赤龍帝の幼なじみ達   作:THIS

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いよいよ彼の登場です。

 ドンナ魔改造になっているのやら。


新しい後輩はトライアングル

 SIDE ポルム

 

 さて、色々なアクシデントやカオスが合った授業参観が終わりを告げた。

 

 皆期待通りの大暴れをしてくれたよ。

 

 だが、その大暴れはまだ続いている。

 

 イッセ―君達の家で行われる大宴会という形でな!!

 

「早く終わって欲しいわ。」

 

「ええ・・・。」

 

「俺もだぜ。」

 

「右に同じく・・・。」

 

 まず行われたのは授業参観の撮影会。主な被害者はリアス部長、ソーナ会長に加え・・・巧と鋼鬼!!

 

「はあ・・・相変わらずだよ兄さん。」

 

 そして最後は渡だ!!

 

 あれは羞恥プレイもいい所というところか。

 

 大の大人が・・・息子や妹達の雄姿を見ていたのだが・・・。

 

「母上・・・何でこんなに撮影が上手なの?」

 

「ふふふ、これでもマイカメラはたくさんあるよ。私、カメラ大好きで。それに太陽神の特典で、光の屈折も上手く操作できるし。」

 

 日本神話の女神様・・・カメラ撮影が趣味ですか。でも・・・太陽神だけあって光の加減と上手く調整して撮影している。

 

 まさに力の無駄使・・・いや有効に活用していると言っておこうか。

 

 ホームページで高天原の景色を撮影して載せているらしい。

 

 検索をして見たらホントに出てきたのには驚いたよ。

 

 インターネットであの神々の世界が見れるって感慨深い。

 

 インターネット万歳!!

 

「上手く撮影するにはですね。」

 

 アマテラスによるハンディカムやデジカメによる撮影のコツの講座まで開かれている。

 

 それを・・・魔王様と堕天使の総督が真剣に聞いている。

 

 こっちも実は興味あってちゃっかり聞いて勉強させてもらっていますがね。

 

「ねえ・・・私達で同盟組まない?」

 

「そうだな。被害者の会くらい作ってもバチは当たらん。」

 

「ふふふふ・・・お互いに身内で苦労しているということで。」

 

「ええ。あなた達とはいい友人になれそうです。」

 

 あれ?リアス部長達の友情が深まっているぞ?

 

「まあ・・・僕も同じくかな?」

 

 見たところ、渡がまとめ役になりそうだ。

 

ここにシスコン・ブラコン・親バカ苦労人同盟が結成されたようだね。

 

「・・・何で俺、こんなとんでもないとこに来てんの?」

 

 招待された匙君はかちこちに固まっています。

 

「いいじゃねえか。それに見どころあるって言われたんだぜ?もっと誇れ!!」

 

「お前の前向きさが欲しい!!是非分けてくれ!!」

 

 匙君と仁藤君の二人は・・・どうもスサノオさんが気に入ったらしい。

 

 そして、今回の宴会に強制的に引きずり込まれた被害者だ(笑)。

 

「まあまあ。同志よ。」

 

「同志っておまえな。」

 

「だって、共に三大巨獣の神器を持つ者同士なんだし。」

 

「そうだったよな。」

 

 僕にとっても大切な同志だ。同じ三大巨獣の神器を持つ者が勢揃いするのは初めてのことらしい。

 

 二つ同時に同じ時代にあることすら今までなかった事らしいのに。

 

 僕の神器は一つだけ例外はある。それは、神器でも同じ三大巨獣の神器は解析出来ても、コピーはできないという事だ。

 

 まあ、この三つの神器は収集型の神器なので、可笑しくもない。

 

「お前さんの神器・・・本当はすごく恐ろしいじゃねえ?」

 

「そうかな?」

 

 仁藤は鋭い。匙はイッセ―と似たタイプで敵になるなら厄介だが、仁藤は違う意味で敵に回したくない。

 

