赤龍帝の幼なじみ達   作:THIS

81 / 110
 今回は四つの家に分けて、二話投稿にしようと思います。

 まず第一弾・・・シトリー家とスパーダ家です。


一生懸命歓迎されます!! シトリー家、スパーダ家編

 SIDE サイガ。

 

 おそらく私は今・・・人生で最も緊張する瞬間に立ち会っている。

 

 私の目の前にはセラさんのお父様とお母様がいるのだ。

 

 ソーナ会長の眷属全員も参上している。

 

 匙君も緊張しているみたいだ。

 

 そして私はシトリー家の当主をみる。

 

 うん・・・二人とも黒髪。父親が眼鏡を賭けており、何となくソーナ会長に似ている。そして母親の方が・・・うんセラさんそっくりだ。

 

 レイアちゃんはおそらく、この二人の色々な部分を受け継いでいそう。

 

――――お前こんな時に呑気に分析するよな。

 

「・・・ある意味図太い。緊張はしていても、頭は真っ白にならずクリア。どんな逆境でも冷静を保つのは大事だねえ。」

 

 ポルムの奴が平然と言っていやがる。

 

「・・・君がサイガ君か。」

 

 そして、威厳たっぷりに現シトリー家当主がやってきて・・・。

 

「ありがとう!!我が娘を嫁にもらってくれて!!」

 

 と、うれし涙全開で私の手を握ってきた!?

 

「あれ?」

 

「どうやらサイガの奴は相当歓迎されているらしいぜ。」

 

 その光景に目を丸くする匙君。

 

 仁藤君は呆れた様子だ。

 

「この子ったら、お見合いとかそういった話をすべて破綻させてきたのよ。いい加減いい歳なのにぶらぶらと・・・。魔王の仕事も忙しいのは分かるけど・・・。」

 

「うう。母様。それは今無しだって。」

 

「まあ・・・そのおかげでこんな素晴らしい婿殿を見つけてくれたのだ。」

 

 ・・・何かすごい歓迎を受けているぞ!?

 

「相当出来ると聞いている。その実力、魔王クラス。そして潜在能力は・・・龍神クラスは確実だとね。」

 

 そりゃ・・・私の本気はそうでしょう。でもまだ完全じゃないのに。

 

「そして、特例で大変有能な女王の相方を持った。」

 

「有能って光栄です。まあ、大船に乗った気でいてください。」

 

 ・・・そうだね。

 

 なんかポルムは、話によると異世界の旅でやりたい放題大暴れしてきたという話だし。

 

「かのトリックスターですら脱帽しそうなほどですよ?智謀は私ですら敵わない。それだけは太鼓判押しておきます。何をしでかすかわからないアギト達に並んで私がもっとも敵に回したくないとね。」

 

「・・・ソーナの智謀ですらも敵わないといわせるのか。悪魔としての慣例を破り過ぎだが、それだけの男、婿殿は先んじてよく眷属にしたものだ。」

 

 なんだろう。ポルムの本当の実力はそんなものじゃないと何となく断言できる。

 

 よく、悪魔の駒で眷属にできたものだよ。

 

「・・・お前も勘がいいな。まあ、こっちの実力は最上級悪魔だって変異の駒を使ってもこちらを眷属にできなかっただろうねえ。」

 

 ポルムは苦笑しながら告げる。

 

「ほかならぬサイガ・・・お前だからこそ、こっちは眷属になったし、眷属になることができた。まあ、あの駒変異したのもあったが、お前の潜在能力があってこそだ。」

 

 私はため息をつく。

 

「本当に色々と秘密の多いね。君は。あの後一体何があったの?」

 

 聖剣計画の脱走劇の後・・・ポルムに何があったの?

 

「いずれ明らかになるさ。だが、これだけは信じて欲しい。僕はその秘密を皆のために使うと。」

 

 その点に関して疑う理由はあるのだろうか?ポルムはいつだって私達のために動いている。いたずら好きでも、それにはきちんと理由もあるのだ。

 

 こいつは無駄な事もしない。決して。

 

 すべて・・・私達のため。

 

 本当に、難儀な奴だ。

 

「・・・それこそ今更だ。そうだろ?相棒。」

 

 それはイッセ―の幼馴染・・・翔太郎さんがフィリップに向けて言っている言葉。

 

「・・・ああ。そうだな、相棒。」

 

「あー!!何そっちで勝手に男同士の友情を確かめ合っているのかな!?」

 

 セラさんが軽く叫ぶ。

 

「う~ん。天然たらし系の義兄といったところでしょうか?あっ・・・それとお茶です。」

 

 メイド服を着たレイアちゃんが手慣れた手つきでお茶を入れてくれる。

 

「・・・ほう、良い香り。・・・うん。美味しい。相当研究しているね。」

 

 ポルムがそれに高評価。

 

「分かってくれますか?」

 

「ああ。この場で緊張することを見越してもいる。まあ・・・少し熱すぎるのは治した方がいいかな?」

 

「あらら・・・。」

 

「ポルム・・・お前すごいな。初めての家でよくもまあ堂々と。」

 

「そうかな?僕からしたら・・・匙君、君の方が色々とすごいと思うけど?」

 

「・・・やはり君から見てもソーナの眷属は有望か?」

 

 シトリー家当主はポルムに意見を求める。

 

「はい。特に匙君と仁藤君の二人はシトリー眷属の二枚の切り札。そして・・・同じ三大巨獣の神器をもつ同志でもある。それ故に分かる。」

 

 ポルムの奴は断言する。

 

「この二人は・・・戦いを経験するたびに爆発的に強くなる。鍛えるのが楽しみだ。」

 

 ポルムとハルトがシトリー眷属の担当となっている。ハルトはアザゼルと打ち合わせて、ドライバーに加え、人造神器を提供する構えだ。

 

「よく考えてみればシトリー家が三大巨獣の神器を独占しているのだな。」

 

「しかも、神滅具認定されるのは確実。多分・・・二人の分は下位神滅具位はある。」

 

『!?』

 

「ちなみに・・・あえて聞きますけどあなたの翼は現時点でどれだけの力が?」

 

 ソーナ会長の言葉に対して・・・。

 

「きっと・・・あなたの推測通り。恐ろしい程収集していますからねえ。三大巨獣の神器は収集した分だけ強くなる。それが答えです。」

 

「そう・・・ですか。」

 

 ソーナ会長が察した事はわかる。

 

 確実に上位神滅具クラス、または・・・それを超えている可能性すらある。

 

 そんなやりとりをしていると・・・一人のメイドがこけて茶菓子を落としそうになり・・・。

 

 その茶菓子の入ったトレイとメイドの身体が空中で止まったのだ。

 

「すみません。」

 

 よく見ると、レイアの指から糸が出ており、その一本がメイドの身体を。

 

 そして器用な事にメイドの身体を経由して二本で茶菓子の入ったトレイをキャッチ。

 

 それを見たセラさんもソーナさんも目を丸くしている。

 

「あっ・・・お姉様達。安心してください。これも、メイドのたしなみですので。私こう見えて編み物はすごく得意になって、これはその応用・・・。」

 

 待て待て待て待て待て待て待て待て!!

 

 これをメイドの嗜みに含めていいのか!?

