いよいよ運命の瞬間です。
そして、この話の冒頭が究極のカオスです。
あと実は戦闘シーンは一応あるのですが・・・すでに戦闘にすらなっていないような気がします。
side イッセ―
俺達は唖然としていた。
昼休み、体育館で魔女のコスプレをしている女の子がいると聞いたからだ。
駈けつけてみれば・・・。
いましたよ。チョー美少女が。
そして、その方が・・・。
魔王様だったなんて誰が思ったか!?
「やほー!!」
いやいや、俺は女の魔王と聞いて、ナイスバディな妖艶な方を想像していましたが、美少女だったなんて想定外ですって。
「あの方が・・・会長のお姉様だ・・・と?」
注意に入った匙が完全に固まっているけど、その気持ちはよく分かるぜ。
・・・そうか。サイガの奴、絶対に魔王とは知らずに助けたな。
悪魔とは見抜いても、か弱い女の子を当然のように助けた感覚だ!!絶対。
「お姉様・・・。」
大変頭の痛そうな様子の会長がやってきた。
そこから始まるセラフォル―様のトークは・・・。
うん、真正のシスコンだ。
会長が顔を真っ赤にさせて悶えている。
そしてあと一歩で逃げだそうとした瞬間だった。
「そうそう、私、ここで同志に会ったの!!出て来てツクヨミちゃん!!」
「はいはいはーい。」
えっと・・・今度は誰ですか?
出てきたのは同じコスプレをしたセラフォル―様より少し年上・・・大体二十代手前の姿をした女性だった。蒼く艶やかな髪、細身の身体。
先ほどのアマテラス様とはまた違う、静けさを称えた大和撫子。
それが、コスプレしている。セラフォル―様が使っているミルキーとはまた別の、着物を改造した魔法少女だ!
「はいはいは~い。ツクヨミです!!みんなよろしく!!」
気のせいだろうか?日本神話の神様の名前が出てきたような気が・・・。
「まさか同じく魔女っ子を愛する同志がいるなんて。コスプレする度胸は今までなかったけど・・・今日からは違うわ!!私も同志と一緒にこの素晴らしさを広める!!」
「えへへへへ・・・お互い仲良くしようね。」
「ええ!!是非に!!」
「おっ・・・伯母上。」
鋼兄・・・・今なんっていった?とても聞きたくない言葉を聞いたよ。
「・・・伯母上は大変人見知りで、引きもこりがち。それゆえかアニメは好きだった。だが・・・こっ・・・コスプレ願望があっただなんて・・・。」
鋼兄がショックで固まっている。
嘘・・・あれってマジで神様?
しかも、日本神話最高神のお一人なの!?
何で神様が魔王と一緒にコスプレをしているのですか!?
「他にも見つけた同志を紹介するわ。オ―フィスちゃん!!ブランカちゃん!!」
『はーい!!』
って、おまえらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
なんでオ―フィスとブランカまでコスプレして登場してんだよ!!
オ―フィスはゴスロリに魔道書みたいなものと魔女のとんがり帽子。
ブランカは黒に金色の竜の刺繍がされたチャイナドレスだと!?
「たまには新しい衣装が着たいと思った。」
確かにオ―フィスっていつもゴスロリ衣装でしたけど・・・だからって魔法少女のコスプレをしなくても。
「アニメ見ていて、実は興味が・・・。」
ブランカ。お前って意外とオタクだったんだな。確かにアニメをオ―フィスやトルネ達と一緒によく見ているなと思っていたよ。
だが、こんな領域に足を踏み入れるなんて予想外だった!!
「これで魔法少女戦隊は四人まで揃った!!まだまだ・・・募集中よ☆。」
そう言って四人が決めポーズをとる。
「魔法少女と聞いたら私も参戦せずにはいられないね。」
そこに止めは・・・なぜ母さんがいるの!?
「おおっ・・・ここで五人目だ!!よっしゃ!!目安の五人が揃ったぞ!!」
母さんは・・・あれって自前なのか分からないけど、すごい可愛らしい服を着ている。
白とピンクの衣装。母さんにとっても合っている。
手には何故か弓矢。見た目だけなら・・・まさに魔法少女だ!!
それでカメラのフラッシュがさらに増えるけど、皆知っているのだろうか。
母さんを除く皆人外なのに。
セラフォル―様!!その魔法少女戦隊は明らかに戦力過剰過ぎると思います!!
