赤龍帝の幼なじみ達   作:THIS

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 復活第一弾

 兵藤家での魔王様達との宴会が始まります。


魔王様達とのかたらいです。

 side イッセー

 

 我が家のリビングで俺達は魔王サーゼクス様とダンテ様と一緒に食事をしています。

 

「・・・本当に美味しい。なるほど・・・。」

 

「あの方の弟子なだけはある。いや、あの方とは別の道を進んでいる故の美味しさなのですね。」

 

 グレイフィアさんも一緒に味わっているのは恐れ多い。

 

「そう言えばこのメイドさんは?」

 

「彼女は僕の奥さんでね。」

 

『!?』

 

 なんですと?ルシファー眷属の女王が奥さん!?

 

「まったくもう・・・。御冗談を。」

 

 そんな事を言ったサーゼクス様の頬をつねりあげるグレイフィアさん。

 

「あらあら?照れているのかしら?」

 

 アルファさんが現れる。冗談で済ませようとしたのに、問屋を下ろさない。

 

「照れていません!!」

 

 少し顔を赤らめるグレイフィアさん。マジでサーゼクス様の奥さんだったの!?

 

 そんなグレイフィアさんのからかうようにゴルトさんも現れます。

 

「何を言う。あれだけドラマチックな恋愛をしたお前達だ。普段の夫婦漫才も面白いし、プライベートは新婚ほやほやのように・・・ごばられげっ!?」

 

 言葉はそこで止まりました。

 

「ふん!!」

 

 華麗なグレイフィアさんの回し蹴りによってゴルトさんがその言葉ごと吹っ飛んでしまったからです。

 

「最強のミラーモンスターが蹴り飛ばされる光景が見られるなんてね。」

 

 クレアはすっかり呆れかえっている。

 

「やれやれ。」

 

「メイドで奥さんなんだ!!へえへえへえへえ・・・。」

 

 母さんはこういった話題が大好きだもんな。すごい喰い付きようだ。

 

「どんな経緯で知り合ったの!?ドラマチックな恋愛って!?」

 

「語るも涙、聞くも涙だぜ・・・。本当に俺も大変だった。」

 

「ダンテ様もその馴れ初めに関わっていますからねえ。いや・・・何度聞いてもあこがれます。」

 

「そうですね。」

 

 朱乃さんとユウナさんの会話が弾む。この二人は本当に気が合うな。

 

「確か天道の奴もそうだったじゃねえか。あいつもお前ら二人との馴れ初めに俺と一緒に色々と関わって・・・」

 

「ダンテ、そこで彼の名前を出すのは不味いよ。だって・・・弟子がいるのだし。」

 

「そうだった。お前はあいつの弟子だったな。ははははは!!」

 

 ダンテ様が笑うけど、俺は、別に不思議でもなんでもないと思っている。

 

「そうでしたか。師匠がねえ。」

 

 年齢不詳の天道師匠。仙人など、様々な理由で人間止めてもおかしくないもん。

 

「流石師匠。」

 

『まちなさい!!それですませていいの!?』

 

 他のみんなが突っ込むけど、俺からしたらなんとなくやらかしても問題ないと思っている。

 

「あら?そっちもなんですか?」

 

「私達も天道さんが馴れ初めに関わっていて。天道さんに結婚式の仲人までやってもらったのですよ。」

 

『・・・・・・・。』

 

 はい、そこで母さんの爆弾発言が来た~!!

 

 あまりの破壊力に皆が固まっている。

 

 俺もこれは流石に予想外過ぎる。

 

『・・・・・・・・。』

 

 師匠・・・何でうちの親の恋愛にも関わっているんですか。

 

 そうなると俺が生まれたの、師匠のおかげになっちまう!!

 

「彼を知っているって、あなた方は一体・・・。」

 

 サーゼクス様は戸惑いながらも真剣な表情で父さんと母さんを見るが・・・。

 

「おいおい。それは後にしようぜ。あいつの知り合い繋がりができただけだ。」

 

 ダンテ様が酒を片手にうまくそれを制する。

 

「それに、あいつを交えて話した方が面白そうだ。」

 

「それもそうか。彼の関係者ならなおさら。」

 

「・・・なんかとんでもない地雷を見つけた様な気がする。」

 

 グレイフィアさんが冷や汗を流しながら告げる。

 

 何で父さん、母さんが地雷なの?

