赤龍帝の幼なじみ達   作:THIS

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 この話で・・・おそらくいままでの話の中で最強の敵が現れます。

 その脅威は・・・半端ではありません。


現れるはすべてを喰らう者。

SIDE イッセ―

 

 

 さて、俺達は今バラバラになって街を捜索して集めた情報をもとに集結していた。

 

 フリードの奴も動いているという情報も入っている。

 

 彼がエクスカリバー。それも天閃の奴を持っているとも。

 

 そして教会の連中を次々と屠っているのも聞いている。

 

 そのため、囮捜査をすることになったのだ。

 

「俺が神父って、色々な意味で似合わねえぜ。」

 

「まあまあ・・・。」

 

 このメンツの中で一番頑丈なネロを神父の姿にさせたのだ。

 

 いや・・・実際素でも恐ろしいほどネロって頑丈だよ?素の鋼兄と互角はあるって。

 

 マグナム喰らっても強烈なパンチ程度のダメージだし。

 

 四分の一だけ悪魔ってすごいよね?

 

 そのあと転生しているとは言え・・・どんな身体してんの?

 

「お前ら。あとで覚えておけよ。」

 

 そんなあいつだからこそ囮にしたんだ。

 

「釣れるかねえ?良太郎に憑いている奴が名乗りでよく使う単語だけど。」

 

 あえてバラバラに行動しないように良太郎がみんなに言ってきた。

 

 どんな相手がいるのか分からないからと。

 

 それに対して、ユウナとサイガ、そして意外にもネロまでもが賛成。弦太郎も分かったと言ってきた。

 

 良太郎の警戒に間違いはないという。それで何度も助かったらしい。

 

 イリナもゼノヴィアもそれに従っているあたり、良太郎がこいつらをコントロールしているのが分かるぜ。

 

 まあ本人は確認することがあるからって、現場に来るのは遅れているけど。

 

 そして・・・アーシアの予言。

 

 アーシアが「すべてを喰らう者」に気をつけてと言ってきたのだ。

 

 あの予言はこっちにとって十分説得力がある物だ。アーシアの力は当たる。本人は当たらない方がどんなに幸せかと嘆くくらいの脅威が迫っているらしい。

 

 皆・・・気合いを入れている。

 

 そんな時だった。

 

「ひゃはははははは!!いましたよ?神父様が!!」

 

 現れやがった。フリードの奴が。

 

 そしてネロに斬りかかって。

 

「へっ?」

 

「はあ・・・まったくよお・・・お前さんもう少し警戒しろよ。」

 

 それをアクセルクイーンで受け止めていた。

 

「あなたは・・・あの糞野郎の連れじゃありませんか!!?」

 

「悪かったなくそ野郎で。」

 

 多分それは俺のことだろうな。

 

「げっ!?ギルスだけでも厄介だというに・・・アギトまで。」

 

「ギルス?アギト?」

 

「それって神話のあれよね?禁断とされた神殺しの・・・。」

 

 ゼノヴィアとイリナがその言葉に反応している?

 

 馬鹿なのにこいつら・・・アギトの事を知っているのかよ。

 

「どこにいる?そいつらも友達になりてえぜ!!」

 

 弦太郎。お前は全くブレねえな。

 

「いやいやお兄ちゃん。神殺しのアギトと友達は流石に・・・。」

 

「教会からは見つけたら即滅するようにって・・・。」

 

 即滅って・・・。

 

 はあ・・・こいつらにアギトの事知られるのは避けた方が良いな。 

 

 教会にとって存在そのものが厄介なのかねえ。

 

 俺達って・・・。

 

 ネロもやれやれと肩をすくめているし。

 

「そこんとこ俺は納得できねえぜ。アギトって言うのはただの力に過ぎねえのに。少なくても分かり合えるんだろ?だったら友達になれるぜ?違うか?」

 

「えっと・・・。」

 

「まったく、異端な考えだ。だが、それがお前らしい。」

 

『・・・・・・。』

 

 弦太郎。お前は本当に核心ついてくるな。

 

「・・・・・・。」

 

 あれ?そんな俺達を弦太郎は黙って見ているぞ?

 

 まさか・・・怪しんでいるのか?