 根性という名のしぶとさはイッセ―と匙に匹敵する上に、楽天家のように見えて色々と視ているのだ。匙がシトリー眷属の精神的な柱だとすれば、仁藤は皆のフォロー役。

 

 なるほど、それに指輪の力などを加えれば、シトリー眷属の二枚の切り札となるわけだ。

 

「・・・切り札はたくさんあるという事だけ言っておく。そっちも色々と用意していると見たけど?」

 

 遠まわしに肯定しつつ、あちらの手札も聞いてみる。

 

「定期的に魔界の森や色々な場所に連れて行ってもらっているからな。手札が増えたぜ。」

 

 彼の持っているベヒモスの神器。これは僕の神器ではできない事を平然としでかす。

 

 そして、リヴァイアサンの神器。

 

 これはまだ隠された力がある。これに僕は最近になって気付いたのだ。

 

「匙君はあれの修行中?」

 

「ああ・・・。あれってただ吸い込むだけじゃなかったんだな。」

 

 リヴァイアサンの神器。あれの本当の力もまた驚異だ。

 

 僕の考えが正しければ、星一つすら消滅させるスペックを秘めている。

 

「三大巨獣の神器ってどうしてみんな収集型なんだろうね?」

 

「さあ?」

 

「俺はポルムとアザゼルさんには感謝しているぜ。これでイッセ―の神器やアギトの力にようやく対抗できる。あれだけ阿呆みたいな強さにあれでようやく対抗できるって言える辺り、本当にイッセ―はすごいぜ。」

 

 匙はどうもイッセ―にライバル意識を燃やしている。そして、その思いに応えるように、黒い龍脈とリヴァイアサン、二つの神器は、イッセ―の持つ赤龍帝の篭手、そしてアギトの力に対抗できるだけのスペックを開花させ始めているのだ。

 

「こっちも手札を揃えておかないと。まだまだほしいし。」

 

 アザゼルのおかげで、こっち最優先で狙うべき神滅具を二つ見つけた。特に片方はこの神器のもう一つの制約を実質的になくしてしまうのだ。

 

 あれはのどから手が出るほど欲しい。

 

 あれがあればあの世界で得たあるデータを再現できる。

 

「お互いに、まだまだこれからってことだ。」

 

「おう。どんどん強くなってやるぜ。」

 

 僕の同志であるこの二人はまだまだこれから強くなる。

 

 何処まで強くなるのか・・・楽しみにさせてもらおう。

 

「がはははははは!!お前ら!!楽しんでいるか!!」

 

「おう!」

 

「こうなりゃやけだ!!」

 

 スサノオさんがこっちやってきた。

 

 差し出された酒に、仁藤も、匙までもが飲み始める。

 

「お前に酒をふるまう日が来るなんてな。」

 

 スサノオの傍には、ヤマタノオロチがいる。

 

「なら俺を酔わせるだけの一品はあるのか?」

 

「フッ・・・だったら飲め。」

 

 ヤマタノオロチが差し出した一升瓶を受け取り、それを一気に飲むスサノオ。

 

「・・・うめえ。お前さん、俺がお前を倒した事を恨んではいないのか?」

 

「おかげでこの道に進めた。」

 

「そうかい。好きな酒を造る龍っていうのもおもしれえ。」

 

「どんどん飲め。今度は俺がお前を酔い潰させる。」

 

 そう言えばヤマタノオロチを退治したのはかのスサノオだった。酒で酔い潰して、その隙に全ての首と尾を切り落とした。

 

 なるほど、殺された事を恨んではいないが意趣返し位はやらせてもいいか。

 

「上等。じゃんじゃん持ってこい。だが、お前さんも付き合え、今度も俺が潰してやる。」

 

 スサノオは大笑いながらじゃんじゃん酒を飲んでいく。

 

「それこそ上等。」

 

「お前ら、頼むからそんなところで昔の因縁を爆発させるな・・・って仕方ない!!」

 

 そこに鋼鬼さんまでやってきたのか?

