そして・・・ある方が本気でブチ切れて大暴れ開始です。
SIDE 渡
イッセ―君達が転送すると同時だった。
魔法陣の展開と共に一人の女性が現れる。
「あれは・・・レヴィアタンの魔方陣!?やはり今回の黒幕は・・・。」
サーゼクス様の言葉と共にその魔法陣から何かがでてくる。
「・・・ごきげんよう。みなさま。」
現れたのは胸元が大きく開き、太ももにもスリットが入ったドレスを着た女性。
この人は・・・悪魔なのか?
「初めましての方々も多いようですね。私の名前はカテレア・レヴァイアタン。先代レヴァイアタンの血を引く者です。」
先代?
「・・・旧魔王派は渦の旅団(カオス・ブリゲ―ド)に協力することを決めましたわ。」
「かっ・・・カテレアちゃん!?私は!!」
それを聞いたセラフォル―様が悲痛な声をあげる。
「私から魔王の座を奪っておいてぬけぬけと。安心して、あなたは私が殺すから。そして、私達が魔王になって、新しい世界を作ります。・・・・そこの無限の龍神の力を使ってね!!」
カテレアの言葉と共にオ―フィスちゃんとセラフォル―様の体が何かに拘束される。
それは・・・黒い帯みたいなもの。それに拘束されるとともにカテレアの傍にまで転送される。セラフォル―様はそのままだ。
「・・・動けない。」
「おほほほほ・・・当然です。ホムラ様より頂いた拘束具です。あなたにはまだいてもらなわないと困りますの。無限の蛇の力がこれからどんどん必要になるのですから。人間のくせに神の力を振るうアギトを殲滅するには。」
彼女は言う。三勢力の和平とは全く違う結論に至り、彼らはこの世界を滅ぼそうとしていると。
「我・・・もうお前達に利用されるのは嫌。」
そんなことに彼女は嫌がっている
「あなたの意見など聞いていない。」
「我・・・みんなと一緒にいたいだけ。静寂とは違う宝・・・この街で見つけた。それを壊すなんて絶対に・・・嫌。」
その言葉を聞いて僕は声を荒げる。
「・・・いい加減にしろ。」
僕はいい加減怒りが限界だった。
ただでさえ、ギャスパーが酷い目にあっている。その上でさらにオ―フィスちゃんまで。
「オ―フィスちゃんはお前の道具なのか?」
僕はいつの間にか変身していた。
黄金のキバに。
「噂に名高い黄金のキバ。へえ・・・でも、真なる魔王である私と戦えるのかしら?」
その言葉と共にカテレアは懐から二つの物を取り出す。
一つは黒い蛇みたいな物。
もう一つは・・・スイッチみたいな物だった。
それを見て、前の事件で弦太郎とイリナが使っていたアストロスイッチを想い浮かべたであろう皆。
それを押すとともにカテレアの身体が黒い靄に覆われ、そこに星座が浮かび上がる。
その靄の中から現れたのは頭にサソリをかぶせ、両腕にサソリの尾針の様な装甲を持った怪人。
「ふははははははは!!我らの新たな力・・・ゾティア―ツの力を見るが良い。」
それはおそらく蠍座。
さそり座の怪人だった
だが、その程度のことだ。
「僕の弟まで道具みたいに扱い、そしてオ―フィスちゃんまで・・・。」
僕はザンバットソードを片手に歩きだす。
「渡・・・我・・・。」
涙を零すオ―フィスちゃん。
「・・・無限の龍神が涙を?」
それを見たカテレアも驚いている。
「ごめん・・・なさい。我、皆と違う存在。あまりに異質なのは・・・分かっていた。」
泣いているオ―フィスちゃん。
その事実を見て僕は・・・。
「いいんだ。」
「えっ?」
「君が龍神だなんて、そんな程度のことはどうでもいい。」
そんな彼女の涙を止めるためにいう。
「君は君で変わらない。そして、今重要なのは、あいつが君を泣かせている。それだけだ!!」
「渡・・・。」
オ―フィスちゃんは涙をさらにこぼす。
その姿が・・・少し変わる。
幼い少女だった姿が少しだけ成長したのだ。
「嬉しい・・・我・・・嬉しい。」
十代前半の姿に。
