赤龍帝の幼なじみ達   作:THIS

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 連続投稿第五弾。

 ここから舞台は現代にもどります。


 何気にここで初めてイッセー関連のあるキャラが明確に描かれます。

 今更描かれる彼らですが・・・。

 ヒントは蛙の子は蛙です。


 復活のゼロノスと狙われた家族です。

SIDE リアス。

 

 さて・・・何とか私達が粘ってから三分くらいたってから彼らは戻ってきた。

 

「やってくれるな。」

 

 私とソーナの二人なら何とか持ちこたえられる相手でよかったわ。

 

 私の滅びの力とソーナの的確な戦略分析。

 

 それとシトリー眷族の二枚の切り札の力で何とか牙王を抑えている。

 

「二体のキバ。楽しませてくれる!!」

 

 そこに朱乃と小猫ちゃんの援護は大きい。

 

 それでも怪物もいい所よ。足止めが精一杯。

 

「・・・もうそろそろかな?」

 

 そして、なぜかユウナ様が動きを止める。

 

「やっと・・・私のもう一つの目的も果たせそう。」

 

「?」

 

 サイガがそれに対して動きを止める。

 

「まさかここから過去に飛んできたなんてびっくりしたけど。」

 

「ここから?過去?何の話?」

 

 サイガが彼女に何かを聞こうとする前に・・・。

 

「お待たせ!!」

 

「やあ・・・本当色々あったぜ。」

 

「ふふふっふ・・・そうだな。」

 

「チィ・・・あいつらしくじったか。」

 

 牙王は悔しそうにいう。

 

「そもそも、こいつの過去に飛んだことが間違いだったみたいだぜ。あれは・・・あんたでも無事じゃすまない。絶対に。」

 

 ネロが深い溜息と共に振り返る。

 

「ああ・・・あれはやべえ。よく生きて帰ってきたと思うぜ。」

 

 イッセ―ですら心底疲れた様子。

 

 一体過去で、佑斗の過去だからきっとあの事件の事だと思うけど、何があったの?

 

 確か施設は消滅したって聞いたけど・・・。

 

 ゼノヴィアも心底疲れた様子。

 

「そうだな。でもおかげで色々と思い出せた。牙王、お前がどういう存在かもはっきりとな!!デネブ!!」

 

「応!!」

 

 ゼノヴィアの隣に黒いローブに黄金のまるでカラスのような仮面をつけた奴が現れる。

 

「その声・・・。」

 

「ゼノヴィア?こいつ、もしかして・・・。」

 

「迷惑をかけた!!」

 

 弦太郎とイリナに頭を下げる彼。この雰囲気・・・ゼノヴィアに憑いていた時と似ている?

 

「イッセ―、あれって何?」

 

「ゼノヴィアの前世からの相棒です。」

 

 前世からの相棒!?

 

 イッセ―からの返答は理解に苦しむ。だって、それじゃあ彼女は転生者ってことになるじゃない。

 

「んん?僕は一体・・・。」

 

 祐斗も立ち上がってくる。

 

「その様子だと・・・相当暴れてきたのか。」

 

「ああ。後で木場とサイガに色々と聞きたい事が出来たけど。良太郎と一緒にな。」

 

「まったくだ。隠し事が多すぎるぞ。お前達。」

 

 ゼノヴィアがなぜか拗ねている。

 

「??どういうことだ。」

 

「まあ・・・こういう事だ。」

 

 ゼノヴィアが異空間から何かを取り出す。それってベルト!?

 

 牙王がそのベルトを見て声を荒げる。

 

「それはゼロノスの。」

 

「改めてお前に自己紹介してやる。牙王。」

 

 ゼノヴィアはベルトを巻き、そしてチケットを手に言う。

 

「私の名前はゼノヴィア。そして前世の名前は―――桜井侑斗!!」

 

「何ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」

 

 牙王の言葉に動揺が走る。

 

 彼女はチケットをベルトに指し込む。

 

「変身。」

 

 それと共に彼女は変身する・・・。

 

「くそ、電王だけじゃなく、ゼロノスまで!!」

 

 彼女は腰についている二つのアイテムを組み立てるとそれは一本の大剣になる。

 

「最初に言っておく。私はか~な~り~強い!!」

 

「・・・・・・。」

 

 どうしてゼノヴィアまで変身するの?そして桜井侑斗って誰?

