赤龍帝の幼なじみ達   作:THIS

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 連続投稿最終段。

 ここから本格的に事件が始まります。


 激化する戦いと狙われた子供たち。

SIDE 良太郎。

 

 今僕の目の前で二人の姉さんが戦っている。

 

「ふん!!よっ!!はっ!」

 

「オラオラオラオラオラ!!」

 

 二人ともデュランダルを手にして斬り合っているのだ。

 

 いや、片方はデュランダルだけじゃない。凄まじい力を帯びた鞘を使っている。

 

 あれって・・・エクスカリバーなの?

 

「ご明察。でも、ゼノヴィアには弟がいるなんて初めて知ったわ。」

 

 目の前には四枚の天使の翼を持ったイリナ。

 

 手には・・・オートクレールという聖剣を手にしている。

 

「でも、どうしてその状態のゼノヴィアとそっちのゼノヴィアが互角に戦えているの?」

 

 あっちはすごい事になっている。

 

 互いに聖剣の力を全開にして戦っており・・・体育館がボロボロ。

 

 向うの姉さんは天閃、擬態、夢幻などなど、エクスカリバーの能力をデュランダル付加させて戦っているのだ。

 

「ふん!!そっちは過去の私のようなパワー馬鹿じゃないのか!?」

 

 それを姉さん・・・素で渡り合っている。

 

「行くぞ・・・私の必殺技。」

 

 そして姉さん・・・モモタロスの影響を受けたのか必殺技にこだわるようになった。

 

 まあ・・・デュランダルの破壊的な力をうまく洗練する練習になったのだけど。

 

 そのせいで大変なことになってしまった。

 

「断て、デュランダル!!」

 

 姉さんが剣を振る。

 

 其の斬撃をとっさにかわす向うの姉さん。・

 

 其の斬撃は・・・空間ごと体育館を真っ二つにしてしまったのだ。

 

『・・・・・・!?』

 

「またつまらぬ物を斬ってしまった。」

 

「ってなにやってんのおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 僕は頭を抱えながら叫んだ。

 

「いや・・・ノリでつい。」

 

 どうしてノリで体育館を真っ二つにするかな!!?

 

 つまらないどころか、斬っちゃいけない物を斬らないで!!

 

 ハルト君になんていえばいいか。

 

「なっ・・・なんて斬撃だ。」

 

「パワーも大事さ。だが・・・素早さもそしてテクニックも重要なのだよ!!」

 

 デュランダルの制御に重きを置いた修行をして来た姉さん。

 

 その結果、その力をある程度制御し、言霊みたいなキーでその力を特定の方向に解放することができるようになったのだ。

 

 さっきの「断て」はそのまま空間切断。しかも切断対象の選択もできるというかなり精度も練度も高い必殺技だ。

 

「爆せろ」「穿て」「薙ぎ払え」もあるがこれはまだそれに比べたら荒い。

 

最強なのは・・・「消し飛ばせ」という言葉だが、これは制御困難な代物だ。

 

 もしかしたら、あっちのようにエクスカリバーの力を加えた状態なら何とかなるかも。

 

「どうやったら人を斬らずに体育館だけ真っ二つにできるのか、教えて欲しいわ。」

 

「すごいだろう。」

 

 驚く二人の後ろにデネブがいきなり出現。

 

「・・・なっ・・・何だお前!?」

 

「なんだお前?そう聞かれると私はデネブと答えます。初めまして。」

 

「馬鹿。何で出てきてんだ!」

 

「はい・・・これお近づきの印・・・。」

 

 デネブ・・・マイペース過ぎる。

 

 恒例のデネブキャンティーを渡そうとしている。

 

「戦闘中に何やってんだ馬鹿!!」

 

 そんなデネブに姉さんはドロップキックをかます。

 

「ええい。こうなったらこっちも出し惜しみしない。変身!!」

 

 亜空間からベルトを取り出した姉さんはベルトを装着。チケットを指し込む。

 

―――――アルタイルフォーム。

 

「なんと!?」

 

 その状態でゼロガッシャーを大剣に組み立て、そこにデュランダルをはめ込む。

 

 最近になってこの機構を追加したのだ。

 

「最初に言っておく、私はか~な~り・・・強い!!」

 

 フリーエネルギーと聖剣のオーラの共鳴作用は半端なものじゃない。

 

 これをフルチャージで行ったら恐ろしい事になる。

 

 さっきのデュランダルの技・・・壊滅的な破壊力になる。

 

「これは強そうね!!私も加勢するわ。」

 

「すまない。そっちの私は変身するのだな。」

 

 イリナが向うの姉さんに加勢してくる。あっちでも二人は相棒なんだね。

 

 そこから一対二の戦闘。

 

「おら!!」

 

「うおっ!?」

 

「きゃ!?」

 

 圧倒的なパワーで姉さんが押している。

 

 二人の連携に苦戦しながらも圧倒的な斬撃で二人をまとめてふっ飛ばすように動いているのだ。

 

 しかも動きは軽やか。

 

 2人がうまくタイミングを合わせ、左右を挟んで逃げ場を封じた剣を上に軽やかに飛んでかわしたのだ。

 

「まるで牛若丸のごとき戦い方。」

 

「失礼。」

 

「ぎゃあああああぁぁ・・・私を踏み台にした!?」

 