「・・・噂に聞いていたけど、本当に無限の龍神が変化、いや進化を始めているというの?そんな・・・。」
「渡・・・渡!!」
オ―フィスちゃんはじたばたともがきながら僕の名前を呼ぶ。
「・・・ふん。さっさと消えなさい。」
「やめろおおおおぉぉぉ!!」
俺が剣を手に転送しようとするのを止めようとするが・・・。
「あなたには特別。」
カテレアが黒い蛇の様な物を飲み込む。
それと共にいきなり力が増大。
そして、カテレアが巨大な氷の塊を放つが・・・。
「邪魔だ。」
渡はそれを無造作にザンバットソードを振るい、切り裂く。
「げっ!?私の一撃を・・・がばっ!?」
「うおおおおおぉぉぉぉぉ!!」
そして、拳でカテレアを殴りとばし、オ―フィスちゃんの手足を拘束している輪を破壊しようとした時だった。
―――――しかたないねえ。
その言葉とも、僕の身体を突然の炎が覆う。
「ぐっああっ!?」
「渡!?」
――――――彼女はバトルファイトでも邪魔な存在故に、手伝わせてもらう。
そこに天空から雷撃がこっちの体を穿つ。
「ぐっ・・・。」
他の皆も動こうとしたが、その行く手を突如現れた白いゴキブリみたいな連中が阻む。
「ぐあ!?」
そして、白いカミキリ虫みたいな奴が僕の目の前に現れ、赤い刃の鎌を振り下ろし、僕の身体を切り裂いてふっ飛ばす。
「渡ぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
体を切り裂かれながら僕は見た。
そして、涙をこぼし悲鳴を上げるオ―フィスちゃんの姿を。
「離せ・・・渡を・・・渡を!!」
「今のうちに・・・送ってしまえ。」
白いカミキリムシみたいな奴がカテレアにつげる。
「ええ。感謝するわ。」
姿を消してしまった。
「おほほほほほほ・・・ホムラ様、存分につかってやってください、あなたは必要ないと言っていましたけど。無限の力は凄まじいものです。しかも、変化、いえ進化をしている彼女の力は想像ができない。さあ、彼女の力を使って私は新たな力を・・・。」
「あ・・・・・。」
消えたオ―フィスちゃん。
それと共にある光景が蘇ってくる。
僕の胸の中で・・・死んでいくあの子の事を・・・。
それを思い出し、まるでバイオリンの弦が切れるかのように僕の中の何かが切れ・・・
「あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
雄叫びをあげていた。
SIDE アザゼル。
「ここでまた君の邪魔がはいるか。」
サーゼクスの奴が険しい顔をする。
「くくく・・・まあ、足止めなら定評があるのでね。」
俺達も駈けつけようとしたが、それをいきなり現れた無数のゴキブリみたいな連中が邪魔をしてきたのだ。
「・・・井坂。」
それは井坂と呼ばれた男。巧から報告があったが、彼は元人間。今はアンデットと呼ばれる不死身の化け物になっているらしい。
その上、ふたつのガイアメモリを使う。
「今回は素晴らしい日になると思ってね。さあ・・・記念すべき日を三勢力の皆様にみせようじゃない・・・。」
井坂がそこまで言いかけた時だった。
渡の悲鳴。
そして、それと共に渡が変身したのだ。
黄金の体に紅の翼を持つ翼竜へと。
「・・・何・・・あれは?」
あとでそれはファンガイアのハーフのみが変身できるもう一つの変身だと知った。
その名はエンペラーバット。
「・・・ふん。ならこっちも相手をしてあげるわ。」
しかも、尾がザンバットソードになっている。
「醜い奴・・・消えなさい。」
放たれた無数の氷の刃が渡を貫いたと思った瞬間。
「がっ!?」
「速い・・・だと!?」
突進で粉々に打ち砕きながらカテレアと白いカミキリムシみたいな奴を翼で斬り飛ばしていた。
「なっ・・・なんで?無限の力を得た私が、しかもホロスコープの力を得た私がこうもあっさり!?」
あいつには分かんねえだろうな。
