ここで原作崩壊確定のとんでもないことが起きます。
後・・・前々からリクエストがあったことをイッセーにやらせています。
SIDE アザゼル
さて、俺達は二体のアギトの対決を高みの見物としゃれこんでいた。
「ねえ・・・何で裏切ったはずなのに君たちは仲良く御茶を飲みながら見ているのかね?」
隣ではサーゼクスの奴が呆れた様子を見せている。
まあふっ飛ばされたハドラ―も一緒にこっちにきて戦いを見ているのだから仕方ない。
「がはははははは・・・お主ほどの男なら俺達の目論みは分かっているはずだが?」
「・・・はあ。そうかお前達、わざと渦の旅団に入るつもりだな。スパイとして。」
サーゼクスも流石に分かったか。
「中々大胆な事をしますね・・・。」
ミカエルの奴も復活したらしい。
「お前さんはもう少し寝ておけ。」
「そうも言っていられませんよ。何しろ二体のアギトの激突は滅多に見られる物じゃありません。」
ミカエルの奴も物好きだよな。
だが、二体のアギトの激突・・・俺もそう何度も見れるものじゃない。ましてや二天龍の力を持つこいつらが・・・。
今は契約者の禁手化で二人は激突している。
「お前達はどうしてあえてあの組織に潜入する?」
「あの組織で倒すべき男がいる。最悪な男が一人いてな、そいつがヴァ―リの母親も殺した。俺も世話になった恩もある女性だ。それを殺したあいつと決着をつける。」
「・・・それが誰か、サーゼクス、お前も心当たりがあるはずだぜ?」
「・・・ああ。やはり彼か。備えてはいたが、当たって欲しくないと思っていた。」
「我々にとっても他人事じゃありませんね。」
ミカエルも誰か察したらしい。
「・・・そうですか。あの糞ジジイが・・・。」
グレイフィアの奴・・・結構辛辣なコメントだな。
「おっと・・・動き出したぜ?」
今二体のアギト・・・一誠とヴァ―リは二刀流で渡り合っていた。
二本のドラグセイバーのバランスの良さで立ち回る一誠。
それに対してヴァ―リはベノサーベルの破壊力とエビルウィップのしなやかさを駆使してうまく攻めているのだ。
二人ともアギトの本能を全開にし、まるで踊るように斬り合っている。
その立ち振舞いは美しくもある。
そして二人は揃って激しく打ち合って離れる。
「本来ならイッセ―は倍化させた一撃を叩きこみたいところだろうが・・・それをヴァ―リの半減が邪魔している。」
二人の持つ力はまさに反対の力。お互いの力を打ち消し合う。故にイッセ―は強みである倍化による必殺技を封じられる形となる。
「さあ・・・どうす・・・る!?」
そこでイッセ―の奴が動き出した。
SIDE ヴァ―リ
「アバン流刀殺法・・・ダブル大地斬!!」
「ぬぐっ!?」
突然放たれた強烈な一撃に、俺は後ろにふっ飛ばされる。
「・・・ほう。まさかアバン流刀殺法を習得していたか。」
「ああ・・・サイガの奴から剣を使うのなら損はないといってな。しかも拳でも出来るように研究中だ。思ったより接近戦で使えるぜ?」
彼はとことん俺との因縁が深い。親父殿と対峙したアバン流まで使い始めたか。
「だったらこっちもつかわせてもらおうか・・・閃熱呪文(ベギラマ)!!」
「ぬお!?あいつらの世界の呪文・・・海波斬!!」
左手から放った熱線を慌てて、剣で切り払うイッセ―。
こちらも親父殿からあの世界の呪文を習得させてもらっている。
「まだまだ・・・。」
「くそ・・・お前卑怯だぞ!!」
「何をいう?せっかくルシファーとしての厖大な魔力を持っているのだ。それを生かすのは普通だろう?そっちが剣を覚えたのと同じようにこっちは色々な呪文、魔法の類を使えるのだよ。」
今代の赤龍帝は魔法の類の才能は乏しいと聞いている。
だが、それをカバーする方法を見つけているのは嬉しい物だ。
「だったら、これを使ってみるか。」
―――――FINAL VENT!!
俺は必殺を兼ねて、ベノを使ったファイナルベントを決めようとしていた。
「だったらこっちもだ!!」
――――FINAL VENT!!
それに対して向うもクレアを使ったファイナルベントを発動。
しかも・・・。
―――――BOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOST!!