母さん・・・なんでそんな人外連中の魔法少女戦隊に参加するかな!?
「うっ・・・う~ん。」
ほら!!妹である会長が卒倒したぞ!!
「ソーナ!?」
「かっ・・・会長ぉぉぉぉぉ!!?」
部長と匙が悲鳴をあげている。そりゃそうだろう。
「う~ん・・・う~ん。」
実の姉が、とんでもない連中を魔法少女戦隊に引きこんでしまったのだから。
「・・・イッセ―。貴方の行く所、こんなカオスばかりなのかしら?」
部長、それを俺に聞かないで。
俺もカオス過ぎて泣けてきますから。
そんな時だった。
――――・・・!!?皆さん!!何か悪意が!!
アーシアのテレパシ―によって皆に警告がはいったと同時にだった。
「覚悟しろ!!偽りの魔王!!」
セラフォル―様の後ろに黒いローブを纏った連中が現れ、手に持ったナイフを突きたてようとしていた。
その狙いはセラフォル―様だけじゃない。他の面々にも向けられようとしている。
かっ、母さんまで!?
まっ・・・間に合わない。
そう思った瞬間だった。
あいつは現れたのだ。
SIDE セラフォル―
二つの意味で、完全な不意打ちだった。
一つは私の命を狙う者達の襲撃。
もう一つは私達を助けた存在だった。
「・・・・・・か弱い女の子に失礼だ。」
その一閃はナイフをすべて叩き落とす。
「もっと、大切に扱うべきだと父様と母様、ゴンザから聞いている。」
彼はあの時と同じ背中を見せていた。
誇り高き、騎士としての背中を。
「・・・それと、久しぶりだね。あの時の悪魔さん。いや、この場合は可憐な魔法少女と言ってあげた方がいいのか?」
「はっ・・・はわっ///!?」
あの時と同じ優しい眼差しを送ってくれる。
「安心して。今回も守るから。」
その眼差しにやはり、鼓動は激しくなる。
「はっ・・・はい。」
相変わらずだった。
そして、悔しいけど私は改めて自覚する。
ああ・・・私はこのお方に心を奪われていると。
白いコートをはためかせ、彼は走り出す。
その一閃で、私達を襲おうとした連中はすべて切り飛ばされた。
だが、その次の一言は面白くない。
「そこの麗人も大丈夫ですか?」
「えっと・・・ええ。」
ツクヨミちゃんにまで気を使っているよ。
「安心してください。楽しい撮影会をまたできるようにしますから。輝けるあなたも素敵です。存分に輝けるように剣を震わせてもらいます!!」
「すっ・・・素敵ですか。ほう・・・。」
思わぬ対応にあの子までドキマキしているってどんだけ!?
流石に嫉妬しちゃうよ!!
SIDE ポルム
なんて神がかり的なタイミングなんだろうか。
予想外のアクシデントだったけど、それを逆にこんな形で活かしてしまうなんて・・・危険な子だと思うよ。サイガは。
だって、あのツクヨミって人まで顔を赤らめているじゃないですか。
後三人は、サイガの人なりをよく知っているから変化無しだけど。
罪がまた増えるなんてやるねえ、流石英雄。
こっちの予想をことごとく超えてくれる。そうでないとつまらないってものだ!!
「おっ・・・おい、これって計画通りじゃ・・・ないよな?」
イッセ―が電話で僕に確認してくる。
「う~ん。アドリブで行くしかないね。それに、下手な計画よりもお膳立てが揃っているんだし。」
むしろ好都合。参った、本当に面白い。
「障害を排除しましょう、この学校にいる全戦力を使って。ふふふふふ。」
「おっ・・・おい。お前、すごく邪悪な笑みを浮かべているぞ。」
邪悪な笑み?何を言っているのかな?
僕はせっかく立てた計画を台無しにした連中に怒りなんてこれっぽっちも持っていないから。
「褒め言葉として受け取っておく。ふははっ・・・ははははっはははははは!!」
「おい・・・ハルトに続いて、お前まで魔王化してないか?」
イッセ―。君は的確な指摘をするね。今の僕はまさに魔王なのだよ!!
「余は大魔王だぞ?」
さあ、覚悟するがいい!!
この学校に来ている阿呆みたいにとんでもない連中共がお前らの相手だ!!