 空中戦もできる天使のイリナの追撃を、その彼女を踏み台にする鬼畜さも発揮。

 

 二人の連携を崩そうとあの手この手で奇妙な動きを出したのだ。

 

「ぐっ・・・変身しただけあって身体能力向上しているな。だが・・・その前にすごく戦い慣れている事が気になる。」

 

「ええ。まるで歴戦の戦士。今のゼノヴィアと技量が比べ物にならない。」

 

 そりゃそうだよ。こっちの姉さん・・・桜井佑斗の生まれ変わりでその前世の戦闘経験値もすべて受け継いでいるのだし。

 

 二人と剣で打ち合いながらうまく立ち回る姉さん。

 

「これは・・・相当な猛者だぞ。」

 

「だが、そっちもうまい連携だ。こっちも攻めあぐねている。」

 

 実際二人はよく戦っている。姉さんの必殺の一撃を放たせない辺り・・・相当な修羅場をくぐり抜けている。

 

「うむ・・・一対二は卑怯だ。だったらこっちも参戦しよう!!」

 

 そこにデネブまで参戦。

 

「いくぞ!!」

 

 そして憑依する。

 

 何故か向うの姉さんに。

 

『って、おい!!』

 

「すまない。憑依する相手間違えた。」

 

 いやねデネブ。流石にそれって酷いと思うよ。

 

 少なくともこっちの姉さんはゼロノスに変身しているんだ。

 

 それなのに如何して向うの姉さんに憑依してしまうのかな?

 

――――――なっ・・・なんだこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!

 

「いいから憑依を解け!!」

 

 姉さんがデネブに指示するが・・・。

 

「・・・あれ?憑依が解けない。引っ掛かってしまった。」

 

『一体何をどうして、何に引っ掛かったというの!?』

 

 僕と姉さんのツッコミが轟く。

 

 どうもトラブルで憑依解除できなくなってしまったしい。

 

―――――おい!!私の体を返せ!!

 

「ごめん。乗っ取るつもりはなかったんだけど・・・出れなくなってしまった。すまんしばらく身体を借り・・・。」

 

―――――のおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!

 

 向うの姉さんの悲鳴が辺りに轟く。

 

「・・・悪霊の類ならオートクレ―ルで何とかなるかしら?」

 

「失礼な!!!私は悪霊ではない!!」

 

 やっていることは悪霊と同じか、それよりも遥かに性質の悪い事をしているよね!?

 

 本人に悪気全くなしだけど。

 

「・・・これどうすればいいんだ。」

 

 もう戦闘何処じゃなくなったよ。はあ・・・不幸だ。

 

 僕は頭を抱えてしまった。

 

ああ・・・いい加減、胃が痛くなってきた。

 

 

 

SIDE ギャスパー

 

 僕は・・・信じられない物を見ている。

 

「これって・・・なんだろうね。」

 

 隣では渡さんが溜息をついている。

 

 僕たちの目の前には・・・僕がいた。

 

 それも深い闇に包まれた僕だ。

 

――――とりあえず、お前達を排除させてもらおうか。

 

――――おいおい。それは酷いよ。もう一人の僕。

 

 そんなもう一人の僕に、サガ―クが話しかけてくる。

 

「何?」

 

―――すごい闇。なるほど・・・これが僕たちの中にあるもう一つの可能性か。先に知れてよかったよ。

 

「・・・ほう。面白い。なら戦うというのか?」

 

――――そっちのギャスパーを守りたい気持ちは分かる。でも少し落ち着きなよ。その力はそこまで長く持たない。こっちもどうして異世界の僕が来たのか分からなくて困っているんだ。

 

「・・・そうか。しかしどうして・・・。」

 

 渡さんはとりあえず胸をなでおろす。

 

 あの闇。極めて厄介だと肌で分かるからだ。

 

「あれ・・・僕の中にもあるの?」

 

「・・・ああ。だが、そっちの僕たちは経緯が違うようだな。話を聞く価値はでたか。」

 

 そう言ってもう一人の僕は闇を解除する。

 

 だが、そこで僕は感じとってしまった。

 

「・・・ッ!?ななななんあななな?」

 

「凄まじい怒気?これって・・・。」

 

「これは龍の逆鱗?だが・・・ファーニブルとは比べ物にならないレベルの・・・。」

 

「二人とも事情説明は後だ!!そっちの君も手伝ってくれ。嫌な予感が当たっていないことを祈るけど・・・。」

 

 僕たちは急いで向う。

 

 何となくだけど誰が逆鱗を発動させているのか分かるからだ。

 

 

 

SIDE イッセ―

 

 仮面ライダーアギトだけあって、この世界の俺は相当に厄介だ。

 

 平成仮面ライダーはフォームチェンジをする。それにより基本スペックや、属性を変化させて、色々な戦況に対応できる。

 

 アギトは俺が知る限り基本形態であるグランドフォームに加え、スピード型のストーム、パワー型のフレイムの二つ。

 

 何故俺が仮面ライダーに詳しいのか?

 

 おっぱいドラゴンの主役をやるにあたり、色々な特撮ヒーローを知っておく必要があったために勉強したのだが・・・少しはまってしまった。

 

 俺の場合はアギトに。

 

 他のライダーも一通り知っているぜ。

 

「フォームチェンジにはフォームチェンジだな。」

 

 いきなりだがトリアナで、僧侶の力を使う。

 

 背中に二本のキャノン砲が出現。

 

「だったらこっちも僧侶だ!!」

 

 グランドフォームから水色のこっちの知らない未知のフォームになりましたよ?

