赤龍帝の幼なじみ達   作:THIS

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いよいよ五人目の参上です。

 彼は今回はそれほど活躍できないかもしれません。

 ですが、次章では大暴れさせたいと思っています。


 


五人目・・合流です。

SIDE イッセ―

 

 俺達は教会内に入って違和感を覚える。

 

「なんだ?広すぎるぜ。」

 

 ここは昔ある幼馴染兄妹と一緒に遊んだ場所でもある。

 

 やんちゃな栗色の髪の女の子と、友達を作りまくるリーゼント野郎の変な馬鹿兄妹。

 

 あいつら元気にしているのかと・・ふと思ったが、今はそれどころじゃなかった。

 

 そんな元々の遊び場だったからこそ構造はよく分かる。

 

 こんな・・・まるで体育館の中のように広い空間などなかった。

 

「それはそうだ。私が魔法でひろげている。」

 

 その疑問に答えてくれたのは黒服の男であった。

 

 そう・・・アーシアをさらい、俺をぼこぼこにしてくれたあの男である。

 

 あいつの傍には二つの十字架があり、二人の女が磔にされていた。

 

 一人はアーシア。

 

 そして遠目で分かりにくいが、もう一人はおそらく。

 

「キリエ!!」

 

 ネロが叫ぶなら間違いないだろう。キリエさんだ。

 

「もうすぐで儀式は完了する。邪魔しないでもらおうか。」

 

 男の傍には黒豹の女怪人が現れる。

 

「物ども・・・狩りのはじまりぞ。」

 

『はっ・・。』

 

 号令と共に・・・黒、白、黄、赤、青の五体の豹の怪人が現れる。

 

 俺達を襲った奴らか。

 

「紹介が遅れたな。私の名前はマギストラ。ジャガーロード達の女王を務めておる。」

 

・・・・・っあいつらの親玉ということか。

 

「あいつらの始末は任せたぞ。これもおまけでつけてやる。」

 

―――――――コネクト・・・ナウ!!

 

 男が魔法陣を真横に展開させ、そこから何かを取り出す。

 

 それは人の頭二つ分程の大きさの巨大な灰色の石であった。

 

「お前らはこいつらと遊んでおけ。」

 

 それを俺達の前になげ、粉々に砕け散ったかと思うと。

 

 以前俺達を襲ったグ―ルという化け物に次々と変わっていった。

 

 その数・・・・冗談じゃねえぞ、どう見ても百は下らねえ。

 

「・・・あなた。ワイズマンと通じているのね。」

 

 レイちゃんの言葉に男は笑う。

 

「フハハハハハハその通りだ。あいつのおかげでこっちも色々と準備という者ができるのだよ。さあ・・・思い切り始めようか。この二人から神器を抜き出して、私は神になる。アギトの力も取り込んでな。」

 

「なっ?」

 

「我々としても主の子ではないお前がアギトの力を持っても問題はない。あくまでも人間がそれで進化することが許せないだけなのだ。それに我々にも神器を使っての強化を確約している。故の同盟ということだ。」

 

 マギストラの目的。そんな事のためにアーシアとキリエさんを。

 

「させると思う?」

 

―――――ドライバーオン。

 

 レイちゃんの腰にあの黒服の男と同じベルトが現れる。って・・・このベルト。

 

「・・・・そこの堕天使。まさかお前・・・魔法使いなのか?」

 

「ええ。あなた達のおかげでね。」

 

――――――シャバドゥビタッチヘンシーン

 

 

 なんかそのベルト・・・すごくうるさい。

 

「・・・ここまで同じにしなくていいのに。まったくハル君ったら。」

 

 レイちゃんも少し恥ずかしそうだ。まあ・・・やかましいよな。そのベルト。

 

「変身。」

 

 そして、レイちゃんが黒色の指輪をベルトにかざすと共に、真上から魔法陣が現れ身体を通り過ぎ・・。

 

 レイちゃんは変身をしていた。

 

 頭はまるで真珠のような黒に紫の刺繍を凝らした黒真珠の形をしている。その上から紫のとんがり帽子のような物をかぶり黒いアンダーの上から胴体と足を銀の装甲が多い、そして、その上から紫のローブとショールを纏っていた。

 

 手には・・・箒のような物を持っている。

 

 まさにその姿は・・・おとぎ話に出てくる魔女であった。

 

「ほう・・・ウィザードに続く第二の魔法使いか。名前を聞こうか。」

 

「仮面ライダーウィッチ。さあ・・・終わりの始まりよ。」

 

 その言葉と共にあいつはある指輪をベルトじゃなく箒の様な物にかざす。

 

――――――アンロック!!