瞬時の倍化つき。
だが、俺の攻撃はすでにあいつに触れている。
俺の半減の力は触れることから攻撃を当てるというだけに条件が進化している。
――――――DIVIDEDIVIDEDIVIDEDIVIDE!!
それを利用して半減させつつこっちの威力に加える。
――――ぐっ・・・だが、必殺技の瞬間の倍化の度合いが凄まじい。威力を殺しきれん。
彼は必殺技発動の時、凄まじい勢いで瞬時の倍化を行っている。こちらの半減が追いつかないくらいに。
なるほど・・・これは壊滅的な破壊力になるわけだ。
「問題ない。こっちの威力は十分あがっている。」
それでも半減した力をこっちに加えることで対抗できる。
そして、二つのファイナルベントが発動。
ドラグレッタ―とドライクのブレスを受けたキックに俺のベノの毒液とアルビオンのブレスが加わったキックが激突。
それの衝突の余波で互いに吹き飛ぶ。
『ぐっ・・・・。』
その余波で互いの禁手化が解ける。
元々制限時間も近かったのもあるが・・・。
しかし、凄まじい破壊力だね。こっちが防御のためにファイナルベントと半減をつかうことになるなんて。
「へっ・・・今度は二天龍としていこうか?」
「上等。」
次は通常の禁手化で戦う事になった。
side イッセ―
通常の禁手化。厄介なのはヴァ―リの速さだった。
眼にもとまらぬ速さで近づき、相手に触れる事が前提。
だが、速い敵に関しての対策はすでにできている。
ヴァ―リが右腕から出した剣と俺の左腕から出したアスカロンが激突する。
「ほう・・・素早さでかく乱する程度じゃ倒せないか。危うくカウンターをもらうところだった。それがお前の戦い方か。なるほど、これは厄介だ。」
「それはこっちのセリフだ。」
だが、相手は厖大な魔力を持っている。
―――爆裂呪文(イオラ)!
とっさに放った爆発する光の球が俺のカウンターを邪魔する。
「・・・さあて、喰らってもらうか。」
そして、両手が空く事であいつはより強力な呪文をバンバン放ってきている。
両手から閃熱が走り、上空で厖大な閃熱エネルギーの渦ができる。
「おいおいおいおいおいおいおいおいおいおい!!」
両手を合わせ圧縮させ、奴は放つ。
「行くぞ・・・極・大・閃・熱・呪・文(ベ・ギ・ラ・ゴ・ン)!!」
厖大な閃熱エネルギーが解放され、こっちに向けて放たれる。
かわす事が出来ずに俺はそれを防御。
「ぐうううう・・・。」
「耐えきるか。いくら鎧が熱に強くても、呆れた頑丈さだ。だが・・・これのさらに上の呪文があるとしたら・・・どうかな?」
ヴァ―リはもう一度上に飛ぶ。そして、その周囲に凄まじい閃熱エネルギーが渦を巻く。
さっきのベギラゴンが両手の間の道を通っているのに対して、それはヴァ―リの周囲で無数の厖大な流れがヴァ―リの両手を中心に渦を巻いているのだ。
――――――どうする?あんなのを喰らったらいくら相棒でも・・・。
必殺技を放ちたくてもあいつの半減の力で威力が大幅に落ちてしまう。
とてもあんな非常識な呪文を相殺できるような・・・。
そこで俺の眼はヴァ―リの翼から力が出ている事に気付く。
「なあ、半減させた力はすべてあいつの力になるのか?」
―――――いや、流石にキャパシティの限界がある。故に、余分な力は翼から解放されるが?それがどうした?
ほう・・・、なら良いこと思いついた。
「・・・なら・・・これしかねえだろう。」
俺はアギト・アスカロンを腕から取り出し、逆手に構える。
―――BOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOST!!
「・・・なんと!?それを使えるというのかい?」
「一応、空の技も成功させたんでな。俺からしたら必殺技ってこれくらいか?」
「くははっはははははははは!!いいねえ!!いいねえ!!だったら、こっちも全力を持って応えるよ。いくよ?」
それを集束させたうえで両腕を合わせて圧縮。周りの厖大な閃熱と共にあいつは放つ。
「ベギラゴンをさらに強化した究極のギラ系呪文・・・。受けてみるが良い。」
―――――真・極・大・閃・熱・呪・文(ギ・ラ・グ・レ・イ・ド!!)
放たれた厖大な閃熱エネルギーは先ほどの十倍以上!!