 

 彼の力はこっちも興味深い。こっちに近い領域にいる存在だからね。

 

「だったら俺も付き合う。酒には少し自身がある!!」

 

『えっ?』

 

 そして、スサノオとヤマタはこの後思い知る。本当の酒豪は誰かを。

 

 一時間後、一柱の神と一体の龍が倒れていた。

 

 ついでに匙と仁藤もだ。

 

「お前・・・酒の神になれ・・・。」

 

「それに仕える龍として・・・誇りに思うぞ・・・。」

 

 鋼鬼さんがスサノオとヤマタの二人を酔い潰させるなんて誰が思ったか。

 

 いや、荒神と竜王を酔い潰させるって、どんだけですか!?

 

 流石にこっちも空いた口が塞がらないよ。

 

「鍛えていますから。ふははははは!!ついに伯父上を越えたぞ。」

 

 流石に酔っぱらっているが、豪快に笑い飛ばす鋼鬼さん。

 

「あんたはもう神を名乗れ!!もう・・・神様を酔い潰すってどんだけにゃ。」

 

 黒歌さん、貴方も苦労していますね。

 

 流石二代目ということですか。酒では僕も勝てそうにない。

 

 

 

 side イッセ―

 

 真の酒豪が誰かはっきりしたところでサーゼクス様が部長に向けて真剣な表情を向けた。

 

「君達の活躍を聞いて、いよいよもう一人の僧侶の封印を解こうと思う。」

 

「ほっ・・・本当ですか?」

 

「むしろ決断が遅すぎるくらいだぜ。あれだけのメンツを率いる事が出来ている時点であいつくらい何とかなるだろ?」

 

「イッセ―君を眷属にした日を境に、皆の力や資質が急上昇したからね。今なら使いこなせるかな?」

 

 あれ?俺が入ってきてからそんなに皆の力が上がったの?

 

「・・・きっとイッセ―自身には自覚は無いと思います。私、ほんの数カ月でずいぶん遠いところまで来たと思いますよ。もう私最上級悪魔クラスじゃないかしら。」

 

『うんうん。』

 

 部長の言葉に眷属一同が何故か頷いとる!?

 

「私もこんなところにまで来ちゃったのね。なんかすごい濃い日々を過ごしているわ。」

 

 部長に至っては遠い目をしているし。そんなに濃いですか?

 

「私も、今のリアスならそれくらいの実力に達しているとみている。なら問題ないね。」

 

「楽しい日々になりそうだ。だが、あいつの件で少々込み入った事情が入りこんできてな。」

 

 ダンテ様の言葉に、何故か渡と大牙様が頷く。

 

「サガ―クを連れてきたのに、姿を消したのだよね?」

 

「ああ。だが、あれはすでに自分で主を見つけたと思うべきだろう。その該当者はおそらく・・・。」

 

 サガ―クって何?それが姿を消したって、

 

「・・・ねえ。もしかしてだけど、あの子もまたイッセ―の幼馴染の関係者じゃないでしょうね?」

 

 それを見て部長が表情ひきつらせているぜ。

 

 まさかそんなことは・・・。

 

「・・・その通りだよ。流石リアスだね。」

 

 あれ?サーゼクス様がそれを肯定したぞ!?もう一人の僧侶って・・・まさか渡と大牙様の関係者なのか?

 

「そうか・・・はははは・・・駄目だ。私の眷属はもう人外化が止まらない・・・。あの子がまだまともに見えていたのに、これでもう・・・。私の眷属、皆イッセ―繋がりじゃない!ははははは!!」

 

 部長!!なんで壊れているのですか!?

 

 まだ人外化するって決まっていませんよ!!