 

「そのエクスカリバー砕かせてもらうぞ。」

 

 木場が殺気だった様子であらわれ、その注意がそれる。

 

「へっ・・・ちょっと・・・なんで教会の連中と手を組んでいるのですか!?」

 

「わりぃ・・・こいつは俺のダチなんだ。幼馴染ってやつでな。」

 

「そんな繋がり聞いていませんよ!?」

 

 まあ・・・世間って狭いよね。その気持ち少し分かるわ。

 

「・・・だったら、こっちも助っ人を用意してあるのです。北崎さん!」

 

「へえ・・・面白そうじゃないか。」

 

 そこに現れたのはフリードと同じくらいの年齢、そして華奢な体格をした少年だった。

 

「少しは楽しめそうだね。ふふふ・・・ふはははははははは!!」

 

 そいつは・・・巨体を誇る灰色の化け物に姿を変化させる。そして、同時に周りから無数のはぐれ神父達が現れる。

 

「へえ・・・素晴らしいパーティーになりそうだぜ!こいつの実戦での良いテストになる。」

 

 ネロがアクセルクイーンとローズダブルを手にする。実戦でこの二つを試すのか?

 

 前もおかしかったのに、そこからさらに冥界の技術によってよりありえない武器になったあの二つを?

 

「木場。雑魚は俺が・・・蹴散らす。」

 

「ああ・・・おもいっきり引きまわしてやって。そのありえない武器を。」

 

 木場は少しだけ笑う。笑みその物は獰猛だったが、笑うだけの余裕はあるようだ。

 

「ああ・・・振り切るぜ!!」

 

――――ジェット・・・アクセル!!

 

 その音声と共にアクセルクイーンの反対側から高温の炎が噴き出す。まさにジェットエンジンのごとく。

 

 それによる爆発的な加速で、ネロは瞬きする間に十メートルを軽く超える距離を移動しながら炎を纏わせた剣を振るっていた。

 

 その一閃だけで、炎の嵐が巻き起こり四十人程いたはずのはぐれ神父共がふっ飛ばされていく。

 

 悲鳴を上げらず、燃えながらみんな倒れたよ?

 

 たった一撃で。

 

「・・・・・・なんですか?それ?」

 

 そんなネロに向けて唖然茫然のフリード。

 

「ジェットエンジンの力を搭載した普通の剣だ。さっきの出力はたったジャンボジェット1.575機分。その程度だから気にするな。」

 

「・・・あなた。今の説明が色々と可笑しい事に気づかないのですか!?」

 

 分かる。

 

 でもツッコまないもん。スル―しないときりがない。

 

「おいおい。これにツッコミを入れたらきりがないぜ?これのギミックはまだこれから・・・・・・。」

 

「まだあるのですか。」

 

 ネロの奴。あの武器の無茶さに最初には驚いていたけど・・・たった一時間で自在に使いこなすようになっていやがった。

 

 どういう才能してんの?

 

「・・・はあ・・・いいね。通常の加速機能以外に色々とできるようになったぜ。」

 

 すでにあれって剣と言っていいの?

 

「・・・参りましたね。雑兵とは数で攻めたかったのですが。ここは逃げた方がいいですかね?」

 

 フリードはやれやれと言わんばかりだが、何かに気付いた様子だ。そして笑う。

 

「いや・・・まだ楽しめそうです。」

 

「生きが良い連中がいっぱいいるな。」

 

 その場にもう一人現れる。

 

 その男は・・・毛皮の様な服を身に纏った壮年の男だった。

 

 その男が纏う気は・・・尋常じゃない。

 

「牙王先生まで来てくれるなんて感激ですよ。」

 

「フッ・・・すべてを喰らってやるだけだ。」

 

 何?今の言葉・・・。

 

 アーシアの予言にあった。すべて喰らう者って・・・まさか・・・。

 

「行くぞ。ゲイル。」

 

「ははははは・・・食べがいのある連中だ!!」

 

 その肩に、デフォルメ化したワニとコブラ、そして亀を組み合わせたような化け物が乗っている?