―――――なっ・・・なんて呪文を・・・。
中にいるドライクは戦慄しているが・・・。
俺はこの瞬間を待っていた。
着弾し、グランドが厖大な閃熱で溶岩のようにドロドロに紅く溶けたクレーターと化す。
だが、俺はそこにはいない。
「・・・・!?」
テレポテーションであいつの上を取ったからだ。
――――アバンストラッシュ!!
それであいつの上から逆手に持った剣を叩きこもうとする。
「フッ・・・あれをそんな形でかわすか。あれは結構魔力を使うのでかわされるのは残念でしかたないのにな。」
だが、ヴァ―リはそれを読んでいた。
右腕の剣に厖大な閃熱エネルギーと燃えるような熱いエネルギーを纏わせていたのだ。
――――超魔爆炎覇!!
俺の必殺剣を受け止めたのだ。
「残念。こっちも魔法剣は研究していてね。ベギラゴンとイオナズンを同時に剣に纏わせる事が出来るようになったところなんだ。今回はとっさだったからベギラゴンのみだが。」
おいおい・・・それはシャレにならないぜ。
・・・でもな
「ニヤリ。」
「!?」
それも含めて、狙い通りだ。中々近づけなかったこいつを、これで捕まえる事が出来た。
俺はあいつの翼をもう片方の手で捕える。
「なっ・・・何?」
「さて問題です。どうして俺はこのアバンストラッシュに譲渡をしていなかったでしょうか?」
「・・・まっ・・・まさか!?」
「答えは・・・お前の吸い取る力と排出する力に思い切り譲渡するためだ!!」
――――――Transfer!!
「ぐおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
処理しきれない程の力に、翻弄されるヴァ―リ。瞬時の倍化でおまけをつけたんだ。
力もかなり落ちているのもわかる。
――――――ぐっ・・・まさかこんな方法でこちらの力を停めにかかるとは!?ヴァ―リ離れろ!!一度体制を立て直して・・・。
「おいおい・・・逃がすかよ。」
俺はヴァ―リを捕まえる。左腕にアスカロンを収納させた状態で。
「俺ってさ、確かに呪文の才能は全くないんだわ。だがな・・・。」
左腕に炎が噴きでる。
「炎を出す事くらいはできるし、この場合はこれで十分だ。威力だけなら簡単に倍増できる。」
―――――BOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOST!!
――――――Transfer!!
その左腕に倍化の力を譲渡!!
それと共に炎が爆発的な勢いになる。
「・・・・ッ!?」
その炎はただの炎じゃない。左腕に一度格納したアスカロンの龍殺しのオーラを纏わせた一撃だ。
その破壊力を察したのだろう。ヴァ―リもうろたえている。
「これが本当の・・・。」
「くっ・・・爆発呪文(イオラ)!!」
とっさに呪文を放つヴァ―リ。
「ヤケクソだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
俺の拳とヴァ―リの至近距離の爆発呪文により、大爆発が起こった。
SIDE アザゼル
何なんだあいつらの戦いは。
無っ・・・無茶苦茶すぎる。
二人とも禁手化の鎧が粉々に砕け、吹っ飛ぶ。
そこら辺に互いの鎧の破片が巻かれたのだ。
「くくくくく・・・くははははははははいい・・・これだよ。こっちの予想を上回るその戦いかた。そして根性。どれをとっても素晴らしい。」
頭から血を流しながらヴァ―リは笑う。心の底から。
「へっ・・・無茶はこっちの専売特許だ。だが・・・そっちの半減の力は厄介だな。」
イッセ―も同じ様に笑う。その上で何かを拾い上げる。
「・・・なあ。ドライク。神器ってさ、俺達の思いに応えてくれるよな?」
―――――ああ・・・。
「なら・・・試してみないか?」
その手にはアルビオンの鎧の宝玉。
―――――何をする気だ!?
「お前の力を頂くことにする。ドライク、クレア、ブランカ手伝ってくれ!!」
――――手伝えって・・・あなたまさか!?
――――ぐはははははいいだろう!!やってみろ。
―――――出来ると思うよ。アギトなら、イッセ―なら常識を破壊できる。
イッセ―の奴はその宝玉を左足に埋め込んだのだ。
「うおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
そんな事をすれば、普通なら死ぬ。半減の力と倍化の力は全く反対の力なのだから。
だが・・・俺はアギトと言う存在を完全に舐めていた。
――――Vanishing Dragon power is taken !!
あいつは・・・たやすく反対の力を取り込みやがったのだ。
左足が白くなり、そしてドラゴンの翼をたたんだような姿になる。
――――そっ・・・そんな馬鹿な!?