 

「・・・うちの妹に何教えているの。」

 

「こんな異能を身につけていたなんて。」

 

「ははは・・・。はあ・・・でも教えたのはグレイフィア殿ではない。グレイフィア殿のような戦闘技能を身につけたるために、なおかつメイドがやっても可笑しくないだろうと考えた結果のあれだ。」

 

 どこをどうやったら糸使いになるのさ?

 

「ほう・・・。面白い技能を持っているね。」

 

 そこにポルムが乗っかってきた。

 

「うん。でも、この性能だとまだまだだと思っているでしょ?」

 

「わかりますか?はい・・・まだ納得ができるレベルができなくて。ある程度は糸の硬度や太さを魔力で変化させることができますが・・・。」

 

「ふむふむ・・・君にならあの試作品を渡しても面白そうだ。ちょっとまってね。これをベースに改造する。ほんの二十秒で済む。」

 

 あいつは久々に神器・・・ジズの翼を出す。

 

 その手には・・・なんか変な手袋を装備している。

 

「改造にはまずはこれだね。神ノ御手(パーフェクタ―)装備っと。」

 

 神器・・・じゃないよね?一体それって何さ?

 

「これで器用さが数百倍にも増す。さてちゃちゃとしましょうかね!!」

 

 そんな感じでスタート。

 

 なんか眼にも止まらぬ速度で手が動き、翼からも次々となにかと取り出していく。

 

 その時間・・・ほんの二十秒。

 

「さて、これでどうかな?」

 

「わあ・・・すごいです。なんですかこの糸?」

 

「何・・・ある世界で大変応用の効くクローステ―ルという糸があってね。それをそっちの糸と混ぜ合わせて完成させたのさ。まあ・・・ちょっとした神器みたいになっている。アザゼルから色々と人工神器について情報を貰っておいてよかった。即興にしてはいいのができた。ちなみにこれは神器みたいに、そっちの身体の中に直接収納できる。しかも、糸はそっちの魔力でいくらでも出せる。しかもすごくローコストでね。使用制限はないから安心してね。これで大分コンパクトになったよ。」

 

「・・・君は本当にすごいね。」

 

 ポルムの奴、たった二十秒でオリジナルの神器を作りやがった。みんな目を点にしているぞ。

 

「ありがとうございます。後・・・これってどう思います?」

 

 彼女が何かを投げる。

 

 それが壁に刺さったのだ。茶菓子にたかろうとしていた一匹の蠅を縫い止めてだ。

 

「・・・氷を凝縮して作った針か。少ない魔力をこんな形で応用。精密な狙いといい、よく考えている。まるで暗殺者の様な技能だね。しかも、調整したら刺さった部分から毒のように相手の内部を凍りつかせることもできると見た。君は完璧なテクニックタイプだ。成長したら末恐ろしいよ。しかも、その歳にしては保有魔力も格段に多い。」

 

 ポルム。お前がそこまで称賛するほどの子なのか?

 

『・・・・・・。』

 

 幼い妹のまさかの技に驚いている二人の姉。そしてその眷属達。

 

「アニメとかではこれもメイドのたしなみに入るみたいです。メイドってすごいですよね?暗殺技能もこなすなんて。パワーも必要みたいで、並走する車から運転しながら片手で人一人くらい引きずり込んだり、時を止めて、家事をぱぱっと済ます事も当たり前らしいですので。私・・・時を止める方法を今研究中なのです。あと筋トレもしていまして・・・まあ片手で・・・自動車のドアを引きはがすくらいはなんとか・・・。」

 

 誰だ!?この子にメイドとしての間違った知識を教えた奴は!?

 

 そんな無茶苦茶なメイドがいてたまるか!?

 

 あれ?義父様がそっぽを向いているぞ。

 

 それを義母様がジト目で見て真実を告げる。

 

「あなたがメイド関連の連中が出てくるアニメを見たせたり、ゲームをやらせたら普通の子になるのかと、壮絶な間違いを犯したわ。おかげで・・・すごい濃い子に・・・。」

 

『お父様~!!』

 

 姉二人が絶叫するのも無理ない。

 

「ブラックラグー○のロ○ルタはやり過ぎたと思う!!だが閃の軌○のシャ○ンや東○の○夜はよかったぞ!!」

 

『そう言う問題じゃないです!!』

 

 きっと一番見せてはいけない類のメイドのアニメやゲームを見せたんだろうね。

 

「魔女っ子を愛する私が言うのもなんだけど・・・変な方向にメイド愛がむかっているよ~!!」

 

「可笑しいと思わないのですか!?ああ・・・大切な時期になんて教育を!!」

 

 義母様の嘆き。姉二人が怒鳴る。

 

「そうだ。暗殺技能ついでに君にこれを進呈しよう。使いこなせるかな?」

 

 オイ、ポルム!!面白半分に変な物を渡そうとするな。なんだ?その死神の鎌みたいなやつは!?

 

「これは死神の笛。その強化版でね。武器としての頑強さを追求しつつ、音の操作能力を極限まで追求するために私が今まで来た世界のテクノロジーをすべて注ぎこんだ自慢の一品。スクリームとかねえ。これが君に惹かれているみたいなんだよ。いや~君を見ているとあの死神君を思い出してしまって・・・。君は彼を超える事ができそうだ。」

 

「私に使いこなせるかな?フルートとかには自信あるけど。」

 

「十分です。あとこれも飲んでみてよ。」

 

 杯に注がれた赤い血のような物。

 

「どれどれ・・・ごくごくごく。」

 

 それをためらわず飲んだ!?

 

「・・・あれ?頭の中に「壊せ」とか「殺せ」と言う言葉がでてきたけど?んん・・・まあ、すぐに抑えました。」

 

「・・・すごい精神力だね。全部飲みほして平然としているよ。」

 

「・・・あっ、胸になんか赤い印ができた。」

 

「まさかの適合者か。改良をしているとはいえ。一気に三つも適合するのはさすが悪魔ってところかな?これで君は成長したら時が止めることができる。」

 

「ほんと!?」

 

 ポルム、お前人様の妹を魔改造していないか?

 

 一応私の義妹なんだぞ?

 

「あっ・・・そうだ。これってもっと面白くできるかな?」

 

 傘を手渡されたポルムはジスの翼の光で解析し・・・驚く。

 

「・・・斬新な傘。すばらしい!!これをどのようにしてほしいのかな?」

 

「えっと・・・こんな感じで。全体的にさらに強度を高くして・・・。それでドライバーみたいな事が出来たら・・・。」

 

「ほうほう。せっかくですし、その傘に使えそうな技術があるんだよ。面白いライトボウガンが・・・。」

 

「すごい・・・できるのですか?」

 

「これでもできないことの方が少ない男だと自負している。」

 

 二人の間でどんどん話が膨らんでいく。

 

「・・・出会わせてはいけない二人を出会わせてしまったようです。ああ・・・私の・・・私の可愛い妹がどんどんおかしくなっていく。」

 

 ソーナ会長。今更ながらに後悔している。

 

「しかし・・・すごい子がいたものだな。」

 

 歳不相応の戦闘技能の高さに首をかしげる。

 

「まあ、婿殿。修行までの間ゆっくりとしていきなさい。」

 

 その好意に今は甘えるしかないか。はあ・・・本当にとんでもない奴を相棒にしちゃったよ。

 

「あっ、レイア様。お届け者です。」

 

 そんな時、あるメイドが小包を持ってくる。

 

「あら?先生からですか。ありがとう。さてさて・・・んん、待望の新作。では早速。」

 

 出てきたのは指輪。しかもすごく見覚えのある。

 

――――ドライバーオン!!