 

「・・・いいえ、それに関しては確信があるわ。渡、そして大牙様、事情を教えてください。私は大抵の事は受け入れる覚悟があります。どのような成長をするのか見極める事も含めて出来る限り正確に把握したいです。」

 

 しかも、人外化する前提で早くも開き直った!?

 

「はあ、眷属の怪物化がますます進むことになりそうですね。どうやって勝つのか研究してしますけど、今の時点でも何も制限がない状態ではほぼ不可能に近い。蹂躙されるのがオチか。早く切り札の育成を進めないと。」

 

 ソーナ会長が眼鏡を直しながらその話を興味深そうに聞いて分析しています。

 

「どんな人外になるのか情報収集はさせてもらいますよ。」

 

「好きにしなさいソーナ。でも・・・何となく予感がするのよ。祐斗を超える様なとんでもない人外になりそうな・・・。」

 

 部長、何でそんな事を思うの?

 

 祐斗だって魔王になってもおかしくない程の潜在能力を持っているのですよ!?

 

「・・・怖い事言わないでください。泣けてきます。ただでさえ、姉の事で卒倒しそうなのに・・・。」

 

 そう言えば、今魔王少女ことセラ様は・・・。

 

「ふふふふ・・・。」

 

 右腕に抱きついて来てサイガに甘えております。

 

「ふふふふふ・・・。」

 

 もう片方にはツクヨミ様もです。

 

 美少女、美女に甘えられて固まっているサイガ。

 

 うらやましい・・・といいたいが、妬むのは止めてやった方がいいな。

 

「もう完全に積んでいますか?」

 

「ああ・・・。お前以外の全員は轟竜を含めて全員買収済みだ。」

 

 魔王少女様が、俺達を含めて全てに根回ししたことを父である鋼牙さんの口から今更知ったサイガ。

 

「流石に、神様まで気に入られるなんて思ってもみなかったが。」

 

「いや~いい取材になったよ。なんか色々な話のアイディアが浮かぶわ。」

 

 カオルさん・・・あなたって一般人ですよね?どうして神様や魔王などと平気で話しているの?

 

「ホラーの悪意に比べたらねえ。あちらに悪意も無く普通に話せるのなら怖くない。それに、知らない世界を知れるっていいことだし。」

 

「・・・お前も図太くなったものだ。」

 

――――魔戒竜の稚魚を絵本の題材にする猛者だからな。こいつは一生の間にどれだけの問題作を生み出すのやら。

 

 感覚だけならもうすでに一般人じゃないのね。芸術家ってそんな感じなのですかね?

 

「やっと見つけたもん。姉様や弟は結婚したけど、私だけ何千年も独身だったし。」

 

 ツクヨミ様・・・何か執念みたいなものを感じますよ。

 

「・・・駄目だ・・・ドキドキしすぎて・・・。」

 

 サイガが顔真っ赤にして完全に固まっている。

 

「このまま攻めようか。」

 

「おっし。私も手加減しないわ。」

 

 二人で更に甘えてきたぞ!!

 

「おっ・・・そっ・・・その!?」

 

 完全に手玉に取られていますな。

 

「はあ・・・あのっですね。」

 

 二人をうまく振りほどくサイガ。

 

 傍から見たらただ立ち上がっただけ。

 

『えっ?』

 

 その動き・・・自然なのに全然分からなかった。

 

 魔王様と神様が揃って驚いている。

 

「お二人の気持ちは分かりました。そっ・・・その。こっちはまだそう言ったことはわかりません。だって・・・その初恋すらまだなんです!!」

 

 ええええええぇぇぇ!!?あいつそう言った事まだだったの!?

