赤龍帝の幼なじみ達   作:THIS

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 大変お待たせしました。

 母は・・・・かなり遅くなってしまいましたが更新させてもらいます。

 授業参観、とんでもないことになります。

 まずはドライクさんの開き直りからどうぞ。


魔王様達の訪問です。

SIDE イッセ―

 

 アギトですが一応グレモリ―眷属として、悪魔の仕事もやっている俺。

 

 前日は本当に大変だった。

 

 何故って・・・美少女三人から一斉に迫られたのですから!!

 

 全裸のリアス部長とアーシア、ユウナの三人にな!!

 

 成長途中のアーシアのおっぱいも最高です!!

 

 部長の立派なおっぱいに、ユウナも・・・小さかったあの子がモデル顔負けのレベルまでに立派になって。

 

 でも三人だと・・・ぐぼっ!?

 

 しかもそこに遊びに来ていた朱乃さんまで加わって・・・俺、鼻血を噴き出して倒れました。

 

 そりゃもう・・・このまま死んでも悔いなし。

 

 いや、悔いはあり過ぎる。

 

 まだ部長達とエッチしていないのだから!!

 

 だが、まだ・・・未熟だ。みんなを手玉に取るだけの度量を欲しいものだ。

 

「相棒、お前は子宝の神にでもなるつもりか?」

 

 ドライクはため息をつきながら突っ込む。

 

 俺の隣でデフォルメ化しながらある本を読んでいる。

 

 タイトルは・・・子供の育て方についての本のあれこれだ。

 

 デフォルメドラゴンが子育ての本を読む。

 

 それだけで、もう色々と語らう事ができそうだ。

 

「・・・・・・。」

 

 一週間程うろたえていたドライクさん。

 

 だが、何故か一念発起したようで・・・。

 

「名前をどうしたものか。白いのに負けない良い名前をつけないと。」

 

 父親としてアルビオンに負けんと闘志を燃やし始めたのだ。

 

 きっかけは父さんの言葉。

 

「子供は宝。」

 

 黄昏ていたドライクと父さんが遭遇してしまったのだ。

 

 学校から帰ってきた俺達がその光景に固まっている傍で、父さんは何気なくそれを受け入れ、彼の相談を聞いていたらしい。

 

「お前の父上は立派な方だ。子供って・・・素晴らしい物なのだな。」

 

 そして、子供を受け入れることにした。

 

「強い子になってほしい、いや、強い子になるぞ。何しろ俺の子だからな!!」

 

 そこからドライグが堂々と家の中でクレアと共に飛び回り、父さんとヤマタ、轟竜達と晩酌を楽しむ光景が日常になってしまった。

 

 父さん・・・なんでドライグ達の事を驚かないの?

 

 元々、天然なのは分かっている。でも、あっさり受け入れすぎだろ!!

 

 まあ、ヤマタの作る酒が美味しすぎるのは確かだ。俺も一口飲み、その素晴らしさに言葉が出なかったくらいだぜ。

 

 ヤマタが知り合いを呼びたいと言っていたけど、何かすごく嫌な予感がする。

 

 アギトの直感が告げているんだ。

 

 しかもヤマタはドラゴンだ。来るのは同じドラゴンである可能性が高い。

 

 なんかとんでもないドラゴンが来そうな気がするもん!!龍王クラスが着そうで!!

 

 ドライクはドライクでアルビオンを呼んで飲んでもらいたいって・・・。

 

 喧嘩していた二天龍が共に酒を飲む姿、なんだよそれ!?

 

 そして、父さんと共に父親という物を語り合う光景を想像するとシュ―ルすぎる!!

 

 オ―フィスまで加わる事があってもう・・・。

 

 キリエさんが止めようとしたけど、ドラゴンだから問題ないって皆が一斉に言う者だから言えなくなったし。

 

 俺はそこで初めてオ―フィスがドラゴンだと知ったけどな。

 

 ヤマタの酒、恐るべし。龍殺しと神殺し、総督殺しに魔王殺し、英雄殺しと色々と名前の付く酒を開発している。

 

・・・・・・なんか殺すって字が付く名前の酒が多いのは気のせいかな?

 

 どんな威力を持っているのですか?

 

 一度魔王殺しを知り合いの魔王様達に飲ませてやりたいよ!!

 

 龍殺しはドラゴンどもが美味しく飲んで酔っ払っていやがったし。

 

 天龍達が簡単に酔うほどの力はすごいのかもしれない。

 

 父さんがそれを平然と飲んでいたのはすごく疑問だし!!

 

 そう言えばアーシアが契約していたラッセ―がとんでもない事になって皆驚いていたな。

 

 ラッセ―。ライザ―の前にアーシアが契約を果たした蒼雷龍のオスドラゴン。

 

 前代未聞とガイドに言われるくらい、すごい存在をアーシアは使い魔にしていた。

 

 ふっ・・・こっちはスラ太郎とか触手丸を仲間にしたかったけど・・・

 

 駄目だったぜ。せっかくの同志だったのにな。アギトの本能が、あいつらには脅威だったらしく、逃げられてしまった。

 

 ネロとアーシアもスラ太郎に襲われることはなかったぜ。

 

 部長と朱乃さん、小猫ちゃん、黒歌とキリエさんは犠牲になったがな。

 

 そのあと・・・文字通り鬼になった鋼兄が拳の衝撃波で、めちゃくちゃキレたネロが悪魔の腕で殴りつけ・・・そのショックで消し飛ばした。

 

 あれは怖かった。本当に怖かった。

 

 怒りだけで地震って起きるもんだね。

 

 そのあと鼻血出して鋼兄倒れたのはお約束ということで。

 

 今はトルネがいるから問題は無いが・・・使い魔ゲットできなかったのは残念だった。

 

 

 

 

 そのラッセ―は首が三つに、それでいて体の色も変わった。

 

 それだけじゃなくてこう・・・何か種として根本的な何かが変わった様な気がする。

 

 家のドラゴン達の動揺は半端じゃなかったのを覚えている。

 

―――――――将来、龍神になるかもしれない。

 

 オ―フィスちゃんまで目を丸くしていたのは相当だよね?