 

「では、共通の友人を持つ者同士、仲良くやりましょう。」

 

「そうさせてもらうよ。彼の人を見る目は間違いない。何しろ。」

 

『天の道を行き、総てを司る男だから。』

 

 サーゼクス様と父さんの声が重なる。

 

「分かっているじゃないか!!」

 

「そちらこそはははははは・・・今日は飲みましょう!!」

 

「こうなったら朝まで騒ぐぞ!!」

 

 なんかサーゼクス様とダンテ様、父さんと意気投合しちゃった!!

 

 さらにギアを上げてきたぞ!!

 

「・・・羽目を外さないでくださいよ。」

 

「大丈夫だよ。翔一君は酒に強いから。」

 

 心配するグレイフィアに対して母さんは優しく諭す。

 

 でも、グレイフィアさんはそんな母さんをマジマジと見る。

 

「・・・・・・しかし本当に若い。どうしたらそんな若さを?」

 

 グレイフィアさん。母さんの場合は若さというのもなんか可笑しいですよ。

 

 この場合は幼いといった方がいいのでは?

 

「う~ん・・・どうしてかな?それよりもそっちにも子供はいるの?」

 

「はい。息子が一人います。しかも許嫁がついています。」

 

「許嫁!?」

 

 生まれついてのリア充っていうことか!?

 

「その方はダンテ様の愛娘です。」

 

 しかもダンテ様の娘なの!?

 

「それだけ仲がいいのですよ。もうこのままお前ら結婚してしまえ!!ってあの父親二人がやけくそで決めてしまうほどに。」

 

『はーはははははははは・・・・・・・はあ、なんでこうなったの。』

 

「呆れかえるほどですよね。」

 

「呆れるってものじゃないぜ。あの二人のいちゃつきに俺達を含め何人砂糖を吐いたか。」

 

「君の娘と出会ったのはもう運命としか言えない。はははは・・・はあ・・・。」

 

 グレイフィアさんのコメントに魔王様二人は馬鹿みたいに笑った後にため息。

 

「確かに・・・あの二人は仲良いわ。あのままの仲で大人になっても一緒にいるのが容易に想像できるくらいに。」

 

 どんだけ仲がいいの。

 

 部長が遠い目をしながら、そんな事を言うなんて。

 

「そういう許嫁なら問題なしだよ。よかったじゃないの!!あっ、でも・・・年頃になったら逆に色々と二人は大変そうだね。」

 

「わかりますか!!実はそこを心配していまして。私の息子は天然で、あちらの娘さんはませているというか・・・意外と腹黒く・・・。」

 

「すごい独占欲をみせていると?」

 

「そうなんです。おまけにダンテ様の母上の血筋か、魔女の才能まで開花させているので。私も気を抜いたらやられます。最近変な錠前も拾ってもう・・・。」

 

 母さんとグレイフィアさんが母親トークを?

 

 それに今とんでもない事を聞いた気がするぞ。

 

「いや・・・それでどうですかこの魔王殺しの味は?」

 

「う~ん。悪魔にとって劇薬クラスの破壊力だね。下手な悪魔なら一口飲むだけで間違いなく昇天するよ。魔王なら問題ないけど、それでもすぐに酔ってしまう。酒豪には向いているけど一般の皆にも楽しめるように、破壊力を控えた方がいい。味に関しては悪くない。でも、もう少しコクがあったら。」

 

「フムフム。それで。」

 

「後この酒はつまみだな。ピザと合う酒があれば最高だ!!」

 

「それは君の個人的な意見だろう」

 

 その酒の席でヤマタが魔王様から感想を聞いている。

 

「いや、本当にお前の酒、銘酒ばかりだ。」

 

 ドライグも感慨深く飲んでいる。

 

「だったら、ワインもどうだ?良いブドウを手に入れて仕込み、もうそろそろ飲みごろになっているはずだ。少し待っていて欲しい。」

 

「ブドウか。こっちの農園で取れた分かい?」

 

「ああ、それだ。いい酒になっているぞ。」

 

 父さん。レストランだけでなく農場も経営しています。その農場で試験栽培をしていたあるブドウをヤマタが目を付けたのだ。

 

 最高のワインになると。

 

 そこから仕込んだみたいなのだが・・・それができたらしい。

 

 もう酒を楽しむ場になっている。

 

「それなら兄妹共の再会を肴にしてのもうぜ。」

 

 ダンテ様の視線の先には・・・土下座をした状態のクレドさんと明らかに怒ってますよという感じのキリエさんがいます。

 

「・・・兄さん。何か申し開きは?」

 

「何もございません。」

 

「・・・ははは。昔から本気で怒ったキリエにはあんたも俺も逆らえなかったよな。」

 

 ネロですらその光景に苦笑いをする。

 

 キリエさんが本気で怒ると、神ですら正座してしまうほどじゃないのか?