 

―――――サイガの坊ちゃんは純粋過ぎるんだ。故に異性という感覚は希薄に近かったんだ。まあ、そこに嬢ちゃん達による強烈な一撃が叩き込まれたということだが。

 

「ザルバ・・・。」

 

「サイガ・・・出来れば受け入れて欲しい。何しろ・・・。」

 

「うんうん。こっちはお見合い成立したから。」

 

 ミニチュアサイズの轟竜さんと同じサイズのミニチュアサイズの白鳥みたいな奴が仲良くしています。

 

「轟竜・・・お前・・・。」

 

 それを見て、サイガの表情がひきつる。

 

「いい相手だったのでな。うん・・・いいお嬢さんで。」

 

「いや・・・その照れます。お嬢さんだなんて。」

 

 確かあれって、セラフォル―様の契約モンスターでしたよね。名前はスワンとか。

 

 この騒がしい宴会の席でお前らお見合いしていたのか!!

 

 しかも、成功しているじゃないですか!

 

「いや・・・ここまで上手く行くなんて。」

 

「少しびっくり。」

 

「はははは・・・スワン。貴方もこれで完了ね。」

 

 契約モンスターズがぞろぞろ出てきたぞ。ヤマタは酔い潰れているので他が。

 

「ほう・・・。後はマグナを探しておかないと。あいつは不器用だからな。」

 

 ゴルドさんが新しい存在の名前を言っていますよ!?

 

「いや、不器用だけどあいつは破壊神よ。彼の相手っているのかしら。貴方だってまともに戦いたくない相手でしょうが。」

 

「破壊力と規模だけなら私すら遥かに上回る奴だからな。この世界でどんな奴に契約したのやら。敵でない事を切に祈っている。」

 

『うんうん。私達もあいつとは戦いたくない。』

 

 ミラーモンスター最強のゴルトさんを始め、皆が戦いたくない相手ってなんですか!?

 

 ・・・そんな危険な奴がまだいるのか。

 

「話を戻します。まあ、恋はまだしていませんので、そう言ったことはまだわかりません。」

 

 サイガははっきり言う。

 

 だが、その後恥ずかしそうに小声になりながらいう。

 

「ですから・・・まずは友達としてのお付き合いという形でそこから始めたい・・・です。」

 

 精一杯の返事なのだろう。

 

「あなた達二人が思うほど立派な男だと私はどうしても思えません。だから、一緒にいてそれをゆっくり見極めてほしい。私もあなた達二人を知っていって・・・。」

 

 告白された上での必死に考えた上での返事。

 

 なのだが・・・。

 

 お前気付いていないだろう。

 

 ある意味その返事は。

 

「上等だよ。覚悟してよね。それにあなたの人柄はリサーチ完璧だから。」

 

「そのリサーチはこっちも見せてもらったし。可愛いわね、ぬいぐるみが大好きだなんて。」

 

「なっ////!?」

 

 えっ?お前、ぬいぐるみ好きなの?

 

「部屋に密かにコレクションが。可愛い物が大好きで、猫とかをよく愛でているのをみているわ。動物も好きよね。よくそう言った物をもふって癒されているとか。」

 

 母さんそれを見ていたの?

 

「ちょっ・・・二人とも何こっちのプライベート暴露してんの!!」

 

 こいつって結構可愛いところがあったんだな。男だけど。

 

「そう言う意味ではこっちの勝ちだよ。」

 

 セラフォル―様はおそらく本日最高の笑顔を見せて断言する。

 

「だって・・・そこまで気持ちが届いたのならもう一歩だもん。」

 

「・・・・あう////」

 

 その笑顔にサイガが顔を真っ赤にさせてノックアウト寸前だぞ!?

 

 こりゃ・・・もう時間の問題じゃないのか?ガンガン攻めているな。

 

「ふふふ、そういうことです。姉様、私はしばらくこの家に滞在すますわ。女としては今が勝負ですので。ついでにここで観光して、三大勢力の会談にも出たらどうです?」

 

「あら?いいかしら、サーゼクス殿。」

 

 ツクヨミ様の発言にアマテラス様が面白そうな笑みで聞いてきたぞ。

 

「・・・こちらの神の件だっていずれ知られることだし、良いじゃねえのか?少なくともあいつの息子は知っていることだ。そう言った意味では都合もいい。」

 

 アザゼルがそこに助言を入れる。

 

「それもそうか。総司はどうだい?」

 

「必然というものだろう。断る理由はない。」

 

 三大勢力会談がカオスになってきたぞ。日本神話勢力まで来るなんて。

 

 そしてその時、グラスを落とす音が聞こえてきたぞ。

 

 落としたのは部長、そして会長だ。

 

 余程の衝撃を受けたのだろう。部長の手が細かく震えとるぞ!?

