この話で新しい設定の伏線をいくつも入れます。
驚くことがあるかもしれません。
SIDE アーシア。
アギト。
それは神殺しの力だと私は聞いている。敬愛なる主を殺し得る毒と言える力を私と・・あの人はもっているらしい。
同じ力を持つ人。
もしかして・・・私達が出会い、そしてあのような形だけど再会できたのはその力が互いに引き合ったからなのでしょうか?
「神の毒ですか。アーシアちゃんがそんなすごい子にはみえないわ。」
今日も私は牢屋に囚われている二人と楽しくおしゃべり。
一人はキリエさんといいます。
どうもあの堕天使さん達にさらわれてきたみたいです。逃げられないようにしていますが、それでも気丈です。
理由を聞いたら・・・。
「絶対に助けに来てくれるから。」
と。
どうしたら、そこまで強く人を信じる事ができるのでしょうか?私にはまだ分かりません。
でも・・・なんかうらやましく感じます。
もう一人は酷い怪我を負った私と同じくらいの歳の人です。
名前は・・ハルト君といいます。
怪我は私が密かに直していて、それがばれないように怪我をしているふりをしています。
拘束が酷くて、動けないのが退屈だと笑う当たり・・・ハルト君も中々の猛者です。
「そうか。」
そんな彼は私があったというイッセ―さんについて色々と聞いています。
「話からすると・・・あの時のメンバー大集合なのか・・・。それもどれもこれも異様な何かに目覚めているみたいだし・・。」
そして、ハルト君は何かを悟っています。どうもイッセ―さんとは知り合いみたい。
「レイちゃん・・どうやら、思いとどまってくれたみたいだ。それだけでもよかったよ。」
イッセ―さんが生きていることに喜んでいますし。
「しかし、ネロの事を聞いても驚きましたよ。日本のあの仲間でしたか。」
キリエさんとも知り合いみたいです。
「あの子の友達に会えてよかったわ。あの子・・・向うでは友達が全くいなくて。」
「・・・相変わらずか。でも安心してください、イッセーが昔通りなら問題ないです。」
「ああ・・・。私、ネロが友達と遊んでいる光景を見るのがささやかな夢だったの。それが見れるなら・・・まだ死ねないわ。」
なんかキリエさん・・・すっごく気合いが入っています。
ネロさんって・・・そんなに友達がいない人なのですか。
・・・・・私と同じですね。
「・・・何を言っているの?すでに君はイッセ―の友達じゃないか。」
落ち込んでいる私を見たのか、ハルトさんが声をかけてくれる。
「あいつはそう言うやつだ。すごくエッチだけど。すごくお人好しだ。君の話し邪・・・そこらへんはまったく変わっていない。」
「・・・すこし説教がひつようかもしれませんね。エッチなのはいけないと思います。」
キリエさん?そのセリフ・・・どこかで聞いた事がある気がします。
「俺たちとももう友達だ。そうでしょ?キリエさん?」
「はい。もう私達は友達ですよ。」
まるで天使のような微笑みでキリエさんは私を友達と言ってくれる。
それだけで・・・私は生きていてよかったと思えるくらいに。
「あとは指輪さえ取り戻せれば・・・・。ここであの力を使うわけにもいかないし・・・。」
ハルト君は必死で機会をうかがっています。私達を助けてくれるの?
「でも・・・私が助かるのも・・・。」
「・・・安心して。優しい堕天使にも知り合いがいる。まあ・・・総督初め、幹部皆・・かなり、いやとても・・いや・・・馬鹿と言っていいほど濃い人達だけどいい人たちだよ。その人とも話はついている。元々はその人の内部監査的な立場で動いていたんだ。背景にあいつがいると思われるから。」
堕天使の・・・総督?
「イッセ―達の背後にはグレモリ―か・・・・。それとあいつのアギトは一度変身して、そこから一度も変身はできてない。でも・・・この様子だと本格的な覚醒が近づいている?一度詳しく調べたいところだ。それよりうまく連絡をとって介入しても戦争にならないことをつたえないと。」
ハルト君は考える。
「俺が・・・いやイッセ―達を含めた俺達が最期の希望だ。安心して。絶対に助ける。帰ったら一緒にドーナッツをたべよう。レイちゃんと一緒にね。」
『ドーナッツ?』
私とキリエさんはそろって首をかしげる。おいしいのでしょうか?