 

『はい?』

 

 レイアちゃんの両手首に出てくるのは掌が描かれたブレスレット。

 

―――――インビジブル。

 

 そして、その音声と共にレイアちゃんの姿が消えた!?

 

「ラッキー。すごく使える指輪だ!!」

 

『・・・・・・。』

 

 さて、今、私達がやるべきことはなんだろうか?

 

 ソーナ会長がスマホを取り出しながら私達を見る。

 

 私達は頷く。

 

「もしもし・・・・・・あっ、ハルトさん。あなたに大至急聞きたい事があります。はい・・・私の妹の事で・・・。私の妹があなたの弟子とは聞いていませんけど!?」

 

 この子・・・指輪の魔法使いでもあったのか?

 

 

 

 はあ・・・。なんか濃い妹ちゃんのおかげで疲れたよ。

 

 ハル君に確かめたところ、私達と再会する前、三月頃に弟子にしたらしい。どうも彼女は自力で絶望から乗り越え、魔法使いになったのだが、彼が見つけるまでその自覚がないままだったらしい。

 

 世間の狭さにみんなが呆れかえっていたよ。三勢力が和解して本当によかった。

 

 そして私達は食事などを堪能した後、私は寝室で横になっていた。いや・・・食べたよ。

 

 疲れていたのを配慮してくれたのだろう。

 

 冥界名物のすごく精のつく料理を食べさせてもらった。この世界でウナギの完全養殖に成功していた事に驚いたよ。

 

 他にもニンニクをうまく効かせた料理・・・うん、すっぽんもよかった。

 

 おかげで疲れが取れたよ。身体がぽかぽかする。

 

 それになんかすごくいい香りのする御香が焚かれている。頭が少し呆けるけど、いい感じだ。

 

―――お前・・・本当に気付いていないのか?その料理が出たわけを・・・。それにその御香は・・・。

 

 エイガが何故か呆れかえっている。

 

「どうしたの?すごく疲れが取れてよかったけど。」

 

――・・・・・・今晩はもう俺は寝ておこうか、すごく長い夜になりそうだし。

 

 エイガの奴・・・そのまま寝てしまったぞ。

 

 そう言えば轟竜はスワンさんに連れていかれたし・・・。

 

 んん?扉の向こうから声が聞こえる。

 

 耳を澄ませてみようか。

 

「セラフォル―殿、ツクヨミ先生。これがリクエストの分です。すでに御香は設置済み。その効果はすでに鋼鬼に対して黒歌が使ってみて、実証済みです。・・・・・・あの鋼鬼さんが狼になりましたよ。」

 

「にゃはははは・・・グッジョブ。いや~本当に良い眷属を得たわ。」

 

「・・・ああ。だからあの朝、鋼鬼がやつれていたのですね。黒歌も腰を痛めていましたし。」

 

 確か夏休み入る前。すごくげっそりした様子の鋼兄と、腰を痛めた黒歌さんがいたけど・・・あれと関係あるのかな?

 

「でわでわ~今晩はゆっくりと楽しんでください。」

 

 扉の向こうからポルムの気配が消える。

 

 魔法で転送したようだ。

 

「・・・さて。ツクヨミちゃん。覚悟はいい?」

 

「はっ・・・はい!!私・・・女になります!!」

 

んん?

 

 そう言って二人がノック。

 

 そして入ってきた二人の姿が・・・。

 

「ぶっ!?」

 

 下着無しのベビードール姿だった。

 

 何故下着無しなのかわかるか?

 

 あまりに薄く、透け透けだからだ!!

 

 セラさんは小柄なわりに胸が豊かだし、ツクヨミさんもスレンダーだけど・・・スタイルは結構いい。和風的な・・・。

 

「・・・相当興奮してくれたみたいだね。」

 

「鼻血を出すなんて、鋼鬼以外初めてだわ。」

 

 その言葉で私はようやく鼻血が出ている事に気付く。

 

 それだけじゃない。

 

 すごく・・・すごく興奮しているのだ。

 

「突然でごめんね。でも・・・私達。もうそろそろそっちの関係に入ってもいいと思うの。」

 

「私達の初めて・・・貰ってくれません?」

 

 ・・・・・・・。

 

 頭くらくらして倒れそう。でっ・・・でも、以前ならそれで気絶していたのに・・・。

 

――――――竜の騎士化した関係だろうな。前のままだったら、そのまま気絶しているだろうが、今のお前は違う・・・。女性の裸に免疫なくても・・・もうすぐ狼になれるぞ。

 

 エイガ!!お前寝ていたんじゃないのか!?

 

うっ・・・・・・目が・・・目が二人の身体から離れない。

 

 わっ・・わわわわわわわわ・・・。

 

 しかも二人の視線が私の下半身に・・・。

 

「すごい興奮している。はっ・・・恥ずかしいけど・・・。嬉しいかな?」

 

「そのまま・・・私達を・・・その優しくお願いします。」

 

 その言葉で私の何かが切れ、二人の手を引き、ベットに押し倒す。

 

『きゃ!?』

 

――――――・・・ついにサイガの坊ちゃんが男になるのか。月日は早いものだね。

 

 エイガがしみじみ言っている中、私達はついに一線を越えることになる。

 

 その夜は・・・大変熱かったことだけはここで述べておく。

 

 朝、ポルムが「昨晩はお楽しみでしたね。」と定番のセリフを言いやがったので、それに対してライデインでお返ししてあげた。

 

 

 

SIDE ネロ

 

 ダンテの奴の家・・・さすが魔王だと思ったぜ。

 

 その家はもう城になっている。意外と綺麗なのには驚いたけど。

 

 まるで中世ヨーロッパで、領主が住んでいるような立派な城だ。

 

「はあ。あんまりあんなの俺のがらじゃねえがな。」

 

 じゃあ、あの城にした理由はなんだ?

 

「・・・ムンドゥスを倒した時の城が面白そうだったんだ。それを再現している。」

 

 それってかつて魔界を支配していたというあいつだな?

 

「・・・・・・お前には話さないといけない事がたくさんある。色々と・・・な。」

 

 城門の前でふとそう告げるダンテ。

 

「・・・そうか。」

 

 あえて聞こうとしなかった事。それは俺がダンテの甥であること。

 

 俺の母は人間だ。それは分かっている。

 

 そうなると俺の父は・・・。

 

 それについてあいつは色々と知っている。

 

「・・・ネロ。」

 

 キリエが心配そうに俺に声をかけてくる。

 

「・・・俺も知っていいことかい?」

 

「あんたなら知ってもらっても問題ないだろ。それだけの男だと思っている。」

 

 アザゼル先生に対してダンテは言ってくれる。

 

「そりゃ、ありがたいねえ。・・・んん。」

 

 そんな時だった。

 

 俺は悪寒を感じた。

 

 姿は見えない。でも・・・。

 

 みんなとっさにある方向に向かって武器を突きだす。

 

「へえ・・・面白い子達が来ているわね。」

 

 そこには黒髪で眼鏡をかけた・・・すごくイカレた恰好をした女がいた。

 

「ダンテ・・・この子たちが眷属?」

 

「ああ。愉快な連中だろ?」

 