 

 それくらい昔から怒ったら怖かった。当時でも大の大人でも正座してしまうほどに。

 

「ネロ・・・一体何がどうなっている?キリエがどうしてこんなにたくましく。」

 

 クレドさん。

 

 初めて合う事になったキリエさんの兄さんに俺達はびっくりしていたが、

 

「・・・あいつの心の強さのせいかな。キリエ、あれを見せてやったらどうだ?」

 

「・・・これのこと?」

 

 キリエさんの背中から十二枚の白い翼が現れる。

 

「・・・報告には聞いていたけど、本当に熾天使になっている。」

 

「人間が神器の力を得たとは言え、熾天使になれるものですか?」

 

「・・・アザゼルにも聞いてみるべきだろう。巧君、アザゼルから何か?」

 

「すっごく興味深そうにはしていた。だが・・・その答えの一端を絶対に知っている。そんな笑みを浮かべていたぞ。あっ・・・それとどうぞ。」

 

 巧の報告、気になるよな。報告しながらサーゼクス様の酒をついている。

 

「親父とのやり取りで慣れているだけだ。」

 

 酒の席も其れなりに踏んでいるあたり、さすが王子。

 

「・・・キリエが天使に。私が悪魔に・・・ふっ、皮肉なものだな。」

 

「皮肉って者じゃありません!!もう・・・色々といいたい事があります。クドクドクドクド・・・。」

 

 キリエさんが怒っています。泣きながらもう色々と愚痴っているよ。

 

「ははは・・・まあ、俺はギルスだしな。クレド、ここは諦めろ。この家でもキリエのヒエラルキーは最上位だ。まどかさん以外誰も逆らえん。」

 

「・・・まあ、お前なら勝手が分かるだけましだ。それに、其れなりに協調性を身につけているみたいだ。前よりも苦労しなさそうだ。」

 

「おい。協調性って・・・。」

 

 クレドの指摘にネロの語気に怒りがこもる。

 

「お前の事を小さいころから知っているが・・・いい友達じゃないか。」

 

 クレドが俺や巧を見る。

 

「分かる?」

 

「ああ、お前のいい意味で丸くなった。」

 

「あのなあ・・・。」

 

 このやりとりだけで、クレドさんがネロの兄さんみたいな人でキリエさんの兄だとよく分かる。

 

 一緒に友達ができたことで喜んでいる辺りが特に。

 

 ネロが斜に構えた弟のように見える。

 

「はあ・・・本当に良かった。」

 

 感慨深そうに喋るクレドさん。何か、老けこんでいる様な気がする。

 

「・・・そう言うあんたはどうした?なんか疲れてないか?」

 

「大丈夫兄さん?」

 

 ネロとキリエさんもそれに気付いた様子だ。

 

「・・・いい酒がある。飲んでみろ。」

 

 そこにヤマタが一升瓶を差し出す。銘は、愚痴零。

 

 それをクレドさんは受けとり、瓶の口から一気飲み!?

 

『・・・・・・・・。』

 

 その光景をネロとキリエさんは押し黙って見ている。

 

「いい飲みっぷり。」

 

 一升すべて空になったよ。

 

「ふふふふっふ・・・・ふははははは・・・。」

 

 あれだけ一気に飲むと。

 

「ふははははは・・・はっ・・・はははははははははははははははははは!!」

 

 何か壊れたような笑いを浮かべるクレドさん。

 

「なあ、ネロ。クレドさんって酒に強いのか?」

 

 どう見ても大丈夫なようには見えない。

 

「下戸ではないが、ビール一杯で酔っぱらうレベルだ。」

 

「そうか。よく分かった。」

 

 うわ~、めちゃくちゃ弱い。

 