 

「アクアフォーム。」

 

 ぐっ・・・まさか、こっちのトリアナと同じく悪魔の駒の昇格機能を利用したフォームチェンジを行っているのか!?

 

 こっちがクリムソンブラスターをぶっ放すが・・・それをあいつは水で作った結界で防ぎやがった!!

 

――――アギトか・・・。お前が見ていた話の通りなら実に厄介だぞ。

 

 わかっているわい!!アギトは無限の進化をする。「神」の因子を持つからな。

 

 俺はその爆発の余波を見逃さず、ナイトにチェンジ。ブーストで素早く接近して殴ったが・・・。

 

 その拳がすりぬけた。

 

「おいおいおいおいそんなのありかよ!!」

 

 あいつが、液状化したのだ。それで攻撃をかわされた。

 

「スピードにはスピードだ!!」

 

 その身体が今度は蒼のストームフォームに変わる。

 

 ベルトからストームハルバードを出す。あのフォームは素早い。その上あの武器の特性上一体多数に向いている。

 

 だが、そんなに速いイメージはなかったような・・・。だが、その姿が陽炎のように消えるのを見て思考が止まる。

 

―――――相棒!!後ろだ!!

 

俺はその認識をすぐに改める。

 

「ぐっ!?」

 

 背中から斬り飛ばされた俺。

 

 それに対応するように素早く接近するが、すぐに消える。

 

 速い・・・それも尋常じゃない。同じフォームチェンジでもクロックアップやファイズアクセルに近い動き。

 

 木場よりもずっと早い。

 

 俺はすぐに戦車へと変え、攻撃を受け止めにかかる。

 

 もちろん・・・防御だけで勝てるとは思っていないさ。

 

「だったら・・・これでどうだ!!」

 

 俺はドラゴンショットを放つ。

 

 それが拡散し、ショットガンのようにもう一人の俺に襲いかかるが、それを次々と手にしたハルバードで切り払っていく。

 

 でも・・・その程度は読めているんだよ!!

 

――――――Reflect!!

 

「がっ!?」

 

 本命は・・・確かにあいつの背中に命中していた。

 

「へへへへ・・・作戦成功。」

 

 それは俺が放った小さなワイバ―ン型のビット。

 

 白と赤を切り替えてドラゴンショットを増幅しながら反射している。

 

 まさかこの姿でもできるなんて、俺も成長しているな。

 

「まさか・・・反射だと!?」

 

「反射?アルビオンの失われた力の・・・あれか!?ナデシコの奴が使っていたあれをあいつが使うのか・・・。まるでファンネルだ。」

 

 向うのドライグが驚いている。無数の魔力弾の一部を跳ね返したぜ。

 

 うまく不意をつけた。

 

 増幅して次々と放って、あいつのスピードを殺す!!

 

「だったら・・・。」

 

 だが、向うの俺がさらに変身。今度はフレイムフォームだ。

 

 片手に刀。もう片方に・・・何だあの剣!?

 

「神剣アギト・アスカロン。力を貸してもらうぜ。」

 

 あっ・・・アスカロンだと!?

 

 鍔元がアギトの紋章みたいになっているし、刀身も朱金だけど・・・。

 

 驚くべきはそこからだった。

 

 右腕と右足のガントレットに四枚のカードが勝手に入っていく。

 

――――――Guard Vent!!×4

 

 すると紅い龍の腹のような盾が二枚、それぞれの両肩。

 

 黒い龍の腹のような盾が両腿に装着された!?

 

 あれって・・・龍騎のカードじゃないのか!?

 

 あいつはゆっくりとこっちに向かってくる。

 

 無数のドラゴンショットが乱れ飛ぶ領域内に入って、こっちにやってくる。すべてのドラゴンショットを手にした剣で斬り払い、または両肩と両腿の盾で弾き飛ばしながらだ。

 

「げっ・・・そんなのありかよ!?」

 

 そう言えば、フレイムフォームは上がるのはパワーだけじゃなった。感覚も鋭敏になるという反則さがあった。

 

「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

 雄叫びをあげ、全方位からランダムで無数飛んでくるドラゴンショットを次々と斬り払い、弾き飛ばしながらあいつはこっちに迫ってくる。

 

っておいおいおいおいおいおいおいおいおいおい!!

 

 なんじゃそれ!?

 

 振り下ろされた剣をル―クに変化させ、装甲厚くした両腕で何とか止めましたよ。

 

「ぐううう・・・。」

 

「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 ッくそ・・・化け物だぜ。装甲が切り裂かれる。

 

 このままじゃ腕ごと・・・。

 

「だったら・・・。」

 

 俺は僧侶にチェンジ。剣を持つ相手の手をすぐにつかみ止める。

 

「この距離で避けてみな。」

 

「ぐっ!?」

 

 クリムソンスマッシャーを放つ。

 

 それをあいつは両肩の盾で防ぐ。

 

 ・・・ったく反則もいい所だ。クリムソンスマッシャ―を受け止める盾ですかい。

 

 だが・・・あれを狙える。

 

「ドライグ!!あれをいくぞ!!」

 

―――――なるほど。それならいけるな!