 

―――――なんだ?一体何があったらそこまでの力を?天龍クラスは確実な素質をそいつは秘めているぞ?

 

 ドライクが成長したらとんでもない存在になるって言っていたけど・・・。

 

 それともう一体、アーシアが何かと契約した。

 

 モスラと言われる種族らしいけど・・・まだ卵の状態で契約したのだ。

 

 だが、それもまたとんでもない存在だったぜ。

 

 本来の大きさより小さい状態の卵を見せてくれたアーシア。

 

 実際どれくらい大きいのか見るために、召喚してみたら現れたのは・・・体育館よりでかい何かの卵だったからな!!

 

 部長を初めとするグレモリ―眷属一同と俺の幼馴染一同、それにドラゴン共が揃って言葉を失ったのは仕方のない事だぜ。

 

 俺だって空いた口がふさがらなかった。

 

 アーシア。一体どんな存在と契約したの!?

 

 俺からしたら大怪獣の卵にしか見えないって!!

 

 

 

 そんな愉快な相棒と家族を家に残しつつ。俺は今日も契約の依頼のあった場所へ。

 

「一緒に仕事出来て嬉しい。」

 

 産休中のクレアの代わりに今回はドラグブラッカ―が一緒だ。

 

 俺と契約している者として、本格的に悪魔の仕事を教えることになったのだ。

 

 小柄な少女の姿で一緒にいるぜ。背格好は大体、小猫ちゃんと一緒くらいか?

 

 姿は以前とは違い銀色の髪に蒼いリボンをした和風の女の子だ。

 

 今回は黒に金色の花が書かれた着物を着用。

 

 クレアも人間の姿になれるのかな?

 

「よろしくな!!ブランカ!」

 

 そんな彼女に俺は愛称を送っている。せっかくだ。クレアに負けない愛称になったともいたいけど・・・。

 

「うっ・・・うん。」

 

 それに対して反応は薄い。

 

 顔は少し赤らめているようすだけど?

 

 クレアは、自分の妹のことを大変シャイだと言っていたけど・・・。

 

 最近俺はアーシアと同じようにテレポテ―ションができるようになりました。魔法の類は全く駄目でしたが・・・アギトでよかった。ある程度補えるぜ!!

 

 ドレスブレイクも発動強化!!!乗り物も、女が乗っているのなら服ごと破砕します。

 

 フッ・・・・・・なんか無駄に強くなった気がする。

 

 それでも魔法の才能は全くなしと言えるのも悲しい。ホイミ、キアリー、ザメハなどの回復にメラ系とヒャド系は辛うじて契約できたけど、それ以外は全くできず。

 

 しかも契約したのに、全然使う事が出来ず。

 

 手を燃やしたり、凍らせることしかできないのが悲しいです。

 

「おっ!?びっくりしたな。もう現れたのか?」

 

 黒い髪に、少し悪そうな雰囲気のある男だ。木場と同じイケメンな二十代くらいの外国人。

 

 最も本当に悪党っぽい雰囲気がある。それでも俺は問題はないと思っているぜ。

 

「そっちのお嬢さんは付き添いかい?」

 

「うん。」

 

 何となくだけど・・・悪じゃないのはわかるんだ。

 

 アギトとしての直感みたいなものか?最も油断は出来ねえけど。

 

 後、この人って・・・。

 

「今日は一緒にゲームしようぜ!!もう一人も後で来るが、先に三人で始めようぜ!!」

 

 この人に俺は何度も呼び出されている。

 

 夜中にパンを買いに行かさせるなど、本当に色々なことでな。

 

 テレポテーションの力もそれに対応したいと思って、発動したような物だったし。

 

 その際の対価は本当にすごい。

 

 高価な絵など、対価を逸脱した物ばかりですので。

 

 今回はレーシングゲームだ!!有名なマ○オのあれです。

 

 手加減はしませんよ?

 

「うっ・・・妨害が読まれた!?」

 

「あんたの悪意はすでに読めてんだよ!!」

 

 亀の甲羅を華麗にかわす俺。誘導性がある赤色をかわすために他のレーサーには犠牲になってもらったぜ。

 

「うお・・・やっぱりアギトってすげえな。」

 

「・・・・・へっ?」

 

 今この方何といいました?

 

「アギトの研究は流石に進んでいない。だが、ゲームで発動できるなんて反則だろうが。その進化段階なら、さすがに俺の事は少し分かるかな?」

 

「・・・人間じゃない事は分かる。堕天使なのか?」

 

 この人は堕天使だ。レイちゃんと同じ気配がするので何となく分かる。

 

 それもコカビエルすら超えるような厖大な力を持った・・・。

 

「ふははははは・・・それで俺の契約に答えてくれたのかい?」

 

「意図が知りたかっただけだぜって!?」

 

 その会話の隙に、あの人が追い抜いてきた。

 

「やってくれる。」

 

「隙あり。」

 

『おおおい!?』

 

 集中力をそいだ隙に追い越してくるなんて・・・中々せこい真似を使ってくれるじゃないですか!!