「なんであいつらは任務のたびに必ず何かは壊すか、殺すかしてくるんだろうな。はははは・・あーはははは!!謝罪と後始末を一手に引き受けている私の身になれってもんだ!!一日、何も無ければ私は神に感謝するぞ!!頭が痛いなんてナンボももんじゃい!!日々別の事でより頭の痛い思いをしているんだぞ!!なあ、ネロ!!昔のお前の方がまだ可愛い!!」

 

「あっ、ああ・・・・・・。」

 

 笑いながら、嘆いていやがる。クレドさんって笑い上戸なの?笑いながら怒るってすごく怖いよ。

 

 肩をバンバン叩かれるネロが悪態をつく事もできず戸惑っている位。

 

「・・・相当溜ってんな。」

 

「うっ・・・うん。こんなの初めて見る。」

 

 ネロとキリエさんの戸惑いも分かる。酒を飲んで色々と愚痴だけじゃなく、嘆きすらも吐き出している。

 

「うむ。やはり効果はあるみたいだ。ストレスが溜まっている程美味しく感じ、酔ったらそのストレスを発散させる効果は狙い通り。・・・さすがに水のようにあれだけ一気に飲むなんて思いもしなかった。とんでもない酒を造ったかも。」

 

 作ったヤマタすら戸惑う程の効能。まさに愚痴零。すごい破壊力だ。

 

「これも魔剣教団でやった私の罪なのか!?悪魔の力に手を出し、あがめるべき存在であるスパーダの血を狙い、そしてそれでネロの命を狙う事になり。キリエが巻き込まれた。そんな私の罪なのか!?どうなのですかダンテ様ぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 今度はダンテ様に泣きついている。

 

「いっ・・・いや、お前がいてくれて本当に助かってんだ。それにお前の助けになるだろ?俺の新しい仲間がな。」

 

「そうそう、こっちもグレイフィアが色々と手伝っているし。」

 

 魔王様二人が必死にクレドさんをなだめている。

 

「グレイフィア殿!!本当に感謝しております!!あなた様には本当に頭が上がらず、あなたに足を向けてもう・・・私は寝れません。」

 

 グレイフィアさんの前で跪き、涙を流すクレドさん。

 

「・・・今夜は無礼講にしてあげてください。彼のために。」

 

「そうだね。それに、そうなる事も君の狙いだろ?」

 

「まっ・・まあな。だが、まさかここまでストレスを溜め込んでいたとは・・・。」

 

 グレイフィアさんが憐れみの目でクレドさんを見て、サーゼクス様とダンテ様に進言。

 

 一方のダンテ様にとってこれが狙いだったみたいだけど、想像を超えるレベルだったのだろう。かなりびっくりしている。

 

「愚痴・・・付き合ってあげるよ。」

 

 父さんがクレドさんの肩に手を回し、優しく抱き寄せる。

 

「かたじけない。うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!」

 

「ははは・・・ごめんなさい、クレド。私も結構やらかしているわ。一緒に愚痴聞いてあげるから。」

 

「あらあら、なら私も付き合ってあげましょう。」

 

 そんなクレドさんに思うところがあったのかユウナと朱乃さんがそこに参加。

 

「・・・僕もいく。妹が世話になっている上に何か同じ騎士として、すごい親近感が・・・。特に同じ眷属共に振り回されている辺りが他人事とは思えない。」

 

 最後に木場もだ。

 

 あれ?何か木場って苦労していたっけ?

 

「少なくとも私と同じくらいに眷属達のめちゃくちゃさに振り回されているわ。」

 

 へ~そうですか。こっちの身内って結構滅茶苦茶だし。

 

「あなたがその筆頭であることを忘れないでね。もう、私はあなたにどんな人脈があって、そしてどんな事をしても驚かない事にしたから。」

 

 あれ?そうなの?

 

「あとはあなた自身に自覚があればねえ。まったく、そんな天然具合は親子そっくりだわ。本当にイッセ―ってあの二人の子供・・・・・・。」

 

 部長がそこまで言いかけて言葉を止める。

 

「・・・イッセ―はあの二人の子供?」

 

 俺と父さん、母さんを何度も見比べる。どうしたんだ?

 

「イッセ―があれだけの力?なら、その親は・・・・。」

 

 そして、何かの結論に至った瞬間。

 

「・・・・・・。」

 

 部長の全身から油汗が・・・。

 

 だっ、だから、どっ、どうしたのですか!?

 

 一体何を考えているというのだ!?