 

 それは最近目覚めた新たな力。

 

 まだ修行中ですが、今のあいつにはこれが一番有効だ。

 

 再びル―クになって、ソリットインパクトごとぶちこむ。

 

――――Penetrate!!

 

 俺は盾を構えたあいつに向かって倍化させた状態での拳を叩きこんだ。

 

「がばっ!?」

 

 そしてあいつは盾越しに殴り飛ばされる。

 

「・・・うわ・・・過信していたわけじゃないけど、ガードベントを貫いて打撃のダメージを貰ってしまったぜ。どうなっていやがる。」

 

 殴りとばされ、黄金のアギトに戻ったもう一人の俺は驚いている。

 

「驚いたのはこっちもだ。まさか・・・今度は俺の生前の能力を使用するか。歴代赤龍帝でもそんな奴はいなかったぞ。」

 

――――ああ。こっちも初めてだ。

 

「相棒、今のは「透過」。俺の生前持っていた能力だ。あれでおまえのガードベントによる防御を貫いてダメージを与えてきたんだ。」

 

「へえ・・・面白いもんをもっていやがる。・・・本当に何をしてくるのか分からねえな。」

 

「その言葉・・・熨斗つけて送り返してやる。」

 

 何をしでかすのか分からずに怖いのはこっちも同じだ。

 

 普通ドラゴンショットをあんな風に攻略してくるか?

 

 お前と戦って恐怖しか感じていない。

 

 強い。それも圧倒的に。

 

「だったら、今度はこっちの必殺を見せないとな。」

 

 あいつの頭の角が展開。

 

 それと共に足元の地面にアギトの紋章・・・って・・・。

 

「なっ・・・なななな・・・。」

 

 そのアギトの紋章がグランド一杯に広がる程のでかさ。

 

<BOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOST!!>

 

 それと共に瞬時の倍化だと?

 

――――まっ・・・まずいぞ、このアギト。必殺の一撃に特化している。

 

「必殺の一撃って?」

 

―――――あのキックだ。あの瞬時の倍化はおそらく・・・。

 

<BOOSTBOOSTBOOST・・・・・・。」

 

――――今から放つ必殺技の破壊力倍増にすべて注がれている。

 

 はっ・・・破壊力倍増!?

 

 じょ・・・冗談じゃないぞ!!

 

 そんなんでよくバーストしないよな!!

 

――――こっちはもう呆れている。おそらくそれに耐えられるように進化したのだろう。

 

 悪夢もいい所だぞ。仮面ライダーの必殺キックの破壊力を瞬時に倍化ってどんな化け物だ!!

 

「さあ・・・いくぞ。」

 

―――――EXPLOSION!!

 

 その倍化した力を解放しやがった。

 

 それと共にあいつは飛び上がる。

 

――相棒!!あの一撃だけは受けてはいけない!!

 

 そんなのわかっている!!あんなふざけた一撃、防御の上からつぶされるのは間違いない。

 

 だがかわす事も出来ない・・・ってそうだ!!

 

「だったらこれしかねええええええ。」

 

 俺はワイバ―ン型のビットを反射形態にする。

 

 そして・・・。

 

<BOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOSTBOOST!!>

 

 そのビットを倍化させる。

 

―――――Refect!!

 

「跳ね返せぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

「なっ!?」

 

 一か八かの反射。

 

 それであいつの必殺キックを反射の力を倍増させて起動したビットを盾としてさせて防ごうとしたのだ。

 

 激突するビットと必殺キック。

 

「うううおおぉぉぉぉ!?」

 

 その衝撃がもう一人の俺に跳ね返される。

 

 その目論見は正解だった。だが、完全に殺しきれず凄まじい爆発が起き、俺達は吹っ飛ばされる。

 

「まさかこっちの必殺技を「反射」で防ぐか。」

 

「あっ・・・危なかった。」

 

 こいつ・・・俺達を遥かに上回るパワータイプだ。あんな必殺キック、龍王ですら一撃で沈むぞ。

 

「一応加減はしていたぞ。お前を戦闘不能にするように。」

 

 あれで加減していただあ!?

 

――――――嘘・・・じゃないだろうな。あのキック、死ぬことはないように直撃をさけていた。余波だけで俺達は戦闘不能になるだけの馬鹿げた破壊力があったがな。

 

「・・・・・。」

 

 手加減まで出来るって・・・テクニックも相当か。

 

「お前・・・変身できるようになったのはいつだ?」

 

「一学期の初めくらいだ。本格的な戦いが始まったのもそれくらいだぜ?」

 

 ・・・・つまり闘い始めたのは俺達を変わらない時期。

 

―――― 一学期だけでこれだけの力・・・。まずいな。

 

 ああ。不味い。

 

「ちなみにすでに至っている。」

 

 禁手化もしているのか?