 

 そのあと、ブランカの奴が何気なく追い越してきやがったが。

 

「その譲ちゃんやるな!」

 

「ゲームの類は何もしてこなかったけど・・・面白い。」

 

 なんかブランカの目が輝いている。こいつ・・・ゲーマーの素質ありか?

 

「ははは・・・さすが無双龍ってところかい。まあ、今回は息子の大切な友達がどんな人が知りたかったのが大きいぜ。ありがとうな。巧と友達になってくれてよ。」

 

「・・・・・・。」

 

 俺はキノコによる爆発的なダッシュをしながらも驚いている。

 

 だって、その単語が何を意味しているところが分かってしまったからだ。

 

 背中に六対の黒い翼が現れる。

 

 コカビエルよりも多い数の翼だ。

 

 三人が同着でゴールしながら、俺は唖然としていた。

 

「改めてよろしくな。赤龍帝にしてアギトのイッセ―君に無双龍のドラグブラッカ―ちゃん。俺はアザゼル。グレゴリの総督をさせてもらっている。」

 

 にやりといたずらを成功させたような笑みを浮かべるアザゼル。

 

「・・・親父なにしてんだ?」

 

 そこで巧が部屋に入ってくる。

 

「しかもイッセ―にブランカまでいるのか?ああ・・・最近のイッセ―の契約相手って、親父だったのかい!!」

 

 間違いないようだ。巧が親父と呼ぶ相手はこの世で一人しかいねえ。

 

「ふはははは!!まあいいじゃねか。それでどうだお前もやらないか?」

 

「はあ・・・いいぜ。だが来ているのは俺だけじゃねえぞ?」

 

「お前何やっている?」

 

 現れたのはいつか現れたハドラ―さん!?

 

「どうしてあんたまで来てる?」

 

「巧が美味しい酒を持ってきたと聞いて、それを飲んでみたいと思ってな。」

 

 手には・・・ヤマタ特性の酒だと!?

 

「確かにそれはドライク達が絶賛していますよ。」

 

「姉さんもベタ褒めの一品。」

 

 俺とブランカのコメントにアザゼルは笑みを浮かべる。

 

「うおお!?そりゃいい。お前からヤマタノオロチがうまい酒を造っているという話は聞いていたからな。一度飲んでみたかったんだ。」

 

「日本酒ベースらしい。」

 

「ほう。つまみは・・・。」

 

「だったら俺が作ってやる。ブランカ、手伝ってくれ。」

 

 ヤマタの酒に見合うようなつまみ。実は密かに研究中だった。

 

 堕天使の総督なら相当舌も肥えていそうだ。いい意見がでそうだぜ。

 

「んん?巧・・・お前の友達がすごく燃えているぞ?」

 

 ふふふふ・・・楽しみだ。本当に楽しみだ。

 

「料理に関してはイッセ―は妥協しない。期待していいぜ?」

 

 言ってくれるねえ、巧。

 

 こうなったらグレゴリの総督様とハドラ―さんがヤマタの酒を楽しんでもらえるようなモンと作ってやろうじゃねえか!!

 

「冷蔵庫の中身・・・好きに使わせてもらうぞ。それを今回の対価にする。」

 

「ふはははははははは!!こりゃいい。足を運んだ甲斐はありそうでなりよりだ!!」

 

「違いないなハドラ―!!こりゃいい夜になりそうだ!!」

 

「その前にこっちも聞きたい事があるんだけどな・・・アザゼル?」

 

『!?』

 

 そこにもう一人参上。

 

「報告のために本部にいったら、シェムハザから事情を聞いてびっくりしたよ。ブランカから聞かないと何処にいるのかわからなかった。まさかここにやってきているなんてねえ。」

 

 グレゴリの大幹部・・・ハルトさんです!!

 

「連絡しておいた。」

 

 ブランカ、お前いつの間に。

 

「げえェェェ・・・お前まで来てんのかい!!」

 

 アザゼルが引いている。うわ・・・ハルト。お前って・・・。

 

「はあ・・・まあ今回はお仕置きは無し。意図は分かっているし、あなたのやり方は正しい。イッセ―に接触したい理由は分かっている。」

 

 だが、今回は大人しいぞ?

 

「・・・・・・わりぃな。どうしても会っておきたかったんだよ。」

 

 苦笑するアザゼルに対して、ハルトはため息をついている。

 

「何、それだけの事をやろうとしているのはわかる。」

 

 お前って本当に大幹部なんだな。アザゼルと対等に話すなんて。

 

「上手に立ち回ってくれ。せっかくチャンスを作ったんだからそれを生かしてくれないと、本当に怒るぞ?報告は後でするよ。」

 

 ハルトとアザゼルの間で何やら不思議な会話を・・・。

 

「おう。その鍵となるイッセ―とは今のうちに交流を暖めさせてもらうぜ。」

 

「はあ・・・。」

 

 あれ?俺っていつの間にかすごい立場になっていませんか?

 

「それよりも、宴会だ宴会!!いいつまみ・・・期待しているぜ?」

 

 ・・・仕方ない。

 

 こうなったら全力でやってやるぜ!!

 

 

SIDE リアス

 

「あなたねえ・・・。」

 

 私はイッセ―から聞いた事の顛末に頭を抱えたくなった。

 

 彼はよりによってアザゼルと契約していたのだ。

 

 感想欄には・・・。

 

 最高のつまみをありがとう!!素晴らしい宴会になったぜ!!またよろしく頼むわ。もしよかったらグレゴリの専属料理人になってくれても・・・。

 

 と・・・絶賛されていたのだ。

 

「うちの親父がすまん。」

 

 巧君は代わりに謝ってくれる。

 

「あなたのせいではないわ。」

 

「でも、アザゼルの事だ。色々と彼は考えているからな。茶目っけが相当故に頭が痛い部分も多々ある。まあ、暴走しそうになったら止めるから安心しろ。」

 

『・・・・・・。』

 

 ハルト君の言葉に私達は何と言ったらいいのか分からなくなるわ。

 

 アザゼルを止めるって、あなた何者なの!?