今の渡の怒りは。
あいつはオ―フィスを無限の龍神としてではなく、一人の女の子として見ていた。
そして、それに応じてオ―フィスも成長していたのだ。ずっと変わらなかった存在である彼女が、女の子として一個の存在を進化し始めていた。
その絆は・・・俺なんかが想像していたよりもずっと強い。
この胸に突き刺さる。この光景は他人事じゃねえからな。
四十年前の事・・・まさか今更胸を痛める日がくるとはねえ。
まだまだ俺も青いぜ。
斬り飛ばされたカテレアは体制を立て直し、必死に攻撃を仕掛けようとするが残像を伴う速度で次々とかわし、足で蹴り飛ばす。
「がぶっ!?」
暴走体となった渡の眼から涙が流れている。
あいつは・・・・その絆を引き裂いたのだ。
無残にも。
「ぐっ・・・。」
そして、カテレアに突っ込もうとする渡を・・・。
上空から飛来した無数の影が阻む。その大きさは翼竜に変身した渡の奴よりも翼長だけでも三倍はある。
それは・・・翼竜といえばいいのか?だが、あんな翼竜はみたことが・・・。
まるで頭が自動車運転の初心者マークみたいな形になっている奴なんて初めて見る。
「ギャオス!!」
だが、俺達の中で小猫ちゃんだけが知っていた。その存在を。
ギャオスと呼ばれた存在は甲高い音と共に口から何かを放つ。
光線みたいなそれが横切った瞬間、校舎の一部が結界ごと切り裂かれた。
渡の奴はそれを浴び、切り裂かれはしなかったが、墜落する。
「超音波のメスです。まだ成体になっていないけど、あいつら・・・本当にこの世界を滅ぼすつもりなんだ。」
「カテレアちゃんもうやめて!!そんな事をしても・・・何も救えないのは貴方も分かっているでしょう!!」
セラフォル―は拘束され動けない状態でも、必死で彼女を説得しようとしている。
「徹底抗戦なんかしても・・・あとに何が残るのって・・・あの時私は言ったよ!!みんな疲れ果て、どうしようもない苦しみと悲しみ、そして憎しみが募っていくばかりのあの戦いはもう無駄だって!!ちっちゃなプライドで・・・何が残るというの!!」
「・・・悪魔は悪魔たる故にだ。いい加減お前も死ね!!偽りのレヴァイアタン!!」
セラフォル―の周りには無数のホラーが現れる。
「お前はこいつらに喰い尽くされるがお似合い。さあ・・・・。」
「私はただ・・・みんなが楽しく暮らせる世界が欲しかっただけなの!!それを守りたかったの!!」
セラフォル―は叫ぶ。その気迫に皆が息をのむ。
「・・・つっ・・・。」
その穢れ無き瞳に射ぬかれたカテレアが動きを止める。
「・・・止めろ。」
そして彼女は叫ぶ。
「悪魔なのに・・・同じ・・・悪魔なのに・・・。」
その瞳を怖がるように。
「その目でその曇りなき目で私を見るなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
彼女の絶叫と共にホラー達がセラフォル―を喰い殺そうとして・・・。
二人の剣士がそれをすべて切り払った。
「・・・セラさんはやらせない。」
それは冴島親子。
その息子であるサイガがいう。
「・・・あなたは守りし者だった。」
そして、セラフォル―に問う。
「その上で聞く。あなたはみんなの笑顔のため、みんなが楽しく暮らせる世界を作り、それを守る。その信念に偽りはないか?」
「・・・偽りどころじゃない。」
セラフォル―は断言する。
「それが魔王になった理由だから。私は自分も楽しむし、みんなも幸せする。悪魔らしからぬ部分はあると思うけど、それが、私の魔王よ!!」
「そうか・・・。なら・・・。」
それを聞いたサイガはセラフォルーの奴を見て言う。
「・・・なら、そんなあなたを私が守ります。あなたの騎士として。」
「あっ・・・。」
満面の笑みで。
「・・・正式に私達日本神話も三勢力の和平に協力したいと思います。」