SIDE ???
こっ・・・こんはずでは?
第一の奇襲は失敗。
何だあいつは。
たった一人で暗殺の訓練を受けた者達を一掃しただと?
だったら、魔化魍でも・・・。
そして体育館を消滅させるための魔法発動準備を・・・。
「こんなところに司令塔がいたか。」
あれ?バイオリンの音色と共にコウモリを従えた奴が俺の眼に前に?そして、なんかが俺の頭を掴み上げて・・・。
「総督殺し、二発目いきまーす。」
「ぎゃああああああああああああぁぁっぁぁぁぁ!!」
俺は壮絶な激痛と共に気を失った。
SIDE イッセ―
あまりに狙い澄ましたサイガの登場に唖然としながら体育館に新手が来た。
「これならどうだ!?」
前見た魔化魍ってやつだ。
出てきたのは・・・アミキリと呼ばれるバケガニの変種らしい。
それに他に十体ものバケガニが体育館の中と外に出現。
そして、同時に襲撃者達が三十人に増える。
「この場で魔化魍か。皆の避難と記憶の処理は?」
「騒動が起きた瞬間に一般生徒は眠らせ・・・。」
「私が別の場所にテレポテ―ションで送りました。」
会長とアーシアの見事な連携。
「結界の展開もしたわ。みんな・・・暴れてちょうだい。」
と、部長言った瞬間だった。一体のバケガニが強烈な打撃音と共にふっ飛ばされていく。
「おー!!喧嘩の会場はここか!!なら俺も混ぜろ!!」
現れたのは濃い髭をした毛深いおっさん。着ているのは・・・なぜか紋付袴。
「伯父上。」
鋼兄・・・あんたも苦労する身内を抱えてんだな。
あの人、スサノオだ。いい歳したおっさんがわくわくしながら拳を打ち鳴らしている。
「鋼!!せっかくだ一緒に大暴れしようぜ!!喧嘩って江戸の華なんだろう?」
「ふっ・・・それもいいか。だが、ここは江戸ではないぞ?」
「細かい事は気にするな!!」
おおおい!!お前らがタッグで暴れるの?一代目と二代目の荒ぶる神のタッグって。
「へっ・・・?荒ぶる神の一代目と二代目?あの・・・ヤマタノオロチを倒した?」
襲撃者は不幸にも知っていたのか。
顔色が蒼くなったぞ。
「やれやれ・・・騒がしいぜ。」
「まったくだね。せっかくリアスの授業を観賞したかったのに。」
「巧の雄姿が見られる授業参観が中止にならないように速やかに処理ことを提案するぜ?」
「この程度、俺達なら訳もない。そうだろ?翔一?」
「はははは・・・はあ。戦いたくはないな。」
ダンテ様にサーゼクス様、そして・・・アサゼルさん!?
そこに師匠と、何で父さんがやってくるの?
「出番はないかもな。」
騒ぎを聞いて来てくれたのでしょう。いつの間にか俺の傍にいた嵐さん。それはこっちのセリフですよ。
「なっ・・・なんで他の魔王やグレゴリの総督まで来ているのだ!?」
体育館にどんどんこの学校に来ていた怪物たちが集まっていく。
「厄介事か。」
ああ・・・鋼牙さんまできた。
「あらあら・・・すごい怪物達。創作意欲がわくわ。」
カオルさん、あなたは一般人!!だから早く逃げて!!
「王の判決を言い渡そうか?判決は決めているがな。」
大牙さんも。手になんか鞭みたいなものを手にして・・・すごく禍々しいオーラを発している。
アミキリがそれにビビって逃走。その先に一人の女性がって、危ない!!
「きゃ!?」
あれ?
可笑しいな。
何で悲鳴と共にふっ飛ばされたのが女性じゃなくてアミキリなんだろう。
あっ・・・あの女性ってハナさんだ。
アミキリをアッパーで思いっきりふっ飛ばしたんだ。
体育館の天井をぶち抜き。そのまま落ちてきて・・・。
体育館の床に出来たクレーターの上でそのままKOだよ。相手が全身痙攣、口から泡吹いて沈黙しておる。
『・・・・・・・。』
信じられない光景だと思う。
でも、残念ながら事実だ。他の皆も目を点にしてハナさんを見ている。
「あーびっくりした。」
アッパーかましてから言うセリフじゃないですよ!!ハナさん。
「腕っ節ならママさん一番かな?しかし、なんでツクヨミがあんな格好を?」
後ろからアマテラスさんまでやってくる。
「はあ・・・ここまで愚かな襲撃者がいるなんて。」
グレイフィアさんも後から続いてきたぞ。
「ぐっ・・・せめて魔王の一人を・・・うお!?」
「駄目だよ。そんな事をしたら。」
襲撃者の一人がサーゼクス様にナイフを投げるが、それを横から飛んできた矢が撃ち落とした!?