「おいしい。絶対に食べて欲しい。あと・・・あの机の上に置いてある指輪をレイちゃんに渡してあげて欲しい。ようやく出来たんだ。魔法使いになったレイちゃんのためのドライバーが。彼女の力になる」
「・・・・はい。絶対に。」
SIDE レイナ―レ
あのイッセ―先輩の幼馴染達を見て皆はいよいよ諦めの境地にたどりつこうとしていた。
「そう。あの魔戒騎士なのね。しかも有名な黒龍騎士が・・・。」
リアス部長は新たに合流した四人目・・サイガさん。
黒龍騎士の名前は裏の業界で大変有名。堕天使の間でも名は知れ渡っている。
その実力は若手の騎士の中で飛び抜けており、まだ何か力を隠し持っていると。
「お前も出世したな。あの迷子が・・・。」
「・・・それは言わないでくれ。」
イッセ―先輩も知っている通り、彼はもう一つ大変有名なことがある、
それは・・・重度の方向音痴。
「本来なら一週間前にたどりつくはずが・・・ここまでかかってしまい申し訳ない!!」
「・・・まだ克服できてなかったんかい。」
「修行でもなんともならなかったか?」
イッセ―君達の幼馴染一同はすでに知っているみたいだね。
「・・・うん。それに相方まで方向音痴だから、もうどうしようもなくて。」
『ははは・・・エイガだ。一応ホラー達の中では賢者と言われているぜ?知識面はガンガンフォローしてやるから安心しなよ。』
そのフォロー・・・。方向音痴という一面でも何とかしてほしかったわ。
「それで・・はぐれ神父がホラーを使役していたという件は本当なの?私達の結界内はあなた達の指導でホラーがでないように処理していたのに?」
「はい。それも魔戒法師の技がつかわれている。その犯人を見つけたんだけど・・・鋼兄さんが吹っ飛ばしてくれたおかげで逃がしちゃったよ。」
「むう・・すまぬ。あそこまできれいに吹っ飛ぶ事を予想できなかった。」
どんなパンチ力をもってすれば。人間一人が星になるくらいにふっ飛ばせるのか知りたいところね。
「でも、僕たちが集結したのは偶然じゃない。そこに多分・・・ハルもいる。」
ネロさんと私、そしてサイガさんが追っていた事件は繋がっている。
「でも堕天使と事を構えるのは・・・。下手したら戦争に。」
「それは安心してください。」
そうだ。この件に対して、リアス部長に伝えないといけない事があったんだ。
「この件はグレゴリも把握しています。私達の中に、裏切り者がいると。その内部監査を兼ねて私と・・・ハル君はうごいています。レイナ―レの名前で総督に確認してもらってもかまいません。」
「・・・まさかグレゴリ。それも総督とあなた達は繋がっているの!?」
あの総督は本当に頭が良い。グレモリ―領内で、彼らが信頼できるのなら、自分の名前を出して、協力してもらいなさいと。
その許可がここで生きている。
「はい。ですので、この件に関しては組織の裏切り者と断言できれば、処罰していただいても戦争に発展することはありません。でもまだ調べが・・・。」
悔しい。まだその調べが足りないのだ。
一方、朱乃先輩が私をじっと見ている。
まるで何かを警戒しているように。
「・・・朱乃先輩。今は何も言いません。だから安心してください。貴方の事情も把握していますので。」
「・・・そう。ありがとう。其れなりに気を使ってくれているのね。」
「すみません。あまり堕天使が好きじゃないのはわかっているのですが。」
ようやくこの人を見つけた。この人は彼にとって・・・。
「いいわ。その誠意を信じてあげる。それで最後の一人はどんな子なの?なんかいい響きがしてね。」
晴人という名前に・・・多分朱乃先輩は懐かしさを覚えている。でも覚えていないはずだ。
何しろ・・・あなたの記憶は封印されている。でもまだそれを言う事ができない。
ごめんなさい。でも・・・でもいつか。
「ハルはただで捕まらないと思う。結構抜け目ないやつだったからな。」
イッセ―先輩の言うとおりです。ハル君は何時だって・・・希望を捨てない。
ひょうひょうとしているのに精神的に誰よりもタフなんです。
少し鈍感ですけど。
「それで一つ聞きたいけど・・ハルとはどんな馴れ初めで?」
「・・・私が絶望に陥った時にたすけてくれたんです。私もゲートですから。」
「ゲート?」
ゲート。それは私の中にファントムと呼ばれる怪物がいて、絶望するとそれが突き破って怪物になる存在。
ハル君もそうだったが、それを自力で抑えこんだらしい。
私もあるファントムに絶望させられ、ファントムになろうとしていた。
