赤龍帝の幼なじみ達   作:THIS

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 この話では新キャラが何人か登場します。

 正体不明が何人かいますが、一人だけヒントをだしました。

 マイナーですのでわかるかどうか不明です。


プール開きと白いのと、ラスボス同士の会合です。

 side イッセ―

 

 次の日。色々とすっきりしたクレドさんを見た。

 

「・・・ああ・・・朝御飯が美味しい。」

 

 ストレスから解放され、朝御飯の美味しさに涙するクレドさん。

 

 そして、そのあとサーゼクス様とダンテ様はこの街の観光に行くこととなった。

 

 ホテルに泊まる予定らしいが、そこでダンテ様は奥さんも呼んだ様子。

 

 クレドさんも相当安らぎを覚えている様子で。

 

 あちこち魔王様二人は観光をしている様子。

 

 ハンバーガーショップやピザの店(ダンテ様はピザが大好物らしい)を回っており、それを冥界でもはやらせようとしているなど、ツッコミ何処はたくさんあった。

 

 巧や木場、良太郎はたまにクレドさんの手伝いとして出ている。クレドさんとの交流を深めているようだ。

 

 そして、今俺達は・・・プールの掃除をしている。

 

 生徒会からプールの掃除をする代わりに、真っ先に俺達が使っていいという許可を得たのだ。

 

 部長達の水着が楽しみで、プール掃除を張りきっています。

 

「凄まじいスピードね。」

 

 それこそ・・・三十分で掃除を終わらせる位には。

 

――――――人間の姿をしても、その力はすでに人間どころか、悪魔すら軽く超えている。日頃の努力も実を結んでいるな。

 

 ドライグが言うには、力の覚醒前から続けてきた努力と数々の戦いで進化を続けた俺は素の状態でも結構強くなっているらしいのだ。

 

 こっちの課題は禁手化やアギトへの変身をしない素の自分の弱さだ。それ故に色々とあがいているけど・・・少しはましになったか。魔法が使えない弱点を補わないと。

 

―――――いやいやいや、あなたは素でも、魔法無しで十分強いわよ!!

 

―――――低級のドラゴン程度なら片手で倒せる。この前、ワイバ―ンを殴り倒した事をもう忘れたか?

 

 ああ、そんな事もあったか、

 

 夜の闇に乗じて、奇襲をしかけてきた奴がいたんだ。

 

 ワイバ―ンに乗ってだ。

 

 迫りくるワイバ―ンにドライグ達。一緒に帰っていた部長、アーシア、ユウナもそれに気付き構える中・・・俺は振り向きながらワイバ―ンごと襲撃者を殴ったんだ。

 

 師匠直伝の居合蹴りを裏拳で応用させてみました。遠心力と全身の力をうまく乗せて俺なりのアレンジを加えた上で!!

 

 殺気を感じてとっさに放ったのは良かったけど、殴った後に何故か部長達が絶句し、どうしたもんか振り向いたら、こっちも驚いたぜ。

 

 地面に叩きつけられて気を失っていたのは翼長だけで二十メートル位はあるようなでかさのワイバ―ンだったし。

 

 でも、あれってドライグの倍化のおかげじゃ・・・。

 

――――俺は一切倍化をしていないぞ。あれはお前の素の力だ。

 

 素の力?でもまあ、ワイバ―ンを殴り飛ばすなんて今更珍しくもないと思うけど。

 

 そんな回答にドライグが深い溜息をつく。

 

――――相棒。今のおまえなら禁手化やアギトに変身しない状態でも途方もない回数の倍化ができそうだ。その上アギトの力による進化もあるのだからな。歴代赤龍帝の中でもお前は異端すぎる。間違いなく歴代の中で最強にして最も危険な赤龍帝だな。

 

「・・・うむ。」

 

 なんか常識外れな連中が周りにいて、また無茶苦茶な連中と戦っていくうちにこっちも可笑しくなってきたようだ。

 

 うん・・・それでも俺はまともな方だと。

 

『一番可笑しいのはあんただ!!』

 

「・・・アギトの神秘がここにある。」

 

 相棒二人から同時に突っ込まれ、ブランカからは感心させられる始末。

 

 そんなやりとりをしながら、ついにプール開きとなった。

 

 

 

 俺は今現実から逃げたいと思っている。

 