「ふ~ん。天使もいるけど・・・まあ、狩る対象とするのは止めた方がいいか。あっちの天界の天使は主神がまず違うからねえ。本当にややこしいわ。」

 

 そいつはキリエを舐めるように見て、そうつぶやく。

 

 そんな女を見てユウナが笑顔。

 

「師匠様。ただいま帰りました。」

 

「あら~・・・ユウナ、帰りなさい。ふ~ん。少しは女らしくなったじゃないの。でも・・・まだまだ妖艶さが足りないわ。」

 

 もう一人、銀色の髪に紅いパンクスーツを着た女性もいた。

 

「魔女の系譜がこうやって受け継がれているだけでも十分じゃないか。」

 

「そうね。魔女が三人。そして弟子が二人。いえ・・・これから三人目の弟子が生まれるって話だし?」

 

「・・・ある意味久しぶりになるのかな?」

 

「へえ。あのダンテの血族か。」

 

 そこにもう二人女性が現れる。

 

 一人はブロンドの髪をした美人。

 

 もう一人はボブショートの黒髪にサングラスをかけた女。

 

「ああ。俺達の新しい家族だ。」

 

 その二人を見て俺は悟る。

 

「まさか・・・あの二人が・・・。」

 

 スパーダ眷属を最凶たらしめている戦車と僧侶。

 

 レディ・アンとトリッシュ。

 

 俺達のいた街でもダンテと共に好き勝手に暴れていたみたいだしな。

 

「あの時の坊やがねえ。ふふふふ・・・。」

 

 トリッシュの奴に至ってはグロリアに変身していやがったし。

 

「それでお前達最凶女四人がどうして一緒にいる?」

 

 ダンテ。頼むからその表現は止めてくれ。

 

「言い得て妙だぜ。」

 

『何か言った?』

 

「いっ・・・いえ、なんでもありません。」

 

 アザゼル先生の言葉に素晴らしい笑みで武器を突きつけて問うあいつら。

 

 うん・・・。

 

 あのダンテですら持てあます理由が分かる気がする。

 

 これは逆らいたくない。

 

「・・・報告は見た。確かに魔界の悪魔と異界の天使を率いて、テロを起こそうとした旧魔王派の一派は全滅だな。・・・街ごと崩壊させてな!!ハルト殿がいなければどれだけ修繕費がかかったか。ああ・・・ハルト殿。感謝の極み。巧君・・・ありがとう。本当にありがとう。アザゼル殿。本当に感謝します。」

 

 あの四人の仕事の報告を受けたクレドがため息をついた後、巧の手を取って嘆いていた。

 

「意外な形でハルトとのつながりが役に立ったな。」

 

「・・・俺のポジション、だんだん見えてきたぞ。」

 

 それ以来・・・指輪の魔法使いが暴れまわった最凶女四人組の後始末をつけるというのは恒例になる。

 

 そんな未来が見えた。

 

「でも、仕方ない。あれだけの戦力をたった五人で十分で終わらせただけでも上出来と思ってほしい。雑魚とは言え・・・千単位は確実だった。」

 

 そこに褐色の肌に赤毛。そして白いマントを纏った女がいるぞ?

 

 赤い髪で左目を隠したその女の手には二本のショーテル。

 

「彼女はルシアという。スパーダ眷属のもう一人の騎士だ。」

 

「ほう・・・君達が新しい眷属か。まあ・・・濃い連中ばかりだけど、よろしく頼むわね。」

 

 この人はまともっぽい。

 

「他のみんなも似たような理由だ。おかげで何時よりも過激になった。」

 

 それで一つの街が壊滅ですか・・・。

 

「・・・歓迎したいなら、被害を出さないようにやってほしい!!」

 

 クレド。お前の苦労、何となく分かった気がする。

 

 こいつらイカレていやがる。

 

「まあ、身内が増えるのよ?顔位みたいじゃない。」

 

「そうですよね!!」

 

 テレサは嬉しそうにはしゃいでいる。

 

 まあ、こいつは従妹なのはしっくりくる。

 

 意外と歳相応なんだよ。やんちゃなお姫様。いや、妹分というべきか?

 

 キリエともすっかり仲良くなっているし。

 

「もう・・・テレサ。少しは落ち付きなさい。今日はせっかく客人が来たのよ?」

 

 そこに一人の声が聞こえてくる。ブロンドの髪をした美人だ。

 

「初めましてネロ君。巧君。私はパティ・スパーダ。ダンテが色々を迷惑かけて御免なさいね。」

 

 えっと・・・・。

 

『・・・・・・・。』

 

 ・・・誰だこいつ?

 

「ネロ、巧。彼女がダンテ様の奥方様だ。」

 

 その時、クレドがとんでもない事を言ってきやがった。

 

 何?こいつがダンテの奥さんだと!?

 

「おう。帰った。」

 

 そして、城の中に入った途端・・・ダンテはソファーにかけて寝始めたぞ!?

 

「はあ・・・相変わらずね。」

 

「週休六日が俺の基本だ。全く・・・魔王になってから忙しい。もっと休ませてほしいぜ。」

 

 ・・・。

 

 なんだろう。

 

 その発言からなんとなくわかってしまった。

 

 ダンテってプライベートでは・・・すごくダメダメじゃないのか?

 

「まあ、平常運転なのはわかった。そこでゆっくりしてなさい。テレサ、料理を手伝って。」

 

 ・・・奥さんの方は出来た人だな。

 

 うん。でもダンテの事をよく知っている。

 

『・・・ふう。このロリコン。』

 

 なんかトリッシュとレディの奴が揃ってダンテをロリコン呼ばわり?

 

「・・・ダンテ様の奥様は元人間。彼女が幼い頃にダンテ様が救ったのが最初の出会いで・・・それ以来ずっと慕い続けていたらしい。」

 

 その理由をまたクレドの奴が説明してくれたよ。

 

「おい!!」

 

 あいつ・・・光源氏みたいなことを・・・。

 

「・・・少し見損ないました。」

 

 キリエまで絶対零度のまなざしを向けて・・・

 

「悪魔らしく業が深いじゃねえか。」

 

 アザゼル先生ははニヤニヤと意地悪く笑う。

 

「おいおい。そりゃないぜ。何度も言っているが・・・。」

 

 必死に言い訳するダンテ。

 

「ふう。あのね、私きちんと成長してから結婚を申し込んだの。まあ・・・人間は止めるはめになったけど。ご先祖様のおかげなのかしらねえ。」

 

「・・・十年後になったらデートに誘ってやるといったが、まさかこんなことになるとは・・・。」

 

 あいつ・・・多分ガキの頃の奥さんに冗談交じりにそう言いやがったな。

 

「ふふふ・・・人間界でのパパ。すごかったもんね?ママ。」

 

「お前・・・素が出ているぞ。」

 

「いいもん。」

 

 どうやらテレサはプライベートではダンテをパパ。奥さんをママというらしい。

 

 でも、あいつはそれを気にしていない。

 

「だって、新しい家族になる人達なんだよ?身内に素を見せないってそっちが可笑しいよ。」

 

 そう言うテレサの慈愛の満ちた微笑みは・・・なるほど母親そっくりだと思った。

 

 意地の悪い笑みはダンテそっくりだが。

 

「・・・はあ。本当に母親似だな。しかたねえ、こっちも少しだが手伝ってやる。」

 

「ほんと?」

 

「ああ。」

 

 気だるげに立ち上がるダンテが台所へ。それを見てユウナの奴が苦笑している。

 

「・・・ああ見えて、ダンテ様って、テレサちゃんに甘いの。」

 

 なんだかんだいって・・・あいつ父親してんだな。

 

「そうそう、私の家では使用人はいないの。基本的に全部自分でしているから。」

 

「立派な屋敷なのに・・・?」

 

 屋敷が立派なのに・・・なぜ使用人がいない?魔王なのに?