仲間である三人の堕天使がすでに死んでおり、ファントムになっていたという事実に。
でもハル君が言ってくれた。
「諦めるな!!お前は・・・ここで終わるのか?自分が何者か?それすら分からないままで!!」
と・・・言ってくれた。
私は何故か生まれつき、堕天使だった。天使から堕天したわけじゃなくて・・・生粋の堕天使だったのだ。
多分・・私は堕天使同士の間で生まれた子。でも親の顔が分からない。
どうして私が生まれたのか、それが知りたかった。
知らないまま・・・死ねない。
それだけで私は乗り越えた。
そして・・・私もまたハル君と同じになってしまったのだ。
自分の内にいるあの子との対話も済ませている。
そのことはまだハル君にも明かしていない。
いざという時、その力を私は躊躇いもなくつかうだろう。
私はハル君のおかげで・・・命も・・心もすくわれたんだ。今度は私の番だから。
絶対に・・・ハル君を助けて見せる。愛する人を・・・絶対に助ける。
SIDE アーシア。
私はうまく教会を抜け出す。
手にはハルトさんが託してくれた指輪。
多分・・・これが最後の機会だと私は予感していました。
「・・・・アーシア?」
そして、私は三度目の出会いを果たしました。
イッセ―さんと。
「アーシア?無事だったのか!?」
イッセ―さんは私を見て・・・無事な私の姿を見て自分の事のように喜んでくれます。
それだけで・・・私はどれだけ救われたのか?分かってくれるでしょうか。
SIDE イッセ―
無事だった。
それだけがただ・・・嬉しかった。大丈夫と言ってくれた。
言いたい事も、聞きたい事も一杯ある。
でも重要なのはそこじゃない。
「遊ぼうか?」
「えっ?いいのですか?」
「いっただろ?色々と案内してやるって。」
初めてあった時にアーシアはどこかさみしそうな顔をしていた。
それを吹き飛ばしてあげたい。
だから・・・彼女が知らない楽しい事を一杯教えたい。そう思った。
SIDE アーシア。
イッセ―さんは街のあちこちを案内してくれました。
本当に・・・本当に楽しいです。カラオケも・・・ゲームセンターも。
何から何まで私が今まで知らなかった事だらけです。でも・・多分楽しかったのはイッセ―さんが一緒だったからです。
私・・本当に初めてだったんです。
こうやって誰かと一緒に遊んだのは。
楽しくて・・・楽しすぎて・・・泣けてきました。本当に・・どうしてこんなに楽しいのに・・・泣けてくるのか。
「はい・・・ハンカチ。」
そんな私に・・・イッセ―さんはハンカチを渡してくれます。
うん・・本当に優しい。優しすぎます。
私達は公園でゆっくりと話す事にしました。
「・・・・私の過去を聞いてくれませんか。」
私は話す事にした。
私がどういった人生を送ってきたのか。
生まれつき孤児だった私。教会で神器と人の心に触れることができる力、そして予知能力に目覚め、一気に聖女とあがめられた。
でも・・そのおかげで全く友達ができなかった。
心に触れることができる能力も、人を遠ざける一因だった。
悪意にも敏感になった。それがより私を孤独にした。
そして・・・ある悪魔が私の元にあらわれる。その傷を私は癒してしまったのだ。
それで私は異端者のらく印を押され。教会から追放。
堕天使たちの組織を頼ってここまで来たと。
「・・・・・・・。」
淡々と。ただ・・・淡々と話していました。
悲しいという言葉すらも・・・今はでてきません。
「そう・・か。」
「私・・・誰も友達がいませんでした。だから・・・こんな楽しいことは初めてで。」
「友達ならもういるだろ?」
そんな私にイッセ―さんは笑顔でいってくれます。
「・・・はい。」
やっぱり・・・優しいです。あったかいですよ。
「ハルトさんの言うとおりの人ですね。」
「ハルト・・・?やっぱりハルトの奴。」
その名前にイッセ―さんの心が高鳴ります。そうですか・・。心配してくれていたんですね。
イッセ―さんの手をとり、そこからその気持ちが伝わってきます。
「キリエさんもいます。そして、ハルト君からある物を預かっています。これをハルト君が大切に思っている方に渡してほしいと。」
私はある物をイッセ―さんに託します。それは多分・・・希望なのだろうと。
「ありがとう。そして、アーシア。君も・・・。」
イッセ―さんは私のてをとってくれます。
私を助けたい。そう思ってくれています。
「・・・・・ありがとうございます。」
ここまで・・・優しく、そして温かい思いに触れたのは初めてかもしれません。
ああ。これは友達としての思いなのでしょうか?