『ふふふふふふふふふ・・・。』

 

 学校に二大お姉様が水着姿で対峙しているのだ。不穏な笑い声と厖大な殺気を伴って。

 

 理由は単純に俺の取り合いだ。

 

 部長の体にオイルをぬっていたところに朱乃さんが誘惑してきたのが事の始まりです。

 

 二人ともすごくエロい水着を着ているのに、それを堪能する余裕が全くない。

 

「いい度胸ね。一度主と下僕の差という物を教えてあげる。カ―ミラ!!」

 

「ここで私を使うの!?流石に可愛そうじゃないの?」

 

 戸惑いながら、カ―ミラが部長の元にやってくる。

 

 それに対抗するように、朱乃さんの手には掌を模した指輪!?

 

 あれって確か。

 

――――――ドライバーオン!!

 

「ふふふ、私もみんなを見て、流行に乗らないといけないと思ってね。ハルトに作ってもらっちゃった。」

 

「貴方もついに変身するようになったのね。」

 

 朱乃さんまで変身するのですか!?

 

「中々良い性能のドライバーよ。どうも私専用としてハルトが前々から設計していたみたいで、それをうまく問い詰めて作ってくれたの。名前はソーサレスドライバー。」

 

 ハルト・・・お前どんだけ朱乃さんに弱いの!?

 

「私のソーサレスとあなたの紅のキバ。どっちが強いかしらね?」

 

「なら互いに加減は無用ね。カ―ミラ、貴方の方が上であることを証明しないと。」

 

「そこを突かれたら、誇りあるキバット一族としては退けないか、ガブ。」

 

 カ―ミラが部長の掌に噛みつく。

 

 それと共に腰にベルトが出現。

 

『変身!!』

 

 朱乃さんは白の指輪をドライバーにかざし、部長はカ―ミラを腰のベルトに装着。

 

 そして、二人が変身する。

 

 鎖に全身を覆った部長は紅のキバに。

 

 そして、足元に黄金の魔法陣を出現させた朱乃さんはその魔法陣を透過させながら変身する。

 

 頭の宝石が白い真珠のようになっており、黒いインナーと白銀の装甲の上から白紅の巫女服を模したような衣装を纏っている。

 

 腕は巫女服のように裾が付いている。

 

 これが、朱乃さんの新しい姿。仮面ライダ―ソーサレス。

 

―――――途方もない魔力を感じる。まさかここまでの潜在能力を秘めていたとは・・・無限に匹敵するほどの魔力を持っているぞ。

 

 無限に匹敵する程の魔力?どんだけですか?

 

―――――ええ。それにあのドライバー、朱乃さんの女王としての全てを引き出すように作られている。弱点である戦車の特性はもちろん、騎士としての特性、僧侶としての特性に謎の要素もすべて・・・。彼女専用に作りこまれている。神滅具としても十分通用するくらいに。

 

 そんなにとんでもないドライバーなの?

 

「さあ、滅びの時間よ。」

 

「ふふふ、おしおきタイムですわ。」

 

 二人ともしっかりと決め台詞を言い放ってから空中でバトル開始。

 

―――ウェイクアップ!!

 

―――パンチストライク!!

 

 二人の魔力を込めた拳がぶつかり合う。

 

 そこから次々と空中で大爆発。

 

 間合いを取る二人。

 

「やるわね。」

 

「ふふふ・・・下克上くらいはしないと。」

 

朱乃さんはその裾に手を突っ込み、そこから数枚の札を取り出す。あの裾・・・収納ボックスみたいになっているのか。

 

 そのまま空中大決戦となった二人のお姉様方。

 

「大体なんでイッセ―なの!?あなたは男嫌いのはずだったでしょ!!」

 

「私のすべてを受け入れてくれる大切な男の子を見つけたからよ!!それにリアスだって男に興味ないのにどうしてイッセ―には執着するのかしら?」

 

「だって可愛いだもん!!あの子の貞操は私が管理したいくらいに!!」

 

「独占欲の強い女は嫌われますわよ?」

 

「うっさいわね!!嫉妬深いのは分かっているわよ!!まあ、アーシアなら仕方ないとは思っているけどね!!」

 

――――段々お前の周りが可笑しい事になってきたな。

 

―――――ええ。

 

 俺の中で二人の龍がしみじみと語りあっている。

 