 

「・・・こいつらの金遣いが荒いからだ。」

 

 クレドがあの四人を睨みつける。

 

「だって・・・おシャレしたいじゃないの。」

 

『ねー。』

 

 この四人・・・まさか相当金使ってんのか?

 

「やれやれ・・・。せっかく戦車以外の額がすべて埋まったというのに。」

 

 ダンテの奴がただ一つ残っている戦車の駒を回す。

 

 そう言えばダンテの「女王」は誰?

 

「・・・ああ。それなんだが、少しややこしくてな。駒が三つに分かれちまって・・・。」

 

 駒が三つに分かれた?

 

 なんかすごい事を聞いたぞ?

 

「俺の変異の駒はセラの奴と同じ女王。だが、その変異の仕方が愉快で愉快で。該当者が三人揃った時点で、初めて効果発揮したんだわ。駒が一気に三つに分かれて・・・。」

 

 女王の駒が三つに分かれただと!?

 

「ひとりでにベヨネッタ、ジャンヌ、そしてパティの中に入ったんだ。これには参ったぜ。三人揃ったのは偶然なのに。」

 

「あ・の・ね。こっちはいきなり人間止めさせられたのよ。それを笑い話にするなんて大した度胸ね。あんたらの結婚騒動に巻き込むだけ巻き込んで・・・。天使を狩らないといけないという代償が消えたのはまだましだけど。」

 

「それに・・・身体能力や魔力が上がっただけで大した違いが無いのが魔女の悲しいところだけど。」

 

 つまり、この二人もスパーダ眷属?マジでか?

 

「この事は公にはなっていない。スパーダ眷属に女王が三人いるということはな。しかも,主神すら倒した最凶の魔女二人がそうだと誰も知らない。知られたら・・・外交的にもまずい部分が・・・。」

 

「まさに俺達の眷属のリーサルウェポンなんだわ。」

 

 なっ、なんじゃそりゃ・・・。

 

「・・・どんな悪夢だ。お前の女王の駒ってどうなっている?イカレていると言うレベルを超えているぞ!!しかも駒が選んだ連中も!!スパーダ眷属・・・さらに凶悪になっているじゃねえか!!」

 

 アザゼル先生。すっかり頭を抱えている。

 

「アシュカからもそう言われたぜ。ったく、こんな連中俺だって手に余る。パディの奴もあの時久しぶりにあったら愉快な事になっていやがったし・・・。」

 

「あら?何が愉快なの?」

 

 エプロン姿のパディさんがやってくる。

 

 あの人がダンテのいう愉快なことって・・・。

 

 俺の視線がパティさんの胸のブレスレットと腰に指してある長剣に気付く。

 

 そこから不思議な力が感じられるのだ。

 

「どうやったら行方不明の間にお前がデビルハンターになってんだ?」

 

「だって・・・あなたを見て育ったから。何処に言ったのか探すためにルシアさんから聞いたりして・・・。」

 

「ふふふふ.私達の影響もあるかな?」

 

「私達も色々と教えたし。」

 

 トリッシュの微笑み、レディの苦笑。

 

「・・・お前らが教育に悪い奴らなのはよく分かった。」

 

 ダンテは肩をすくめる。

 

「まあ・・・そんなだが、ゆっくりしていけ。普段好き勝手やっている連中が集まるなんてめったにないからな。」

 

「失礼。」

 

 そこに・・・なんか厳つい顔をしたサングラスをかけた黒い肌の男がやってきたぞ?

 

 すごい重圧感・・・。

 

「ベヨネッタ。何で俺がお前の家で、バーテンダーをしないといけねえ。」

 

 しかも、いきなり部屋の一角がバーテンダーに変わったぞ?

 

「いいじゃない。私の弟子と、ダンテの甥っ子が来たんだから。」

 

「パクパク・・・。」

 

 あれ?どうしてアザセル先生がそいつをみて驚いている?

 

「ロダン!!お前、どうしてここにいるんだ!?」

 

「親父・・・知り合いか。」

 

 巧も思わず聞き直す。

 

「ほう・・・。久しぶりだな。アザゼル。」

 

「意外な知り合いだな。」

 

「こいつはグリゴリに所属しなかった数少ない奴だ。だが、死んだと聞いていた。だが生きていたのか。お前は俺にとっては古い馴染み、いや幼馴染だ。ミカエルの奴も驚くだろうよ。」

 

 軽く涙を零すアザゼル先生。

 

「・・・はあ。お前も涙もろくなったな。ベヨネッタ、お前これを狙っていたな?」

 

「どうかしら?ただ堕天使の総督が来ると聞いてもしかしたら天界時代のあなたを知っているかな考えた事はあるけど?」

 

 最凶の魔女の一角はとぼけていやがるが、何となく分かる。絶対に狙っていたと。

 

「・・・気が変わった。昔馴染みもいるのなら喜んでバーテンダーをやってやる。」

 

 ロダンは肩をすくめる。

 

「・・・嬉しい物だぜ。俺にとってはな。そうそう、ミカエルの娘もいる。ミカエルの奴もやってくる予定だから飲もうぜ?」

 

「あのミカエルに娘だと?・・・詳しい話を聞かせろ。」

 

「こりゃ、予想以上に盛り上がりそうだな。」

 

 ダンテは心底愉快そうに笑った。

 

 俺からしても面白い何かが始まると思ってしまったのは同じ血が流れているからだろうか。

 

 

 SIDE 渡。

 

 その日の食事会。

 

「・・・あなたがベヨネッタと共に人間界にいたなんて驚きですよ。」

 

「ああ。お前さん。その気になれば俺の代わりだってなれたのによお。」

 

「ふん。そんな面倒くさいこと、やってられるか。作品作りで俺は忙しい。」

 

 速報を聞きつけ、やってきたミカエルさんとアザゼル先生。ロダンさんは揃って飲んでいた。

 

「長い歳月だったが、また三人でこうして共に席を並べるか・・・面白い物だ。」

 

 三人は本当に天界での幼馴染だったらしい。

 

 片や熾天使。片や堕天使の総督。そして最後の一人が・・・人間界でバーテンダーをしながら魔女たち相手に魔界のブラックスミス。

 

「・・・ねえ。ロダンの天界でのエピソードってある?こんな厳つい姿をした天使って面白いから。」

 

 実は堕天使だったロダンさん。しかも相当地位の高い天使だったらしい。

 

 ミカエルさんとアザゼル先生と同等なくらいの。

 

 そんなロダンさんの天界でのエピソードにベヨネッタさんは興味をもったらしい。

 

「おうおう。ロダンの姿は変わっていなかったぜ。いや~あいつは昔から・・・。」

 

「アザゼル。この世からの永遠の別れを望んでいるようだな。」

 

 何やら紫のオーラを放って腕をまくりあげるロダンさん。

 

「じょっ・・・冗談だよ!!お前の拳は二度御免だ!!」

 