そして、セラフォルーに駆け寄るアマテラスとツクヨミ。
「セラちゃん。・・・あなたの言葉で私達は決意できた。同志として・・・共に世界を盛り上げましょう!!」
「みんな・・・。」
二人の神がセラフォル―の体にかけられた呪縛を必死で解きにかかる。
その光景に彼女は涙を流す。
「・・・許せぬ。」
隣ではいよいよ王様が動き出そうとしていた。
「何とか体制は整えたか。」
「そうですよ。せっかくのバトルファイトの開催をこの街で行おうとしていたのに、あっさりやられてたまりません。」
「今日は僕も大暴れさせてもらおうか。」
そこにもう一人別の男まで現れる。
白い体を持つそいつは・・・前の事件で井坂を助けに来た奴らしい。
ダグバと呼ばれているやつらしい。
「さあて・・・誰が実験台になってくれるかな?僕のヤミヤミの力を!!」
ダグバの周りで黒くドス黒い闇が発生する。
「ほう・・・だったら俺が相手にやってやる。」
その闘志に呼応するようにヴァ―リが歩きだす。あいつ・・・同系統の臭いをかぎつけてやる気だしやがったな。
「はははは・・・なんとかなった。あいつはギャオスの餌になってもらうわ。そして、あなた達は私がじっくりと。」
二十を超えるギャオスが渡を囲む様子を見たカテレアが笑う。
その笑いに反して大牙は告げる。
「我が弟達を侮辱してくれて、いつまでも笑っていられると思うな。三下が!!」
「さっ・・・三下!?・・・お前まで私を侮辱して。」
「はははははははは!!いいねえ。あんたのその言葉、好きだぜ。」
俺はあえて軽く大牙の方を叩いてやる。
「・・・カテレア、下る気はないのだな。」
サーゼクスの奴は悲しげ、いや・・・それだけじゃない。怒りも込めて言っていやがる。
「ふん。これだけの戦力を前にして、まだいうの?あなたも好きね。」
「だから三下と言われるんだこのやろう。」
だからこそ、俺はあえて挑発する。
「お前の理想はな!!あまりにも陳腐で醜すぎる!!そんな奴を三下と言わないでなんというんだ?」
「同感だ。お前のやろうとしていることはただ、逃げにすぎない。思い通りにならない世界を否定し、どうして隅に追いやられたか、その反省すらしていない!!」
「ぐっ・・・。」
大牙、言ってくれるねえ。
「・・・なら、お前は俺達が直々にぼこぼこにしてくれる。」
「おう。一緒にやってやろうじゃねえか!!」
「ほう・・・だったら、かかってきなさい・・・超・新・星!!」
その言葉と共にカテレアの手に輝く星の様な物が出現。
それを体内に吸収するとともに、カテレアの姿がさらに変わる。
下半身が巨大な蠍となったのだ。
「へえ・・・だったらこっちも切り札その一をだしますか。なあ、相棒。」
俺の呼びかけに応えて現れたのは二体の俺の契約モンスター。
緑の人に近い四肢と縦巻きの尻尾を持つカメレオン型のバイオクリ―ザ―。
紅い人の四肢に吸盤の付いた手足。背中に巨大な十字手裏剣型の刃を背負うヤモリ型のゲルニュート。
そして、もう一つ。
「頼むぜ、ファーニ二ル。」
人工神器に封じた黄金の竜王の神器。
「君までミラーワールドのモンスターを契約していたのか?」
それを見たサーゼクスの奴もゴルトフェニックスを召喚している。
「こいつらはステルス性が極めて高い。故に気付かなかった。だが、お前達まで来ていたか。」
この二体は俺のお庭番みたいな奴らでな。付き合いも結構長い。
やつらはゴルト氏を見て一斉にいう。
『久しぶりでござる。』
「・・・ごっ・・・ござる?」
ゴルト氏が面食らうのは分かる。
こいつらはグレゴリ幹部連中の影響を最大限に受けていやがる。何の因果か、忍者マニアになりやがって。
まあ、おかげこいつらは強くなったからいいけど。
「・・・メダトロンと意気投合するのは間違いなしですね。私もなら変身しようか、バチス達!!」
そして、ミカエルの傍に三体のミラーモンスターだと!?