「イッセ―、こっちこっち。」

 

 そこにユウナが手招きをしてくる。

 

 俺は更衣室の中に避難することとなったが・・・。

 

「いや~あの二人も無茶苦茶になってきたわ。」

 

 苦笑しながらユウナは俺に体を密着させてくる。白いシンプルなビキニがまぶしいぜ。

 

「あの・・・当たっていますが。」

 

「当てているのです。」

 

 柔らかいおっぱいの感触に俺の気が変になりそう。

 

「イッセ―。うんうん・・・イッセ―お兄ちゃん。」

 

 そして、上目遣いで言ってきやがった。こいつ・・・昔のあれのせいか時々俺のことを「お兄ちゃん」って呼んでくる。

 

「私・・・イッセ―お兄ちゃんの子供が欲しい。」

 

「・・・・・・・ブッフア!?」

 

 この発言の破壊力を察してほしい。

 

 俺が鼻血を噴き出してしまう程に。

 

―――――あっ・・・相棒!?

 

―――――まさに会心の一撃。

 

「ふふふふ・・・エロに興味があっても意外とこういうのに免疫ないよね。」

 

 魔性の笑みを浮かべるユウナだが、俺と足をもつれさせて倒れてしまう。

 

 結果として俺がユウナを押し倒してしまい・・・。

 

『あっ・・・。』

 

 そして、ユウナは顔を真っ赤にさせて・・・。

 

「その・・・私初めてですので。」

 

 ちょちょちょ!?あんなことをして初めてですか!!

 

「・・・・・・優しくしてください。」

 

 乙女の恥じらいを見せてきた。

 

 はっきり言おう。反則もいい所だ。今度はすごい乙女で・・・可愛すぎる!!

 

 まずいまずいまずい・・・このままじゃ流れに身を任せて・・・。

 

「待って!!」

 

 そこに待ったをかけて現れたのはブランカだ。

 

 何故かスクール水着。アーシアと小猫ちゃんと意気投合していたらしく、同じ水着を来ていたのだ。

 

 そんな俺の三人目の相棒の姿を見て、残念と思いつつも安堵したところだった。

 

「イッセ―の子供が欲しいのは私も一緒!!」

 

 聞き間違いかな?

 

 ブランカの口から俺の子供が欲しいという発言が聞こえたような。

 

「あなたも参戦するつもりなの?」

 

 ユウナの質問にブランカが強く頷く。

 

―――――――あらら・・・。

 

――――――おい。クレアいいのか?

 

――――――あの子が決めた相手ですからねえ。

 

「・・・それじゃあ・・・こうしない?あなたの子供ってことは間違いなくドラゴンになるよね?私の子供が産まれたらその子と契約してパートナーにしてくれない?」

 

 そしてユウナがとんでもない事を行ってきたぞ。

 

「いいの?」

 

「ハーレム王を目指す人を好きになったんだもん。むしろそう言った契約があっても面白いじゃない?」

 

 その提案にブランカはしばし考える。ブランカの愛称はドラグブラッカ―の文字から綺麗な名前を出したいと考え抜いた贈り物だ。

 

「その提案乗った。」

 

「うんうん。ありがとう。一緒に初体験頑張ろうね。一人じゃ不安で不安で。」

 

 ・・・・・。

 

 もう俺に逃げ場はない。魔王眷属に天龍クラスのドラゴンが相手だし。

 

「・・・何をしていると思ったら。」

 

 そこにゼノヴィアが参戦。彼女もまた水着だ。

 

 ゼノヴィアは更衣室のベンチにどっしりと腰かけてこっちを見てくる。

 

「あ~気にせずに続けてくれ。参考に見学させてもらうが。」

 

 ッて、そっちは見学する気満々かい!!

 

「しかたないだろう。前世は男だったんだ。女としての営み、喜びなんて教会にいた時は全く知らなかったんだぞ。そのための勉強を・・・。」

 

 とんでもない勉強方法だ!!教会に所属していて世俗に疎いからってこんな形で勉強しなくても。

 

「ちなみに女としての喜び、あとで私にも教えてもらうからなイッセ―。」

 

「ほう・・・ライバルっていうことね。」

 

「先手は譲るさ。だが・・・。」

 

 ゼノヴァアの目がヤバい。まるで・・・獲物を狙う雌ライオンの様な目をしている。

 

「こっちも子供は欲しいからな!!そのための参考にさせてもらう!!」

 

 どうしよう。

 

 俺ってそんなに魅力的ですか?ハーレムを作りたいとは思いましたが、どうしてこう肉食系女子ばかりに襲われているのでしょうか?