 

 訳が分からず混乱する私にイッセ―は肩に手を置いていう。

 

「後で説明します。全く、教会最強チームだけはありますよ。こいつら、色々と可笑しい!!多分まだ何かありそうで、ああもう頭が痛い。」

 

 相当頭痛そうね。分かるわ。

 

「これだけ訳の分からない連中を引き寄せている要因であるあなたまで頭を痛める状況ですか。」

 

「はい。って言うより一応俺、感覚は常識人のつもりです。」

 

「感覚は・・・そうですか。アギトも楽じゃありませんね。」

 

 しみじみと語りあうイッセ―とソーナ。イッセ―・・・本当に過去で何があったの?

 

「ゼノヴィアお前まで変身するのか!!」

 

 弦太郎は変身したゼノヴィアに駆け寄る。

 

「弟ができてこっちができない理由はないからな。」

 

「って言う事は良太郎も?」

 

 イリナは今更だけど良太郎を見る。

 

 彼の腰にもベルト!?

 

「はは・・・そうだよ。いくよモモタロス。」

 

「またまた俺の出番か?」

 

 あれ?良太郎の傍に赤い鬼みたいな怪人が?

 

「変身。」

 

――――ソードフォーム。

 

 そして、良太郎はその怪人が赤い光となって合体するように変身する。

 

「再び俺・・・参上!!」

 

 変身した彼は見栄を切ってきやがった。

 

「あいつらまた参上しやがった!!」

 

 牙王と合体しているネガタロスが悪態をつく。

 

「あれが噂の電王とゼロノスか。」

 

 上でコカビエルがその様子を眺めていた。

 

「ひいぃぃぃぃぃ電王・・・良太郎が変身した!?」

 

 意識を取り戻したフリードが悲鳴をあげている。

 

「どうした?お前らしくない・・・。」

 

 怯える彼にバルパーがたしなめるが、帰ってきたのは心底怯えた声であった。

 

「だったらあいつと真正面から戦ってみなさいよ!!前にあいつと戦って。色々なフォームでやりたい放題にフルぼっこにされが挙句に、あいつ自身のフォームに止めさせられたのですよ。この私が禁手化した状態で、手も足も出せないほどあいつ強いのですから!!」

 

 それを聞いたバルパーはなんとも言えない様子で良太郎を見る。

 

 変身したフリードがトラウマになるほどフルぼっこ?

 

「全く、厄介な連中ばかりが集まる。」

 

 コカビエルがエクスカリバーが五本の周囲で回しながら愚痴る。

 

「お前が良太郎に憑いていた奴か!!」

 

「えっと、弦太郎だったな?改めて俺はモモタロス。こいつの相棒だ。」

 

 モモタロスって言う人(?)が良太郎に体を借りて弦太郎と喋っている。

 

「これ終わったらダチになってくれ!!」

 

「・・・ふっ、いいぜ。俺もお前のことは気に入っていたんだ。」

 

「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

――――ちょっとモモタロス!!弦太郎を煽らないでよ!!

 

「いいじゃねえか。これで最初っからクライマックスで行けるってもんだ!!」

 

「まったくだぜ。一緒にクライマックスだぁぁぁぁぁ!!」

 

『うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!』

 

 2人が無駄に熱い。

 

「・・・・・・。」

 

 その熱気に皆が呆れかえっているよ。

 

「二人ともいい加減にせんかい!!」

 

 それを抑えるのはイリナのツッコミ。懐からスリッパを出してそれで二人をはたいたわ。

 

 っていうより、なんでスリッパ。

 

「携帯用のツッコミ道具です。」

 

 スリッパって携帯のツッコミ道具だっけ?あそこまで断言されると疑問に思う私が可笑しいのじゃないかと思うわ。

 

「付き合いきれん。そろそろ計画を次の段階に移行するぞ!!」

 

 コカビエルはその場から撤退するつもりだ。

 

「させると思ったか!!」

 

 立ち上がった佑斗が叫ぶ。どうやら立ち直ったらしい。

 

「お前達はこいつらと遊んでいろ。」

 

 その言葉と共に、コカビエルの足元から転送魔法陣が展開する。

 

 そして、現れたのは・・・四体の怪物。

 

「またこいつかよ。」

 

「確かイマジンのイメージの暴走って奴か?」

 

 二体は牛の身体に三本の角と六つの目を持つ巨獣。

 

 後二体は翼の片方が鳥になっている巨大なコウモリ。

 

「ギガンデスヘルとギガンデスヘブンか。」

 