 

「それと・・・情けない連中もこうしたら使い甲斐があるだろう。」

 

 そいつは手から銀色のコインを無数に出し、それをなげる。それは倒れたはぐれ神父の身体に現れた自販機のコイン挿入口みたいな部分に吸い込まれる。

 

 それが入った瞬間、はぐれ神父たちは立ち上がる。

 

 まるでゾンビのように・

 

「あえて寄生型にした。欲望のおむくまま神すら・・・喰らいつくせ。」

 

『があああああぁぁぁぁ!!』

 

 その言葉と共にはぐれ神父達の身体がメダルの様な物に包まれ、そこから白いボロボロの包帯が巻かれたなにかが現れる。

 

「ヤミ―にするなんてなんて素敵な再利用ですか!!」

 

「それとフリード。あの小僧は生かしておけ。」

 

 牙王ってやつの視線が木場に向けられる。その言葉の意味を少し考えたあいつ。

 

「へえ・・・そういうことですか。いいでしょ。こっちも楽しませてもらおうじゃないか。キャンサー!!」

 

 フリードの背後に黄金のカニみたいな怪物・・・ボルキャンサーが現れる。

 

 手には黄金のカニの紋章が刻まれたカードデッキ。

 

「禁手化(バランスブレイク)・・・変身。」

 

 そして、あいつはボルキャンサーの力を纏う。

 

「きゃははははははは!!これにエクスカリバーの力。最高な組み合わせですよ!!」

 

 召喚機の禁手化をいきなり使ってくるか。

 

 その状態で凄まじい速度で斬りかかってきた。

 

 それを辛うじて受け止めようとするけど・・・手にした剣が粉々になって木場が吹っ飛ばされた。

 

 その剣閃が見えないほどに加速されている。

 

 召喚機の禁手化による身体能力、攻撃力と防御力の倍化。

 

 それに天閃の力による加速が合わさった結果だろう。

 

 木場の強みは騎士の転生によって得られた速さだ。

 

 その強みがまったく通用しない。

 

「さあさあさあさあさあさあさあさあさあ!!」

 

 そして、フリードが勢いそのままにエクスカリバーを振り下ろした。

 

 だが、それは・・・木場の腕にいつの間にか出現していた灰色の円盾に阻まれる。

 

「死ぬわけにはいかない。まだ・・・目的は達成できていないからね。」

 

 木場の顔に文様が入る。

 

「だからこっちも・・・本気で行く、うおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

そして・・・木場の身体が変わった。

 

 灰色の鎧の様な体に馬の頭を持った怪物に。

 

 って・・・なんだあの姿!?

 

「へえ・・・僕と同類か。君もオルフェノクだったなんて。」

 

 北崎ってやつが同類という。なんだ?オルフェノクって?

 

「お前な。だが・・・それくらいしないと対抗できないか。」

 

「今の君ならその方が力発揮できそうだし。」

 

 そして、ネロとサイガは驚いていない様子からすると・・・知っていたな。

 

 特にネロなら、逆に知っていないとおかしい。

 

「うおおおおおおぉぉぉぉ!!」

 

 そして力任せにフリードを弾き飛ばす。

 

「ちょっ・・・すごい力ですね。オルフェノクになったらパワータイプですかい。それでナイトって反則じゃありません?」

 

 身体能力・・・とくにパワーが飛躍的に上がっている。

 

 盾のおかげで防御も上がっているし・・・。

 

 これなら対抗できるか?

 

 でもその前に・・・。

 

「後で説明してもらうぞ?」

 

「ああ・・・。だが、その前にこの牙王ってやつを何とかしねえとな。変身は出来ねえし。」

 

「しょうがねえ。付き合ってやるよ。」

 

「ほう・・・いいのか?アギトに変身しないで戦うなんて・・・。」

 

 だっ・・・だからその名を出すな!!

 

 教会の連中に取って俺達はヤバいんだぞ!?

 

「だったら俺も付き合ってやる。」

 

 その隣に、弦太郎まで?

 

「こいつ・・・何か止めないとヤバい気がする。特に木場関連で。」

 

「・・・お前。」

 

 もう一度言おう。弦太郎は馬鹿だ。でも・・・核心をよくつく。

 

 あの牙王が動きを止めたところをみると・・・それは図星だったらしい。

 

「いいねえ・・・喰らい甲斐がある連中ばかりだ。」

 

 牙王の腰にベルトが現れる。

 

 それに金色の電車のパスを当てる。

 

 すると・・・黒に電車の線路をモチーフにしたような体に銅色のアーマーが装着。顔に現れたのはワニのような口で、それが開いて仮面になった。

 

こいつも変身を・・・。

 

「基本フォームのみでいいのか?」

 

「今回はこれでいく。お前のおかげで基礎能力がグリード化している上に、偶然得られたあれもどれだけ通用するのか試してみないとな。」

 

 肩の上の変なワニの言葉に牙王は笑う。

 

 あいつが地面を思い切り踏みつけると・・・それだけで地震が起き、亀裂が走った!?