 

 そんな疑問を覚えていた時だった。

 

 突然、更衣室の壁が吹き飛ばされる。

 

「・・・あなた達、良い度胸しているわね。」

 

「あらあら、うふふふふ・・・抜け駆けなんて。」

 

 その壁の向こうからは変身した状態の部長と朱乃さん。

 

「流石に誤魔化せないか。でも、二人共に言っておくわ。イッセ―の貞操は早い者勝ちよ。」

 

 ユウナの腰にもベルトが現れる。

 

 それはサイガギア。

 

 いつの間に手にしていたサイガフォンに「315」と入力してENTERを推す。

 

―――――――Standing by

 

「そして、一番は私。ハーレムにおいて一番は大切なの。故に、私が最初に愛してもらって一番になるんだから・・・変身!!」

 

―――――――Complete

 

 サイガフォンをギアに装着して変身するユウナ。

 

白に蒼い二つのラインが走った天空の覇者・・・サイガへと。

 

「いくらユウナ様でもこれだけは譲れません。」

 

「ふふふふ・・・いくら友でもこれは話が別。」

 

 今度は三大決戦に!?

 

「私も参戦・・・する。」

 

『はい?』

 

 ブランカの発言に傍にいた皆が呆ける。

 

 ブランカが黒い炎に包まれて・・・ドラグブラッカ―の姿に戻りました。

 

「私もイッセ―の一番の為に頑張る!!」

 

『えええええぇぇぇぇぇぇ!?』

 

 ドラグブラッカ―の参戦に流石の三人も悲鳴をあげる。

 

 というか待ってくれ!!天龍クラスのお前が暴れられたら不味いって!!

 

「イッセ―君、後でお話があるけど良いかな。」

 

 そこに木場までやってくる。

 

「まずはあれを何とかしないとね。はあ~。」

 

 良太郎まで。

 

「ねえ、祐斗君。僕達ってこんなポジションなのかな?」

 

「何も言わないで。こっちはもうすべて悟っているから。」

 

 二人ともすっかり仲が良いね。

 

「二人はグレモリ―眷属の苦労人コンビに決定。」

 

 小猫ちゃん。相変わらず名言ですな。師匠といい勝負かも。

 

『決定されても嬉しくないって!!』

 

「四人とも落ちついてください!!」

 

 アーシアが何とかわたわたしながら場を治めようと奮闘していた。

 

「へっ?」

 

 その全身が黄金に輝き。

 

「争いは駄目です!!」

 

『うわあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?』

 

 暴れ出そうとする四人を強制テレポートさせてその場から遥か上空に飛ばす形で解決させたのには流石に驚いたぜ。

 

 アーシア・・・恐ろしい子!!

 

 

 

 そんな疲労感全開で帰宅しようとした時だった。

 

 何かを感じ俺が校門を見る。

 

 その予感は大当たりだった。

 

「久しぶりだね、赤龍帝。」

 

 校門の前になんと・・・白龍皇、ヴァ―リがいたのだから。

 

 学校の前で相対する二天龍。

 

「・・・三人とも、警戒はいい。」

 

 そして、機先を制して走りだそうとする木場とゼノヴィア、そして良太郎を止める。

 

「ほう。わかっているのだね。」

 

「敵意はないのはわかっているからな。それに・・・、お前の実力からして今の三人じゃ、さすがに荷が重い。無理をさせるわけにもいかない。」

 

「ほう・・・。」

 

 俺の発言に木場とゼノヴィア、良太郎は驚いた様子で俺を見る。

 

 この三人は鈍いわけではない。ヴァ―リの圧倒的な実力を分かっていて、その上で剣を突き立ててくるはずだ。

 

 ヴァ―リの方は感心した様子で俺をみる。

 

「この三人はまだまだこれからってところだからね。その点では手合わせはまだ先の方が面白そうだ。グレモリ―は良い騎士と兵士を持っている。称賛に値するほどにね。」

 

―――――そんな事よりも赤いのはいるか!!