 

「しかし、何を企んているのかは・・・ハルトと巧は知っているのね?」

 

『一応。』

 

「この二人が把握しているのなら俺も安心だ。」

 

 いやいや、イッセ―。どうしてそこで無条件に信じられるの?

 

「ハルト君はグレゴリの最強のストッパー。巧君は王子様だけあって、グレゴリの良心でもありますから。」

 

『・・・ははははは・・・はあ・・・何でうちの連中は・・・。』

 

 二人ともなんか黒いオーラを出しながら落ち込んでいるわね。

 

「うちの上司達って、相当濃い方々ばかりで。コカビエルのような戦争狂もいますし他にももう・・・。」

 

 レイナ―レがため息をついている?

 

 グレゴリの幹部ってどんだけすごいのかしら?おもにキャラ的な意味で。

 

「弦太郎達と会わせてやりたいぜ。・・・・・・最高のカオスが見られる。」

 

 巧の表情に陰り!?

 

「・・・堕天した事を楽しんでいるのですね。」

 

 アーシアのコメントがすごい。

 

「ああ、すっごく堪能しているぞ。あいつらは。」

 

 巧のコメント・・・覚えておきましょう。

 

「アザゼルも相変わらずのようだ。彼の紹介で個人的な交流はあるが、また会ってみたいものだよ。」

 

 そして、そこに唐突に現れたのは・・・。

 

 お兄様!?

 

 

SIDE イッセ―

 

 サーゼクス様の突然の登場に皆が唖然となっている。

 

「どっ・・・どうしてお兄様がここに?」

 

 そして、現れた理由は、授業参観のチラシであった。

 

「ぐっ・・・グレイフィア!!?」

 

「ある方のタレこみのおかげで大切なイベントを逃さずに済みました。」

 

「ああ・・・もう。誰なの!?誰が漏らしたの。」

 

 部長の視線がアーシアに向けられる。

 

 アーシアは苦笑しながらある方を見ていました。

 

「・・・・・・・。」

 

 それは渡です。

 

「・・・・・・渡君?あなたなのね。」

 

 部長の言葉に、渡も気付いた様子だ。

 

 アーシアの苦笑がこっちに向けられていることに・

 

「へっ、あっ!?アアアッ・・・アーシアちゃん!!」

 

「あ・・・しまった。」

 

 部長。洞察力すごいですね。アーシアを見て、それだけで犯人を見つけるなんて。

 

 って・・・アーシアは嘘発見器じゃないですって!!

 

「本当にすごい眷属達ばかりで困るわ。便利なのも含めてね。」

 

 部長・・・だいぶ俺達に慣れてきましたよね。

 

「リアス・・・たくましくなって。」

 

 その前にどうして渡がそんな情報を?

 

「まあまあ、彼とは個人的にも交流を持つ友なのだ。許してやってくれ。」

 

「何時の間ににお兄様と仲良くなっているのよ。」

 

「色々と外交的な問題もあったら、話し合っているうちに。いや、すごいコネを得てしまった。」

 

 そう言えば渡ってファンガイアの王族でもあったよな。

 

 何時の間に交渉をしていた?

 

 そして、すごい成果を上げていないか?

 

 こいつ、このまま外交官になれるぞ。

 

「君の兄様も招待しているから安心したまえ。会談の会場もここだし。」

 

『はい!?』

 

 今すごい事を聞いたぞ?

 

 三大勢力の会談をこの学校でやるのかい!!

 

「あの・・・まさかですよ?大牙兄さんも来るのですか?」

 

「張り切っていたよ。例の事と一緒に伝えたら、是非にと。しかも仕事としても行けるので、スケジュールにも優しいって。」

 

「はあ・・・そうか。兄さんも来るのか。」

 

 おい・・・。それってとんでもない事だよな!!

 

「なあ・・・お前の兄って、確かファンガイアのキングだよな?」

 

「そうだけど?」

 

 別勢力の王様がやってくるのかい!!

 

「ああそうだ。鋼ちん、あんたの義兄弟から伝言にゃ。」

 

「あいつからか?」

 

 それと鋼兄の義兄弟?

 

「嵐だ。本場の忍びをやっている。それでなんと?」

 

 また紹介してくれるのかな?

 

「覚悟しておくにゃ。・・・母様と伯父様、伯母様が来る。その護衛に自分も来ると。」

 

「・・・そうか。はあ・・・。」

 

 鋼兄が憂鬱そうにしているぞ?

 

「伯父上・・・羽目を外さなければいいのだが。頼むから母上が井戸にこもるような馬鹿な真似だけはしないでほしい。伯母上も人見知りだから心配だ。」

 

『・・・・・・。』

 

 そのコメントに付いてあれ?他のみんなが固まっている。

 

「ねっ・・・ねえ。本当にあなたの家族がやってくるの?」

 

 部長はそうだし。

 

「こりゃ・・・すごい方までくるもんだ。ハハハハは・・・。」

 

「前代未問の授業参観になりそうですね。」

 

 サーゼクス様もグレイフィアさんも驚いているぞ?

 

「アマテラス様に、スサノオ様、ツクヨミ様まで来るというのですか!?」

 

 朱乃さんが目を丸くしているって・・・はい!?

 

 それってすごく有名な神様じゃないですか!!