 

「そっ・・・そんな。あの子が・・・。」

 

 そして、がっくりと膝から崩れ落ち、手を床につく。

 

「駄目だ。この時点でもう・・・人外決定だわ。私・・・なんて子を眷属にしたの。しかも、話が本当なら・・・もうそれは始まっているのよね?ああ・・・そんなの私は使いこなせるのかしら?」

 

「リアス・・・気を確かに。気持ちは分かりますが。」

 

 あまりの部長の狼狽っぷりにグレモリ―眷属全員の表情が固まる。

 

 部長!!一体渡と大牙様から何を聞いたのですか!?

 

 

 

 

 次の日、俺達は封印された区画に入った。

 

 かなり厳重な封印がされているよな。

 

 ちなみにかなり多人数で押しかけている。

 

 俺達の幼馴染連中はもちろん、今回は大牙様まで一緒だ。

 

「かなり厳重な封印がされていますね。」

 

 上から封印を言い渡されたとんでもない眷属。

 

 いよいよそれが見られる。

 

 皆の脳裏によぎるのは昨晩の部長が膝を突いて絶望する姿だけどな。

 

 まだ合った事のない連中は俺も含めてこう思っているだろう。

 

――――― 一体どんな化け物なの?

 

「あの子は引き籠りでねえ。」

 

 へっ?引き籠り?

 

「でもネットとかで一番の稼ぎ頭なのよ。」

 

そう言いながら部長は彼方此方<KEEP  OUT!>と書かれた封印を解き、そして俺達はある扉の前にでる。そこの封印を解いて、部長と朱乃さんは入って行く。

 

 中から中性的な声が聞こえてくる。男の子なの?女の子なの?

 

 次々と訳の分からん情報に耳をかしげる俺達。

 

 木場と小猫ちゃんは事情を知っている様子でしたけど?

 

 中を開け見るとびっくり仰天。

 

 いたのはアーシア以来の金髪の美少女じゃないですか!!

 

「いや、この子男の子だから。」

 

 でも、部長の言葉に皆は固まった。

 

 おっ・・・男だと!?そんな馬鹿な。

 

「おい、俺はアーシアと含めて僧侶のダブル美少女コンビの誕生を喜んでいたんだぞ!!」

 

「ひぃぃぃごめんなさいぃぃぃ!!」

 

「なるほど、これがこの世界で生まれた新しいジャンル。男の娘ということか。いや・・・業が深い。」

 

 ポルム。お前、この世界の色々なことを覚えるな。でもそれはきっと余計なことだよ!!

 

「はあ・・・情報で聞いてはいたけど、流石に驚いたよ。」

 

 渡がその男の子をマジマジと見る。

 

「安心しろ渡。俺はこれもありだと思っている。」

 

「兄さん。それはどうかと思うよ。」

 

 あれ?大牙様は何故か鼻血をだして親指を立てているぞ!?何でグッジョブなの!?

 

「ひっ・・・なっ・・・なんです!?あなたは誰です!?」

 

「えっと・・・僕の名前は紅渡。とりあえず、その名前だけ覚えておいて。」

 

「俺は大牙だ。」

 

 流石に鼻血をたらしながらの紹介は怖い。

 

「ひぃぃぃぃぃ!!」

 

 怯えて後ずさる彼が、机の上にあったコップを落とすのと同時に彼の眼が白く光った。

 

 落ちる途中のコップが止まる。

 

「あっ・・・あれ?なんで皆さん止まらないの!?」

 

―――――これは?