 

 そんなヴァ―リの言葉を遮るようにしてデフォルメ化したドラゴン・・・白龍皇アルビオンが現れる。

 

――――――ああ。今現れよう。

 

 それに呼応する形でドライグも出現。

 

「どうだ?父親になる気分は?」

 

「フッ・・・最初は戸惑ったが今は悪くないと思っている。そしてお前が手にしている二つの卵が・・・そうなのか?」

 

 アルビオンの手には二つの卵。

 

「ああ・・・我が子だ。もうすぐ生まれる予定なのだよ。」

 

 二つの卵を愛おしそうに頬すりするアルビオン。

 

「早く生まれるようにベノと交代で暖めているぞ!!」

 

 うむ、すっかり親バカになっとる。なんかアルビオンもドライグと似た部分があるよね。

 

「ほう・・・。奇遇だな。こっちも双子らしい。」

 

 二体の天龍がお互いの近況を報告しあっている。

 

「なら・・・。」

 

「ああ、さすがに分かっているな。」

 

 二体は同時に宣言する。

 

『今度は生まれた子供のどちらが優秀か勝負・・・。』

 

『やめんか!!』

 

『ぶぐあ!?』

 

 そんな事を言おうとした二体を、クレアとベノがデフォルメ化した状態で同時に尾でぶったたいてきたのだ。

 

「全く、子供にあんたらの因縁を持ちこむな!!」

 

「私達はのびのびと育てたいの。分かる?」

 

『・・・だが、こいつとの決着がまだ。』

 

『何か文句ある!?』

 

『いっ・・・いえ、何もありません。』

 

「そもそも喧嘩馬鹿にならないようにしないといけないと思っているの。なまじ強力な力を持ってしまう故に分別も覚えさせないと。」

 

「奇遇ね、私もそう考えていたところで。何しろ父親がねえ。」

 

『喧嘩に明け暮れて身を滅ぼしたバカ者ですから。』

 

『がはっ!?』

 

 うわ・・・痛烈な一言が入りました。

 

 二天龍に大ダメージが。

 

「子供はその辺りは器用になってもらいたいわね。」

 

「父親のように喧嘩っ早いのはねえ。邪竜の様になって欲しくもないし。」

 

 ベノとクレアは口々に教育方針を相談しあっています。

 

『・・・・・・・。』

 

 その方針によって二天龍に次々と痛恨の一撃が入っています。

 

「あっ、赤いの。私達は愚かだったのか?邪竜と比べられるなんて屈辱もいい所・・・。」

 

「わっ、わからぬ。だが・・・何のために喧嘩をしていたのだ?」

 

『そんなの知らないわよ。喧嘩するならあんた達だけで好き勝手にやっといて!!まあそんなことしたら・・・離婚だけど?』

 

『・・・・・・。』

 

 もうやめてあげて!!こいつらのライフはもう・・・とっくにゼロだ!!

 

『・・・・・・。』

 

 そんな漫才を茫然と見ている他三人。

 

 二天龍が奥さんズに尻に敷かれる瞬間は流石になんともいえないだろう。

 

 なんとも言えねえ。まあ、言うなら母は強しってか?

 

「お前も賑やかだろ?」

 

「フッ・・・もう慣れた。こいつらがいると退屈しなくていい。」

 

 ヴァ―リはそのあたりは既に受け入れているようだ。中々いい器を持っている。

 

 似た状態のこいつとはなんか仲良くなれる気がする。

 

「相変わらずだな。あいつらも。」

 

 ヴァ―リのあとからハドラ―さんまでやってきたよ。

 

「会場の下見に来ただけだというのに。お前のせいで下見もばれてしまった。」

 

「・・・すまない。どうしても同じアギトであり、宿命のライバルである赤龍帝と会いたくてな。」

 

「血気盛んな奴よのう。そう言ったところは嫌いではないがな。」

 

「しかたありません。あなたの息子ですよ?」

 

『!!?』

 

 いつの間にかもう一人、その場にいた。

 

 金属で出来たマントをはおっている。

 

 白い肌に銀色の金属のように固く長い髪をした女性だった。

 

 すごい美人だ。まるで天才芸術家が作ったような美しさがある。

 

「お袋、少し趣味が悪いぞ?」

 

「アルビナス。」

 

「ごめんなさい。ふふふふ・・・。」

 

 ハドラ―さんの咎める声に彼女は笑う。

 

 しかし、お袋って、こいつがヴァ―リの母親だというのか?