「天界一の鉄拳。衰えていないみたいですね。」

 

「ふん。一応鈍らないようには気をつかっている。だが・・・ミカエル。お前に娘か。・・・今更だが祝福してやる。」

 

 ロダンさんが自慢のカクテルをミカエルに作って渡す。

 

「ありがたく頂きます。」

 

「それとアザゼル・・・。」

 

 そして、それはアザゼルさんにもだ。

 

「・・・巧って奴は、お前の義理の息子といったな。だが、本当は違うな?目を見たらわかる。お前は肝心な事を隠すからな。その苦労を察してだ。」

 

「・・・・・・けっ・・・ミカエルといいロダンといい、昔馴染みはやりにくいぜ。」

 

 そう言いながら一気にカクテルを飲むアザゼルさん。

 

「・・・・・・心配してくれてありがとうな。」

 

 そのあと出てきたのは・・・彼にしてはやや弱気な感謝の言葉だった。

 

「巧の奴の命を救えて本当に肩の荷が下りたぜ。だが・・・それはきっと一時的なんだろうなって思っている。あいつは戦う道を選んだ。戦う定めにあるんだよ。あいつらは。それがあいつの受け継いだ「救世主」の資格なんだろうよ。」

 

「救世主・・・そうか先代のファイズ。まさか・・・・。」

 

 ロダンも聞いた事があるらしい。先代のファイズ。

 

「そうかお前の義理の息子はあいつの・・・。」

 

「知り合いなのか?」

 

「・・・また話してやる。ここで話すのは止めた方がいいだろ?」

 

 それが何と呼ばれていた事に。僕も実は知っていた。

 

 そして、巧君がその・・・息子であることも。

 

「あとでお前さんのバーの行き方を教えてくれ。」

 

 ぽつりとそう漏らすアザゼルさん。

 

「ふん。勝手に来ればいい。客なら拒まん。」

 

「私もそうさせてもらいましょう。ふふふ・・・人間界のバーに私達が行きつけのバーが出来るというのも乙です。ダンテさんも来るのでしょ?」

 

「ああ。またストロベリーサンデー頼む。」

 

「お前はそればかりだな・・・。」

 

 バーになぜストロベリーサンデーが置いているのか謎だ。

 

 ダンテ様はストロベリーサンデーに何か愛着でもあるの?

 

「俺のバーがどんどん人外の溜まり場になってきたぞ。」

 

「人外って失礼ね。」

 

「事実だろう。魔王連中も良く来る。普通の人間も来るから気をつけてくれ。」

 

 と・・・大人連中でなんか盛り上がっている。

 

「そうですか。」

 

「あなたも気をつけなさい。って・・・そう言った事にはなれているか。」

 

「まあ。今なら私もある程度戦えますから。」

 

 キリエさんはパティさんと話しこんでいる。お酒を手にして。

 

「・・・本当にあなたなら天使と言って納得できるわ。なんであっちの天使はあんなゲテモノばかりなのかしらね?まあ・・・二天龍をまとめて相手にして勝った猛者相手ならこっちも流石にまともに戦いたくないわ。」

 

「いえ、勝ったわけじゃなく、ただ喧嘩を止めただけです。」

 

 ジャンヌさんはキリエさんをマジマジと見てつぶやく。

 

「そうそう・・・ユウナはどうかしら?愛しの彼を手篭めにしている?」

 

 ベヨネッタさんも愉快そうにキリエさんに話しかけてくる。

 

「う~ん。アピールは頑張っていると思います。誘惑もうまいと思いますが・・・まだ一線を越えていないような・・・。」

 

「ちょっとキリエさん!!」

 

 顔を真っ赤にさせるユウナ。まあ図星だよね。

 

「ユウナ、もっと頑張りなさい。あなた・・・このために今まできつい修行に耐えてきたのでしょ?」

 

「はい・・・。どうもエッチな方面に知識が無くて。今クラスメイトに教えてもらっています。世界ってすごく背徳的なんですね。」

 

『・・・・・・。』

 

 その言葉を聞いた他の女性陣は悟る。

 

 あかん。このままじゃ色々と不味いと。

 

「・・・よし。しっかりと教えてあげよう。間違ったまま突っ走られたらこっちが怖いわ。」

 

 レディさんの一言でそれが決まる。

 

「そうね。修行ばっかでそっちを教える暇なかったのは失敗かも。」

 

 パティさんはユウナのことを小さい頃から知っているらしい。なんか色々と反省している。

 

「知的好奇心、旺盛でよかった。あなたに色々と教えてあげる。」

 

 トリッシュさんが何やらタブレットを取り出したぞ。

 

「もう・・・年頃なんだし・・・いいわよね?ふふふ、この夏であなたは女になるのよ。」

 

 ベヨネッタさんがいたずらめいた笑み。

 

「はあ。弟子にこんな事を教えることになるとは。でも余裕も必要か。」

 

 ジャンヌさん・・・軽く嘆いている?

 

「ねえねえ・・・ユウナお姉様に何を教えるの?私も教えて欲しい!!」

 

 テレサが興味深そうに聞く。

 

『・・・・・・。』

 

 ユウナさん以外は顔を見合わせる。

 

 そしてパティさんが動く。

 

「テレサ・・・ごめんね。」

 

 にこやかに彼女はいう。

 

「ここから先はR指定だから。」

 

「ぶっ!?」

 

 そのセリフに何故かダンテ様が吹いたぞ?どうして?

 

『クスクス。』

 

 そしてレディさんとトリッシュさんが笑っている。

 

「パディ・・・お前な・・・。」

 

「あの時私に言ったじゃない。結局その後でR指定を見ちゃったけど。」

 

 なんかこの二人の馴れ初めとかすごく興味あるかも。

 

 その前にR指定ってなんだ?

 

 どっちの意味でのR指定?

 

「ほら、テレサちゃん。」

 

 巧君がテレサに声をかける。パティさん達の助太刀なのだろう。彼はなんだかんだ言ってこういう場で適切に動くことが・・・。

 

「あー!!そうだった。あなたに言いたい事があるの!!あのね・・・。」

 

 テレサちゃん・・・巧を見てなにかを思い出したらしい。

 

「シ―グお姉さんの事であなたに言いたい事があるの!!」

 

「・・・シ―グのことで?なんのことだ?」

 

 巧君・・・君は鈍感だよ。

 

「はあ・・・巧さんはシーグお姉さんを可愛そうだと思わないの!?」

 

「だからどうして可愛そうなんだ!?」

 

「・・・もう、どうして男って鈍チンが多いの!!」

 

「おいおい、何をいっている!?何で俺が責められないといけない?」

 

 巧君が押されている。

 

 テレサちゃんの説教の勢いは止まらない。

 

「・・・ふう。」

 

 そこでネロ君が席を立つ。

 

「少し風にあたってくるわ。」

 

 そう言って彼は席をたった。

 

「・・・なるほど。」

 

 僕は悟る。ダンテ様もまた席を立っていたからだ。

 

 ネロが席をたったのはそのためだろうと。

 

 僕は立ち上がり、ネロ君の姿を探した。

 

 

 

 

 SIDE 巧

 

 俺はテレサちゃんの追求から逃げるように席をたった。

 

 なんでシ―グのことであそこまで責められる?