 良太郎はそいつらを正確に把握している。

 

「駒王学園で待つ。兵藤一誠。お前の自宅と両親が心配じゃなければ来るがいい!!」

 

『!?』

 

「ふははは・・・この領域で最大の脅威であるお前達に何も対策をしていないと思ったか!!弱点となる存在を抑えないわけないだろうが!!」

 

「くっ・・・父さんと母さんを!!」

 

 戦争狂のわりに慎重ね。確かにイッセ―の周りが一番厄介な連中ばかり集まっているようだし。

 

 むしろ、それを封じ、戦力を分散させにかかっている。

 

「言っておくが、ハルト達は異世界に閉じ込めてある救出は無駄だと思え!!ふはははははははははは!!」

 

 コカビエルは飛び去り、バルパーと倒れていたフリードも転送されて消えてしまった。

 

 あいつらまで封じているの。通りで戻ってこないわけよ。

 

 あれ?むしろどうして大人しくしているの?

 

「私が知る限り、異世界に閉じ込めた程度で何とかなる程度の連中でしょうか?」

 

 ソーナの言うとおりだ。あんな無茶苦茶な連中が何もしていないわけがない。

 

 確かハルトがいるって・・・。

 

「・・・ハルトの性格を思い出したわ。きっと渡も一緒に閉じ込められていると想像したら答えが出てくる。」

 

 渡の傍には常に彼女が一緒にいる。

 

「・・・なるほど。」

 

 何らかの手段でこっちの現状を把握しているのだとしたら・・・。

 

「想像通りなら、実にいいタイミングでやってくるはずです。」

 

 ソーナの言うとおりね。なら援軍としては期待しておこう。

 

 コカビエルが学園に向かう。

 

 私は指示を出す。

 

「佑斗!!ユウナ様とサイガ君、教会チームと一緒にコカビエルを追いかけなさい!!私とイッセ―、朱乃は自宅に戻りながら義父様と義母様を助ける!!ソーナ。悪いけど残りのメンバーでこいつらをお願いできないかしら?」

 

「いい指示です。ならそれに答えましょう。片付け次第、こっちは学園組と合流します。」

 

「ここは任せろ。」

 

 匙君と仁藤君がそれぞれの神器を構えて言う。

 

「みなまで言うな。ちゃちゃっと片付けて手伝いにいくからよ。」

 

「そう言う事だ。」

 

 この二人。こういう時になると本当コンビね。味方だと非常に頼りになる。

 

「こういう類はこっちの専門でもあるからな。いけ!!」

 

 ネロ君が剣を逆手に持って構える。

 

「頼む!!」

 

「お願い。」

 

 私達はその場をソーナに任せ、急いでイッセ―の自宅に向かった。

 

 イッセ―は焦っている。

 

「無事でいてくれ!!」

 

 相手がこんな卑劣な手に出てくるとは想定しておくべきだった。

 

 イッセ―の父。見た目は青年。歳のわりにすごく若々しい。家庭菜園が趣味で、増改築の際、元の畑をそのままに、面積を増やすように配慮したくらい。

 

 確かレストランの経営もしていると・・・。

 

 そして、イッセ―の母が最大の問題。

 

 桃色の髪を下ろした大変かわいらしい方。

 

 見た目は・・・小猫と同じ歳かそれよりも幼く見える。

 

 大体中学生くらいにしか!!

 

 私もイッセ―の母親を見た時・・・この人本当に経産婦?と思ったわ。

 

 アルバムの写真で妊娠している時の様子も見て、ようやく納得した。

 

 でもね。

 

 悪魔の私が言うのもなんだけど、その写真にすごい背徳感と犯罪臭が・・・。

 

 それでもあの二人は一般人のはず。何としても助けないと。・

 

 自宅にはキリエさんとアーシアがいる。持ちこたえてくれることを祈るしかない。

 

 でも、私はこの時完全に失念していた。

 

 蛙の子は蛙ということを。

 

 それをアギトであるイッセ―に当てはめるとどうなるのか考えるべきだった。

 

 

SIDE コカビエル

 

 私は五本のエクスカリバーを手に駒王学園のグランドにやってきた。

 

 共にやってきたのは牙王、バルパー、そしてフリード。

 

「手はずはどうだ?」

 

「ヒヒヒ、ご安心を。すぐに聖剣融合の手はずを整えます。あとおっしゃっていた例の物も用意していますからご安心を。最期の保険にあれは最高ですよ。」

 