きっと違う。友達としての気持ちじゃない。でも・・・何か分からない。
私はイッセ―さんを・・・。
「迎えの時間だ。」
そこで・・・私には残酷な現実が待っていた。
SIDE イッセ―。
目の前にいたのは黒いフードと目だし帽で頭と顔を隠した一人の男であった。
「だっ・・・誰だてめえ・・・。」
相対するだけで分かる。目の前の相手は・・・相当に強い。
「・・・・こいつの力は必要なのだよ。我々にとってね。」
男の腰に変わったベルトが現れる。
バックルの部分が掌のようになっているベルト。それに指輪を当てる。
―――プリズン・・ナウ!!
ベルトから変な音声が発せられると同時に・・・アーシアと俺は別々の鳥かごの様な物に閉じ込められてしまった。
「なっ・・・なんだこれ!!」
その籠はとても固い。仕方ない。
両手の神器を発動させようとする前に、男は。
「アギトは邪魔なのでね。ここまま死んでもらうよ。」
男は指輪を瞬時に付け替え、再び腰のベルトに当てる。
「やっ・・やめてええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
アーシアの悲鳴をよそに共にベルトから流れる音声。
――――――エクスプロ―ション・・・ナウ!!
籠の中で突然巨大な爆発が起こる。
「いっ・・・イッセ―さん!!!」
その爆発に俺は巻き込まれた。
SIDE ???
我らの計画に邪魔なアギト。それもここで終わりになるだろう。
これで俺は・・・新しい領域に達すれる。ただの堕天使ではない・・・あの力を。
「まてよ・・・。」
俺は耳を疑った。
「アーシアをどこに連れていくつもりだ。」
あの男・・・立ち上がったというのか!?殺すつもりで放った指輪の魔法を受けて生きているだけでも驚きなのに、それでなお・・・立ち上がってくるとは。
「・・・タフなものだな。」
「ああ。あんたのいうアギトというやつも・・・そんな感じじゃねえのか?」
立っているのがやっとという状態だが・・・なるほど。これは驚異だ。
「さがっていなさい。私達が止めをさせます。」
俺の隣には・・・黒豹の女が立っている。
名前はマギストラ。ジャガーロード達を統べる女王。
その隣には蒼い豹・・・キュアネウスと紅い豹・・ルべオ―がいる。
この二体はマギストラの近衛兵的存在。
マギストラが武器・・神託の杖を手にしアギトとなるあの男を殴りつける。
「がっ!?」
「いっ・・イッセ―さん!!」
立っているのがやっとだったのだろう。その一撃であいつは沈む。
そして、マギストラがその男の首根っこを片手でつかみ上げ・・・そのまま握りぶつ層とする。
「やめて・・・やめてください・・・イッセ―さんを・・・・私の友達を!!」
「ここでアギトの摘ませてもらう。覚悟しなさい。」
マギストラがそう告げたと同時であった。
「がっ・・・。」
何かが飛んできた。それがマギストラを弾き飛ばす。
「なんだ・・・。」
「おっと・・・させないぜ?」
その傍には蝙蝠の様な大変奇妙な生命体が二匹いた。
そして、倒れた男を、紅髪の女が助け起こす。
そうか。この女が魔王の妹・・・リアス・グレモリ―か。
「ありがとう・・・キバット、カ―ミラ。」
あいつの傍には線の細い青年も立っていた。
「・・・・よくもイッセ―君を痛めつけてくれたね。」
「部っ・・部長・・。渡・・・。」
二人とも苛烈なまでに怒っていた。
リアスは全身から滅びの魔力を発し、もう一人も魔皇力を発していた。
「いきますかキバット三世。」
「そうですな。カ―ミラおばさん。」
おばさんを行ったコウモリモドキをもう一匹が翼でおもいっきりどついた。
「おばさんじゃない。立場的にそうでも、私はまだ若い!!兄さんの妹とはいえ、あんたとは五歳しか変わらないから、せめてお姉さんとよびなさい。でもしばらく見ないうちにあんたもつよくなったじゃない。その力・・・見せてもらうわよ。」
このコウモリモドキ達・・血縁関係なのか?って・・そうだ、思い出した。あれはキバの鎧のコアユニット!?つまり・・・それが二つあるということは・・・。
「遠慮はしないわ。私の眷族をここまで傷つけた罪・・・万死に値する。」
こいつら・・・キバの鎧の装着者!?