 

「まっ、まさかね!!そんなことはないわ!!・・・・・そんなことがあったら世界の勢力図が崩壊するわ。」

 

 その結論をかき消すように笑う。

 

 一体何を?

 

「・・・・・・。」

 

 一方、アーシアは驚いたように部長を見た後、父さんと母さんの方を見る。

 

「あらら。」

 

「予想よりも早い。」

 

 そのアーシアを見た父さんと母さんは少し驚いた様子で、微笑みかける。

 

「パクパクパクパクパク・・・。」

 

あれ?顔を真っ青にさせてアーシアが口をパクパクさせている!?

 

「なんて・・・恐れ多い・・・。」

 

 家の親が恐れ多いって何?

 

「はははは・・・かしこまらないでいいよ。君もその一席に加わるのは確定だし。」

 

「そうそう、ようこそ私達の領域へ。ここまでくればもうすぐあれも覚醒するね。」

 

 母さんがアーシアの手をとる。一体何を言ってんだ?

 

「私ってそんな資格があるのでしょうか?イッセ―さんは気付いていないようですけど・・・。」

 

「イッセ―の場合は生まれついてからの慣れみたいな物もあるから気にしないでいいよ。」

 

「それでも近いうちにばれるだろうが。」

 

「・・・それまでは黙っています。はあ、私ってどこまで行くのかな?」

 

「その分、色々相談に乗るから、安心しなさい。あなたは私にとって娘みたいなものなのだし。」

 

 何かわけの分からない話をしている。だが、母さんとアーシアがさらに仲良くなっているのはわかる。

 

「うんうん・・・苦労していますね。」

 

「分かってくれるか!!」

 

「・・・俺はこれからあんな滅茶苦茶な連中を相手にしないといけないのか。互いにがんばろう。ネロも手伝ってくれるはずだ。」

 

「まあな。」

 

「こっちも微力ながら力になるよ。」

 

 そして、何故かクレドさんと木場、そして巧と良太郎が意気投合している。

 

「君の師匠とは仲良くさせてもらっている。剣の友でもある。」

 

「そうですか。だったらあとで手合わせを。」

 

「おいおい、俺も忘れるな。俺も拳で戦う事が多いが、剣も銃も使える。」

 

「モモタロス達も退屈せずに済むかな?」

 

 自分よりも若く、それでいて血気盛んな同じ騎士と兵士にクレドは笑う。

 

「ふははははは・・・こうなれば私達で銃士でも作らないか?ダルタニアンとかの役割を決めて。」

 

『いいですね!!』

 

「でもダルタニアンは正確に違いますよ。それにせっかくなのだし、三銃士ではなく別の名前にした方がいいのでは?」

 

「そうか。そうだな・・・。」

 

「うちのおやじに聞いてみるか。こういったノリが大好きだったし。ラウンズとか七人の侍とかいろいろな引き出しを持っているぜ。」

 

 クレドさんがノリノリで言った提案に二人が喰いついただと!?

 

「ははは・・・ますますモモタロスが喜びそうな展開だ。」

 

 俺はこの時予感はしていたんだ。このノリが後々とんでもない事になるってな。・・・まさか冥界全土を巻き込むとんでもない流れになることなんて思いもしないだろう?

 

 

 

 

「ええ~・・・そっ・・・そんな~!!」

 

 その日の夜。俺は部長の絶望した悲鳴を聞いていた。

 

「すまないねリアス。どうしても彼と一緒に寝たくてね。」

 

 どうも俺とサーゼクス様は一緒の部屋に眠りたいということらしいのだ。

 

「わりぃな。ユウナ。」

 

 それにダンテ様も一緒だ。

 

 語るのは送れましたが部長とアーシア、そしてユウナに抱きつかれて眠っております。

 

 あの柔らかさ・・・本当に眠る心地最高だよ。

 

 でも、理性を抑えるのがすごく大変です。俺だって・・・かなりエッチですよ。

 

 それでも・・・それでも堪えないといけない時があると思うのです。

 

「ははははは!!本当にハーレム生活を始めているな。」

 

 俺よりも部長達が依存していたのにびっくりしたけど。

 

「さみしいです!!ダンテ様殺生ですよ!!」

 

 ユウナが必死に懇願するが・・・。

 

「ユウナ、あなたには同じ魔王眷属として私から色々とお話があります。リアス様にもね。」

 

「あは・・・ははははは・・・。」

 

 部長達はグレイフィアさんと、母さんと一緒に寝ることになりそうだ。

 

「ああ・・・イッセ―ェェェェェ!!」

 

「無情です!!無情すぎますよおおおおぉぉぉ!!」

 

 部長とユウナ、グレイフィアさんに連れられて俺の部屋から退場していく。

 

 哀れだぜ。

 

 そんな三人を見かねたのか、母さんが飛んでんでもない発言を。

 

「その代わり、息子の攻略方法を教えてあげるから。」

 

『是非に!!』

 

 代わり身早!!