 

 鋼兄といい勝負のパワーをしているというのか?

 

「ふん!!」

 

 こいつが空を叩くと・・・空間に亀裂が!?

 

 その亀裂が崩壊と共に爆発のような衝撃が起きて・・・殴られた方の地面の空間が粉々にふっ飛ばされた。

 

 その惨状はまるで・・・大規模な地滑りが起きたような惨状になっているぞ?

 

「グラグラの実か。これは面白い。」

 

 なんだ・・・こいつは?

 

――――出し惜しみしたらだめよ!!私の力を使って!!

 

――――アーシアが警告するわけだ。こいつ・・・少なく見積もっても生前の我らと互角か・・・。

 

 俺の中の二体が警告を発する理由も分かるぜ。

 

 アギトの本能ってやつが・・・目の前のこいつに対してさっきから最大級の脅威と警告を送ってくれているから。

 

 なんて奴だ。まさに・・・化け物じゃないか。

 

 俺の手にクレアのデッキが出現する。

 

 それと共に腰に現れたベルト。それにデッキを挿入して俺は変身する。

 

「変身!!」

 

 龍騎に。

 

「仕方ねえ・・・この姿で本気を出すぜ。」

 

 ネロもデビルトリガ―を発動。背後に蒼い悪魔が現れる。

 

「タイマンじゃねえが・・・行かせてもらうぜ!」

 

 そして弦太郎もフォーゼに変身。

 

「僕も参戦するよ。これは危ない。」

 

「ええ・・・。まさか牙王が来るなんて思いもしなかった。単独だから討伐のチャンス・・・と言いたいところだけど・・・かなりきついわ。」

 

 サイガとユウナ様まで参戦?いや・・・他のみんなまで?

 

 それと牙王って・・・知っているのですか?

 

「三界をまたぐ最悪の次元海賊。人間のはずなのに・・・人間とは思えない常識はずれな力を持って、好き勝手に暴れ回っている男よ。噂では異世界とも、そして時間すら超えてきた男と言われているわ。未確認の情報だけど、彼はすべてを喰らう巨大な船を所有し・・・三人の鬼をお共にしていると。」

 

「こっちも聞いた事がある。時を翔る魔人。すべてを喰らう魔獣と。」

 

 ゼノヴィアまで・・・。

 

「ははは・・・こんな怪物と合うなんて思いもしなかったわ。主の試練にしては過酷。」

 

 イリナも軽く身体を震わせている。

 

 おいおい・・・なんじゃそりゃ。聞くからにヤバいやつじゃねえのか?

 

「なんでそんなヤバい奴と戦う事になるんだ?」

 

「ビビるな。ピンチこそ・・・チャンスだ!!」

 

「お前な・・・だが、今回はそのポジティブさを見習おうかい!!」

 

 匙と仁藤もビビりながらも立ち向かう気でいる。特に仁藤・・・お前なんかすごいな?

 

 まるでこう言った逆境に慣れている様な気が・・・。

 

「俺達も見習うべきだな。」

 

 でもいい発破になる。そうだな。ビビっても始まらない。

 

 あいつが腰についてある四つのパーツを組み合わせると・・・ノコギリの刃を持つ剣へと変わる。

 

 それを肩に担ぎながら奴は静かに言った。

 

「来い・・・・・・全員俺が喰ってやる。」

 

「みんな・・・いくぞ!!!」

 

 変身した牙王と俺達は戦うことになった。

 

 

 SIDE 良太郎。

 

 まいったね。急いでみんなの元に向かおうとしたら嫌な相手と再会した。

 

「久しぶりだな。」

 

 こいつが出てくるなんてね。

 

 ネガタロス。かつてファンガイアとイマジンの一派を率いた奴だ。

 

「俺は今面白い奴と契約していてな。特異点なのがたまに傷だが、それでも面白い奴だぜ。」

 

 特異点?それでいて面白いって・・・。

 

「牙王か。」

 

「そうそう。あのおっさんだ。しかも同じお前達に倒されたというのだから笑ったぜ。」

 

 あいつは右の角を撫でていう。

 

「今度こそ時は俺達の物だ。あの二人も鬼繋がりで仲良くなれたしな。」

 

「他にもいるの?」

 