アルビオンが驚いている。
「神のシステムのバグをついた。ということか。」
「ああ。そして、俺達アギトはそのシステムそのものに干渉できる。故にバグと言う抜け穴があるのなら、そこから俺達の力でシステムそのものを書き換えられるとな・・・。強いているなら白龍皇の足具(ディバイディング・ギア)と言うべきか?まるで渡のキバの鎧みたいになったがな。」
その言葉と共に足の翼が展開する。
通常形態の渡のキバの鎧の右足と同じ様な状態だ。
・・・・うわ。こいつら本当にヤバい。
今まであった神器に対する常識を根本から破壊しやがった。
――――アルビオン・・・俺はこの相棒と付き合って学んだよ。どんな馬鹿も貫き通せば可能になるとな!!これだけ色々と無茶苦茶な相棒と一緒に入れる事を誇りに思うぞ!!
ドライクの言葉にアルビオンは固まる。
「はははははははは・・・そうか。そうして君は半減の力を使え、対抗することができるようになったということか。アルビオン、頭が固いままではいけないようだぞ?」
ヴァ―リの言葉にアルビオンは少し戸惑いながらも、すぐに悟ったようにいう。
――――――その通りのようだな。だが、どうする?相手の倍化は脅威だぞ?
「そんなの決まっている。」
ヴァ―リの手には・・・今度はドライクの鎧の宝玉だと!?
「アルビオン。赤龍帝に出来て白龍皇ができない・・・なんて言わないよな?」
―――――――フッ
アルビオンは悟ったように噴き出す。
――――――ふははははははは!!ア―ハハハハハハ!!そうだな・・・それもそうだ!!我もこのような常識外の主を持っているのをすっかり忘れていたよ。
「常識外とは言ってくれる。」
―――――その通りだろう。だが、このままでは負けるのは間違いない。なら我らも次のステージに進む事にしよう。見るがいいドライク!!皆・・・手伝ってくれ。
まっ・・・まさかあいつ・・・。
ヴァ―リは左腕に宝玉を押しつける。
「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
――――Welsh Dragon power is taken !!
そして、あいつの左腕が赤くなり、そこから紅い龍の翼が現れる。
「ふふふふ・・・意外と簡単だったじゃないか。こっちは赤龍帝の翼(ブースデット・ウィング)と名付けさせてもらうぞ。」
『・・・・・・・。』
・・・・・もうヤダ。このアギト共。
どうしてこう神器の常識をこいつらはやすやすと破壊するのかな!?
「アザゼル。お前が頭を抱えるというのは余ほどの事態なのか?」
「当たり前だ!!あんなの本来なら寿命が縮むほどの対価が必要だ。それで十分機能するかどうか疑問なくらいにな。だが、あいつらはノーリスクでそれをやりやがった!!頭抱えて当然だろうが!!」
おそらくこんな事態、前代未聞だろうな。
あの様子だと互いの力の行使すらノ―リスク。おそらくそれぞれ倍化と半減のみしか使えないだろうが、それでも十分な脅威だ。
「気をつけろ、わかってはいたがあいつらはただの二天龍じゃねえ。互いの力すら取り込んだ戦神の化け物だ。何処まで進化するのか想像が出来ねえ。」
まさにアギト、戦神の子ってわけかい!!
―――BOOST!!
「いいね。この倍化の力。力が急速にあがってくるよ。この力で半分に出来たらどうかな?」
―――Half Dimension!!
その音声と共にヴァ―リはこの学校その物を半分にしやがった!?
グランドや校舎ごと半分。しかも俺達はあえて無傷ってすごいことを。
「・・・これは・・・すごい。」
「おい・・・ヴァ―リ。」
外では・・・ああハルトがすごく怒っている。
それを見てヴァ―リも気付く。やり過ぎた事に。
何しろ学校の校舎その物をグランドごと半減させたからな。
「すっ、すまない。試してみたがここまでとは。」
釈明するヴァ―リだが、その気持ちはわかるぞ。ハルトが怒るのは俺だって避けたい。
「そうだな。イッセ―、ヴァ―リのあれはすごいぞ。その気になれば部長のおっぱいですら半分にできるぞ。アーシアやユウナのも。」
おいおい、ハルト、何でそんな腹黒い笑みでイッセ―にいう?
「あいつは半分にするのが大好きだからな。お前の大切な物と聞いて半分にするだろな・・・。お前の大好きな・・・。」
そんな事をして・・・・。
「なんだとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!?」
―――――BOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOST!!