 

 そして、箒の先端をまるでライフルのように構えて・・・そこから魔力弾を撃ったのだ。

 

 それは男達の方を向くが・・・大きく外れ、教会の済を貫通して消えてしまった。

 

「はははは・・・どこの狙って・・・んん・・・アンロック?きっ・・・貴様!!」

 

「残念でした。気付くのが遅かったわね。そうよ。これは攻撃じゃなく、拘束を解くための魔力弾。この空間に入ってからすでに彼の位置は魔力の波動で感知すみなの。だから、あとは解き放てばいいだけ。」

 

――――コネクト。

 

「そうでしょ?ハル君。」

 

 そして、その言葉と共にそれは・・・教会の床を突き破って表れていた。

 

 何とバイクに乗った状態でだ。

 

 次々とグ―ル達を跳ね飛ばしながらそれは俺達の方へと向かって止まる。

 

「ウィ―・・・その通りだけど、遅かったじゃないかレイちゃん。」

 

「・・・馬鹿。再会のあいさつがそれなの?」

 

 乗っていたのは金髪の・・イケメンだった。うわ・・・木場や渡に負けねえかっこよさだ。

 

 それがレイちゃんと親しげに話している。

 

 って言うか・・・お前。

 

「久しぶりだなイッセ―。遅れたけど加勢にきた。」

 

「ああ・・・頼むぜハル。」

 

「ったく、派手な登場をしやがって。」

 

 ネロも嬉しそうだ。

 

「五人目登場。人外ども全員集合。」

 

 小猫ちゃん・・全くその通りで。

 

「指輪の魔法使い。傷は癒えていたのか?」

 

「ああ。アーシアちゃんのおかげでね。回復の力をまさか飛ばせるなんて思いもしなかったが、おかげで助かった。」

 

 アーシア。ありがとうな。

 

「一緒に捕まっていた仲でもあるんだ。参加させてもらうよ。」

―――――ドライバーオン。

 

 ハルが腰にベルトを出現させる。そっちがレイちゃんのベルトの本家か。

 

 よりやかましい。

 

「ああ。しかし、どうしてそのベルト・・・そんなにやかましい?」

 

「・・・・・・・そう言う仕様だ。呪文も兼ねているから解除できない。」

 

 さいですか。一応ちゃんとした意味はあったのね。

 

 それとうるさいという自覚はあってよかったよ。

 

「歓迎するぜ。これは派手なパーティーになりそうだ。」

 

 ネロはハルの参戦を心強くおもっているようだな。

 

 まったくだ。こいつも多分・・・強くなっている。

 

「ああ。俺達があの二人を助ける・・・最後の希望だからな。」

 

 そう言って、ハルが紅い指輪を腰にかざす。

 

「変身。」

 

 赤い魔法陣が身体を通り抜け。そしてそこには指輪の魔法使いがいた。

 

「ぐっ・・・ソロモン王の再来と言われた魔法使いが復活するか。」

 

 復活したハルの姿を見て男は忌々しげに言葉を吐く。ソロモン王っておいおい、とんでもない魔法使いになっていないかい?

 

―――コネクト

 

 ハルが魔法陣から変わった剣を取り出す。

 

「さあ・・・みんな。ショータイムだ。」

 

『おう!!』

 

 

 

SIDE 木場

 

 イッセ―君が言ったとんでもない相手の切り札に警戒しつつ僕たちは戦っていた。

 

 黒歌さんもサイガ君もその忠告を守っている。

 

 それでいて終始圧倒していた。

 

 だが、相手はかなり卑劣であった。

 

「なっ・・これは・・・。」

 

「いつの間ににゃ?」

 

 彼らの足元に魔法陣の様な物が展開して、二人を捉えていたのだ。

 

「ぎゃはははははは!!そんなの最初からに決まっているでしょうが!!こうやって確実にお前らを葬るためのね!!」

 

 そう言ってフリードは手にあるカードを出現させる。

 

 それは腰のベルトのバックルに書かれたカニの様な紋章が刻まれたカード。

 

「さあ・・・受けなさいよ。私の必殺技を!!」

 

「まっ・・まずい。あれは」

 

――――FINAL VENT!!