 

 あいつは元の姿に戻り、禁手化して見せる。

 

「アギトの本能って奴のおかげだ。戦い方が分かってしまうんだ。」

 

「そうかい。」

 

 この世界俺・・・ずいぶんチート。

 

「まあ、ライバルであるヴァ―リも同じ条件だし、この世界には他にアギトもいる。油断はまだまだ出来ないぜ。あいつの俺の力を取り込みやがったし。」

 

「へっ!?うっ・・・嘘!?」

 

 向うでは俺達の世界のヴァ―リが茫然としている姿があった。

 

「なん・・・だと?」

 

 あいつの左腕が赤くなり、翼が展開しているのだ。

 

「・・・アギトは無茶苦茶だ。あの二人はこの時点、互いの力を行使できる。こっちも呆れて呆れて・・・。」

 

 デフォルメ化したドライクが溜息をつくほどか。

 

『・・・・・・・。』

 

 反則もいい所だぞ。

 

「ドライグ・・・こいつは出し惜しみして戦える相手じゃねえ!!」

 

――――同感だ。まさに神・・・こいつは戦神と戦うノリで当たった方が適切だ。

 

「異世界の俺よ。適切な判断だと思うぞ。こやつは聖書の神の後継者となりし男だからな。」

 

・・・・・・。

 

・・・・・・。

 

・・・・・・。

 

・・・・・・まじかよ。

 

 この世界の俺・・・すごいことになっていません?

 

「まだあくまでも指名を受けただけだ。俺自身は戦闘ばっかでまだまだだ。」

 

「・・・そうかい。」

 

 その言葉だけで分かるぜ。

 

 あいつはそれを本気で目標として動いている。

 

「なら・・・全力で行くぜ。」

 

 俺達はとっておきを出すことにした。

 

「―――――我、目覚めるは王の真理を天に掲げし赤龍帝なり!!無限の希望と不滅の夢を抱いて、王道を往く!我、紅き龍の帝王と成りて―――。」

 

「なんだその呪文!?覇龍と違う新たな呪文だと!?」

 

 向うのドライグが驚いている。

 

 俺は呪文を完成させる。

 

「――汝を真紅に光輝く天道へと導こう――!!」

 

 

―――――Cardinal Crimson Full Drier!!

 

 

 

 それは女王としての姿。

 

「・・・覇龍に変わる新たな力。」

 

「・・・なるほど。似ているな。」

 

「先制攻撃やらせてもらうぜ!!クリムソンスマッシャァァァァァァ!!」

 

 俺は一気に攻撃を仕掛ける。

 

 一体に絞ったクリムソンスマッシャ―。

 

 だが、その間に銀色の髪をした女の子が現れ、その砲撃を片手で受け止めたのだ。

 

「・・・イッセ―何している?姉様が呼んでいる。」

 

「・・・行きたいのは山々なんだがなあ。」

 

 なんだ・・・あの子?うちの学校、一年の制服を着ている。銀髪のすごい美少女なのはわかる。レイヴェル位の中々いいおっぱいを・・・でも背丈は高いな。その、感じられるドラゴンのオーラが半端じゃない。

 

「仕方ない、私も戦う。」

 

 その姿が・・・黒い龍へと変わっただと!?

 

 しかもあの龍、見た事がある。

 

 無双龍・・・ドラグブラッカ―。

 

 何で仮面ライダー龍騎のミラーモンスターがいるんだ!?

 

 あっ・・・あいつの右足。

 

 あれってもしかして、あいつの召喚機なのか?

 

 となると・・・右腕のあれは、ドラグレッタ―!?

 

 こいつ・・・無双龍と契約してんのか!?それも二体も!!

 

 仮面ライダーの要素が加わった世界だというのか?この世界は?

 

「ブランカ。わりぃがこいつとは一対一なんだ。」

 

 ドラグブラッカ―がイッセ―を守るように周りを飛んでいる。

 

「わかった。必殺技の時のサポートだけでいいの?」

 

 俺の真紅の鎧に対して向うも変身する。

 

「こっちも女王にならせてもらうぜ。」

 

 今までのフォームがてんこ盛りになったフォームに。

 

「カルデットフォーム。」

 

「・・・マジですか?」

 

 多分トリニティーフォームみたいなもんだろう。

 

 だが、あっちはイレギュラー的な変身だった。

 

 それに自在にフォームチェンジできるのですか!?それってどんなチートなの!?

 

「おいおい・・・それだけで終わらせるのかい?こっちはあれを見せようとしているのに?」

 

「ヴァ―リ。あれを見せようというのか?」

 

「ああ。覇龍をあのように極めた事に対しての返礼としてな。」

 

 向うの俺の後ろにミラージュアギトとなったこの世界のヴァ―リがやってくる。

 

「まだ力を隠しているのか?」

 

 こっちの世界のヴァ―リが笑む。楽しくて仕方ないって様子だな。

 

「いいだろ。そっちの俺、人間どころか、普通の悪魔でもないからみせてやる。これは最近目覚めたばかりでな。気をつけな?結構強力だぜ?」

 

「俺達の進化は・・・止まらないということだ。」

 

 異世界の俺と同じく異世界のヴァ―リは揃って言う。

 

『みせてやる。この世界の二天龍。その新たな進化のステージを!!』

 

 

 

―――――Welsh Dragon over drive !!

 

―――Vanishing Dragon over drive !!

 

 

 

 そして、あいつらはとんでもない進化を果たす。

 

 それは俺達の禁手化を取り込み、アギトとなった姿だ。

 

 つまり・・・アギトと神滅具の融合。

 

『・・・・・・・。』

 

――――そっちも大概ではないか。

 

――――まったくだ。なんて怪物になっている!!