 

「アルビナスといいます。あなた達悪魔からしたら「閃刃の女王」といった方がわかりやすいかしら?」

 

『なっ・・・何?!』

 

 その名を聞いた木場とゼノヴィア、良太郎の顔がこわばる。

 

「気をつけて。閃刃の女王と言ったら熾天使、または魔王と同等の力を持つことで有名なグレゴリの怪物の一人だよ。彼女一人で国一個が壊滅したほどだ。噂では攻撃魔法はもちろん、物理攻撃も効かず、姿が消えた途端、何をしたのか全く分からないままに敵は葬りさられるとね。」

 

 冷や汗を流す木場。

 

「・・・う~ん・・・速過ぎると、硬過ぎるのが主な理由か?」

 

『!?』

 

 俺の発言に、今度はハドラ―さん達が驚く。何となくだけど、こいつの戦い方は見抜いたぞ。

 

 見抜いたところでかなり厄介だけどな。

 

「さすが、ヴァ―リが見染めたライバルね。褒めてあげてもいいかしら?」

 

「揃いも揃って化け物が揃ってやってくる。これは俺もうかうかしてはいられんな。」

 

 化け物って・・・ハドラ―さんにだけは言われたくない。

 

 このように対峙してわかる。この人・・・途方もなく強い。

 

「アザゼルの頼みでな。こっちもあの話を進めていたので都合も良かったのだが。」

 

「ヴァ―リ様!!」

 

「やっと見つけました。」

 

 ヴァ―リの元に黒いローブを纏った人が四人現れ、駆け寄る。

 

 こいつらもいきなり現れたぞ?

 

「勝手にあちこち行かないでください!!心配しましたよ。」

 

「ヴァ―リ様は勝手にあちこちに行くので目を離せません。」

 

「しかたない。こやつはそういう男よ。」

 

「ヴァ―リ様らしいですが、兄様も苦労しています。同じ兄を持つルフェイの気持ちも分かるかも。」

 

『そうだね、池袋ちゃん。』

 

「池袋言わないでー!!もう、ヴァ―リ様のせいですよ!!池袋に行った時にあんなことをいうから!!」

 

「ああ・・・すまないな。」

 

 四人の声は、どうも女の子のようです。なんかすげえ姦しい。

 

・・・何故に池袋?

 

『以後気をつけて下さい!!』

 

「おお・・・。」

 

 その彼女らにヴァ―リがたじたじになっている?

 

 その光景にハドラ―さんとアルビナスも苦笑しているし。

 

「ハドラ―様、アルビナス様、帰りますよ?他の親衛隊の方達は送りました。」

 

 池袋ちゃん(仮)が場を仕切る。

 

「そうか、すまないな。」

 

「よろしくたのむわね。私の娘達。」

 

――――――ドライバーオン!!

 

 へっ?なんで腰にハルと同じドライバーが?

 

 他の子達にも同じ物が現れているぞ!!

 

―――――ワープ。

 

「また会おう。今度は手合わせを願いたい。同じ目標を持つライバルとしてな。」

 

「同じ目標?・・・何か分からねえが、いいぜ。受けて立ってやる。」

 

 不敵な笑みを浮かべ会う俺達。

 

 こいつ・・・拳で語らう方が分かりやすいタイプだな。

 

 こういうやつは個人的に嫌いじゃない。

 

 そんな感じでヴァ―リとの二度目の会合は終わった。

 

 色々な謎を残して。

 

 

 SIDE ポルム

 

「へえ・・・面白い事になっているね。」

 

 その光景を学校の上から僕は眺めていた。

 

「・・・いい隙があったから上手く出来た。でも使用は本人の許可を得てからした方がいいか。流石にあの二人のプライドを考えると、あなたはどう思います?」

 

「・・・お前、なんて神器を持っている。」

 

 僕の後ろにいるのは堕天使だった。

 

「えっと・・・確かアザゼルさんでしたね。神器マニアで巧君の親父さん。」

 

「ああ。」

 

 その神器マニアだからこそ、彼は僕に会いに来たのだろう。

 

「ジスの神器。お前・・・その神器の本当の恐ろしさに気付いているのか?」

 