 

「日本神話最高神達が・・・授業参観にやってくるってどんだけよ!!」

 

「おっ・・・恐れ多い。」

 

「小猫、安心するにゃ。すぐになれる。」

 

 小猫ちゃん達妖怪からしたら想像を絶する相手だろうな。

 

 授業参観・・・これは荒れるぞ。

 

「・・・そう言えばダンテもナイトを連れてやってくると言っていたか。漸く眷族にできた二人の兵士という事でダンテが会わせたいと必死に彼を説得したらしい。」

 

 スパーダ眷属の騎士ってどんな人だろう?

 

「スパーダ眷属の良心と言われるくらいの方だよ。」

 

 スパーダ眷属の良心か・・・・・・あれ?

 

「あの、スパーダ眷属ってどんな方々なのですか?」

 

 そのナイトが良心なら他の方々は?

 

 ユウナもそうだし。

 

「・・・・・・。」

 

 あれ?サーゼクス様が苦笑い?

 

「・・・・・・・。」

 

 グレイフィアさんは目を伏せている?

 

「ルシファー眷属が最強ならスパーダ眷属は最凶と言われているわ。特にもう一人の僧侶と戦車の過激さはもう、ダンテ様すら持てあます位。それを姉と慕うユウナさんも似た類だわ。彼女の師匠もすごいドSだから・・・仕方ないのだろうけど。」

 

「なんで妹がそんな過激な性格に・・・うう・・・。一体誰なんですか!?ユウナの師匠って!!」

 

「魔女って言えば分かるかしら?あの最強の魔女・・・ベヨネッタよ。」

 

『!?』

 

 魔女?その単語に聞き覚えはありませんが?

 

「そっ・・・そんなぁぁぁぁぁぁぁ!?あの・・・ベヨネッタが師匠だなんて。」

 

「ははは、聞いた時にはびっくりしたけど、あれは強くなって当然だわ。」

 

 部長のコメントと木場の嘆きがすごい。スパーダ眷属って何者!?

 

 そしてその師匠も気になる。

 

 そんな無茶苦茶な連中にネロと巧が加わるんだぞ!?

 

「クレド殿には苦労をかけていますね。あの二人・・・ユウナさんも一緒になって色々とぶっ壊してくれますから。過激に素敵にもう・・・。ユウナさんはまだ乙女で恥じらいがあるからマシだけど。」

 

 グレイフィアさんが遠い目をしている。

 

「俺・・・とんでもない連中の所の眷属になったんじゃないのか?」

 

 絶望した様子の巧。

 

「・・・プッ。」

 

 其れを見てハルトは噴き出す。

 

「お前・・・この事知っていたな。」

 

「ああ。翔太郎からじっくりときいていたからな。もうそれはすごい活躍だそうだよ。それこそ悪魔や天使、堕天使はおろか、神すら泣きだす程に。」

 

「絶対にそれって誉めていないよな!!」

 

「ああ・・・ユウナがそんな・・・ああ!!」

 

 ハルトはこの事を知っていたらしい。同じ魔王眷属である翔太郎から聞いていたのか。

 

 それと木場、嘆きが深すぎる。そんなにショックなのか?

 

 この場にキリエさんとネロがいなくて良かった。あの二人がユウナと共に今回の夕食の当番で先に帰って準備をしているのだ。

 

 あの二人は本当に仲の良い。一見すると夫婦にしか見えないくらいに。

 

 其れをユウナは軽くからかっているのだけど。

 

 実際に思いも伝えあった仲故だが、昔からの付き合いも長い故に今更接し方は変わらないらしい。

 

 まあ・・・時々あいつらは無意識のうちにいちゃついていやがるがな。

 

 ネロがこの事実を知って自棄になる恐れがあるし。

 

 まあ・・・あいつはあいつで無茶苦茶だけどな!!

 

「鋼牙殿も警備の下見も兼ねてやってくると。」

 

「アザゼルも来る気満々だ。息子の授業を見逃すわけにはいかねえってなあ。」

 

 サーゼクス様とハルトは続けて報告してくれる。

 

「父様まで!?」

 

「親父も来るのか。」

 

「ついでだから授業参観にも顔を見せると。」

 

「はあ・・・でも、少し嬉しいかも。父様・・・忙しかったから中々きてくれなかったからなあ。」

 

 嬉しそうな様子のサイガ。魔戒騎士って、それだけハードらしい。

 

 ホラーの脅威はいつ来るか分からない。

 

「あの・・・もしかして・・・レヴァイアタン様も来ますか?」

 

「楽しみにしていたよ。」

 

 この学校の授業参観、親御さんがとんでなさすぎる!!

 

 あっ・・・親という事で大切な方を忘れていました。

 

 俺は良太郎の肩を持ち、小声でたずねる。

 

「なあ・・・もしかしてハナさんも来るの?」

 

 あの娘を大切にしている方が見逃すわけがないだろう。

 

「・・・・・・行く気満々だったよ。」

 

 ・・・・・・授業参観中に事件が起きないことを祈る。

 

 授業参観中に過剰な連中が集まってきやがる。うわ・・・。

 

――――おっと・・・そこから先は内緒で。サーゼクス様。セラフォル―殿から聞いていますので。

 

 そこで何故かポルムから念話で待ったがかかる。

 

 部長が出したあの方の名前・・・ってレヴァイアタン様までくるのか?