 

 すっ・・・すげえ。

 

 オーラが、迫力が違う。

 

「凄まじいな。これはこの世界に来たかい甲斐があるというものだよ!!」

 

 これは・・・今までのフォームと次元が違うのが分かる。

 

「ふはははははは、おっぱいドラゴン、改めおっぱいアギト爆誕ってわけだ!!俺はもう開き直っているぞ!!」

 

「いつの日かヴァ―リがケツ龍皇・・・いや、ケツアギトって言われないか心配ではなる。こっちも覚悟している。相手がすごい連中だからな。」

 

――――うっ!?ここでも尻なのか!?おっぱいなのか!?

 

――――できれば、ここでは違うと信じていたのにな・・・。

 

 向うの二天龍達・・・かなり苦労してんな。

 

「・・・終わったら飲みたい。じっくりとそっちの苦労を知りたい物だよ。」

 

――――おお・・・分かってくれるのか?

 

「わからないわけがない。同じ私だ。分かち合おうじゃないか。」

 

―――うう・・・その優しさがしみるわ~。

 

『・・・・・・・。』

 

 何で異世界の二天龍が仲良くなっているのかな!?

 

「なんかもう・・・お前らが敵じゃないのはとっくにわかってんだけどな。」

 

「邪念はない。だが・・・ここまで来ると。」

 

 わかっているさ。あっちも悪い奴じゃない。

 

 異なる世界とはいえ、基本的に俺自身でもある。

 

 そう変わらないのはわかった。

 

 だが、故に分かるんだ。

 

『このまま終わるのは逆に失礼ってもんだぜ!!』

 

 俺達は完璧にヒートアップしていた。

 

「あの・・・出来れば止めて欲しいの。あなた達がそこまでヒートアップしたら流石に結界が持たない。」

 

『そんなの関係ねぇ!!』

 

「ひゃう!?」

 

 向うでレイナ―レが涙目になって何か言っていたけど、俺達が一喝して悲鳴をあげている。

 

まあ、そんな些細な事はどうでもいい。

 

 こうなったら拳でとことん語り合おうじゃないか・・・。

 

―――――ガッシ×4

 

『・・・レイちゃんを怖がらせるのは、そこまでにしてもらおうかな?君達。あの時の事をもう忘れたのかな?』

 

 って、いつの間にか俺達の前に何かが現れた。

 

『げっ、・・・ハルト!?』

 

 それは仮面ライダーウィザード。それもその強化形態、ドラゴンスタイル。

 

 それが色違いで四体もいる。

 

 つまりドラゴタイマーを使っての分身。

 

 そして、そいつがいつの間にか俺達の顔面を右手でわしづかみしていた。

 

 必死にもがくが・・・全然離れねえ。

 

 しかも片手で体が持ち上げられているぞ!!

 

「お前達・・・良くもやってくれたな。」

 

 ハルトって奴の指差す方向を見ると、生徒会室のあるところに大穴が。

 

―――――・・・お前のドラゴンショットが一発通った穴だぞ。

 

 もしかして、それが原因?

 

 もう一人の俺がおそるおそる聞く。

 

「・・・・・・直撃ですか?」

 

「ああ・・・。楽しみにしていたレイちゃんが作ってくれたドーナッツごとな。」

 

 すごく優しい声だ。すがすがしい程に。でも・・・何かその奥底で怒気が轟いていて怖ぇぇぇぇぇ!!

 

 そして、あいつは半分になった指輪を取り出す。

 

「・・・同じくレイちゃんがせっかく作ってくれた指輪もこの通りだ。一体どっちのヴァ―リがやったのかな?」

 

 俺はこっちの世界のヴァ―リを見る。

 

「・・・・・・。」

 

 冷や汗流している事から見るとどうやらこいつがやらかしたことらしい。

 

 まあ、あいつが冷や汗を流すのもわかる。

 

 あいつの手・・・俺達の鎧を握りつぶしてそのまま直接顔面を捉えていますので。

 

――――――ただの握力で鎧が砕かれただと!?

 

 それを見た相棒達が驚いている。

 

『・・・よりによってあいつを怒らせるか。はあ・・・。』

 

 向うのこの世界の相棒達は呆れている。

 

 どっ・・・どんな握力!?

 

 あいつの右腕から黒い蛇みたいな物が轟く。

 

―――――これはまさか・・・原初の蛇だと!?

 

―――――禁断の存在をこいつ・・・腕に宿らせているというのか?

 

『ふふふふふ・・・さあ、二天龍共、お仕置き、いや調教の時間だ。』

 

 それは処刑宣告だった。

 

『総督殺し。』

 

 そしてあいつは俺達を片手で持ち上げながら、強烈なアイアンクロ―をかます。

 

『ぎゃああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

 

 俺達は揃って絶叫することになった。

 

 強烈な握力と、痛みのツボを適切に抑えた必殺技に。

 

 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!

 

 なっ・・・なるほど・・・これがあいつらが恐れるハルトか。

 

 俺達四人に平等に地獄を見ているぜ。

 

 あっ・・・俺、痛みすら感じなくなってきた。

 

 それと共に意識が・・・遠のく・・・ぜ・・・。

 

 

 

SIDE ???