「まだみんなに明かしていませんけど、すでにいくつかはゲットしています。」

 

 俺の手に現れる黒い龍脈。そして、目の前には一枚の鏡。

 

「・・・ッ!?」

 

 それを見て、アサゼルは目を丸くする。

 

「・・・俺も初めて其れが出て、まさかと思っていたがな。何しろ神器ですら解析し、そしてコピーしてしまう神器なんてあるのかってな。あったら、どんだけふざけた能力を持っているのかと思ったぜ。神器の真髄を知ることができる禁断の神器なのだからな。」

 

 流石言ったところか。よく理解している。

 

 この翼の本当の恐ろしさはそこだ。

 

 能力そのものは何も変わっていない。ただ、その中に神器、ひいては神滅具が加わっている事だけだ。複製したくても、材料が分からない故に今はまだ無理だけど。

 

「すべての技や能力を理解し、コピーするベヒモスの力。あらゆる物やエネルギーを無尽蔵に吸い込み、無尽蔵に蓄え、自在に吐き出せるリヴァイアサンの力。そして、あらゆる武具、神器すら解析し、コピーするジスの力。俺は三大巨獣の神器を神滅具と認知するべきだと思っている。上級神器の域をとっくに超えたものばかりだからな。」

 

 その意見に関しては僕も同じだと思っている。他二つの所有者も見つけ、その能力に僕も戦慄したのだから。

 

「初めてだぜ?三つ揃うなんてよお。そこから何が起こるのかまだ分からねえ。何しろ三つとも禁手化がどんな力を発揮するのかまったくの不明なのだからな。」

 

 へえ・・・三つともそうなんだ。

 

「だが、俺はそれ以外にも聞きたいことがある。お前・・・一体何者だ?」

 

「・・・異世界からやってきた三代目大魔道士、ポルムですが?」

 

「異世界の人間。そして英雄の息子だというのは理解できる。巧やハルトからの報告で分かっている。だがな・・・。」

 

 アサゼルはある物を取り出す。それは銃に鏡のような物が付いた形をしている。

 

「これは俺の研究の成果、人工神器だ。」

 

 さすがはグレゴリの技術力といったところか。そんなものまで作ったのか?

 

「へえ・・・能力はオーラや魔力などの力の測定か・・・。」

 

「もう解析したのかい。どういった手段か分からないが、解析だけなら翼無しで出来るのか?大方、その眼鏡がかな?」

 

 おっと・・・ばれてしまったか。この眼鏡はすごく便利でね。ジズの能力で解析した能力を色々と付加させているのですよ。でも、これは好都合。

 

 材料が漸く見つかった。

 

「これでお前を測定しようとしたらエラーが出た。だから改良して今測らせてもらうと・・・。」

 

 やらない方がいいと思うけど。

 

 銃をこっちに向けた瞬間。

 

 アサゼルが手にしていた神器が爆発を起こす。

 

 だが、アザゼルはそれを見て何も驚かない。

 

「やっぱりか。これ・・・俺の能力すら測定できるほどなんだぜ?」

 

 流石に高性能だったんじゃ、ばれてしまうか。

 

「お前・・・本当にただの人間か?俺はラスボスみたいな立場だが、それすら軽く逸脱するよなもんをお前がもっている。これじゃまるで・・・。」

 

 彼が言えたのはそこまでだった。

 

「がっ・・・!?」

 

 僕が手を軽くかざす。ただそれだけで吹っ飛んだからだ。

 

 すぐに空中で翼を広げて、体勢を整えるアサゼル。流石にこの程度じゃ駄目か。

 

「・・・今のはなんだ?」

 

「ただの掌圧ですが?」

 

 ただ、掌で空気を押し出しただけだ。

 

「・・・おい。それが本当ならお前は・・・。」

 

 アサゼルの驚愕をよそに僕は語る。

 

「いっ・・・何時の間に結界を。」

 

 この話は他のみなさんに聞かれるのは避けたいので。

 

「ジスの神器すら手札の一つにすぎないってところです。でも、何が起こるのかわかりませんから今はその手札を伏せておきたい。」

 

「ジョーカーにでもなるつもりか?能ある鷹は爪を隠すって言うが、神すら恐れる大魔王が普通の魔法使いを装うなんて無茶苦茶すぎるぞ?」

 