 

「彼女より伝言がある。授業参観日が勝負の時だとね。」

 

『・・・・・・・・。』

 

 レヴァイアタン様が直々にそういいますか。

 

「?」

 

 サイガだけは首をかしげる。

 

 他の皆は視線だけで分かりあっています。

 

 もうすぐか・・・はあ。

 

 時は近い。皆・・・覚悟はできていますよ。

 

「それと君たちが新しくリアスの眷属になった・・・。」

 

「ゼノヴィアです。」

 

「良太郎です。」

 

 ゼノヴィアと良太郎の二人はそろって自己紹介。

 

―――――それで・・・。

 

 そんなタイミングで良太郎に紅いイマジンが入りこみ。

 

「俺・・・参上!!」

 

 と、立派な見栄を切った後にいう。・

 

「俺がモモタタロス。言っておくが俺は最初っからクライマックス・・・」

 

――――先輩次々!!

 

 今度は蒼。

 

「初めまして、僕がウラタロス。そっちの美しいお嬢さん・・・僕に釣られて。」

 

 グレイフィアさんをナンパしようとする。

 

――――今度はこっちや!!

 

 今度は黄色。

 

 四股を踏んでいう。

 

「キンタロス。俺に強さにお前は泣い・・・」

 

―――くまちゃん今度は僕だよ!!

 

「泣けるでぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 次は紫。

 

「僕はリュウタロス。へえ・・・この人がリアスの兄ちゃんなんだ・・・。」

 

――――どれ・・・なら私も。

 

 最期は白。

 

「・・・降臨。満を持して。」

 

『・・・・・・・・。』

 

「ジ―クという。高貴な方々。よろしく頼む。」

 

――――だあああお前は邪魔すんな!!

 

 そして、また赤が入る。

 

「そんな感じだ。まあ・・・楽しんでいくぜ。」

 

「俺もついでに・・・。」

 

 最後にゼノヴィアの隣にデネブが。

 

「デネブです。ゼノヴィアの事をよろしくお願いします。あのこれはお近づきの印のデネブキャンディ―。」

 

「だあああお前は!!」

 

 それをドロップキックで止めるゼノヴィア。

 

 吹っ飛ぶデネブ。

 

『・・・・・・・。』

 

 こいつら・・・魔王の前だというのに最初っから全開だな。

 

「・・・・・・リアス。ずいぶん愉快な子を眷属にしたね。」

 

「・・・はい。」

 

 そして、何となくだけど苦労を察してくれたのだろう。

 

「これを超えれば、より器が大きくなると思いなさい。」

 

 何よりもそのサーゼクス様の言葉が優しく感じた。

 

 

 

 

 そして、サーゼクス様達は家で泊ることになった。

 

 部屋ならいくらでも余っていますし。

 

「・・・さぞ、君の家は魔境になっているのだろうね。」

 

「ははは・・・はい。」

 

 イマジンが家政婦になり、ドラゴン共が寛いでいる時点でねえ。

 

 それに車庫では喋るバイクが二体・・・いや、もう一体増えたか。

 

「さて・・・早速だが、あれはなんだい?」

 

 そのもう一体が今、庭にいる。

 

 それは一見すると普通のバイクが三台いるように見える。

 

 一台は俺の相棒であるトルネ。

 

 もう一台はネロの相棒であるレイダ―。

 

「・・・むむむむ・・・。」

 

 もう一体は巧の相棒。グレゴリの最新技術で作られたバイク。

 

 その名はオートバジンというらしい。

 

 古代遺産にギアが使っていたバイクのデータがあり、それを元にアザゼル達が自分たちの技術をふんだんに投入して作ったらしい。

 

 電子音と共にそれは変形する。

 

 人型にだ。

 

「あいつ何やっているんだ。」

 

 巧がその光景を見てぼやくが、流石グレゴリの最新技術。

 

 自立稼働するだけでもすごいのに人型に変形するなんて一味も二味も違う。

 

 だが、あれってバイクというカテゴリーに納めていい物かね?

 

「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

「すっ・・・すげえ。変形した!?」

 

 俺の相棒共がその光景を尊敬の眼差しで見ている。

 

「・・・・・・。」

 

 電子音で二人に語りかけるオートバジン。

 

「できるのかな?私にも。」

 

「うっ・・・うん。やってみたい。」

 

「お前らな。」

 

 そこに轟竜までやってきた。

 

「スピードの次は人型変形か?」

 

「・・・・・・。」

 

 オートバジンも呆れた様子だ。言葉は電子音で分かりにくいけど、仕草が下手な人間よりも豊かだ。何を思っているのか十分伝わる。

 

 どうも困っている様子らしい。相当懐いるようで。

 

「・・・こいつらままだ子供みたいなものだ。」

 

「・・・・・・。」

 

「ああ。お前もこいつらの保護者役を頼む。相当やんちゃな連中だ。」

 

「・・・・・。」

 

「お前とはいい酒が飲めそうだ。だが負けぬぞ。」

 

「・・・・・・。」

 

 オートバジンが何故かファイティングポーズだと!?

 

「いい度胸だ。機械なのに熱い奴だ!!」

 

 そして、何故か轟竜達と会話が成立しているのが謎だ。

 

 しかもお互いに闘志を燃やし合っている。

 

「よし・・・出来るような気がした。」

 

「うん。」

 

 あれ?あいつらの身体が光って・・・。

 

―――――トランスフォーム!!

 

 人型になった・・・だと!?

 

 バイクの前面を胴体にする形で二体とも人型になった。

 

 現れた頭部は何故かトルネはツインテール。

 

 レイダ―は普通に垂らしているけど。

 

『・・・・・・。』

 

 轟竜とオートバジンは固まる。

 

『・・・・・・。』

 

 俺達も当然固まる。

 

「やったーーー!!」

 

「これでさらに戦略が幅が広がる!!」

 

 おい・・・。確かにトルネは変形しましたよ?

