
 最後のやつは・・・イメージはミュウツーの逆襲だったりします。ではまた会いましょう
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