あれ!?何でそれで激昂し、パワーが爆発的にあがるの!?
あまりに唐突な現象にヴァ―リですら驚いている。
「なんだ?ハルト!!お前何をした?」
「イッセ―にとっておっぱいは宝物なんだ。故にそれをお前が半分になるといっただけだ。」
「俺はそんなつまらないものを半分にするつもりはないぞ?」
「誰がつまらないだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?俺にとっては命よりも大切なものなんだぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
――――BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!
ヴァ―リの言葉にさらに激昂して力が上がった!?
「こっちの手間を増やした罰だ。煩悩の塊であるこいつの怒りはちょっとすごいぞ?」
「それだけで・・・ここまでパワーが上がるというのか?」
ヴァ―リは表情をひきつらせている。
―――――おいドライク!!お前はどういう主にと共にいる!?色々と無茶苦茶だぞ!?
――――そんなのこっちが聞きたい!!はあ・・・もうこいつは立派なおっぱいドラゴン。いや、おっぱいアギトだ!!ちくちょう!!
やけくそ気味のドライク。
――――まあ・・・頑張れ。主に振り回されるのはこっちも同じだ。
それに対してアルビオンが優しい。
それにしても、凄まじい龍の気。
いや・・・なんて馬鹿で、なんてすごいアギトだ。なるほど、確かにこれは歴代最強にして、最も危険な赤龍帝だわ。
「はは・・・あははは・・・。」
もう笑うしかできん!!
何が飛び出してくるかまったくわからん。
んん?イッセ―の左腕から何かが出てくるぞ。
あれって・・・アスカロンだと?
イッセ―の怒りに呼応するように胎動している。
そして・・・。
「うおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
あいつはアギトに変身する。だが・・・その過程が少し違っていた。
黄金、赤、青、緑。そしてその四つのてんこ盛り。
それを経て・・・。
―――――Welsh Dragon over drive !!
ドライクの禁手化が発動。
そして現れたのは紅のアギトだった。
見た目は基本形態である金のアギトを紅に染めたような姿。それに禁手化の手足のパーツと緑の宝玉が禁手化と同じ位置についている。
そして、尻尾もあり、背中のブースターも付いている。
「そうか・・・これがアギトの進化。神滅具のプログラムを自力で書き換えたことで、禁手化を取り込みやがった。」
俺達は、アギトの新たな進化のステージに立ち会う事になった。
本当に・・・何が飛び出してくるのかわからん。
SIDE イッセ―
「・・・新しい変身?」
―――お前な・・・おっぱいで進化ってどういう了見をしている!?
そんなの知るか!?
ドライクさん、俺だって戸惑っているのですよ!?
「・・・本当に驚かせてくれる。新たなアギトへの進化。だが、やはり俺達は相当影響しあう関係にあるらしいな。」
ヴァ―リの右腕の剣・・・ミッドナイトもまた胎動していた。
「それにライバルである君に先を越されるのも・・・こっちとしても腹が立つのでね!!うおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
―――Vanishing Dragon over drive !!
その言葉と共にミラージュアギトであったヴァ―リもまた進化を果たす。
それは俺と同じ進化。
アギトがアルビオンの鎧を取り込んだのだ。
背中の翼が光る。
「君のその姿は紅のアギトというべきだろうね。そして、そっちが紅なら、こっちは白・・・そう白のアギトというべきか。」
――――お互いとんでもない主をえたものだな。頭が痛い。
―――――ああ。これで憎しみ合う関係じゃないというのが不思議で仕方ない。
「ふふふふ・・・。」
思わず笑い声が漏れる。
「ふはははははは・・・。」
それはヴァ―リの奴も同じ様子だった。
『アーハハハハハハハハハハッ!!』
お互いに歓喜していた。これほどまでに競い合える相手がいたとは。
「本来なら覇龍を使ってみてもいいが、今は無粋だろう。今の状態はなったばかりなのでね。何が起こるのかわからないのだよ。」
――――自重してくれて助かる。予想もつかない進化、お前は覇龍を使いこなせる猛者だが、今の姿にもう少し慣れてくれてからがいい。
覇龍だと?