 そこにいたのはザボエラである。

 

 彼の協力も頼んでいたのだ。

 

「あの小僧にこれでようやく仕返しできます。よくもあの時殴り飛ばしてくれましたね。そのお礼をしたかったのですよ。生きていることには驚きましたけど。」

 

 時間を超えた理由に関しては牙王の説明で何となく分かった。

 

 だが、不可解なのはどうしてあの施設の爆発から生き残ったかだ。

 

 アギトとはいえ、黒の核晶の爆発に耐えられるとは思えない。

 

 バイパーも首をかしげていたのを覚えている。

 

 んん?携帯に着信。どうやら始末は終わったらしいな。だが、終わらせたらそのまま合流する手はずになっていたのにどうしてだ?

 

「ああ・・・俺だ。父親の始末は終わったようだな。」

 

―――――ああ。あなたですか。一誠が大変お世話になっているようで。

 

 聞こえてきたのは年若い穏やかな青年の声。だが、その言葉の響きが不敵すぎる。

 

 誰だ?こいつは?

 

「貴様・・・誰だ?」

 

――――――――誰って・・・あなたが命を狙った一誠の父親ですよ。

 

「-――ッ!?」

 

・・・・・・・。

 

 そんな馬鹿な。何でそいつが電話している?

 

 あいつの元には十体程の上級堕天使を送り込んだんだぞ?ガイアメモリ付きで。

 

――――改めて自己紹介を。僕の名前は兵藤翔一。しがないレストランの経営者だけど、これでも降りかかる火の粉を払う程度は出来る。

 

 こいつは・・・あいつらを返り討ちにしたというのか?

 

 しかも声の様子からしても全く疲労していない?

 

―――――あまりうちの家族、そして友達を舐めないでほしい。それだけは伝えておくよ。この街に手を出したのを心の底から後悔するがいいさ。

 

 それと共に携帯が切れる。

 

 そして、母親を狙ったはずの連中からも着信。

 

 極めて嫌な予感がする。

 

 なんだろう・・・。あいつはうちの「家族」を舐めないでほしいといった。つまりそれは息子のあいつだけじゃなく、母親まで含まれているということで・・・。

 

 見た目・・・中学生にしか見えない幼妻。

 

 あれで子持ち?経産婦だというのか?!

 

 そうとしか思えないのが、あいつの母親、兵藤まどかだ。

 

 堕天使が言うのも可笑しいかもしれないが、その事実は犯罪としか思えない!!

 

 だが・・・見た目以外にも何かあるというのか?

 

 おそるおそる出てみると・・・。

 

――――あらあら?やっと電話にでてくれたよ。あの、まどかといいますが、射ぬいちゃったこの人達を引き取ってほしいの。流石に三十人は多すぎて運べな・・・

 

 聞こえてきた可愛らしい声にとっさに電話を切る。

 

「・・・・・・・。」

 

 そして、可愛らしい声で告げられたのは、襲いかかった連中を返り討ちにして、元凶の俺達に引き取ってほしいという想像の斜め上を行くの内容の電話。

 

 ちなみに送り込んだ連中はみんな屈強な男共。誰も・・・あんな可愛らしい声を発しない。

 

 発したら発したらで即滅してやるが、今はそれを置いておく。

 

 

「・・・・・。」

 

「どうしたのですか?」

 

 ザボエラが心配そうに見てくる。

 

 それほどまでに俺は固まっているのだろうな。

 

 俺が言葉を発しようとした時だった。

 

 アギトの紋章が突如現れ、そこから父親を始末するように命令した堕天使たちが転がりでてくる。全員・・・ボロボロだ。

 

 それだけじゃない。一本の矢が地面に突き刺さると共に、その足元から次々と母親を狙った堕天使が出てきた。

 

「げっ!?なんですか?なんで返り討ちに!?」

 

「・・・・・・。」

 

 なんだ・・・あの赤龍帝の家族って一体何だ!?

 

 この様子だと、自宅にも何かとんでもないのが伏せられている可能性が高そうだな。

 

「・・・・・・度し難い。本当に。」

 

 俺は今改めて知った。

 

 この街は危険すぎる事に。

 

 

 

 

 

 




 
 ここにてイッセーの両親が初めて出てきました。

 色々な意味でキャラが濃いです。

 この事実はイッセーがアギトの力を得たという意味に新しい意味が付属されてしまいます。

 

 
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