 

 でも、この変形は想定外だ。

 

「・・・・・・お前達は何処に行くつもりだ?」

 

「・・・・・・。」

 

「そうだ。ブランカお姉ちゃんに教えてもらったあれもできる。」

 

「そうそう。今なら出来るかも!!これでもっと色々な事ができる。」

 

ブランカが教えたって・・・お前何を教えた!?

 

「確かに・・・でも手足の感覚がまだ完全じゃない。人型に慣れてからした方がいい。」

 

 いつの間にか現れたブランカが二人をたしなめている。

 

『!?』

 

 突然現れたブランカに轟竜とオートバジンは驚いているけど、トルネとレイダ―は全く驚いていない。

 

 いや~我が相棒ながら大物だわ。

 

『はーい。』

 

 二人ともそれに素直に従ってバイクに戻っているよ。

 

「すまぬ。俺達にも教えてくれ。」

 

「・・・・・・。」

 

「こいつもストッパーがいるので教えて欲しいと言っている。」

 

 一体何を教えようとしているの!?

 

「秘密。でも面白いことになる・・・ふふふふ。」

 

 おい!!ブランカ!!!お前なんか黒いぞ!!

 

『・・・・・・。』

 

 魔王様が固まっているぞ。

 

「お兄様。グレイフィア。これがこの家の日常よ。この程度で驚いたら多分、精神が持たないかと。」

 

「・・・・・・そうか。リアスがたくましくなった理由が分かる気がする。」

 

「かなりクレイジーですね。」

 

 部長、この程度のことなら受け流せるようになっていますね。

 

「おーい。サーゼクスとグレイフィアも来ていたのか。」

 

 そこに・・・ダンテ様まで登場ですかい!!

 

 あれ?そこにもう一人誰かがいる。

 

 キリエさんと同じ栗色の髪に髭を生やした男。

 

 なんだかすごく固そうな方です。腰に下げた剣は・・・あれ?なんでバイクのアクセルみたいなレバ―がついているのですか?

 

それに、なんかキリエさんと似た感じがするぞ?

 

「クレド殿。」

 

 へっ?この人がスパーダ眷属の良心?

 

「よろしく頼む。スパーダ眷属の騎士・・・クレドだ。」

 

「元々ある教団で騎士団長をしていてな。思いのほか優秀で助かっているぜ。」

 

「だったらあなたももう少しちゃんと働いてください!!本来なら私はこんな事をしている場合じゃないのに・・・。」

 

「・・・・・・。」

 

 そんなクレドを巧は唖然と見ている。

 

 そして、すぐに憐れみの視線を向けたのだ。

 

「あんた・・・苦労してんだな。」

 

「お前は・・・。」

 

「俺は巧だ。つい最近兵士になった・・・。」

 

「・・・そうか。そうか・・・よかった。本当に良かった!!」

 

 クレドが巧を見て安堵のため息をつく。

 

 そして、少し大げさだが、巧の手をとって喜んだのだ。

 

「やっとまともな奴が来てくれた!ユウナもあれで過激なところがあるからな。ダンテ様は新しい眷属の事を何も教えてくれない。兵士がどんな奴か知らないが、兵士がお前のようなまともな奴なら本当に大歓迎だ!!」

 

 同じスパーダ眷属のユウナだが、あれもあれでかなりやらかす。彼女は完全なSだ。

 

 おかげで朱乃さんと交流を始めてもう・・・。

 

 夏休み・・・朱乃さんにユウナが自分の師匠を是非紹介したいって言っていたよ。

 

 何か凄まじく嫌な予感がする。

 

「できる事があったら言ってくれ。いくらでも協力してやる。こう見えて、キャラの濃い連中の相手は慣れている。」

 

「おお・・・口調こそはぶっきらぼうだがお前の優しさが身にしみる・・・うう。」

 

 クレドさんの瞳から涙が・・・。

 

 相当苦労しているのですね。

 

 なんか最凶と言われるスパーダ眷属に会うのが怖くなってきたよ。

 

 しかし、このクレドさんはネロがもう一人の兵士ってこと知らないんだな。

 

 あいつは、普段はまともだけどキレたらかなり過激だぞ。しかも無茶苦茶強いというおまけ付きだ。

 

「ははは・・・それよりも中に入ろうじゃないか。」

 

 サーゼクス様が家に入ろうとすると。

 

「一誠、どうしたの?」

 

 玄関の扉を開けて、外面は二十前後くらいの男が出てきたのだ。

 

 人の良さそうな笑みが特徴の彼。

 

 俺はその彼の事をよく知っている。

 

 何しろ生まれてからの付き合いですので。

 

「ほら。電話で言っていた部長の兄さん達。」

 

「ああ・・・どうも。兵藤翔一です。」

 

「こちらこそ、サーゼクスです。何時も妹がお世話になっているようで。しかし・・・いい弟を持っているようで。」

 

 サーゼクス様は早速勘違いしてくれた。

 

 いや、ある意味当然の認識だろう。

 

「いや~息子の事をそんな風に言ってくれるなんて嬉しいです。」

 

『はい・・・・・・・息子!?』

 

「はははははは・・・。」

 

 でも、ところがどっこい。彼・・・兵藤翔一はれっきとした俺の父さんだ。

 

「父さん。意地が悪い。」

 

 その反応が楽しんでいる辺り、意外とおちゃめだ。

 

「・・・兄様。私達も味わったわ。」

 

 似たようなリアクションを部長達もしている。

 

「Oh・・・流石に驚いたぜ。」

 

「これは何と・・・若々しい。」

 

 ダンテ様もクレドさんも見事に驚かせることができたぜ!!そう言った意味では大成功だ。

 

 だが・・・。

 

 まだここで終わりじゃない。

 

 むしろ本番はここからだ。

 