 

 まあ、別れの時・・・「俺はもう長くはない。」って真実は告げた。

 

 それでシ―グの奴は「せいぜいがんばりなさいよ。」といった。

 

 なんかすごい涙目だったけど。

 

 あいつに助かったことを正式に報告していなかったのは流石に悪かったか。

 

 まあ、冥界にいる間に合いにいって・・・。

 

 その前にネロだ。

 

 一体何が・・・。

 

「よお。騒がしかっただろ?」

 

「・・・ああ。愉快すぎるくらいにな。」

 

 城の窓辺で、ネロ・・・そしてダンテ様が並んでいた。

 

「・・・色々と巻き込んでしまったな。」

 

「その事に関しては別にいい。むしろ俺を助けてくれたんだろ?」

 

「ああ。おかげで兵士の駒全部使っちまった。お前なら元は十分取れるがな。」

 

 二人は語り合っている。そのやりとりをつい立ち止まって聞いてしまう。

 

「・・・あんたも回りくどいな。そんなに話すのが怖いのか?らしくもない。」

 

 ネロがそんなやりとりの後苦笑する。

 

「・・・そう言うお前は、少し余裕が出てきたか。いい傾向だ。」

 

 ダンテは軽く肩をすくめる。

 

「ああ・・・怖いね。何しろ死んだ、いやある意味俺がこの手で殺した俺の双子の兄の話をすることになるからな。」

 

「・・・それが俺の親父か。」

 

 それは・・・ネロの父親の話だった。

 

「そうだ。お前の父親はバージル。俺の双子の兄だ。」

 

 ダンテ様は語る。

 

 ネロの父親の話を。

 

「俺とあいつは母親・・・まあお前のばあちゃんの死をきっかけに道を違えた。俺は人の心を持っていく道。バージルはひたすら力を求める道。そして、魔界への道を開く扉で俺達は決別した。あいつは魔界へ・・・。」

 

 ダンテ様は簡潔にだが語る。

 

「そのあとの再開は・・・魔帝に悪魔に改造されたあいつだった。俺は・・・この手であいつを倒した。」

 

 そしていう。

 

「ある意味俺は・・・お前の父の仇になる。」

 

「・・・そうか。ならこの闇魔刀も・・・。」

 

右腕の悪魔の腕から刀を取り出すネロ。

 

「ああ。俺の親父。そしてバージルへと受け継がれたものだ。そう言った意味ではお前がそれを手にするのは正しい。俺の親父が残したあれも・・・テレサが受け継いだしな。」

 

「そうか・・・。」

 

 ネロの手にしている刀は彼の力の源の一つ。空間すら切断する刀。その刀はスパーダ由来とは聞いていた。だが・・・そのスパーダから息子、そして孫へと受け継がれていた物とはさすがに思わなかったが。

 

 そしてもう一つの剣。それが何かも俺は知っている。

 

「・・・その魔帝はお前がぶっ倒したんだろ?」

 

「ああ。あいつの手引きでお袋も殺された。仇は取れたがな。また復活するかもしれん。」

 

「そうか。なら復活した時は俺もあいつをぶちのめす権利があるというわけか。楽しみだぜ。・・・二度と復活できないようにしてやる。」

 

 ネロは獰猛な笑みをうかべる。

 

「お前・・・。」

 

「あんたを父親の仇とは思わねえよ。ただ俺の親父も自分なりの道に殉じた。それだけだろ?」

 

「・・・ああ。その結果の悲劇だがな。」

 

「あんたも自分の道を進んでいる。後悔もすべて飲み込んで。それならそれでいい。俺も進むべき道は見えている。」

 

 ネロは言う。

 

「俺は・・・大切な奴らを守るためにこの力を使う。元々この腕がこうなったのもキリエがきっかけだった。だから、その力を使う理由も似たようなもんだ。少々派手に・・・楽しんで暴れさせてもらうぜ。」

 

 それを見たダンテ様は茫然としていただろう。

 

 俺だって驚いた。

 

 その笑みは・・・そのダンテ様にそっくりだったのだ。

 

 つまりそれは、双子の兄である・・・。

 

「・・・ったく。やっぱお前ら親子だわ。一度道を決めたら頑固なまでに一途。本当に面毒臭い奴らだぜ。」

 

 悪態付きながら、後ろを向くダンテ様。何故か夜空を見上げている。

 

「お前はそのまま突き進んで行け。それだけで十分だ。」

 

「・・・おいおい。そんなのあんたに言われるまでも無い。」

 

「・・・その道で大切な人を絶対に守ってやれよ。」

 

 その言葉にネロは足を止める。

 

「俺はもう、死ぬことはできない。情けない話だが、娘が生まれてしまってからそうなったんだわ。死んだら・・・、そしてパディを死なせたらあの時の俺を同じ悲しみを味あわせてしまうってな。情けねえ。俺も歳とったわ。」

 

「・・・・・・やってられねえぜ。」

 

 ネロはため息をつきながらダンテに背を向ける。

 

「そんなの当たり前だろうが。」

 

 頭の後ろで腕を組みながら彼もまた夜空を見上げて言う。

 

「俺にはもう父親も母親もいねえ。だが・・・何となく分かるぜ。あんたもなんだかんだ言って父親やってんだなってな。そうでないとそのセリフはでないぜ。」

 

「そうか。」

 

 ダンテ様はその言葉を嬉しそうに受け取る。

 

「俺の道・・・そこで守るべき大切な奴らの末席でよかったらダンテ、あんたも入れておくぜ。一応、血縁でもあるしな。」

 

 ネロはそのまま立ち去ろうとする。

 

 照れくさいセリフを言ったからだろう。

 

 足早にその場を後にしたいはずだ。

 

 だが、あえて・・・あえてダンテ様は呼びとめた。

 

「そうそう、ネロ。」

 

「あん?まだ何か用かい?」

 

「お前とキリエの結婚式の時は俺達が全面プロデュースしてやるから安心しな。」

 

 ネロ・・・ずっこける。

 

 先程までの空気がぶっ壊れた。

 

「あのな・・・。」

 

「おいおい。せっかくの俺の身内の結婚式だぞ?せっかくならスタイリッシュにしたいじゃねえか!」

 

「いらんわ!!あんたがプロデュースする結婚式ほど恐ろしい物はねえ!!」

 

 ・・・その気持ちわかる。

 

 ダンテ様のプロデュース。そうなると他の眷属達も全員ノリノリ。

 

 それだけでも十分恐ろしい。

 

 そこに交友関係のある俺の親父や他の魔王様達がやってくると・・・。

 

「なんだよ。せっかくの晴れの舞台。派手にやらないと。」

 

「そんなのいい!!そんなの俺もキリエも望まん!!」

 

「言うね。ならお前とキリエの結婚式はどんな感じだ。」

 

「そりゃ・・・教会で楚々で身内だけ集めてやる感じがいい。あいつもそう言うところ控え目だし。ドレス位はいいのを用意したいからそっちの方向で頼む!!」

 

 ネロ。お前どさくさにまぎれてとんでもない部分でお願いしているな。

 

「ふっ、いいぜ。それじゃ、プロポーズの言葉も考えているのか?」

 

「ああ!!考えているとも!!最高に生かした言葉をな!!」

 

「是非聞きたい物だな。ならあっちにキリエがいると思って言ってやれ。」

 

「ああ、よく聞いておけ!!」

 

 おっ・・・おいネロ!!そっちには・・・。

 

 よりによってその人に両肩に手を置く。

 

「キリエ・・・。」

 

 ネロ・・・全然気づいていない。きっとそうそう考えていたんだろう。

 

 目の前の相手を空想の産物だと思っていやがる。

 

「お前の事をずっと大切に思っていた。この悪魔の力もそうだ。その想いに応えるようにして発動したんだ。」

 

 なんてこった。なんで・・・俺はこんな大変な現場を目撃してしまう!?