撃ったの・・・母さんだよ。どんな神技なの。
唖然茫然している襲撃者達に言う事は一つ。
「なんで、最悪な時期に襲撃をかけるかな・・・。」
よりによって、学校に最強戦力が集結している時に。
「さて・・・そろそろ役者は揃ったかな?」
皆の中で大牙さんが判決を言い渡す。
「王として、お前らに判決を言い渡す。・・・・・・私刑(リンチ)!!」
『じゃあ、とっとと逝け。雑魚が!!』
『ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!』
襲撃者達に対する魔王、神様連合軍によるリンチを開始。
「おっと、ここから先はR指定だぜ?」
ダンテ様・・・いちいちそんな事言わなくていいですから!!
『ぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁl!!」
悲鳴なんて俺は聞いていない。聞こえていない。
聞こえないから見えてもいないんだ。ああ・・・数の暴力すら生温いぜ。
「はあぁぁぁぁぁぁ!!」
残ったバケガニ達をサイガが格好良く剣を振るって倒す。
魔化魍に対抗するための清めの音。それをサイガは実は会得していた。剣を音叉のように鳴らす形でだ。
次々と華麗にバケガニを斬り伏せるサイガ。
流石木場やネロ達の剣の師匠だ。危な気ない。
相手が振り下ろしてくるハサミや巨体を活かした体当たりを舞う様に紙一重でかわしていく。
その様は・・・まるでフィギュアスケートのようだ。
お偉いさんの前で大活躍だな。
―――――アバンストラッシュ!!
そして、あの必殺剣でバケガニ達に止めをさします。
「ふううう・・・。思ったよりも楽に終わったか。」
「・・・・ポ~///。」
セラフォル―様・・・そんなサイガの雄姿に見惚れていらっしゃる。
「・・・・・・美しい。こんな心が綺麗な御方がこの世にいるなんて。」
あれ?ツクヨミ様まで似たような熱い視線を。
そんな彼女にサイガは剣を収めてから駆け寄る。
side サイガ
僕は久しぶりに会った少女に駆け寄る。
「怪我はないみたいだね。」
「はっ・・・はい!!」
見たところ全く怪我はない。呪いの類も受けていないか。
「しかし、なんで君が・・・って、そう言えば名前を聞いていなかった。」
そう言えばあの夜の時は名前を聞かずに帰ったか。
「セラフォル―。」
「ん?」
「セラフォル―です。」
「そうか、私の名前は・・・。」
「サイガ君・・・だよね?」
あれ?なんで名前を知っているの?
「あなたは反則。サイガ君を逃がさないようにずっと計画を練っていたのに、ほんの小さなトラブルを利用して更に私を惚れさせるなんて・・・ホント反則もいいところだよ。」
計画?なんのこと?
なんかぶつぶつ言っていますけど?
「姉様、少し落ち着いてください。すっ・・・すみません、私の姉が・・・。」
ソーナさんが駆け寄ってくる。
あれ?ソーナさんの姉?
確かソーナさんは魔王レヴィアタンの妹だったよね?
そのソーナさんがセラフォル―さんを姉と呼ぶことは・・・。
あるとんでもない事実に気付く前にセラさんが私の首をこっちに向けて・・・。
そのまま唇を重ねてきた。
って・・・くっ・・・くクククク・・・唇!?
人生初のキスをセラさんに奪われた。触れた柔らかい唇の感触。
そのことを実感する前に彼女は今度は私を抱きしめてきた。
「ふふふふ・・・もうこうなったら絶対に離さない。私の心を奪った罪は重いんだよ?」
「あう・・あう・・・。」
頭の中が真っ白になる。あれ?どうしてキスなんかされるの?
そして抱きしめられるの?むっ・・・胸があたって!?