 

―――――時間を停止させている。それもこの部屋全体を・・・。

 

 クレアの説明に俺達は驚く。

 

「・・・なるほど、封印されていた理由が良く分かった気がする。その力をこいつは制御できないのだな。」

 

 鋼兄の説明に朱乃さんが頷く。

 

「ええ、ですが流石というべきなのか皆様は出鱈目ですね。」

 

「まあ、俺達はそれぞれそれに対して対抗できる程度の物を持っているというわけだ。」

 

 ネロの言うとおりだな。

 

 アギトやギルスはもちろん、他の面々もそれに並ぶもんをもっている。

 

「本当の意味で使いこなされたら俺もそうだが、アギトですらも止まってしまうだろうがな。まだまだそう言った意味では未熟というわけか。」

 

 修行という意味では鋼兄の言葉は的確だ。誰よりも激しい修練を重ね、今でもそれを己に課しているのだから。

 

 俺も鋼兄の修行に付き合うけど、あれは転生してからでも死ぬほどきつい。

 

「・・・・・・。」

 

 そして、良太郎は黙って彼を見ている。何か思うところがある様子みたいだ。

 

「改めて紹介するわ。この子はギャスパー・ヴラディ。私の僧侶にして、一応駒王学園の一年生。そして、転生前は、前までは私はバンパイアと人間のハーフだと思っていたわ。」

 

 部長の紹介の最後の部分が変だった。ハーフだと思っていた?

 

「いい機会だから他のみんなへの訂正も兼ねて紹介するわ。この子はヴァンパイアと人間、そして、ファンガイアの三つの血を引いたトライアングルなの。」

 

 その言葉は、ギャスパー本人も驚いた様子だ。

 

「あの・・・それ僕も初耳です。それとファンガイアってなんですか?」

 

「後でじっくりと説明してあげるから安心しなさい。私も昨日初めて聞いたから。だからなのね。変異の駒を使った転生なのに、何か変なのは。」

 

 部長の嘆きは止まらない。

 

「そして・・・やっぱりいたのね。サガ―クが。」

 

 ギャスパーを庇うようにして現れたのは円盤と蝙蝠をくっつけたような変な奴だった。

 

 色は黒色だ。

 

「はっ・・・はいぃぃぃぃ。その・・・いきなり出てきたと思ったら噛みついて来て、その後何か仲良くなってしまって。」

 

 それを見た渡が絶句している。

 

「・・・色が変わっている。何故銀色だったのに何で真っ黒になっているの?それになんか人に変な眼みたいなものが浮かび上がっているし。これって何?」

 

「どうやら登録は完了しているとみていい。だが、その際に色々と変化が起きたようだ。一度調べてみないと何とも言えないが・・・。性能その物がおそらく飛躍的に上がっている。特に知性の向上が著しい。まるで人格を得たかのように。こんなケースは初めて見る。」

 

 渡と大牙様の驚きが尋常じゃない。あれってきっと、キバの鎧みたいなもんだよな?

 

 そう考えると、部長の嘆きの理由が段々分かってきたぞ。

 

 もしかしなくても、こいつはもしかして渡達・・・ファンガイア王族の・・・。

 

「それとその白いカマキリみたいなモノって何?」

 

「僕にもわからないですぅぅぅぅぅぅぅぅ!!でも、この子とはもっと前からずっといます。紹介していませんでしたけど。」

 

 もう一つ、ギャスパーの傍には変な奴がいた。それはやたらメタリックな白いカマキリだったのだ。鋭い刃となった鎌をがちがち鳴らして、こっちを威嚇している。

 

「・・・何か嫌な予感がする。」

 

 部長すら想定していなかったその存在はなんですかね?

 

 

 

 




 さて・・・もう一話投稿します。
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