「私もまた契約しているのですよ。三体のバチス達とね。彼らも止まっていなくて良かった。」
あいつはそれぞれ、三体のハチ型のモンスターを率いていた。三体はレイピア、両腕のニードル、弓矢とそれぞれ武器をもっている。
『我ら・・・バチス三銃士!!』
えっと、そっちは三銃士?
「へえへえ、上等じゃねえか。そろってトップを張る連中は皆ミラーモンスター持ちってか?」
「そう言う事だ。なあ・・・ケロちゃんズ?」
ダンテの奴もどうやら契約モンスターを呼びだす。
ケロちゃんって・・・蛙か?
それは牛程の大きさの三体の犬。
二体は前足が巨大なかぎづめになっており、頭が燃えている。背中の毛は高質化して金属の装甲板となり尾は蛇を模したボーガンになっている。
最期の一体は黒い炎で全身を覆った奴で、背中から二本の刃、尻尾は鋭い槍のようになっている。
ッてケロちゃんってケルベロスのことかい!?
「俺の猟犬はしびれるぜ?まだ魔人化と魔剣スパーダは使わないでおいてやる。」
どうやら皆・・・やる気満々の様だ。
「ぐっ・・・結界の維持はどうするの?あなた達全員で動いたら、結界を維持するなんて。」
カテレアはリサーチ不足のようだな。
「そんなの・・・私が引き受けます!!」
その声がする方を見てカテレアは固まっていやがる。
「バッ・・・馬鹿な。まさかあなたが一人で結界を維持しているというの?魔王や熾天使達が協力して維持する様な規模の結界を!?」
「この程度・・・補助術式がある分むしろ楽です。」
二天龍の攻撃を防ぎきった猛者ならまあ簡単だろうな。
キリエ。まさに猛者だな。
「・・・彼女のおかげで皆が大暴れできる。行くぞ・・・。」
部屋にいる連中が次々と変身する。
俺も・・・バイオクリ―ザ―の力を得た仮面ライダーベルテへ。
ミカエルの奴は黄色と黒の虎のような装甲に覆われ、頭がハチの様になった仮面ライダービーズ。
そして、サーゼクスは・・・。
「・・・おっ・・・黄金の魔王。」
最強のミラーモンスターの力を纏った姿・・・仮面ライダーオーディーンへと変身。
「・・・なあ、よくよく考えてみれば、お前さんのその名前、北欧神話に喧嘩売っているぞ。」
あそこの主神と同じ名前だしな。
「・・・はっ・・・そんなの今更だぜ。なあ?」
ダンテの奴は紅い装甲に黄色の毛皮みたいなパーツで身体を覆った姿――仮面ライダーヘルガに。
「ぐっ・・・だったらあのキリエって子を!!」
キリエに向って多くの敵が向かおうとするが。
「行かせると思いましたか!?」
結界の維持に全力を費やしているキリエをグレイフィアがインペラ―に変身してカバー。
「キリエはやらせねえ。」
そこにネロが防衛に加わる。
――――アクセル。
「このメモリの力を使ってな!!」
そして、あいつもまた変身をする。
ガイアメモリを使った仮面ライダーアクセルへと。
「さあ・・・振り切るぜ。」
ネロはそのままアクセルクイーンを手にしてキリエに向ってくる連中に踊りかかる
「ぐっ・・・だったらギャオス達の力で。」
「・・・貴様、私の弟を舐めすぎていないか?」
「えっ?げっ!?」
大牙の言葉にカテレアが振り返ると・・・二十体のギャオス達が全滅していた。
「ぐるるるる・・・。」
「馬鹿な・・・。足止めどころか、すでに全滅だなんて。」
その怒りはカテレアに向けられる。
「おーい。まだ追加はこないのか?」
そして、グランドでは・・・魔術師達が蹂躙されていた。
巧を初め、皆が大暴れしていたのだ。
その結果・・・全滅し、次々と転送されてきても瞬殺という。
「さやかさん達に転送の大本を狙う様にいっています。時期に転送もできなくなるでしょう。」
「念のためにポルムも付いている。最悪なんとかなる。」
ミカエルと俺はすでに手を打っている。