 

 僕は逃げ惑う彼女達を必死で追っていた。

 

 必死で叫び、そして彼女達は立ち止まる。

 

「ガ―!!・・・ガア・・・。」

 

 さすがライカちゃん。速過ぎる。

 

 しかも他のみんなをひっぱっているのにもかかわらず追いつけなかった。

 

 でも、みんな落ちつきを取り戻したようだ。よかった。

 

「ガ―!!ガガガガ!!」

 

 皆に帰ろうといってやる。皆は不安そうだけど・・・。

 

 安心してと言ってやる。

 

 多分、クレア姉さんやベノ姉さん達が鎮圧している。

 

 姉さんって呼んだら二人がすごく喜んで、「我が子同然に可愛がってあげるわ」と言っていたのは何故か分からないけど。

 

 ドライグさんやアルビオンさんは、「恐ろしい子。」ってなんか戦慄していたし。

 

 兄さんと呼ぼうとしたら・・・。

 

 なんかそっぽ向いたし。

 

 姉さんたちと妹たちの絆は強い。

 

 だからこそ・・・早く不安を取り除かないと。

 

 そう思ってみんなと共に帰ろうとした時だった。

 

 僕たちの周りを・・・変な連中が取り囲んだ。

 

 それはSF映画に出てくるような緑の昆虫人間みたいなやつら。

 

 その皆から明確な悪意が伝わってくる。

 

 細かいことは一切分からない。

 

 僕は皆にいった。

 

――――――逃げろと!!

 

 それと共に僕は突撃した。

 

 僕はみんなの兄ちゃんだ。

 

 だから・・・みんなを守る!!

 

 

 

 

 SIDE とあるゼーベス星人。

 

 強力な生命体の捕獲に・・・そのオスと思われる個体が立ちはだかった。

 

 小さい。まだ幼体なのはわかる。

 

 それなのに桁違いの戦闘力を見せていた。

 

 まず、動きが速い。

 

 まるで弾丸のごとく動き、突っ込んでくる。

 

 その突進で仲間の一人が吹っ飛ぶのを見るとパワーも相当なものだ。

 

 それだけで仲間が気を失ってしまった。

 

 みながビームを放つが、それを受けて吹っ飛びながらも突撃を繰り返す。

 

 恐ろしく頑強な体をしている。

 

 傷つきながらもこの謎の生命体の幼体は我らに向かってくる。

 

 なんだこの生命体は!?

 

 他の奴らがあの逃げた個体を追っているが・・・これは予想以上の戦闘力。

 

 幼体でこれなら・・・メトロイドを超える新しい我らの兵器になる・・・。

 

「ガアアアアアアァァァァァ!!」

 

 その目の前にその幼体がいる。

 

 そして噛みつき、体を持ち上げ・・・。

 

「ほほられれられれあ!?」

 

 そのままふっ飛ばされる。

 

 わっ・・・我々五十人の全滅が先か、捕獲が先か分からなくなってしまった。

 

 なんて生命体だ・・・。

 

 応援を・・・大至急だ!!

 

 あっ・・・止めろ・・・いや止めてください。そこで何で三つの頭から光がともって・・・。

 

 あっ・・・身体が浮いた・・・。

 

 ぎゃああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

 

 

SIDE 木場

 

 僕たちは今・・・恐ろしい相手に正座で説教されていた。

 

 それはドラグレッターという龍だ。

 

「さあ・・・申し開きはあるかしら?」

 

 今は人間の姿を取り、二王立ちしている。

 

『ガタガタガタガタガタガタ・・・。』

 

 罪状は・・・戦って子供たちがそれに怯えて逃げてしまったということ。

 

 

 

 僕達はいい戦いをしていた。

 

「ふっ・・・やるな。」

 

「そっちの僕こそ。」

 

 向うは魔剣グラムというとんでもない剣を使ってくる。

 

 その剣の力・・・打ち合うだけで寒気がする。

 

 それをオルフェノクとしてのパワーでカバーしていた。

 

「そっちの僕はパワータイプなのかい?」

 

「基本的にはそっちと同じテクニックタイプだよ。この姿になったらそれにパワーとタフネスが加わる。」

 

「変身したら僕の弱点を全部カバー。やるね。」

 

 眼にもとまらぬ剣の応酬。

 

 なんか打ち合って楽しくなってきた。

 

「剣で語らうってこういう事をいうのかな?」

 

「多分そうだね。ふふふふふ・・・。」

 

 お互いに世界で何があったのか?どういう修羅場をくぐり抜け、そして何を失い、。得てきたのか?

 

 お互いに語り合っているのだ。

 

「アバン流刀殺・・・。こっちの世界にはなかった剣だね。でも・・・シンプルながらに色々な状況に対応できる良い剣だ。参考にさせてもらってもいいかい?」

 

「教えはしないさ、でも・・・盗むのなら御自由に。盗めるものならね。」

 

「上等。」

 

「ふふふふふ。」

 

 お互いに剣で打ち合う。

 

 ひたすらひたすら・・・。

 

 ああ・・・今僕達はコスモを・・・。

 

『えええかげんにせんかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!』

 

 そんな僕達は大音量の咆哮でふっ飛ばされる。

 

「ぐっ・・・。」

 

 もう一人の僕は魔剣グラムを使って応戦しようとしたけど、その前に剣を取り落としてしまった。

 

「そんなモノ・・・うちの子の前で見せたら・・・消し飛ばすわよ?」

 