 

「お前の事・・・これからも大切な、最も愛しい人としてこれからもずっと一緒にいたい。こんな俺でよければ・・・ずっと、俺の妻として傍にいてくれ。」

 

『・・・・・・・・。』

 

 ダンテ様も流石に頭を抱えてしまった。

 

「・・・・oh。予想外に情熱的だな。しまった、やり過ぎたぜ。」

 

「あっ・・・あのな!!こっちだって恥ずかしい・・・えっ?」

 

 そこでネロ、ようやく気付きやがった。

 

「・・・・・・・。」

 

 顔を真っ赤にして呆けた・・・キリエさんの姿に。

 

「パクパクパクパク・・・。」

 

 ネロは初め何が起きたのか理解できなかっただろう。

 

「だっ・・・ダンテ・・・。」

 

「すまん。流石にこれは想定外だ。ここまでマジなプロポーズを用意していたなんて。」

 

 ダンテ様の動揺から見て・・・あれはマジだ。

 

「・・・あっ・・・その・・・。」

 

 キリエさんがおずおずという。

 

 涙目になぎながら・・・。

 

「こんな私でよければ・・・。」

 

 と返事をしてきたのだ。

 

「ネロが学校卒業したら・・・教会で式をあげたいです・・・。」

 

「あっ・・・ああ。」

 

 成り行きで、プロポーズ・・・成立しただと!?

 

 そんなネロの肩をクレドさんが叩く。

 

「・・・ネロ。いつかこの日が来ると思っていた。だが、それが今だと誰が思ったか。」

 

「あのな・・・クレド。」

 

「何も言うな分かっている。ダンテ様・・・。」

 

「ははははは・・・はあ。やらかしてしまったが、結果オーライじゃねえか?」

 

 どうしてこんな事になったのか?クレドさんはお見通しのようだ。

 

「・・・ネロ君。娘をよろしくお願いします。」

 

「あっ・・・ああ・・・その・・・。」

 

「私のことは義父様と呼びなさい。いいですね。」

 

「はあっ!?ちょっ・・・。」

 

「そうしないと結婚は認めませんので・・・。」

 

 ネロ・・・大ピンチ。ミカエルさんに「義父様」と呼ぶ事になったことで!!

 

「ははははこれは愉快。」

 

『どわ!?』

 

 そこで渡の奴が天井からぶら下がるような形で登場。

 

「ふっ・・・俺を驚かせるか。強かだが、中々クレイジーな奴だぜ。」

 

「おい・・・渡。何でお前、スマホを?」

 

「めでたい事じゃないか。ネロとキリエさんの婚約を動画付きで保存したんだ。いや・・・これで言質はとった。」

 

 あいつ・・・ネロのプロポーズをスマホで録画したのか!?何とタイミングのいい。

 

「その録画消してやる!!」

 

「へっ?」

 

 ネロが右手を巨大化させて渡を捕獲、妨害しようとするが・・・天井から綺麗に降り立ってその手をすり抜ける。

 

 見事だ。

 

「・・・あっ・・・黒歌さんにメールに添付しやって送っちゃった。」

 

「えっ?」

 

「本当なら添付するつもりはなかったのに・・・。」

 

 どうやら渡は黒歌にメールを送るつもりで書いていた最中だったらしい。

 

 そこに突然の攻撃にびっくりし、操作をミスして・・・先ほどの動画をメールに添付しておくってしまったのだ。

 

「NOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!?」

 

 送った相手が最悪だった。

 

 他の連中ならいい。

 

 だが、相手は黒歌だ。このスパーダ眷属と色々な意味で染まりそうな程のいたずら好きな猫。

 

 こんな面白い事態を見逃すわけが無い。

 

 絶対に皆に回す。広めまくるはずだ。

 

 こうやってネロとキリエさんの婚約騒動は瞬く間に全員に伝わる事になる。

 

「・・・まあ、覚悟して祝福されろ。渡があんなことをするなんて想定外もいい所だ。」

 

 俺はネロにフォローをしてやる。

 

「ごっ・・・ごめん。」

 

 渡もひざをついて茫然としているネロに謝っている。

 

 だが、ネロはなんとも言えない様子。

 

 っていうか・・・あの騒動でぞろぞろとのぞき見していた連中が現れる。

 

 って・・・眷属全員!?

 

「キリエさん!!おめでとうございます!!そしてブーケトスの時はウィッチタイムを使ってまでも私がゲットします。」

 

 ユウナがキリエさんの両手を握って祝福。己の欲望もだだ漏れだったが。

 

「あらあら。まあ私も悪魔と天使に蹴られるのは癪だし、余計なことは言わないわ。でも祝福だけはさせてもらおうかしら。」

 

「・・・ドレス。一緒に見つくろいましょうね。最近「ヒナ」という新人デザイナーがいてね。その子が御勧めかな?その子を探し出して・・・。せっかくだから翔太郎にも動いてもらおうかな?探偵なんだし、探し出してくれるよね?」

 

「うん・・・どこにいるのかしらね。あちこち旅をしているデザイナーらしいし・・・見つけたら是非に。」

 

「是非捜索させましょう。大義名分はあるんだし。」

 

「・・・普段なら止めるところだが・・・今回は私も賛成だ。こっちの知り合いにもさがさせよう。」

 

 他の五人・・・ひそひそと作戦会議。

 

 そして・・・。

 

「キリエさん。今からゆっくりと打ち合わせを。」

 

 ベヨネッタさんが・・・キリエを拉致。

 

「あなたに似合うドレスを来てもらうためにその「ヒナ」って人を探すわよ!!」

 

「えっ・・えええぇぇ!?」

 

「すまないネロ。キリエ殿を借りて行くぞ。」

 

「黒歌にメール・・・メールっと。暇なら一緒に付き合ってもらおっと。既婚者の意見もほしかったし。」

 

「ならグレイフィアとセラちゃんにも声をかけるわね。ふふふ・・・みんな巻き込むわよ!!」

 

 そのまま拉致されていくキリエさん。

 

「こりゃ、もう一飲みする必要が出てきたなダンテ。」

 

「ああ。ミカエル、お前も飲むか?」

 

「ええ。でも、感慨深いものです。これでクレドさんにもいい人が見つかれば安心ですが。」

 

「・・・私は当分そんな事はないと思います。ああ・・・妹の花嫁姿を見る日がついに・・・。」

 

「ふん。今日は忙しい。」

 

 渋い男達はそのまま戻る。

 

「・・・ははははは・・・おれ・・・どうなる?」

 

 学校卒業後・・・結婚式を挙げる事が決まったネロであった。

 

「・・・愚痴位はきいてやるぜ。」

 

「うん・・・本当にごめん、」

 

 俺は・・・友のために一肌位は脱ごうと決意した。

 




さて・・・色々と事件が巻き起こる歓迎。

 残る二つの家も・・・事件もちろん起きます。!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。