 面白い例えです。しかも、例えが的確すぎて笑える。

 

「・・・何しろ僕はラスボスのさらに裏にいる隠しボスみたいな存在。なら存在を知らない方が相手にとっても、味方にとっても面白いじゃないですか。」

 

 それと共に僕は常時かかっている変身呪文(モシャス)を一時的に解く。

 

 そして、本当の姿を見せる。

 

 この世界からあっちの世界に行く時の事故みたいなものだった。

 

 だが、そのおかげで僕の中にあったある存在の魂が目覚めた。

 

 その遺骸を禁手化で取り込んでしまい、僕は変質してしまった。

 

 大魔道士でありながら、ある存在の生まれ変わり。そして、遺骸を取り込むことで、叡智を初めその総てを受け継いだ存在へと。

 

 その証と言える二つの外見的特徴を僕は常に変身呪文で隠している。

 

 ついでに言えば、本来の力を常に封印している。そのための術式を編み出すのに苦労したものだ。

 

 本来の力は、はっきり言って天災クラスなので。

 

「・・・なるほどな。まさにラスボスのさらに上をいく裏ボス。まさかそんな存在がいるとは思わないわな。敵も味方も。」

 

 流石に察しが良い方だ。何となく僕の正体に気付いている。

 

「この世界の同志や、イッセ―達のためなら何でもできる。そのために自由に動けるようにしたいのです。」

 

「いいぜ。それにお前さんは神器に関しては・・・。」

 

「大切な研究テーマです。そう言った意味ではあなたとは同志になる。」

 

「そうかい。・・・とんでもない器の持ち主だぜ。」

 

 神器でどうやら面白い繋がりを見つけた。

 

「色々とよろしく頼むぜ。アギト以外にもこっちも抑えて良かった。」

 

「ふふふ・・・。ラスボス同士、楽しんでいきましょう。」

 

 がっちりと握手する僕とアザゼル。

 

 このコネクション、有効に使わないと。

 

 それに、この人は悪じゃない。この人は部下である堕天使達の命運を背負って、神の候補であるイッセ―と接触している。

 

 堕天使の総督だけあって、数多くの命運を背負えるだけの器がある。

 

「それはそうと、こっちの研究テーマのために協力をお願いしたい。」

 

「なんだい?」

 

「人工太陽を作りたい。この世界では理論的に可能と聞いている。神器のデータもあるし、それを応用させて作れないか?」

 

「はあ?人工太陽!?なんでそんなもんを?」

 

「こっちの夢の一つなのでね。もう一人の僕のためにもかなえておきたい。」

 

 前世の僕の夢。ここなら別の形で叶えられそうだ。

 

「それとついでだ。貴方も協力してほしい。」

 

「まだ何かあるのかい?」

 

「ええ、魔王様と伝説の竜の騎士の恋愛模様さ。」

 

「・・・詳しく話を聞かせな。」

 

 おっ、乗ってくれた。中々いい笑みを浮かべてくれる。

 

 さて、どんなことになるのやら。

 

 

SIDE ???

 

 この学園で魔王がやってくる。

 

 これは是非もない機会だ。

 

 あいつらは魔王にふさわしくない。生徒達にまぎれて、抹殺してくれる。

 

 ターゲットは・・・決まっている。

 

「まっていろよ、セラフォル―。偽りのレヴァイアタンよ!!」

 

 俺達は笑う。あの方のために我らはやる。

 

 皆でこの暗殺が成功すると。計画は入念にやっているんだ。

 

 最悪、学園を消滅させても目的は達成できる。

 

 だが、俺達は知らなかった。

 

 この日の学園に襲撃をしかけるほど、愚かなことはないと。

 

 あんな事知っていれば俺達は襲撃しなかった。

 




 この時点でポルムに新たな設定を追加です。編集に手付け加えます。

 彼は、実はとんでもない怪物です。アサゼルだけがとんでもなさに気付くという異常事態です。

 その真価を発揮するのは英雄派との戦いですね。英雄派にとっては色々な意味で最悪過ぎる敵です。

 彼を倒せれば、本当の意味で英雄になれると思いますよ?出来たらの話ですがね。

 大魔王の力に大魔導師の技を加えたらどうなるのか?其れが裏テーマでもあります。

 
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