しかももう片方は・・・間違いなくファンガイアの黄金のキバ。
「こっちも本気でいくから・・・。こい・・タツロット!!」
その言葉と共に・・・小型の変なドラゴンが現れる。
「フォルテッシモでいきましょ~!!渡さ~ん、久々に呼んでくれましたね~。」
「おっ・・おい。空気を読め。」
黄金のキバの目覚めの鍵まで・・・・間違いないか。
・・・・本来なら喜ぶべきなのだろうな。
悪魔とファンガイア族。それぞれ王の身内が目の前にいる。この二人を手にかければ、俺の望む物が手に入るのだが・・・。
だが現時点で黄金のキバと戦うのはリスクが高い。それほどまでの怪物。そこに新たなキバの鎧の担い手。それも・・・魔王の妹が持っている謎のキバの鎧も気になる。
「まさかあなたに使われる日が来るなんて思いもしなかったわ。覚悟はいい?」
「いつでもできているわ。貴方はの正体を知った時びっくりしたけど。」
彼女の手に収まるコウモリモドキ。
青年の手にも収まる。
「ここは退く。」
「いっ・・・イッセ―さん!!」
籠に入れられた彼女をマギストラごとアジトへと送る。
――――――コネクト・・ナウ!!
「ははははは・・・勝負は預けさせてもらう。次会った時を楽しみにしているがいい!!」
「まちなさい!!」
――――テレポート・・ナウ!!
あの二人の神器所有者の力を・・・我の者に。そして、私は神になってくれる・
私はその瞬間が近づいていることを察しながらその場から去った。
SIDE 木場 佑斗
部室内でリアス部長と渡君が起きた事を説明してくれた。
イッセ―君が襲われたこと。その際に・・・あるシスターと接触し、伝言と指輪を託されていたことををだ。
「・・・・・・・・・。」
ネロが黙って立ちあがり、部室から去ろうとする。
「おい。どこへ行くつもりだ。」
それを鋼鬼さんが肩を掴んで止める。
「どけ。元々俺はキリエを助けるためにここにいる。居場所が分かったなら、じっとしている理由はねえ。」
「・・・・・・・・。」
「それに・・・そこにはハルトの奴もいる。イッセ―があんな姿になってまで助けたかった人もいる。じっとしていられねえ!!」
ネロは怒っていた。多分・・・イッセ―君を傷つけた連中に。
「だからって単独で突っ込むな。」
「うるせえぇ!!あんたに俺の気持ちがわかるか!?一度ならず・・二度までも・・・イッセ―を助けられなかったんだぞ!!」
怒りと共に鋼鬼の手を振り払うが・・・。
「・・・・・・ッ!?」
ネロは鋼鬼さんを見て言葉を止める。
「悔しいのは・・・・お前だけじゃない。」
彼もまた怒っていたのだ。それももう・・・鮮烈に。
それを無理やり封じ込めているだけだ。
「すまねえ。」
「いい。そうなる気持ちも分かるからな。」
最も・・・部室にいる皆は怒りに震えているのだけどね。
僕だって・・・平気じゃない。
今イッセ―君は保健室で眠っている。
「・・・本来ならあなた達を止めるべきでしょうね。でも・・・今回は話が別だわ。」
リアス部長。おそらく鋼鬼さんと同じくらいに怒っている。眷族を家族として愛する人だからこそ・・・だ。
「居場所はわかった。あの教会を敵の陣地と断定するわ。ネロ・・・あなたの本当の主じゃないけど、兄様から委任状の様な物をもらっているわ。あそこで昇格(プロポーション)しなさい。」
「ああ・・・ありがてえ。」
「小猫、佑斗。一緒に行ってあげて。」
「うん。」
「わかりました。」
「・・・・私はここに残ろう。黒歌。術でフォローしてやってほしい。」
「はいにゃ。」
なるほど、仙術での探知があるのなら心強い。鋼鬼さんはあえて残るみたいだ。
「ありがとう。確認したい事があるから、護衛にあなたがいると助かるわ。渡君もいいかしら?」
「はい。」
部長達の護衛か。これ以上に頼りになる漢はいないよね。
「私も向います。」
レイナ―レさんは突入に行くみたいだね。
「以上が突入メンバーかみんなくれぐれも無茶だけはしないで・・・。」
その時であった。
朱乃さんが慌てた様子で部室に入ってきたのだ。
朱乃さんは冥界から来た医者をイッセ―君のとこまで案内していたはずなのに・・。
「いっ・・・イッセ―君が消えました!!」
『!!?』
「あの野郎・・・。」
ネロ君は頭痛がするのか、頭を押さえたよ。
意識を回復しただけでもすごいのに、立って歩くなんて信じられないほどの大怪我なんだよ?
「・・・はあ。手間をさらに増やしちゃうけど。イッセ―もお願い。多分連れ戻すとは言えないから、全て終わってぶっ倒れる時、支えてあげなさい。」
『はい。』
全く・・・君も十分人外だよ。
どういうタフネスをしているんだ!?
イッセー大けがを負った状態での出陣です。
いよいよ一巻のラストバトルの始まりです。