 

 その言葉と共にフリードがとびあがる。その身体はまるでヨーヨーのように高速回転している。二体の赤と青のカニの化け物がそれぞれの巨大なハサミでトス。

 

 さらに回転を増すフリード。その回転は凄まじい。何しろその回転だけで周囲の大気がかき乱され、嵐の様な乱気流が辺りに巻き起こっていたのだ。

 

 そんなフリードに向けて黄金のカニ・・・・ボルキャンサーが飛び上がりながら口から泡を吐き出し、それを拘束回転するフリードの身体に纏わせ、そのまま巨大な両腕のはさみで思いっきり叩きつけたのだ。

 

 バレーボールのスパイクのごとく凄まじい勢いでサイガ君と黒歌さんに突っ込んでくる。

 

僕は・・・・決断を下す。

 

 二人を死なせるわけにはいかない。

 

 

 

SIDE サイガ。

 

 ファイナルベント。イッセ―の警告はまさにその通りだったよ。

 

 あれはまさに最終兵器だ。それも神滅具の禁手クラスの・・。

 

 こっちも危険だけど紋章の力を使うしかない。

 

 そう決断を下す前にそれは僕たちの目の前にいた。

 

 それは・・・木場君のはずだった。

 

 だが・・その身体が異形へと変わっていたのだ。

 

 それは灰色の魔人。頭が馬となっており、灰色の頑強な身体に鎧を纏ったような姿をしていた。

 

 そんな異形と化した木場君が円形の盾を持ってそのファイナルベントを受け止める。

 

「ぐううううううぅぅぅぅ・・・。」

 

 受け止めるが、苦しそうな木場君を見て僕も力を解放させる。

 

「うおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 右手の甲に現れる竜の紋章。その輝きを全開にさせて魔法陣の拘束を無理やり破壊。

 

 そのまま逆手に持った剣での一撃を喰らわせる。

 

 それはアバン流刀殺法の奥義。

 

 その名も・・・・

 

「アバンストラッシュ!!」

 

「うりゃあああああぁぁl!!」

 

 黒歌さんも銃に気を込め・・・凄まじい勢いの氷の弾丸を三連発。

 

 それで高速回転するフリードをふっ飛ばした。

 

「ぐぐうううう!?まっ・・・まさかファイナルベントが!?」

 

 必殺技を破られた事にフリードは驚く。

 

 でも・・・本当に危なかったよ。三人の力を合わせないとできなかった。

 

「はあ・・・はあ・・。」

 

 私達は構えた盾を粉々になり、膝をつく木場君へと駈けよる。

 

「・・・出来れば部長達にはこの姿は内緒にしてほしいかな。」

 

「それが命の恩人の頼みなら守るだけだ。」

 

 この力、そしてその姿。おそらくずっと隠していたんだろう。

 

 その意思を私はくみ取ることにした。

 

「あんたなんでオルフェノクになれるのかにゃ?しかもその力はおそらくオリジナル。」

 

 オルフェノク?なんだそれ?それもオリジナルって・・・。

 

「博識だね。まあ・・色々とあるということさ。悪魔に転生できてなかったらとっくに滅んでいた事だけは言えるけど。」

 

「そうか・・・かなり前から覚醒していたのね。」

 

 木場君の姿が元の人間の姿に戻る。

 

「みたからには面倒臭いけど相談くらいはのる。出来れば後で事情きかせて。」

 

「・・・はあ。イッセ―君の幼馴染だけあって人が良い。でも・・ありがとう。」

 

「悪魔に転生できたのは本当に幸いにゃ。」

 

「きぃぃぃぃ。だったらこのカードをつかうまでです。ユナイトべントを。」

 

 フリードが悔しがりながら、もう一枚切り札を使おうとしていた。

 

 その時だった。

 

 背後でなりやらすさまじいオーラを感じ取ったのは。

 

 そしてフリードがそれを見て一言。

 

「なっ・・・なんですかこれは!!?」

 

 私たちも後ろを見て言葉を失っていた。

 

 何が・・・起きている!?

 

 

SIDE イッセ―

 

 俺達は立ちはだかる連中を次々と蹴散らしながら突っ込んでいく。

 

「やるものだな。だが・・・アギトよ。もうおしまいなのだよ。」

 

 黒の男がアーシアとキリエさんに向け手を伸ばそうとした。

 

 だが、その背後を魔力弾が襲う。

 

「キリエに汚い手でふれんじゃねえ。」

 

「ぐう・・・。」

 

 特大の魔力弾を受けて怯む程度で済む相手。ただものじゃねえが・・チャンスであった。

 

―――――Strike Vent!!