 その剣を超高熱の火球が弾き飛ばしたからだ。

 

「さて・・・せいぜい泣き喚きなさい。」

 

 そのあとの追い打ちで超高熱の火球をたっぷり撃ちこまれた。

 

 泣きわめくどころか、悲鳴を上げることすらできない程です。

 

 ボロボロになった僕達に襲いかかる圧倒的な怒り。

 

 あっ・・・あまりにも圧倒的な怒気に、身体が震えて何もできなくなりました。

 

 それで散々な目に会った後に正座です。

 

 そして、僕たちは説教を受けている。

 

―――――――ゴゴゴゴゴ・・・・・・・。

 

 と背後からそんな効果音すら出てきそうなノリだ。

 

「あなた達は・・・私達の子を怯えさせたいの?」

 

 いや、ドラゴンだからではなく母親だからこそ、すごく怖い。

 

「まあまあ、落ちついてください。」

 

「そうです。これくらいにして、みんなを探しに行きましょう!!」

 

 そのクレアをなだめてくれるのが二人のアーシアちゃん。

 

「ふう・・・。」

 

 その怒気がこもった吐息は怖いです。

 

「・・・・・・。」

 

 そこでクレアさんの様子が変わる。

 

「どうしたの?ねえ・・・えっ・・・。」

 

 そして慌てふためいた?

 

 その後・・・瞳を閉じて静かになる。

 

 だが、次にその瞳が開かれた時、僕達は絶句した。

 

 その目が・・・怒りで紅く輝いていたのだ。

 

「誰?・・・うちの子達に手を出す愚か者は・・・。」

 

『・・・・・・・・・。』

 

 その背筋が凍るような声に僕達は固まってしまった。

 

 そのためなのか・・・震えが・・・悪寒が止まらない。

 

 止まってくれない。

 

 さっきの怒りが生温い位に。

 

「いい度胸ね。だったら・・・焼き尽くしてくれるわ。」

 

 そのままクレアさんは本来の姿・・・ドラグレッタ―となる。

 

 眼は怒りで紅く光ったまま。

 

 理性はある。

 

それでも圧倒的な憎しみ、殺気と怒りがクレアさんから放たれている。

 

 おそらく理性を保てるギリギリのところで押さえているのだろう。そうでないと助けることができないのを理解しているから。

 

 さっきの説教はまだまだ生温かったのだ。

 

 おそらく今の状態がクレアさんの・・・逆鱗。

 

『・・・・・・・。』

 

「あなた達・・・手伝なさい。私の理性が残っている間に。」

 

『はっ・・・はい!!』

 

 この様子だと・・・あの親である残り三体もブチ切れている。

 

 まずい。子供の危機に天龍クラスのドラゴンが理性を失って暴れそうになっている。

 

 この街の、いや下手したら世界の危機だ。

 

「ごめん、でも手伝って。この街の危機なんだ。」

 

「わっ、わかった。」

 

 先ほどまで剣で打ち合った仲だけど、今は緊急事態。

 

 あちらもそれを分かってくれて嬉しいよ。

 

「だったら乗ってくれ!!」

 

 僕はホースオルフェノクとなり、背中にもう一人の僕を乗せる。

 

「クウ!!」

 

―――――安心しなさい。すでに空中から探しているわ。クレアも落ちついて。こういったことは私の得意分野だってわかっているでしょう。今のあなたが突撃したら街が壊滅するわ!!

 

「わかっているわ。でも・・・あまり長く待てる自信はない。」

 

――――ええ。任せといて。ベノにもそう伝えなさい。

 

 相棒はすでに捜索を開始してくれている。その声はもう一人の僕にも伝わってくる。

 

 本当に出来た相棒を持ってこっちは嬉しい。

 

怒りMaxのクレアさんをなだめてくれるし。

 

「お願い。このままじゃ私・・・どうかなりそう。」

 

 それはクレアさんも分かっているみたいで。

 

 何とか・・・ギリギリで抑えてくれている。

 

 その間に、何としても助けないと。

 

――――でも・・・妙な連中がいるわ。

 

「妙な連中?」

 

―――なんというか・・・エイリアン的な何かが?

 

・・・・・・。

 

・・・・・・。

 

・・・・・・。

 

 あまりに想定外な存在の出現に僕は思わず天を仰いだよ。

 

 そうか・・・エイリアンですか。

 

 「宇宙キタ―ァァァァァァァ!!」と叫ぶ弦太郎君達でなとなく想像はしていた。

 

 宇宙的な何かがあるのならもしかして・・・と。

 

 なんかいよいよそう言う存在もやってきたという感じだ。

 

 この街の人外魔境化は何処まで進む?

 

「そっちの世界、どうなっているの?」

 

「ははは・・・はあ。こっちも全然分からないよ。言えるのは、もう何が出てきても驚かない方がいいってことかな?」

 

 そう言いながら僕たちは駈けだした。

 

 さあ・・・今度は何が出てくる?

 

 そう開き直りながら。

 

 もうUFOや宇宙戦艦程度じゃ驚かない!!

 

 

 

 




 この街の最大の危機・・・いかがだったでしょうか?


 原作サイドのとの戦闘・・・こんな感じになりましたがどうだったでしょうか?

 まだ戦闘そのものは起きますのでご安心を。



 さて・・・今回の投稿はここまでです。

 また会いましょう11
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