 

 母さん。息子の攻略方法ってなんだよ!!

 

「エロゲの傾向からして・・・。」

 

 止めてくれ!!母さん、お願いだからこれ以上のプライベートを暴露しないで!!

 

 木場と巧、良太郎は酔いつぶれたクレドさんをネロとキリエさんと一緒に介抱してそのまま寝ている。

 

 クレドさん・・・すごいはっちゃけていたからな。

 

 そんな感じで俺は魔王様二人と一緒の部屋。

 

「・・・本当にすまないねえ。」

 

「ククク、モテるじゃねえか、この色男。責任はとってやれよ?」

 

 朱乃さんが言うには部長の俺に対する依存が高まっているらしい。

 

 部長だけじゃない。ユウナも俺にべったり。

 

 長年の思いをようやく叶えられたという気持ちに、まるで猫みたいに甘えてくる。

 

 アーシアに至っては言うまでもないだろう。

 

 だが・・・あえて言おう。

 

 俺は理性と必死に戦っていると!!

 

――――――相棒・・・。

 

 ドライグが呆れた声を上げるが、仕方ないだろう!!まだきちんと責任と取れる状態で三人を抱けるか!!

 

――――――なんで?あなたの夢はハーレム王って・・・。

 

 そう言わないでくれクレア。

 

 ハーレム王になるとは言った。だが、そこから順序ってものがあるんだ!!

 

――――妙なところでお前は律義というか・・・繊細というか。

 

――――あなたの目指すハーレムって・・・愛があるのね。

 

 俺のハーレムはそう言う物にする予定なので。

 

―――――私も入りたいかも・・・。

 

 あれ?そこで何故かブランカさんがとんでもない事を!!

 

「お前・・・毎回そんな形で話し合っているのか?」

 

「おかげで退屈しません。」

 

「退屈しないって・・・お前も面白い奴だな。」

 

 ドライグとクレアに関してはもう、俺のプライベートなんてない物だと思っているよ。

 

 それでも、こいつらと一緒にいるのがすでに当たり前になっている。

 

 ブランカに至っても長い間俺の中に居ただけあって、一緒にいて違和感が無い。

 

「中々の器の持ち主なのはわかったよ。」

 

 そんな感じで俺は魔王様二人と一緒に寝ることとなった。

 

 いや・・・本当に緊張します。

 

 いくらフレンドリーなお方でも、魔王様なのだから。

 

 優雅なたたずまいのサーゼクス様。

 

 何気ない仕草がスタイリッシュなダンテ様。

 

 俺・・・すごい二人と一緒にいるのだね。

 

 寝ようとしてもうまく寝れない。

 

 明りを消しても中々寝れないのだ。

 

「・・・君には感謝してもしきれないよ。」

 

 そんな時にサーゼクス様が話しかけてくる。

 

「リアスの件・・・色々と君に助けられている。悪魔でなく、アギトであっても私達の身内に変わりはない。これからもリアスを頼む。」

 

「そっ・・・そんな、恐縮です。」

 

 魔王様直々にそんな事を言われると、流石に委縮します。

 

「俺なんてまさかお前が時間を遡ってくるなんて思ってもいなかった。その後、サーゼクスからリアスの新しい兵士の名前と顔を見て驚いたぜ。」

 

 それに関してはこっちも同じセリフです。元の時代に戻ってきたら早速再会ですし。

 

「ユウナなんて、俺の元で修行しながら必死でおまえの事を探していた。時間を超えてやってきたのは分かっていたが、一体どの時代からやってきたのが分からないでやきもきしていたらしいからな。見つかった時・・・泣いていたぞ。」

 

 えっと・・・。

 

 そのあと、俺はダンテ様よりユウナがどのように成長して言ったのか聞かされる。

 