―――――そっちも大概ではないか!!化け者め。こっちはそれを行ったらとんでもない事になるというのに。
「へえ・・・そうか。それはますます楽しみだ。」
どうやらまだこの神器には知らない何かがありそうだ。
俺達はゆっくりと歩き出す。
「試させてもらおうか?」
「そっちこそ!!」
そしてお互いに拳を繰り出す。
お互いに倍化も、半減も使っていないのに・・・。
拳の衝突だけで周囲の地面に大きな亀裂が走った。
『うお!?』
そして、俺達は間合いを取り、またお互いに拳を繰り出し合う。
ただの肉弾戦。
それなのには破壊力は以前とはケタが違う。
「・・・すばらしい。そうなるとこれも試してみたくなるな。」
お互いに離れた瞬間、ヴァ―リの足元にアギトの紋章が現れる。
「おおおおおおっ!!」
俺の脚元にもアギトの紋章が現れる。
左足のディバイディングギアも発動。翼が展開される。
「いいねえ。だったらお互いの必殺技を試し合おうじゃないか!!行くぞベノスネ―カ―、メタルゲラス、エビルダイバー、アルビオン!!」
『おおう!!』
―――――Unite Vent!!
その言葉と共に三体のミラーモンスター、ベノスネ―カ―とメタルゲラス、そしてエビルダイバーが合体。
一体の巨大で凄まじい力を発するモンスターが誕生する。
「行くぞ・・・獣帝ジェノサイダ―!!」
その隣にアルビオンが並ぶ。
「・・・そんなのありか!?」
合体して誕生したジェノサイダ―。
「・・・二天龍クラス何処じゃないぞ。下手したら龍神クラスの・・・。」
そんな怪物を出現させるなよ!!
こんなのどうやって対抗すれば・・・。
「ならこちらも使うまでよ。いいわね、ブランカ?」
「うん。受け取って、イッセ―。」
その言葉と共に俺の手に磁石が描かれたカードが現れる。
このカードは・・・。
だが、本当にいいのか?お前ら?
――――遠慮はなしよ。
―――姉様とならむしろ歓迎!!
「じゃあ・・・こっちもいくぜ!!ドラグレッタ―、ドラグブラッカ―そして、ドライク!!」
『おおう!!』
――――Unite Vent!!
そのカードを装填させると同時にクレアとブランカが合体。
赤と黒が混じり合い、真紅の強大な大きさの龍が誕生する。大きさは個々のクレア、ブランカの三倍を超える。王冠のような物をかぶるそれは・・・まさに竜の女帝。
『我が名は無双龍帝・・・ドラグカイザー!!我が力、活目するがいい!!』
その咆哮が辺りに轟く。その咆哮だけで大気だけでなく地面すらも揺れた。
「ふふふ・・・これは凄まじいな白いの。」
「お互い、すごい嫁を貰った物だ。」
実体化した二天龍が軽く語らう。
「さあ・・・行こうか。互いの全力全開のファイナルベントを。」
「いいぜ?どうせこの姿は長くは持たねえ。すごく疲れるよな?」
「違いない。こっちも修行のやり直しだよ。だが・・・その前に現時点での最強の一撃を試させてもらおうか!!」
――――FINAL VENT!!
俺達は揃ってファイナルベントを発動。
それと同時に・・・。
――――BOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOST!!
互いに瞬時の倍化を繰り出し
――――――DIVIDEDIVIDEDIVIDEDIVIDE!!
漏れ出た周囲の力を奪い合い、糧にしていく。
その結果お互いの力が以前とは比べ物にならないくらいに爆発的に増える。
「ちょっ・・・ちょっと!!そんな危険な一撃を放つの!?やめてやめて!!いや止めなさい!!あなた達闘うたびに破壊力が!!」
「うわ・・・まてまてまてまてまてまてまてまてまてまて!!そんなの結界が持たない!!キリエさん結界の強化を急いで!!」
部長が顔色を青ざめ、そしてハルトが急いで結界の強化を指示する。
『行くぜ!!』
――――――――――EXPLOSION!!
お互いに吸収し、高めた力を全部解放!!
俺達は飛び上がり渾身の力を込めたキックを放つ。
ドライクのブレスとドラグカイザーの放つ太陽の如き超高熱のエネルギー球を受けたキックを繰り出す俺。
それがアルビオンのブレスとジェノサイダ―が放ったブラックホールを受けたキックを繰り出すヴァ―リと激突する。
その瞬間・・・。
辺りの景色が真っ白になった。
さて・・・ここでもやりすぎました。
これがこの二人の新たな進化、赤と白のアギトです。
それぞれ禁主化の力を剣の力で取り込んだ結果起きた異常事態です。
その上でのユナイトベントの初披露。
もう・・・破壊力がどこまで上がるのかこっちも想像出来ず。
連続投稿・・・あと一話だけ続きます。