「さあさあどうぞ。」

 

 父さんが家に案内していく。

 

 そして、玄関を開けるとそこに・・・桃色の髪をした小さな女の子がいた。

 

 そう・・・彼女こそが大本命。

 

「あら?この方々は?」

 

 一見すると中学生にしか見えないだろうな。

 

「・・・えっと、初めまして、イッセ―君の妹さんですか?」

 

 サーゼクス様がその女の子に話しかけている。

 

 うん・・・普通そう思う。

 

『二ヤニヤニヤ・・・。』

 

 ああ・・・部長達も一緒に笑っている。

 

「おい。何となくオチが見えてきたぞ。」

 

 ダンテ様はどうもオチを見切ったらしい。

 

「・・・やっぱりみんな同じような問いかけをするよね。」

 

 苦笑いを浮かべる女の子。

 

「初めまして、兵藤まどかと言います。一誠の母です。」

 

『・・・・・・。』

 

 そして、にこやかに強烈な爆弾を投下してくる。

 

「はは・・・・・そうですか?」

 

「はっ・・・はあ・・・。」

 

 うん。グレイフィアさんも目を点にしている。

 

 それはそうだろう。

 

『・・・・・・・すみません。今なんと言いましたか!?』

 

 そして、二人が揃って問い直す。

 

「一誠の母・・・まどかです。」

 

 俺の妹に見えるけど、れっきとして俺の母さんだ。

 

「しかも、今実は妊娠しております。」

 

『・・・・・・・・はい!?』

 

 でも、そこで俺も予想しなかった爆弾を投下してきた。

 

「かっ・・・母さん。妊娠って?」

 

「また一か月だけど、イッセ―、あなたは兄ちゃんになるのよ。いい機会だし。」

 

「・・・・・・。」

 

 俺・・・この場合なんてリアクションをとればいいのだろう。

 

 何も・・・何も言葉が出ない。

 

 その前によりによってなんでタイミングで言ってくれるの!?

 

――――――兄か。フッ・・・お前が大人になったら共にいい酒が飲めそうだ。

 

 ドライグが二ヒルに笑う。

 

「流石、まどかさん。私達を唖然とさせるのは一流だわ。」

 

 部長のため息にみんな同意している。

 

「ふふふ・・・驚いた?私の勘だけど、今度は女の子よ。」

 

「うっ・・・うん。」

 

 まさか、この歳で兄になるのか?しかも妹になるって・・・。まあ、母さんや父さんのこういった直感は間違いなく当たる。

 

この二人の息子をやっていれば其れは間違いないって分かる。

 

でも、妹ゲ―はやったことがあるけど、リアルに妹ができるなんて・・・。

 

 きっと、母さん似の可愛い妹になる。

 

「本当に経産婦だったとは・・・見た目からはそんなの全然分からないのに。」

 

「・・・流石に不意を突かれた。」

 

「仕方ないわよ。私だって初めてこの家に来た時は本当に驚いたもの。若々しすぎる父親と幼妻としか思えない母親だし。」

 

 この家にいる皆はこの洗礼を受けている。

 

 まさか魔王様二人とグレイフィアさんにそれをやらかすなんて思いもしなかったけど。

 

 幼馴染達は昔の冒険やこの家に遊びに行く過程で免疫はできている。

 

 まあ・・・昔と全く変わっていないことには驚いていたけどな。

 

「ほう・・・。だが、今度はこっちが驚かせる番かな?」

 

 あれ?ダンテ様が不敵な笑みを浮かべていますよ。

 

「・・・あっ・・・ああ。」

 

「んん?なんか騒がしいな。」

 

「もうサーゼクス様が来たみたいね。ダンテ様も来たのかな?」

 

 その騒ぎを聞きつけてネロとキリエさんがリビングよりやってくる。

 

 二人は先に料理などの準備をしてくれていたのだ。

 

「はあ・・・まったくいきなりだ。ダンテも来るなら来るって・・・。」

 

「そうそうクレド。こいつがもう一人の兵士だ。」

 

『・・・・・・・・。』

 

 ダンテが意地悪そうにネロを紹介する。

 

「ねっ・・・ネロ?」

 

「クレド・・・どうしてあんたが?」

 

 ネロと、クレドが固まっている。

 

 あれ?二人とも知り合い?

 

「兄・・・さん?」

 

 一番驚いているのはキリエさんだ。

 

 しかも・・・兄さんだと!?

 

『・・・・・・・。』

 

「・・・・・・ダンテ様。あなたは本当に意地が悪い。」

 

 クレドは頭痛がするのか眉間を抑える。

 

「どっ・・・どうしてあんたが生きて・・・って・・・悪魔の駒か!?」

 

「いや~驚かせっぱなしも癪だったからな。意趣返しにはなったか?」

 

 ダンテはいたずらが成功したのか会心の笑みを浮かべる。

 

「パクパクパクパクパクパクパクパク・・・。」

 

 一方、キリエさんは口をパクパクさせ・・・その後。

 

「きゅ~・・・・。」

 

「キッ・・・キリエ!?」

 

 可愛らしい声と共にそのまま倒れた。それをネロが抱きとめる。

 

「キリエ!?」

 

 クレドさんも慌てて上がり、キリエに駆け寄る。

 

「う~ん。」

 

 完全に目を回している。

 

『・・・・・・・・。』

 

 何が、どうなっているの?

 

 誰か説明をお願いします!!

 

 

 

 




 ついに登場できました。

 実は生きていたキリエの兄、クレド。

 スパーダ眷属の良心にして全魔王眷属の中で断トツの苦労人(オイ!!)

 ここからお泊りの話に入ります。
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