キャスパー君もイッセ―達が助けてくれるだろうし。
―――――流石に風向きが悪そうだな。
その言葉と共に、その場に変な存在が現れる。
一言で言うならモノリス。
黒い壁である。
――――ごきげんよう。私は統制者と呼ばれし者。渦の旅団の幹部みたいな立場にいると思ってくれればいい。
統制者。その名を聞いた俺達は驚きを隠せない。
「太古のバトルファイトを引き起こした邪神が今更何の用だ。」
古文書に残されていた存在。あまりの身勝手さに昔の神により封印された存在。
―――何、カテレア、お前に増援を送る。
その言葉と共に天より巨大なギャオスが現れる。
「・・・成体のギャオス。」
そこにさらに・・・。
―――――行け。お前をアンデットの細胞で再生させた意味を見せろ。
モノリスの身体から、黒い鎧を纏った魔戒騎士が現れたのだ。
「・・・御意。」
「ひひひひひ・・・なら俺も参上しましょうかね!!」
そこに、もう一人。モノリスの身体から現れたのは・・・一人の人間だった。
「フリードだと?」
それは前の事件で倒されたはずのフリードだった。
「くくくくく・・・さあ、楽しみましょうか。」
だが、あいつが纏っている空気が以前とは違う。
「お前・・・人間を止めたのか?」
「ぎゃはははははははははあははは!!」
俺の問いにあいつは笑う。そして・・・。
「ええ。あなた達を倒すため、ただそれだけのために俺は人間をやめました。あの糞ジジイの力を借りましてねえ。ぎゃはははははははははは!!」
フードを取ったあいつの姿は以前とは大きく変わっていた。
頭に冠の様な角が生えた姿に。ローブを着ていたが、頭だけでも、すでに彼が人間を止めていた事に疑いの余地はなかった。
「・・・超魔生物になったというのか?お前は・・・。」
ハドラ―がその姿に反応を示す。
「ええ。ドラゴンや天使、悪魔を初めとするこの世界のあらゆる生物サンプルに、アンデット、ワーム、ファンガイアや使徒、グロンギなどのデータも加えてねえ。人間を超えた存在を倒すためなら・・・。」
フリードの奴がふっきれた様子でいう。彼の傍には改造され、下半身がカニその物になったボルキャンサーの姿。
「私も人間を止めるくらいの事はしないといけないと悟ったのですよ!!悪魔、エクソシスト、そんなつまらない事にこだわるのはもう止めた!!」
フリードは剣を手にする。
――――そして・・・この世界でのバトルファイトの開催を宣言する。蘇れ、アンデット達。
モノリスの言葉と共に学校のあちこちでそれは現れる。
それはアンデット。あらゆる世界の生物たちの始祖とされる連中。
―――――手始めに二十体。そして、倒れた連中にもサービスだ。
その言葉共に倒れ伏した魔術師達が起きあがる。
その姿が・・その姿は包帯の代わりに黒いベルトで全身を拘束させたミイラのようだ。
―――あらかじめアンデットの細胞を受けつけておいた。行け・・・不死の軍団、量産型トライアルたちよ。ふははははははははははは!!・・・さあ、この世界を破壊するための楽しいゲームのスタートだ。お前も新しい力を使うが良い。
「はい・・・いかせてもらいますよ。」
アルビノジョーカー・・・彼は懐からメモリを取り出す。
それはガイアメモリ。
――――――ケミストリー!!
――――――クラフト!!
――――――ファクトリー!!
それは科学と作成、そして工場のメモリ。
それを自分の体に指して、彼もまたド―パント化したのだ。
世界を滅ぼそうとする最大級の悪意。
邪神と言える存在を前に俺達は揃って剣を取る。
さて・・・魔王連中のバトル開始。
いよいよ統制者が本格参戦と・・・まさかのフリードの登場。
彼・・・実はある方と同じ状態になっております。
連続投稿まだ続きます。