 

 

<BOOSTBOOSTBOOST!!>

 

「させると思って・・・。」

 

「それはこっちのセリフだ。」

 

 ネロがレッドクイーンのアクセルを全開にさせつつさらに高速で突進。

 

「そら・・よおぉ!!」

 

「ぐうぅ!?」

 

 そのまま男を切り上げたのだ。

 

 カードしてもアクセル全開で加速された重い斬撃によって身体が浮き上がるのは防げなかった。

 

 ドラグクロ―を召喚しつつ、今出来る限りの最大限のブーストを駈けながらアッパー気味にして放つ。

 

『Dorgon fire break!!』

 

「ぬぐあっ!?」

 

 大爆発と共に中に吹っ飛ぶ男。

 

「なっ・・・何のこの程度・・・。」

 

 ダメージは通ったが耐えきれたか、だが・・・これで終わりと思うなよ。

 

「いいトスがあがったぜネロ。今度は決めろよな?」

 

「へっ?」

 

「ああ・・いいスパイクを決めてやる。」

 

 それに合わせて飛び上がっていたネロ。

 

「ちょっ・・まっ・・。」

 

 ああ。おもっきりかませや。

 

 巨大化させた拳で男を全身の力を持って思い切り叩きとおすネロ。

 

「ぬぐおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!?」

 

 聖堂の壁を突き破り男は吹っ飛ぶ。

 

「いい気になるな。ちぃ・・・。」

 

 マギストラが杖を手にネロに襲いかかるが・・・。

 

「邪魔は・・・させないよ。」

 

 誘導する銀色の弾丸がそれを邪魔をする。

 

 放ったのはハルだ。

 

「雑魚でも数が多いと厄介。」

 

「でも・・・まだまだやれるわよ。」

 

 グ―ル相手に派手に立ちまわっている小猫ちゃんとレイちゃん。

 

 残り五体の獣人は何とハル一人で立ちまわっていた。

 

「こいつ・・・。」

 

「なんで四人に増えてんだ?」

 

 まあ・・・突っ込まないでおいたが、あえて言わせてもらおう。

 

 なんであいつが四人にふえとる!?

 

「コピーの指輪。効果は単純だけど、手数がいるときは重宝する。」

 

 いや・・魔法ってべんりだね。

 

「ぐそ・・・・分身なんて反則だぞ。」

 

「おまけだ。」

 

――――ビッグ。

 

 別の指輪の力を発動。生まれた魔法陣にハルが手を突っ込むと・・・その魔法陣から手が人間を簡単にはたき落せるくらいの冗談みたいなでかさで現れた。

 

 嘘だろ・・・。

 

「はっ・・えっ!?」

 

 その巨大な掌で四体の獣人どもをまとめてはたき、壁へと叩きつけた。

 

 うわ・・四体を一人で完全に翻弄しているし。

 

 もうなんでもありなんだな。魔法って。

 

 ハルの奴が何をしでかしても俺はもう・・・おどろかないことにしよう。

 

 そんな感じで俺達はキリエさんとアーシアを助け起こす。

 

「来てくれると信じていたわ。」

 

「ああ・・・キリエ。またせてすまねえ。」

 

 キリエさん・・・ネロに助け起こされて喜んでいる。

 

 よかったなネロ。

 

「イッセ―さん。どうして・・・私を助けてくれたのですか?」

 

 一方、アーシアは俺に向けて涙ながらに聞いてくれた。

 

「酷い怪我・・しているのに。どうして・・・。」

 

「友達だろ?助けたいと思うのは当たり前だ。」

 

 だから、なんでそんな簡単なことを聞くのかな?

 

「友達・・・・。」

 

 アーシアの視線がキリエに向けられる。

 

「いったでしょ?もう友達だって。」

 

「はい・・・はい・・・。」

 

 アーシアが腕の中で泣きじゃくる。

 

「っつたく・・・泣くなよ。」

 

 ネロは少し気まずそう。相当気をつかっているのがわかる。

 

 キリエを助け起こし、ネロも俺達の方に向かっていく。

 

 だが・・・・。

 

『!?』

 

 アーシアの顔色が代わる。

 

「ふははは・・・隙ありというべきかな。」

 

――――――コネクト・・・ナウ。

 

 キリエの背後に突然魔法陣が現れる。そしてそこから刃が伸びてきたのだ。

 

 あまりに突然なことに皆・・・反応が遅れる。

 

 そして、その刃は貫いた。

 

「・・・・・・・・。」

 

 キリエを庇って立ちはだかったアーシアの身体を。

 

「アーシア!?」

 

 アーシアの身体から血が噴きした。

 

 




 ここからいよいよ・・あの瞬間です。
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