混乱する私の耳元でセラさんは囁く。
「改めて自己紹介するね。私の名前はセラフォル―・レヴィアタン。五大魔王の一人。」
五五五・・・五大魔王!?冥界のあの!?
その後、セラさんは私と顔を見合わせる。その瞳は涙でぬれ、顔は乙女の恥じらいにより赤く染まっていた。
「そして、あなたはその魔王のハートを奪う大罪を犯したの。」
そう言いながら妖艶な笑みを浮かべるセラさん。
「責任は取って貰うから。」
再びキスをしてくる。
今度は、舌が入ってきた!?
人生二度目のキスは・・・ディ―プキスだった。
SIED イッセ―
あまりに情熱的で官能的な愛の告白に、体育館にいた一同顔を真っ赤にさせています。
これって純情なサイガには刺激が強すぎないか?
サイガは鋼兄の次に純情だ。エロ本見るだけで鼻血は出ないけど、顔を真っ赤にさせてフリーズするほど。
ついでに事故で婦女子の裸を見てもフリーズして気を失うほどのレベルなのだ!!
鋼兄と並んで純情コンビと密か認定していたりする。
「やっぱりこうなったのですね。」
アーシアは顔を真っ赤にしながらも苦笑している。お前・・・この事を予知したのか!?
「ハイ・・・一部だけですけど。」
サイガの奴は完全に固まっている。
本当は皆で連絡を取り合って上手くここまで誘導して、セラ様が捕まえる予定だったけど、予想外のアクシデントでまるで王子様のようにサイガが駆け付けてしまったので、何もすることが無くなってしまったのだ。
深い深い口づけを交わした後、セラフォル―様はいう。
「好きだよ、サイガ君。あなたはもう・・・私の物よ?」
瞳を潤ませてからの止めの告白。
「あう・・・あう////。」
それは純情なサイガにとってとてつもない破壊力だったのだろう。
爆発でもしたかのように一気に顔を真っ赤にさせ、そのまま倒れてしまったのだから。
「もう・・・倒れちゃだめだって。まだ好きだって伝えきれていないのに!!」
いやいやいやもういいですって!!サイガはすでに限界超えていたから!!
セラフォル―様ってどんだけサイガに惚れているの!?
「あら?ツクヨミちゃんどうしたの?」
「ふふふふ・・・。」
頬を朱に染めて不敵に笑っていますよ?倒れたサイガを抱き寄せ、ヒッ、膝枕だと!?
「いい子見つけた。セラちゃん。この子なんだけど・・・。」
「えっ・・・まままままさかツクヨミちゃん。サイガ君の事・・・。」
「すっごく気に行っちゃった。なんか可愛い弟みたい。」
と、ツクヨミ様がサイガの唇にキスだと!?
「はう!?」
今度はツクヨミ様なの?
「うう・・・同志だけど、サイガ君の事は譲れないよ!!」
もう一つの計算外は・・・サイガ。お前はもう一つとんでもない罪を重ねようとしていることだ!!
何で神様まで気にいられてしまうのかな?
「あうあうあうあう・・・・。」
あまりのショックだったのだろう。
「・・・・・・ガク。」
完全にサイガは気を失った。
「う~ん・・・う~ん・・・・。」
「・・・ってサイガ!?」
そんなサイガにカオルさんが駆け寄ります。
「はあ・・・セラフォル―様、ツクヨミ様。落ちついてください。サイガはこの手の事に全く免疫が無いのは分かっているでしょう。」
鋼牙さんも流石に嗜めますか。
「あははは・・・はあ、まだ返事聞けていないのに・・・。」
「まあ、破壊力は抜群でしたし。」
「私、二番目でいいからねえ?まずは弟感覚で色々と交流を・・・長年いなかった相手の候補にしたいのよ。」
「そう言う事ならう~ん。」
いやいや、セラフォル―様!ツクヨミ様!本人がいないところで話を進めないで!!
「う~ん・・・う~んう~ん。」
責任を取らそうと決めていたサイガ捕獲計画。
あまりに情熱すぎるセラフォル―様のアピールにより、サイガがKO負けし、日本神話の神様に大変気に入られる形で幕を下ろした。
本当にお前は罪深い!!
ここで連続投稿は終わりました。
卒倒したソーナさんとサイガ君に哀悼の意を送ってやってください。
みんながあまりに好き勝手にやりすぎたゆえです。
また次話で会いましょう。