 俺が未来から来た事を知って、ずっと探していたらしいのだ。

 

 赤龍帝であることを唯一の手掛かりとしてだ。

 

 そして、俺が部長の眷属になって、そこで判明したのだ。

 

 あのライザ―・フェニックスとの大立ち回りの際、密かに顔を確認して確信。

 

 聖剣の騒動も重なり、ユウナはついに行動に移したのだ。

 

「大切にしてやってほしい。あいつの心の支えなんだぞ。おまえは。」

 

「はい。」

 

 責任はとってやらないといけないか。

 

 何処まで俺は行けるのか分からない。だが・・・。

 

「君は本当に神になるつもりかい?」

 

「そうそう、俺もそれが気になっていた。実際のところはどうなんだ?」

 

「はあ、確かに俺は神の後を継ぐといいましたが、神その物になろうとは思っていません。」

 

 魔王様二人の質問に俺は答える。

 

 不思議と素直に。

 

「元々人間であった俺一人で出来ることは限られていると思っています。奇跡すら起こすこともできない、闘う事しか力を持っていないそんな存在です。」

 

 アギトとして、戦闘力は飛躍的に高くなった。だが・・・それだけだ。

 

 それだけで神になれるとは思えない。

 

「でも、奇跡を超える物を俺は知っています。巧との再会、そして命を救ってくれた物を。」

 

「それはなんだい?」

 

「人の和です。なんか話を聞くと、色々な出会いと繋がりが巧を助けてくれたみたいで。」

 

 俺が巧の存命を知ったとしても、俺一人じゃ助けられなかった。

 

 ハルや、渡、ダンテ様・・・みんながそれに向かって動いてくれたおかげで手を差し伸べてくれたおかげで巧は助かった。

 

「アザゼルにも会いましたけど・・・すごく感謝されていました。でも・・・俺からしたら一番助けたかったあの人もできる事を最大限したからこそだと思いましたがね。」

 

 

 

 アザゼルに召喚され、そのあと、巧が持ってきたヤマタの酒で宴会をしている先であったことだ。

 

 部長達には話していなかったけど。

 

「・・・本当に感謝している。巧を助けてくれて。」

 

 グレゴリ総督に・・・土下座をされたのだ。

 

 あまりに予想外の光景に俺は流石に慌てた。

 

「ちょっ・・・親父!!」

 

「ふーむ。お前ほどの男が土下座とはな。」

 

 巧が驚き、ハドラ―さんも軽く戸惑っている様子だ。

 

「何とでも言え。お前を助けたいという宿願を漸く出来たんだ。総督じゃなくて一人の父親として・・・頭を下げたい。本当に・・・ありがとう。」

 

「あー・・・だから、俺は確かに巧を助けたいと思ったけど・・・。」

 

 

 

 

「まあ・・そんな感じだったんですよ。そして、そのあと俺自身は大したことはしていないといって、同じ話をしたんです。俺のおかげじゃない。人の和みたいな物のおかげだと。それを話したあと・・・。なぜかアザゼルがぽかんとした様子で俺を見て・・・。」

 

 

 

「・・・・・・なるほどな。お前が神の後を継ぐ候補になった理由が良く分かったぜ。むしろおまえが神になった方が、この世界が面白くなるな。・・・・・・よし決めた!!グレゴリから推すか。お前・・・本当に神になれよ。」

 

 

 

「って、言われちゃって。」

 

『・・・・・・。』

 

 その言葉に何故か、魔王様二人は絶句。

 

「そうか・・・僕も今納得したよ。」

 

「ああ・・・冥界全体でお前を推して、損はないな。」

 

「今度の三大勢力の会談で天界側の意向も聞きたいところだ。」

 

「ああ。」

 

 へっ?冥界全体で俺を推す!?

 

「あの・・・何か話が大きくなっていませんか?」

 

「はははは・・・そうそう。」

 

 話をそらす用意サーゼクス様はとんでもない事を言ってくれる。

 

 その内容は部長のあのおっぱいに譲渡をしたら何が起こるかというもの。

 

 それで混乱してしまい、この場はお開きになってしまった。

 

 だが・・・何か話が大きくなってきたのは気のせいかな?

 




 すみません、クレドさんのキャラが完全崩壊してしまいました(笑)

 これが酒の魔力です。


 
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