「今回はいねえ。だが・・・お前を足止めさせてもらうぜ。」

 

 彼の周りに四体のイマジン・・・赤い目と左腕のかぎづめが特徴のモ―ルイマジンだ。

 

 ネガタロスの腰にベルトが現れる。

 

「さあ・・・単独でどこまで・・・。」

 

 こっちが変身する前に、モールイマジンの一体が襲いかかってくる。

 

「変身などさせない。お前は単独なら極めて弱い・・・・・・。」

 

 その攻撃をうまく足を払い、その勢いで相手をよろめかせながら投げ飛ばすのを見せたらネガタロスは黙ってしまう。

 

「はず・・・?」

 

 そしてもう三体が用心深く囲み、体をわざとよろめかせ、それを隙と見て一斉に襲いかかってくるけどそれをしゃがんでブレイクダンスしながらの蹴りでまとめてふっ飛ばす。

 

「こっ・・・この・・・がは!?」

 

 投げた最初の一体が爪を振り下ろす。それを動かないで待ち受ける。まあ・・・キンタロスのように体で受け止めるのは流石に駄目だから爪を拳で殴り、そのまま張り手でふっ飛ばす。

 

 後ろから二体斬りかかってくるけど、それを素早いフットワークで横に一歩だけ避け、一体に手刀を叩き込み、その勢いのままもう一体を回し蹴りで蹴倒す。

 

「・・・・・・・・・だろ?どうなっている?!」

 

 一人でイマジン四体の襲撃を流した事に驚いているよね?

 

 この程度今更驚く事じゃないって。

 

「転生してもその経験がそのまま残っているって結構大きいよ。」

 

 これでも僕・・・電王としてかなりの戦闘経験を積んでいたんだ。一度ベルトとパスを返却したのに、次から次へと騒動はやって来て、そのたびに闘うことになるし。

 

―――――良太郎の強さにお前が泣く事になるで!!

 

 その戦闘経験と、日ごろの準備が大切だということで、特訓を重ねた甲斐があるよ。おかげで契約しているイマジン達の戦い方を生身でも完璧に再現できるようになってしまった。

 

―――――下々にしてはやるではないか。

 

みんなの戦い方を組み合わせたらそうそう負けることはない。

 

 その結果、変身時の各フォームの際の動きもよくなった。

 

「もう変身しなくても大抵の事は何とかなるよ。」

 

 十人くらいのテロリストによるジャンボジェットのハイジャックくらいなら生身で何とかできる自信があります。

 

―――――最初は俺にやらせろ!!

 

「そうだね。変身。」

 

 僕は腰にベルトを装着し・・・それに黒いパスを当てる。

 

――――ソードフォーム。

 

 その言葉と共に赤い仮面をつけた電王・・・ソードフォームに変身する。

 

 僕の中にいるモモタロスが変身した勢いそのまま、見栄を切る。

 

「俺・・・異世界より参上!!」

 

 今日もモモタロスの決めポーズが決まる。いい感じで年季が入ってきているし。

 

 それに異世界って・・・ねえ。

 

 僕の手で四つのパーツの武器・・・デンガッシャ―を剣へと組み合わせながらモモタロスはネガタロスの方を見る。

 

「お前のミスは良太郎の不幸を舐めていたことだぜ?常にそれに備えないといけない状況になったからな!!」

 

――――それって絶対に褒めていないよね!!

 

 少なくても不幸であることを褒める奴はいない。絶対に!!

 

「そのおかげでこいつは・・・いや、俺達はものすごく強くなった。その強さを見せてやるぜ!!」

 

 先端から赤い刀身伸び、準備は完了する。

 

「ぐっ・・・なんだよそりゃ・・・。」

 

 僕の予想外の成長に流石のネガタロスも焦っているね。

 

「ちい・・・あまりあいつを調子つかせるな!!」

 

「残念だが俺は・・・いや俺達は最初っからクライマックスだぜ!!」

 

 何時も通りのセリフを叫びながら僕とモモタロスは剣を手に駆けだした。

 

 何故最近は俺でなく俺達って言う様になったんだろう?それだけは謎だけど。

 

 

 




牙王に食わせてはいけない悪魔の実を食わせてしまいました。

 あれのせいでもう手がつけられません。

 そして、良太郎が強くなった理由があきらかになりました。

 もう・・・不幸が逆に彼を強くした格好です。
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